2014/05/11 - 2014/05/11
510位(同エリア2135件中)
まりも母さん
やっと川越に来られました。
小江戸川越、蔵の並ぶ、レトロな景色で超有名スポットながら、なかなか来られませんでした。
今日は、昨年から約束していた、友人夫妻と4人でやって来ましたよ。
友人のご主人は一級建築士。
当然 建築物に興味がありますし、知識もそこそこありますが、だからと言って、古民家の専門家ではありません。
でも、やっぱり、それなりの知識のある人としゃべりながら歩くのは楽しかったです。
午前中から夕方まで、ほぼ建物を見ることに集中した1日でした。
電車で本川越駅についてから、町歩きをし、お昼休みに入るまでを前半。
お昼ご飯から駅に戻るまでを後半の旅行記に記載致します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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-
吉祥寺在住の友人夫妻と前日から西荻窪の実家に泊まっていた私たちは三鷹駅で待ち合わせ。
中央線で西国分寺まで行き、西武線に乗り換えて、本川越までやってきました。
川越には 昔友人が住んでいて、何度も遊びに来たことはあったけど、その頃はまだ観光地化していなかったので、川越が小江戸な町だなんて全く知らなかった。
三鷹駅ホームで9時に待ち合わせしたけど、スムーズに来ちゃったのでまだ10時前でした。 -
今日は、一応予習をして来ました。
いつも てきと〜に来てしまって、後から旅行記を書きつつ おさらいすると、見逃し箇所が見つかって、後悔・・・そんなんばっかです。
まぁ、有名観光地なので、来ればマップなどもらえて、そうそう見逃しも無いと思うけど。
まずは、観光マップをgetするために、一番手前の観光施設らしい 小江戸蔵里 へ向かいます。
川越市産業観光館 小江戸蔵里
>小江戸蔵里(こえどくらり)は、旧鏡山酒造の明治蔵・大正蔵・昭和蔵を当時の面影を残し つつ改修した施設です。おみやげ処(明治蔵)、まかない処(大正蔵)、くら市場(昭和蔵)からなっています
Webサイト
http://www.machikawa.co.jp/ -
トイレを借りようと入った、つどい蔵の天井部分。
ここは、酒造時代、瓶詰め作業や麹の貯蔵庫などに使われていた場所だそうです。
この建物は特に文化財とかではないようですが、
この敷地内の他の三つの蔵は国登録有形文化財に指定されています。。
でもね、他の建物も相当リノベーションされていまして、古さは全く感じないのです。
このつどい蔵も古い小屋組みを利用したものだと思いますが、壁とか天窓とか新しい。 -
明治蔵のおみやげ処 大正蔵のまかない処(手前の一部分のみ)を外から見た所。
瓦も新しいし、天窓も付いてるし、壁もきれい。
全く古さを感じません。
四人で、「直しすぎなんじゃない?これじゃ古い感じが全く無いね・・・」と
やや複雑な感想となってしまいました・・・。 -
小江戸蔵里の通り向かいの建物。
牛窪商店 昭和11年(1936)
かつては肥料店のようでしたが、2012年和紙と和綴じの店となったようです。
出桁造りの町屋建築の建物。今日最初に見た、小江戸らしい建物です。
しかし、川越、このあたりマンションが多い・・・
風情ある建物のバックが、マンションばっかなんだわな・・・。 -
大正浪漫夢通りを目指して歩きます。
商店の軒先にこんな注連飾りが。
山田屋 昭和5〜6年(1930〜31)
お正月の注連飾りではなく、商売繁盛のお飾りなのですね。
お米や麹などのお店のようでしたが、まだ時間が早くてやっていなかったようです。 -
県道15号 川越日高線を通り越すと、道路がアスファルトでなく、タイル敷きになります。
電柱も地下に埋設され、見通しも良くなります。
このあたりからが、大正浪漫夢通り。
みこもり煎餅の看板のあるピンクなお店がレトロな看板建築の並ぶエリアのスタート地点でした。 -
早速看板建築が。
大野屋洋品店 昭和5年(1930)
洗い出しモルタルの良い雰囲気の建物です。
状態も良く、大切に使われているようです。
角地の目立つ場所で、並んだアーチが素敵です。
5月なので、こいのぼりの装飾が沢山飾られています。 -
シマノコーヒー 大正館(旧間仁田家)昭和8年(1933)
現在は、コーヒー店となり、大正浪漫夢通りを代表する建物として人気だそうです。 -
シマノコーヒーのお隣には、
いせや
昭和10年創業のお菓子屋さん。建物がいつ建てられたものなのかは不明です。
4人でそれぞれカメラを持って、建物見物していますと、赤いブレザーの観光案内のおじさんが話しかけて下さいました。
おじさんからさらっと聞いた話だと、川越商人にはルーツが近江や伊勢の商人が結構いるのだそうです。
それで、屋号に「伊勢」と付く店も結構あるとか。
