田島・南会津旅行記(ブログ) 一覧に戻る
久しぶりに会津の旅を計画。であれば、気になっていた大内宿にも寄ってみたい。調べると、孫の手トラベルという会社が、新白河から大内経由で会津までの旅を取扱っているというので、それを利用しました。私の旅は、基本は公共交通機関を使うのですが、この効率のよさは抜群でしょう。天候はイマイチでしたが、気持ちも体も楽な一日となりました。<br /><br />大内宿の茅葺屋根の街並みはテレビで見ていたのと全く同じ。奈良井の宿と似ていて整った美しさがありますね。あまりにもテレビと同じで、逆に拍子抜けするくらい。ただ、一軒一軒のお店の質は高いような。意外なうまさの栃餅に出会ったり、商品の飾り方も工夫があって面白いです。<br /><br />一方で、楽しみにしていた曲がりネギの強烈な辛さには参りました。お蔭で、その後、会津ではソースかつ丼は食べる気になれず、高い代償を払うことになったような気もします。

大内宿から会津・喜多方の旅(一日目)~新白河から塔のへつり、大内宿を経由して会津若松まで。曲がりネギの辛さは強烈です~

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2013/04/27 - 2013/04/27

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たびたび

たびたびさん

久しぶりに会津の旅を計画。であれば、気になっていた大内宿にも寄ってみたい。調べると、孫の手トラベルという会社が、新白河から大内経由で会津までの旅を取扱っているというので、それを利用しました。私の旅は、基本は公共交通機関を使うのですが、この効率のよさは抜群でしょう。天候はイマイチでしたが、気持ちも体も楽な一日となりました。

大内宿の茅葺屋根の街並みはテレビで見ていたのと全く同じ。奈良井の宿と似ていて整った美しさがありますね。あまりにもテレビと同じで、逆に拍子抜けするくらい。ただ、一軒一軒のお店の質は高いような。意外なうまさの栃餅に出会ったり、商品の飾り方も工夫があって面白いです。

一方で、楽しみにしていた曲がりネギの強烈な辛さには参りました。お蔭で、その後、会津ではソースかつ丼は食べる気になれず、高い代償を払うことになったような気もします。

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  • 孫の手トラベルの出発地は新白河駅。時間があったので、駅の周辺を少し散策。<br />だるま最中という面白いお菓子があるというので、訪ねました。<br />

    孫の手トラベルの出発地は新白河駅。時間があったので、駅の周辺を少し散策。
    だるま最中という面白いお菓子があるというので、訪ねました。

  • 達磨の表情がはっきりしていて、確かに、印象的。食べると餡子と小さな白玉の片が添えてあって、変化を付けています。といっても、白玉の出来は微妙。あまり質を高めたとは言えないかもしれません。<br />なお、お店は4号線沿いですが、駅からの道はとてもわかりにくい。初めての人は、絶対迷うと思います。<br />

    達磨の表情がはっきりしていて、確かに、印象的。食べると餡子と小さな白玉の片が添えてあって、変化を付けています。といっても、白玉の出来は微妙。あまり質を高めたとは言えないかもしれません。
    なお、お店は4号線沿いですが、駅からの道はとてもわかりにくい。初めての人は、絶対迷うと思います。

  • 芭蕉の像。近くの白河の関は、多くの文人墨客を引きつけてやまなかった場所。芭蕉も奥の細道でここを通っています。

    芭蕉の像。近くの白河の関は、多くの文人墨客を引きつけてやまなかった場所。芭蕉も奥の細道でここを通っています。

  • マイクロバスに乗って、途中の道の駅しもごうで休憩。白河から大内宿に抜ける国道289号沿いです。けっこう山の中で、なだらかな場所をやっと見つけて、切り開いたような感じです。名物は、ソフトクリームだそうですが、あいにくの雪だったので、遠慮しときました。また、高い場所なので眺めもいいはずですが、天気が悪くて残念ながらよく分かりませんでした。<br /><br />

