2015/04/28 - 2015/04/28
763位(同エリア1721件中)
まりも母さん
2015 羊山公園 芝桜の花じゅうたんを見に。
http://4travel.jp/travelogue/11008648
の続きです。
芝桜を楽しんだ後は、秩父の町を歩き レトロな建物を探します。
秩父に来たのは、ほぼ初めてですが(子供の頃に来た事あったかも)
昨年 埼玉県が発行している県内のレトロな建物を楽しむガイドブックを入手し その中に「秩父エリア」の案内があったので、今回は、そのガイドブックを持参して掲載されている建物を見て廻る事にしたのです。
伝建地区でもないので、そんなに多くはありませんが、とりあえず秩父神社近くの番場通りにいくつかの建物があるようなので、まずはそちらを目指します。
通りを歩きながらレトロな建物を探します。
そして、その後は車で二つの建物を見に行きました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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-
ガイドブックのマップから レトロな建物を一番まとめて見られそうな
秩父鉄道御花畑駅から秩父神社の間にある番場通りを目的地にしましたが、自家用車で来ているので、車を停められる場所探しが、問題です。
たまたま見つかったのでよかったですが、秩父へ行けば観光駐車場の載ったマップくらいあるだろう と 思ったら 羊山公園にはそういうパンフは無かった。
秩父に車で行くなら、先に観光協会にでも問い合わせればよかったかも。
ぶらっとちちぶ 秩父観光協会webサイト
http://www.chichibuji.gr.jp/
で、秩父鉄道の踏み切りで通過待ちの時 ふと 踏み切りの標識が目に留まり
「こういう汽車が通るのかね?」とダンナに冗談のつもりで言ったところ・・・。
1分後に通って行ったのは本当に蒸気機関車だった!! -
えっ~~!!びっくりしたけど カメラを手に持ってはいたが、当然間に合う訳はなく あわてて撮ったのは機関車の後に引かれた客車部分・・・。
え~~なんで~~~と、後で調べてみたら・・・
SLパレオエクスプレスってのが 土日を中心に1日1往復運行していて 今日は平日だけど、連休期間中って事で走っていたのでした・・・。
知らなかったなぁ。 -
車を停めて、御花畑駅あたりから番場通りを秩父神社方面へ歩きます。
番場通りに出た角の建物にレトロな軒受けの金物が並んでいるのが見えました。
水色にペンキが塗られた所もレトロ。 -
旧片山医院 明治43年(1910)
門柱もりっぱな洋館造り
ここではもう診察は行われていないっぽいですね。 -
旧片山医院の入り口あたり。
ひさし下のギザギザの飾りがかわいい。
ピンクのペイントも素敵。 -
番場通りはこんな道です。
秩父神社への表参道にあたります。門前町として沢山の商店が続くにぎやかな町だったのでしょう。
外灯のデザインも素敵。 -
安田屋のある交差点は番場通りでも一番のチェックポイント!
安田屋はお肉と味噌漬のお店で、大正5年創業。
店舗兼住宅 昭和5年(1930) 国指定登録有形文化財
看板建築の店舗です。 -
安田屋の二階部分の窓。
この上にも窓がありますが、実は三階建てなのではなく、屋根裏部屋の位置にある窓で、外壁を屋根が隠れる高さまで立ち上げているので、三階建てに見えるという事です。
窓の上には唐草っぽいレリーフ。 -
安田屋のお向かいには
カクテルバーsnob(旧大月旅館別館)
大正15年(1926)国指定登録有形文化財
アールデコ調の建物です。 -
旅館当時は1階が遊技場 2階は従業員の部屋だったそうです。
中も気になりますね・・・。
外壁はきれいに手入れされて使われています。
透かしブロックが積まれた所もなかなかいい感じ。 -
安田屋の斜め向かいの建物が素敵!
小池煙草店 昭和初期 国指定登録有形文化財
埼玉県の関連サイトに書かれていた内容では、
この建物のオーナーの材木商の曾おじいさんが自ら設計したとか。
外装仕上げは浅草の職人さんに依頼する懲りようだそうです。
すごいセンスの曾おじいさんグッジョブ! -
窓の木枠のデザイン、角を丸くした建物の形、モールディングやウインドウなど、どれも大変美しい建物です。
現在は、営業していなくて 全く使われていない様子ですが、
これは、ぜひ、きちんと保存、できれば、活用して欲しい建物です。 -
この角度から見る小池煙草店もいい!!