まぁ、近江商人、伊勢商人と言えば、豪商で有名な地でもありますから、
あやかりたい、とそんな屋号を使う場合も多かったのではないか?とも考えられますけどね。 -
蔵造りの建物も出て来ましたよ。
里乃味 川越店(旧 加藤家)川越市指定文化財 -
こちらはお店ではないようですが、洗い出しモルタルの建物のようで、
何に使われていたんだろうなぁ。 -
伊勢亀本店
衣料品店らしいのですが、お休みなのか、板戸が閉まっていました。 -
うなぎや小川菊 大正13〜14年(1924〜1925)
江戸時代文化4年(1807)創業の老舗
三階建てなのですね。 -
懐かしい防火用水入れ
小川菊の前にありました。 -
そのお隣は 伊勢源 明治末期
お隣との間に煉瓦の塀があります。
地酒とはかり味噌の店で、明治元年創業 -
山久 手芸品店です。
この建物はさほどは古くは無さそうだけど、
>川越で寛政5年(約210年前)に糸屋として初代高山久兵衛が創業
と相当歴史のある会社です。 -
T字路の角は、川越商工会議所(旧武州銀行川越支店)昭和2年(1927)
前田健二郎設計 国指定登録有形文化財 -
商工会議所の前には沢山の人。何かの団体なのか、移動したら写真を撮ろうと待っていましたが、
なかなか移動しないので、ま、いいか、と撮影。
今日は土曜日だから、どうしたって、人が多いのです。 -
ドーリア式の大オーダーついていますね。
下から見上げた軒下にまで装飾。
ぜひ、建物の中も見たいのですが、非公開なんですよね・・・。 -
川越商工会議所の前の通りには、川越らしい、店蔵造りの建物が並んでいます。
-
仲町観光案内所(旧笠間家住宅)
のれんに「?」がついた所です。
観光案内所で、休憩所もあり、シルバーさんの有料観光ガイドもここがスタートなのかも。
(10名まで1時間1500円より)
さっき、話しかけてくれたおじさん、休憩もできるし見学もできる、と教えてくれました。
中に入ってみます。
細工の細かい書院風の窓がありました。
ここは以前、呉服店だったそうです。 -
仲町観光案内所の並びには、4軒ほどの町屋が並んでいます。
亀屋山崎茶店 明治26年(1893)
>老舗亀屋(山崎家)から明治10年に分家し、お茶の商いを始めました
建物のうち店蔵と住居部分は明治38年に一棟に取り込まれ、お茶の作業・貯蔵の用として土蔵造り袖蔵が併立されました。 -
亀屋の建物には右側に袖蔵があり、そのまた隣には、この煉瓦のアーチがありました。
中にギャラリーや茶房があるようです。
「茶陶苑」と名づけ、有料で、お茶を頂いたり、見学ができるようです。
(見学のみ300円、お茶とお菓子憑き700円)
ここまでは、調べが出来ていなかったので、ただの喫茶室だと思ったよ・・・。
Webサイト
http://www.chatouen.com/index.html -
この道をもう少し進んでみます。すると、ものすごい屋根の建物が見えて来ました。
原田家住宅 (足立要)明治27年 市指定有形文化財
川越の蔵造りの特徴は、鬼瓦の後ろに盛り上げられた漆喰の装飾です。カゲ盛りと言いますが、これが巨大なのです。
この原田家住宅のカゲ盛りは、超巨大!下を歩いている方と比べると、巨大さが判ります。
友人がこのカゲ盛りを「グラマー!」と言っていましたよ。
本当、ボンキュボンの超グラマー!! -
正面に教会の建物が見えて来ました。
川越キリスト教会 大正10年(1921)国指定登録有形文化財
立教大学新築のため来日したW.ウィルソンの設計 -
今日は、お庭でバザーが開催され、表にいた男性に、中もどうぞ、と促されたので、
お言葉に甘えて、中も見せて頂きます。
礼拝堂入り口の煉瓦摘み -
礼拝室
小屋組みの美しい内部。
堂内全体がノアの方舟をイメージした構造だそうで、天井は船底のイメージだとか。 -
丁度、日曜日の礼拝が終わった所だったようです。
内部も見る事が出来てよかったです。
祭壇あたりの意匠も建物とマッチしたゴシックなデザイン。 -
表に出て、建物を見ます。
施工は清水組(現清水建設)です。
清水組は、日本の西洋建築を明治の横浜から手がけていた会社で、大正時代には煉瓦造の建物建設にはかなり実績もあったであろうと考えられます。
積み方はフランス積 この時代では、あまり採用されなくなった積み方。 -
テントが並び、バザーや食べ物の販売が行われていました。
食べ物は教会だから安いみたい。
友人ダンナ、食べ物を買いたそう〜にしているんだけど、健康の為、奥さんに間食は厳しくチェックされてます・・・。
せっかくのお出かけなのに、ちょっと気の毒だけど、昨年、病気をしたので、仕方ない。
なので、まりも母たちも、おやつは我慢。 -
町歩きに戻ります。
川越の蔵の通りのメインである 一番街へ向かいます。
山崎美術館
>和菓子の老舗「亀屋」の一角に立つ蔵を利用し、代々山崎家に伝わる美術品・工芸品等のコレクションを展示している美術館