    マイクロバスに乗って、途中の道の駅しもごうで休憩。白河から大内宿に抜ける国道289号沿いです。けっこう山の中で、なだらかな場所をやっと見つけて、切り開いたような感じです。名物は、ソフトクリームだそうですが、あいにくの雪だったので、遠慮しときました。また、高い場所なので眺めもいいはずですが、天気が悪くて残念ながらよく分かりませんでした。

  • その後、塔のへつりに到着。<br />駐車場の脇にあるへつりガーデンは、塔のへつりを見下ろす絶好のロケーション。<br /><br />

    その後、塔のへつりに到着。
    駐車場の脇にあるへつりガーデンは、塔のへつりを見下ろす絶好のロケーション。

  • 塔のへつりは、まずは、ここから眺めましょう。

    塔のへつりは、まずは、ここから眺めましょう。

  • ここからだと、塔のへつりは、こんな風に見えるんです。大川という川の断崖に出来た奇形。へつりは、危ない場所のことだそうで、塔のと一緒になって、高いところにある危ない場所といった意味のようです。<br /><br />

    ここからだと、塔のへつりは、こんな風に見えるんです。大川という川の断崖に出来た奇形。へつりは、危ない場所のことだそうで、塔のと一緒になって、高いところにある危ない場所といった意味のようです。

  • そして、何んと、このへつりガーデンでは、キノコ汁と喜多方ラーメンを無料で観光客に提供しているのです。バスで降りた人たちも、まっすぐにこの店にやってきて、長い行列を作って、順番に受け取っています。

    そして、何んと、このへつりガーデンでは、キノコ汁と喜多方ラーメンを無料で観光客に提供しているのです。バスで降りた人たちも、まっすぐにこの店にやってきて、長い行列を作って、順番に受け取っています。

  • 私もいただきましたが、けっこうでかいキノコが入った本格的なキノコ汁だし、一杯飲めばからだもしっかり温まります。本当に大盤振る舞いのすごいサービス。ありがとうございました。<br />

    私もいただきましたが、けっこうでかいキノコが入った本格的なキノコ汁だし、一杯飲めばからだもしっかり温まります。本当に大盤振る舞いのすごいサービス。ありがとうございました。

  • 塔のへつりは、ここから降りたところ。<br />

    塔のへつりは、ここから降りたところ。

  • 吊り橋を渡って行きますと、

    吊り橋を渡って行きますと、

  • 浸食されて小道のようになった岩の際を歩くことができまして、そこから見上げると、岩が突き出たりしていて、転げ落ちてくるような地形になっていました。展望台から見下ろすと全景が分かりますが、この迫力は渡ってみないと分からないと思います。<br />

    浸食されて小道のようになった岩の際を歩くことができまして、そこから見上げると、岩が突き出たりしていて、転げ落ちてくるような地形になっていました。展望台から見下ろすと全景が分かりますが、この迫力は渡ってみないと分からないと思います。

  • 階段を上がって行くと

    階段を上がって行くと

  • 小さな祠のようなところもありました。まあ、これはつけたしです。

    小さな祠のようなところもありました。まあ、これはつけたしです。

  • さて、このツアーのメイン、大内宿に到着です。<br />大内宿は、会津と日光今市を結ぶ下野街道の宿場町。当初は主要な街道だったのですが、参勤交代が白河街道に移ってしまい、また、明治に新街道が整備されると、一気にさびれていきます。しかし、そのことが往時のたたずまいを無事今に残す結果となったのであり、何が幸いするか分かりません。<br />街並みは、茅葺の家が両側に完全に揃っていて、確かにここまで残っているのは他にないかもしれません。<br /><br />