名前のある建築家が設計したのではない建物だけど、
この2階の窓 引き戸ではなく、観音開きだし 既成のものではなくデザインして特注したものなんだろうなぁ。本当に凝ってます。
ガラス戸はどれも枠が素敵。こんな窓の家に住みたいです。 -
安田屋の隣には
パリー食堂 (カフェパリー)昭和2年(1927) 国指定登録有形文化財
開業当初はカフェでしたが、現在は食堂として営業しています。
パリじゃなくて、パリーな所がいい!のれんが下がってるのもナイス!
内部もかなりの昭和レトロだとか。
もちろんメニューもオムライスやラーメン、カツ丼、カレーライス、と期待を裏切らない黄金メニュー。
今度は中に入ってご飯食べたいな。 -
藤の花が咲いていました。
町歩きをしながら、咲いているお花を見るのも楽しいです。 -
番場通りを更に進んで、
旧岩田医院 (築年など詳細不明)
明治36年に開業した病院 産婦人科で、現在はきれいな病院を別に建てて そちらで診療をしているようです。
旧診療所のこの建物もきれいに手入れがされているようで、
白の下見板張りにブルーの窓枠がきれいです。 -
扉が、ドアではなく引き戸なんですね。
しかもガラス戸に板戸の二枚重ね。
ボール型の外灯も建物にぴったり。 -
今日は来るまでに時間がかかったので、もう日が傾いてきちゃいました。
ピンクと白のハナミズキが満開。
日が当たってきれいです。 -
番場通りには古い建物ではないかもしれないが、レトロを感じさせる個人の商店建築が見られ、なかなか楽しい道でした。
秩父神社手前にまちなか観光案内所があったので、のぞいてみると、
「ちちぶ浪漫壽娯録地図(すごろくちず)」というマップがありました。
こういうのをさがしていたんだよなぁ と1 部頂き 次へ移動する為車に戻ります。 -
時間も夕方になってきたので、あちこち見て廻るほどの余裕が無い為 近い場所へ車で移動します。
選んだ先は
ちちぶ銘仙館(旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場)
秩父の伝統工芸品 秩父銘仙に関する展示や体験のできる施設です。
駐車場に車を停めて、建物正面に廻ります。 -
旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場本館 昭和5年 (1930)国指定登録有形文化財
大谷石の腰壁、飛び出した玄関ポーチなどの意匠からフランク・ロイド・ライト風と言われるモダンな造り。 -
玄関左側です。窓の形がいいですね。
更に左にはテラスも。 -
古い「秩父織物商工組合」の看板も掲げられています。
歩いて入る場合はここが入り口。
中に入ろうとしたら 午後4時までだって!あと15分しかないけど 入館はできるそうなので、入館料200円を払ってマキを入れつつ見る事に。
まぁ、他にもお客さんが数人居たのでよかったけど・・・。 -
建物は、玄関のある本館に事務所、執務室、会議室などがあり、
廊下の先に別棟の建物が続いています。
本館建物の下部にある大谷石の部分 ただ積んだだけでなく 彫り模様が入っていて素敵ですね。
柱の下部も同様にデザインされた大谷石積み。 -
本館の外壁 大谷石を使った所が、いいですね。
-
本館の次に見えた建物は木造ノコギリ屋根
旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場工場棟 昭和9年(1934)国指定登録有形文化財
後ろにもL字型に工場棟の建物があります。
ノコギリ屋根の建物は、糸繰や整経(製織の準備工程)を行う部屋。 -
三角屋根の整経場と元倉庫などの建物群
こちら側は、木造の質素な作りの建物です。
赤い切妻屋根の捺染室のある建物は
旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場倉庫
昭和5年(1930)国指定登録有形文化財 -
建物は更に奥に長く廊下で続いていましたが、
閉館時間になったら 奥から閉めていくので、そちらから見て下さい との事でした。
廊下を進んで左に曲がった先には工場棟の奥の建物の入口。
現在、休憩室として使えるお部屋。
以前は応接室とかだったのかしら?? -
休憩室に続く部屋は、織場。沢山の織り機が並んでいます。
ここは、銘仙教室の実習室にもなっています。
