2013/08/27 - 2013/08/27
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Michyさん
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英国カントリーハウスめぐりは憧れのチャッツワースへ。
カーライルからベイクウェルへ移動し、ジェーン・オースティン縁の地を訪ねる目的のひとつだったチャッツワース見学。
ここは”自負と偏見”の映画の撮影だけではなく、実際にジェーンが訪れたこともあり、ここのライブラリーには彼女の初版が残っています。
でも旅の準備をする内にチャッツワースハウスには、ジェーン・オースティン縁の場所という本来の私の目的を吹き飛ばしてしまう様なドラマがあったことを知りました。
彼女はこの景色をどんな気持ちで眺めていたのかな?
とても感慨深いチャッツワースハウス見学の始まりです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
こちら、とにかくここは広大な敷地で、その規模は他のカントリーハウスとは別格の
感があります。
お屋敷はもちろんのことガーデンに農場、小川に滝に噴水に温室に…。
一日ゆっくり過ごすことが出来る(いや足りないかも?)位の規模です。 -
そしてレストランやカフェ、ショップもかなり充実。
働いているスタッフもかなりの人数がいるようです。 -
こちらのお屋敷の持ち主デボンシャー公爵であるキャヴェンディッシュ・ファミリーの歴史を感じます。
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ショップにはガーデニングの品々も多くて、買って帰りたくなるようなものが沢山ありました。
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敷地はもちろん、お屋敷はとにかく大きくて外観はカメラに納まらない広さです。
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建物内部を見学する前に、まずは広い庭園をポイントを絞って見学することにしました。
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ここはピクニックで訪れる家族連れも多く、庭園のみの入場もできるようになっていました。
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イチオシ
庭園のあちこちで見られた石像。
このアングルの写真、自分のお気に入りの一枚です。 -
高台からお屋敷の方向へ向かってカスケード(階段状になったところに水が流れています)
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ちょうど上から水が流れ始めたところでした。
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水源を確かめにてくてく登ってきました。
ここより高い丘にも登れますが、そんなことをしているとお庭見学だけで日が暮れてしまいそうです。 -
ほら、この高さです。
お屋敷があんなに小さくなってしまった…。 -
日差しも強くなってきました。
水の中を歩いて降りてみたい気持ちになります。 -
そしてモダンアートの作品の数々も期間限定なのでしょう、庭のあちこちで見られました。
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館を中心に見学するつもりでしたが、ここの庭園も見ておきたくなって奥へと進みます。
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小さな滝があったり小川があったり、こんな変わった岩があったりと、変化に富む庭園は私が想像した以上にかなり凝っています。
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不思議の国のアリスを思わせるようなメイズ。
さっさと出られると思って挑戦したら結構時間がかかってしまい、焦りました(^。^;)> -
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こんな凝ったベンチがあちこちにあるので、好きな本でも持ってきてのんびり座って読書したい気持ちになります。
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奥へはまだまだ道がありますが、ゆっくり館の方も見学したいので諦めてエントランス方向へ戻ることに。
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目に留まったこの木。
葉の陰が映ってなんとも綺麗な表情。 -
水しぶきもなんだか優雅に感じてしまう。
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こちらにもモダンアートの作品が、なんだかベンチのようですが残念ながら座れません。
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こちらのBill Woodrow氏の作品、どこかで見た記憶があったのですが気になって調べたところ、この作品は今回の展示の前は大英図書館にも展示されていたとか。
他の作品はロンドンのトラファルガー広場にも展示されたこともあり、テート・ギャラリー(モダンの方)などあちこちのギャラリーで展示されたこともある有名な方だと知りました。 -
お庭のぶらぶら散歩のつもりが、ついモダンな彫刻群が気になってしまって立ち止まり、時間があっという間に経ってしまいました。
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こちらお屋敷の裏口にあたるのかな。
ここを真直ぐ進んだところに先ほどの噴水が位置しています。 -
う〜ん、気になる、気になる。
これは誰の顔かしら?