    さて、このツアーのメイン、大内宿に到着です。
    大内宿は、会津と日光今市を結ぶ下野街道の宿場町。当初は主要な街道だったのですが、参勤交代が白河街道に移ってしまい、また、明治に新街道が整備されると、一気にさびれていきます。しかし、そのことが往時のたたずまいを無事今に残す結果となったのであり、何が幸いするか分かりません。
    街並みは、茅葺の家が両側に完全に揃っていて、確かにここまで残っているのは他にないかもしれません。

  • 名物は、まがりねぎでいただく高遠蕎麦。これもすっかり有名になりました。<br />一番有名なのが、この三澤屋さん。まずはここで順番待ちの予約をします。小さな木の札を渡されて、約1時間半の待ち時間だそうです。なんとか、滞在時間内に収まりました。

    イチオシ

    名物は、まがりねぎでいただく高遠蕎麦。これもすっかり有名になりました。
    一番有名なのが、この三澤屋さん。まずはここで順番待ちの予約をします。小さな木の札を渡されて、約1時間半の待ち時間だそうです。なんとか、滞在時間内に収まりました。

  • 奥に進みますと両脇にはお店がずらり。小川も流れて、清潔そうな街並みです。

    奥に進みますと両脇にはお店がずらり。小川も流れて、清潔そうな街並みです。

  • これは、大内宿町並み展示館。大内宿の中では唯一の資料館です。<br />

    これは、大内宿町並み展示館。大内宿の中では唯一の資料館です。

  • 大内宿本陣跡の場所に当時の本陣を復元したもの。

    大内宿本陣跡の場所に当時の本陣を復元したもの。

  • 入ると大きな土間と囲炉裏の板間があって、

    入ると大きな土間と囲炉裏の板間があって、

  • 食器や生活用具の類が展示されています。ただ、大内宿は、街並み全体の保存状況が抜群なので、この本陣がひと際すごいという印象は持ちません。

    食器や生活用具の類が展示されています。ただ、大内宿は、街並み全体の保存状況が抜群なので、この本陣がひと際すごいという印象は持ちません。

  • ないとさみしいし、あってもそれほどでもない。微妙な位置づけです。<br />

    イチオシ

    ないとさみしいし、あってもそれほどでもない。微妙な位置づけです。

  • 大内宿をぶらぶらしていたら、「栃大福あります」の看板。ありますって言ったって、こっちはそんなの探してませんけど。。つまり、それだけ自信がある大福なんですね。これは食べないわけにはいきません。<br /><br /><br />

    大内宿をぶらぶらしていたら、「栃大福あります」の看板。ありますって言ったって、こっちはそんなの探してませんけど。。つまり、それだけ自信がある大福なんですね。これは食べないわけにはいきません。


  • むむー。もっちりした少し甘い栃のお餅に、これまたうまい餡子のコラボ。半信半疑で食べたにび、このうまさは衝撃的。大和屋さんは、そばが売りだと思いますが、この栃大福でも、十分、名前が知られていいでしょう。これはすごいです。

    むむー。もっちりした少し甘い栃のお餅に、これまたうまい餡子のコラボ。半信半疑で食べたにび、このうまさは衝撃的。大和屋さんは、そばが売りだと思いますが、この栃大福でも、十分、名前が知られていいでしょう。これはすごいです。

  • 大内宿は、けっこうレベルが高いような。それなら、もっといろいろ確かめてみないといけません。<br />美濃屋分家は、大内宿のそば屋さん。ただ、縁側でおばあさんがいろんな商品を売っていて、私はお餅を買ってみました。

    イチオシ

    大内宿は、けっこうレベルが高いような。それなら、もっといろいろ確かめてみないといけません。
    美濃屋分家は、大内宿のそば屋さん。ただ、縁側でおばあさんがいろんな商品を売っていて、私はお餅を買ってみました。

  • 豆の入った、少し塩味のあるのとよもぎ餅。突きたてだったので、そのまま食べれます。500円の袋は、ちょっと多過ぎて、その日のうちには食べきれませんでしたが、電子レンジで温めれば、またおいしいし、まったく問題なし。緑の豆が意外にしっかりしていて、それが印象に残りました。<br />