もう一部屋休憩室から続く展示資料室は、銘仙の色々が展示されていましたが、そちらは撮影禁止でした。 -
廊下に面した窓。
格子が一部抜けているデザインなだけなんだけど、それだけで、おしゃれ。 -
秩父銘仙は縦糸に 先にステンシルのように型押しを重ねて柄を染め、その後から横糸を織るのだそう。
生地に表裏ができないのが特徴だって。
体験実習では、縦糸に染を重ねるまでを行い タペストリーとして仕上げるもの(横糸は織らない)が作れるそうです。 -
織り機では横糸を織っている行程が見られました。
-
急ぎながら見学します。
渡り廊下から見た 整経場の外壁。
窓の上の庇あたりのデザインもかわいいです。
庇受けの板にちょっと丸穴をあけただけなのに 素敵です。 -
玄関ドアを内側から見た所。
ドアのデザインも凝っています。 -
玄関隣には小さな展示室も。
廊下側の壁にこの半月型の窓があります。
フィックスなので、明かり取りなのかな? -
本館の建物はドアなど内部も凝ったものが使われています。
秩父銘仙が大きな地場産業だった事をうかがわせます。 -
会議や応接室に使われた部屋だろうな と思います。
なにせ 閉館間際に来ちゃったので、ゆっくり見たり 質問したりする時間も無かったのが惜しい・・・。 -
本館奥にはギャラリースペース。
こちらにも銘仙の作品が飾られています。
深い色の腰壁のある 落ち着きのある廊下部分です。 -
現在、本館のギャラリーとして使われているお部屋の外。上げ下げ窓の並んだテラスが素敵。
ミントっぽいカラーリングにされた柱も良いアクセントです。
レトロにぴったりの色合い。
やや急ぎ足でしたが、ちちぶ銘仙館を見る事ができてよかったです。
あと もう1箇所 見られそうな建物に寄ってみます。 -
旧秩父駅舎 大正3年(1914)区指定登録有形文化財
坂本朋太郎設計(秩父出身)
秩父市聖地公園内に昭和59年(1984)に移築
公園にあるのか・・・とナビに入れて向かった先は・・・墓地!?
そうだ?「聖地」って霊園の事だよね~
公園ってついていたから普通の公園かと思った・・・。 -
現在は墓地へお墓参りに来た方の休憩所にも使われているようです。
夕方なので、お客さんは誰も居なかった。 -
建物前には昔のポストと水泉。
-
夕方で見学者は誰も居ませんでしたが、
作業をしていた男性が「どうぞ中も見て下さい」と私がカメラを持っているのに気づき 灯りまで点けて下さいました。
右側は展示と休憩所になっていました。 -
中にも入ることが出来ます。
奥の方には、ここが改札だったのだろうなぁ と思わせる木製のゲート。
そして駅名の看板。 -
塔屋の内部は拭き抜け。明かり取りの窓から入る光で内部は結構明るいです。
この下が駅コンコース。 -
軒下の壁は斜め板張り、軒受けのデザインもおしゃれです。
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ポーチの屋根内側は塔屋天井と同じようなデザイン性のある格天井。
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駅舎に拭き抜けの塔屋なんて、りっぱな駅です。
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そんなに利用者が多かったとも思えない秩父の駅にしてはりっぱな駅舎だと思うのですが、
秩父神社があったからのか?
町の誇りであった駅舎の建物だったでしょう。
新しい駅舎に建替えられても こうして移築保存、活用されているのは喜ばしい事です。
今日は、羊山の芝桜、そして秩父のレトロな建物探しの町歩きをしました。
芝桜は思った程の迫力が感じられず やや期待外れ感を持ってしまいましたが、
残りの短い時間ではありましたが、いくつ物見ごたえある建物を見る事が出来てよかったです。
時間があれば 秩父には他にも 小学校の旧校舎、銀行や酒造の洋館、レトロモダンな登録有形文化財のカフェなどまだまだ行ってみたい場所がありました。
ダンナと「秩父は遠かった・・・次は圏央道が全線開通したら、来よう」と話しました。
帰りは外環道経由で2時間半は掛からなくて帰宅できました~。
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