じっくり観たいけど本来の目的であるお屋敷に時間をかけたいので先を急ぎましょう。 -
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いらしゃいませ。
入り口は右手でございます…。
館のエントランスへ導いてくれました。
さて、館の中へ参りましょう! -
まず入ってすぐのホールの壮麗さに驚きます。
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天井画も圧巻。
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階段へのアプローチも素敵です。
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ふと中庭を見るとこんな犬のオブジェが。
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このホールだけでかなりの迫力ですが他のお部屋も気になります。
上の階へ進みましょう。 -
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ここでちょっとチャッツワース訪問準備で、日本であれこれ調べものをしていて知ったお話をひとつ。
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最近駐日米大使に故ケネディ大統領の娘さんであるキャロライン・ケネディが就任する話が話題になっていますが、ここチャッツワース・ハウスとケネディ家が深い関わりがあることを、このお屋敷の歴史を調べている時に知りました。
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こちらの屋敷の後継人だったウィリアム・ハーティングトン氏が結婚したお相手が、故ケネディ大統領の妹である、キャスリーン・ケネディでした。
キャスリーンはお父さんがアメリカ駐英大使だったことからイギリスに住んでいたそうです。 -
ケネディ家のことを悲劇の一家と喩えられることがありますが、彼女キャスリーンの人生も短くドラマティックなものでした。
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クリスチャンだったケネディ家に対してプロテスタントであるハーティングトン家。
親の反対を押し切っての結婚。
なのに結婚からわずか数か月で夫が戦死。
まだ20代半ばの彼女は未亡人になってしまいます。 -
悲しい運命はそれで終わりではありませんでした。
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この広いお屋敷に未亡人として生活していても仕方ないと思った彼女はロンドンへ戻ります。
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そして知り合ったのが、第8代フィッツウィリアム伯爵。
ヨークシャーに大きなお屋敷を持つハンサムな貴族でした。 -
しかしフィッツウイリアム氏は既婚者。
正式に離婚していない彼とキャスリーンの関係は再び一族の猛反対を受けます。 -
彼がカソリックでなかったことも反対する大きな理由となったのでしょう。
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再びお屋敷にお話を戻しましょう。
ポートレイトがいっぱいの階段ホール。 -
ゲストのお部屋も素晴らしいです。
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ここにどんなゲストが泊まったのか想像しながらの見学。
わくわくします。 -
こんな天蓋のベッド、子供の頃は憧れでした。
あ、もちろん今でも憧れではあります。 -
シルクの壁紙が美しく、模様と優しい色が惹きつけます。
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肖像画から写真へ。
一族の歴史は続きます。 -
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中には入れなかったライブラリーです。
今もなおここで生活している雰囲気を感じたお部屋でした。 -
豪華なダイニングルーム。
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ちょうどここを通りかかった時にピアノの音色が聴こえてきました。
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映画Pride and Prejudice
お屋敷の中の彫刻が飾ってあるお部屋は、撮影に使われた場所。
映画のシーンが蘇ってきました。 -
映画よりはBBCのドラマの方が人物が丁寧に描かれていて、主人公エリザベスも私が受けた本のイメージ通りで好きなのですが、この映画も素敵でした。
ジェーン・オースティンの作品は全てのストーリーがドラマティックに展開するわけではありませんが、どれも思わず惹きこまれてしまいます。 -
今は高慢と偏見という訳になっていますが、私が読んだタイトルが自負と偏見だったので、あえてここでは自負と書かせてもらいます。
確かにミスター・ダーシーは高慢な態度で誤解を受けるようなことはありますが、その態度がエリザベスへの好意と共に変わっていく不器用な感じがたまらなく好きです。
さて、こちらにはジェーンの作品の初版が展示されています。 -
いったい今迄何人の女性がこれを読んで感動したのでしょう。
18〜19世紀のお話とはいえ、今でも読む人達の心を惹きつける作品。
ジェーンの作品はもちろんですが、ジェーン・オースティンの作品に各自の人生を重ねてストーリー展開するという”ジェーン・オースティンの読書会”も大好きな映画です。 -
こちらミスター・ダーシーですって!
ちょっとイメージが私のダーシー様と違うかな?(笑) -
着られるかな〜?
当時の衣装であるコルセットがお試しあれとばかりに飾ってありました。 -
さぁ、彫刻のお部屋を歩きましょう。
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ここで再び…
途中になっていたキャスリーン・ケネディのお話に戻ります。 -
彼女は反対を受けながらもフィッツウィリアム氏との2度目の結婚に踏み切ります。
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フィッツウイリアムとキャスリーンは結婚の承諾をもらう為に、彼女の父と会うために、フランスへと向かいます。
予定していた日は悪天候で、パイロットはフライトを止める様に言いますが、彼女は強引に飛び立つことを要請。
ナビゲーターを含め4人を乗せた小型飛行機は悪天候の中イギリスを発ちます。 -
フランスのローヌアルブ地方にさしかかった時に、飛行機は悪天候の影響で操縦不可になり墜落。
キャスリーンはまだ28歳の若さでした。 -
亡くなった後、彼女はこのチャッツワースハウスに近くにある村の小さな教会の墓地に葬られたとのことです。
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単にイギリス貴族の館を見学したいという気持ちで決めたこの旅に、このお話がとても重く、美しい風景を眺めながらも心の中になんとなくひっかかるような、小さな痛みみたいなものがありました。
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でも旅しなければ、全て知る由もなかったこと。
旅の準備でいろんな文献を読まなければ知り得なかった話を胸に秘めてチャッツワースハウスの旅は、とても深く心に残るものになりました。
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この旅行記へのコメント (5)
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- わんぱく大将さん 2013/11/30 21:57:37
- ケネディ毛の悲劇
- Michyさん
ケネディ家の悲劇、興味深く読ませていただきました。なんかあるようですね。 そういえば、ジム・トンプソンの家も謎の事件が続きます。
Bill Woodrowのベンチ、あれは本になってますね。 うまい!