    豆の入った、少し塩味のあるのとよもぎ餅。突きたてだったので、そのまま食べれます。500円の袋は、ちょっと多過ぎて、その日のうちには食べきれませんでしたが、電子レンジで温めれば、またおいしいし、まったく問題なし。緑の豆が意外にしっかりしていて、それが印象に残りました。

  • 天気はイマイチですが、例の絶景ポイントに行ってみなければ。。

    天気はイマイチですが、例の絶景ポイントに行ってみなければ。。

  • それが子安観音。大内宿の一番奥にあります。子安観音から、大内宿を見下ろす景色がいつもポスターで見る景色なんです。<br />

    それが子安観音。大内宿の一番奥にあります。子安観音から、大内宿を見下ろす景色がいつもポスターで見る景色なんです。

  • 街道に沿って茅葺屋根の家が続く、街並みの全景が見下ろせて、これは絶景です。<br />なるほどー。<br />ただ、階段は急なので、年配者には脇のなだらかな坂道の方がお勧めです。<br />

    街道に沿って茅葺屋根の家が続く、街並みの全景が見下ろせて、これは絶景です。
    なるほどー。
    ただ、階段は急なので、年配者には脇のなだらかな坂道の方がお勧めです。

  • また、大内宿に戻ってきて、

    また、大内宿に戻ってきて、

  • 改めてぶらぶら歩き。

    イチオシ

    改めてぶらぶら歩き。

  • お店は似たような感じだし、

    お店は似たような感じだし、

  • まがりネギのそばもあちこちでやっているのですが、

    まがりネギのそばもあちこちでやっているのですが、

  • それ以外は微妙にすみわけが出来ているような気がします。

    それ以外は微妙にすみわけが出来ているような気がします。

  • こちらはじんごろうという焼きだんごで、

    こちらはじんごろうという焼きだんごで、

  • このみのやは、きんつば。<br />きんつばと言っても、これは今川焼ですね。<br />艶々した焼き色と少しカリッとした皮にどろんとした餡子の組み合わせがいい感じ。おいしくいただきました。<br /><br />

    イチオシ

    このみのやは、きんつば。
    きんつばと言っても、これは今川焼ですね。
    艶々した焼き色と少しカリッとした皮にどろんとした餡子の組み合わせがいい感じ。おいしくいただきました。

  • さて、時間になってきたので三澤屋に戻ります。<br />

    さて、時間になってきたので三澤屋に戻ります。

  • 二階に通されて、

    二階に通されて、

  • 前菜をいただきながら、少し待ちましたが、この前菜のごぼうの煮つけにお漬物の味もかなりいけてます。これは期待が高まります。

    前菜をいただきながら、少し待ちましたが、この前菜のごぼうの煮つけにお漬物の味もかなりいけてます。これは期待が高まります。

  • 蕎麦はかつおの風味が効いてとてもおいしい。これだけうまいとは思いませんでした。人気の理由は曲がりネギの話題性だけではないようです。<br /><br />

    蕎麦はかつおの風味が効いてとてもおいしい。これだけうまいとは思いませんでした。人気の理由は曲がりネギの話題性だけではないようです。

  • なお、そばは器が想像以上に大きくて、けっこう量があります。<br />はじめは面倒だった曲がりネギの使い方もだんだん慣れてきます。まあまあ、ちゃんと食べれます。

    イチオシ

    なお、そばは器が想像以上に大きくて、けっこう量があります。
    はじめは面倒だった曲がりネギの使い方もだんだん慣れてきます。まあまあ、ちゃんと食べれます。

  • そして、もう一つの名物のこづゆも注文していただきます。アワビの貝柱でだしを取った素朴な味わい。蕎麦に比べると正直地味な感じです。<br />ただ、この組み合わせは量が多くなってしまって女性にはきついかもしれません。それと、ネギですが、実はものすごく辛い。そばを食べながら、少しずつかじるんですが、私は、強烈な辛さで、この後、胃がおかしくなってしまいました。無理せず残すくらいで考えた方がいいと思います。