山崎家は、川越の豪商の家柄ですが、この近くには洋館のある旧山崎家別邸もあります。
現在は非公開ですが、保存修復工事も終わり、平成27年には一般公開も始まるそうです。
(庭園のみは現在も見学可能です。国指定名勝地)
この角を曲がると、いよいよ一番街。 -
仲町の交差点から、早速昔の建物が見えてきます。
まず、目に入ったのは まめ屋 豆の専門店で色々試食ができるそうで、沢山のお客さんでにぎわっています。
看板がちょっと変ってる。 -
交差点の反対側には、
マツザキスポーツ(松崎屋) 明治34年(1901)
入母屋の重厚な屋根に圧倒されます。
懸魚(げぎょ)までついています。
蔵造りの建物なのにスポーツ用品店!かなりのミスマッチ。
と、言うのは、元々は砂糖商であったからだそうです。
脇に新しい店舗があり、この建物は倉庫に使われていて中には入れないそうです。 -
その並びには看板建築も見えました。
通りの両側共、蔵造りの建物がいっぱいで、目移りしますが、ここは観光客も多く、車の通りも多いので、
いつものように通りを渡って、遠めに写真撮って、近くで見て・・・とうろうろできません。
なので、とりあえず、片側のみを歩いて通りの反対側の写真を撮ります。 -
カフェエレバート(旧田中家住宅)
川越市指定文化財の田中家住宅 大正4年(1915) 川越市指定有形文化財
素敵な看板建築。 -
カフェになる前は田中美術館として使われた事もあるそうです。
-
そのお隣は
保刈歯科医院(旧山吉デパート)昭和11年(1936 )保岡勝也設計
川越に初めてできたデパートの建物 平成20年に復元 -
イオニア式大オーダーのデザインがあるりっぱな建物です。
1階のドアとウインドーの上のステンドグラスもすばらしいです。 -
荻野銅鐡店 明治時代創業の老舗金物店
明治26年の川越大火の直後に建てられた建物だそうです。
ここは、黒漆喰の蔵造りではなく、出し桁の町屋造りの建物。
「銅鐡店(どうてつてん)」って看板をたま〜に地方で見かける事がありますが、
金物店と言うより、もっと幅広い金属製品を扱っていたり、鍛冶屋でもあったりする商家なんでしょうか?
今は、店先に鉄の風鈴が沢山下げられていました。 -
看板建築が並んだ一角が見えてきました。
微妙にデザインの異なる4軒が並んでいます。
モダン洋風長屋 昭和7年(1932)
店舗つき賃貸住宅として山吉デパートが建てたものだそうです。
道路の拡張計画に合わせて建てたものの、道路計画が中止になりそのまま店舗は路地に向かって建つ羽目になったとか。
一番手前は鍛冶小町堂、川越のお土産物と風呂敷のお店で、2014年3月にオープンしたばかりだそうです。 -
路地っぽい道の方へ入り、奥の建物を見てみます。
一番手前のお店は、新しいテナントが入って手直しも入ったみたいです。
隣には美容室、その奥はもうお店はやっていないようだけど・・・。
美容室の入り口は、レトロな雰囲気でいい感じです。 -
一番街のその先は、一番川越らしい町並みが続きます。
大きなカゲ盛りのあるりっぱな屋根の蔵が並びます。 -
通りの反対側に洋館が見えて来ました。
埼玉りそな銀行川越支店((旧第八十五銀行)大正7年(1918)
保岡勝也 設計 国登録有形文化財
高さ25mの塔屋が目立ちます。
浪漫夢通りで出会った、観光ボランティアらしいおじさんは「辰野金吾の設計」だと教えてくれましたが、
友人ダンナと「お?辰野式じゃないな?」とか話したのですが、
実は辰野金吾ではなく、東京帝大で辰野に師事した保岡勝也の設計でありました〜。 -
今日は日曜日でどっちにしろ銀行はお休みだけど、この建物、普段は銀行として使われているのかしら?
手前に普通の新しい銀行店舗の建物があるから、この塔屋付きの方は一般の銀行としては使っていないかも・・・。 -
陶舗やまわ(旧原家住宅)明治26年(1893)
元々呉服商を営む山本平兵衛が建てた蔵造り
重厚な建物が目を引きます。 -
町勘 宮岡刃物店
創業天保14年の包丁屋
間口が比較的大きくは無い蔵造りの店舗ですが、カゲ盛りのボリュームはものすごいです!
友人たちと、「こりゃ〜盛っちゃったね〜。盛り過ぎ?スケールオーバーじゃない?」なんて感想も・・・。 -
鐘つき通りまで来ました。
時の鐘が見えます。
明治27年(1894)再建
今は自動ですが、1日4回時を知らせています。 -
時の鐘のある鐘つき通りは表通りより狭い道ですが、この道にも沢山の古い建物があります。
そろそろお腹も空いてきたので、お昼を食べる場所を探しつつ歩く事に。
時の鐘のあたりで、探してみようと言う事になりました。
これは、お団子だけで勝負している名物店
焼ダンゴ1本60円のみ!
田中屋 店構えNICE!
この後、お昼ご飯を食べに鳥料理のお店に入ります。
この続きは
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