大将
- Michyさん からの返信 2013/12/10 12:45:56
- ジム・トンプソンも?
- 今はちょっと物騒なタイですが、ジム・トンプソンのお宅を見学した思い出がありますが、彼は行方不明になった…としか記憶がありませんでした。
トンプソン家も謎の事件があるのですか?!
これはちょっと調べてみたくなります。
ちなみにイギリスにいた頃、CRIME WATCH UKという番組が好きでした。
Michy
- わんぱく大将さん からの返信 2013/12/14 10:18:16
- RE: ジム・トンプソンも?
- > 今はちょっと物騒なタイですが、ジム・トンプソンのお宅を見学した思い出がありますが、彼は行方不明になった…としか記憶がありませんでした。
> トンプソン家も謎の事件があるのですか?!
> これはちょっと調べてみたくなります。
> ちなみにイギリスにいた頃、CRIME WATCH UKという番組が好きでした。
>
> Michy
Michyさん
知ってますよ〜 たまに見てました。 大将
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- ティコママさん 2013/11/12 21:30:02
- ジェーン・オースティンが好き!
- Michy様
いきなりですが、私もBBCの「高慢と偏見」のほうが好きです。
こちらのほうを先に観ていて、イメージが出来上がってしまったようで
映画は少し物足りなさがありました。
録画していた画像が古くなったので、DVDを買って時々観ています。
何度観てもやっぱり好きです。
「説得」同じBBCのドラマでなんと言う題名だったか忘れましたが
これも大好きです。
「ジェーン・オースティンの読書会」も好きです。
Michyさんのコメント読んで凄く嬉しくって!
この映画は、パリからの帰りの飛行機の中で観て、帰ったら絶対映画館でちゃんと観ようと決めてました。念願かなって3ヶ月後に観る事が出来ました。
そして、キャスリーン・ケネディさんのドラマチックな人生、Michyさんの旅行記で初めて知りました。
「このお話がとても重く、美しい風景を眺めながらも心の中になんとなくひっかかるような、小さな痛みみたいなものがありました。」
Michyさんの旅行を追体験している気分で私も涙が出そうになりました。
ティコママ
- Michyさん からの返信 2013/11/13 00:07:53
- 私も嬉しいです!
- ティコママさん、嬉しいです!
私もBBCのドラマでもしっかり私のイメージが出来上がってしまい
ダーシー様もコリン・ファース以外考えられない!(笑)状態になりました。
当時ビデオ録画(古いですね…)してましたが、私もDVDを買って時々観ています。 何度観ても良い作品ですよね。
ミーハーな私は3年前にバースにあるジェーン・オースティンセンターへ行き、それに満足できず今回は縁の地を訪ねてみたいと旅のテーマのひとつにしました。(よかったらバースの旅行記を観て下さい)
残念ながら私は”説得”はドラマを観ていないのです。
あ〜、DVDが欲しくなってきました。
ジェーン・オースティンの作品はBBCでいくつもドラマ化されているので、全て観て本とのイメージを比較したい気分です。
それに何よりティコママさんも「ジェーン・オースティンの読書会」もお好きだなんて!感激しました。
あの映画を観終わった時に、静かな感動と共にまたジェーンの本を全て読みたい気持ちになったことを思い出しました。
キャスリーン・ケネディのお話、チャッツワース・ハウスの旅行記も読んで頂いて感謝です。
私はあまりのドラマティックな生き方に心動かされ、チャッワース・ハウスのことは二の次になってしまい彼女の伝記本まで買ってしまいました。
もっと旅行記に彼女のお話を入れたかったのですが、ここはあくまでも旅行記、かなり控えめにしました。 まだ書き足りないと思う部分も沢山あります。
あぁ〜なんだか興奮して書き連ねてしまいました。
コメントを頂いて、やっと趣味をわかってもらえる人に出会えたような気持ちになりました、本当に嬉しかったです。
ティコママさん、今度共どうぞよろしくお願いします。
Michy
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