    そして、もう一つの名物のこづゆも注文していただきます。アワビの貝柱でだしを取った素朴な味わい。蕎麦に比べると正直地味な感じです。
    ただ、この組み合わせは量が多くなってしまって女性にはきついかもしれません。それと、ネギですが、実はものすごく辛い。そばを食べながら、少しずつかじるんですが、私は、強烈な辛さで、この後、胃がおかしくなってしまいました。無理せず残すくらいで考えた方がいいと思います。

  • 大内宿から会津に向かう途中。大内ダムは、見事なロックフィルダムです。積み上げた土砂は緑で覆われていて、見応えあり。湖面もなかなか。秋の紅葉シーズンには、紅葉が湖面に映って素晴らしいとのことでしたが、広さも十分あるし、美しい姿が想像されました。<br /><br />

    大内宿から会津に向かう途中。大内ダムは、見事なロックフィルダムです。積み上げた土砂は緑で覆われていて、見応えあり。湖面もなかなか。秋の紅葉シーズンには、紅葉が湖面に映って素晴らしいとのことでしたが、広さも十分あるし、美しい姿が想像されました。

  • 途中のけもの道のような道は、下野街道。昔の人は大変だったんですね。

    途中のけもの道のような道は、下野街道。昔の人は大変だったんですね。

  • その後もけっこうな山道を下って来まして、会津若松の鶴ヶ城に到着。ツアーはここまでです。

    その後もけっこうな山道を下って来まして、会津若松の鶴ヶ城に到着。ツアーはここまでです。

  • 桜の見ごろはもう終盤。

    桜の見ごろはもう終盤。

  • よく見ると意外に大木が多いですね。桜は、当然、会津戦争の後に植えられたものでしょうが、それでも十分に歴史を感じます。

    よく見ると意外に大木が多いですね。桜は、当然、会津戦争の後に植えられたものでしょうが、それでも十分に歴史を感じます。

  • 蒲生氏郷が築いた天守閣は七層だったようですが、江戸時代に入って再建され、戊辰戦争を戦った天守閣は五層です。明治に取り壊されて再建されたのが昭和40年。さらに、平成23年には、45年ぶりに屋根が葺き替えられ、幕末当時の姿である赤瓦となりました。ただ、目立つ赤ではないので、意識しないと気が付かないかもしれません。<br /><br />

    蒲生氏郷が築いた天守閣は七層だったようですが、江戸時代に入って再建され、戊辰戦争を戦った天守閣は五層です。明治に取り壊されて再建されたのが昭和40年。さらに、平成23年には、45年ぶりに屋根が葺き替えられ、幕末当時の姿である赤瓦となりました。ただ、目立つ赤ではないので、意識しないと気が付かないかもしれません。

  • お城の見取り図を確認して、

    お城の見取り図を確認して、

  • 天守閣に入ります。

    天守閣に入ります。

  • この石垣が、唯一、当時の遺構です。天守閣の中の展示室は、撮影禁止。八重の桜の関係もあって、かなり充実。会津戦争に関係した多くの人物が丁寧に紹介されていました。激動の局面をどのように生きたのか。悲喜こもごもですが、どれも生々しい。こうした記憶が今の会津には残っているのでしょう。会津は間違ったことをしていないのに、汚名を着せられた。精神的なダメージは深かったのだと思います。

    この石垣が、唯一、当時の遺構です。天守閣の中の展示室は、撮影禁止。八重の桜の関係もあって、かなり充実。会津戦争に関係した多くの人物が丁寧に紹介されていました。激動の局面をどのように生きたのか。悲喜こもごもですが、どれも生々しい。こうした記憶が今の会津には残っているのでしょう。会津は間違ったことをしていないのに、汚名を着せられた。精神的なダメージは深かったのだと思います。

  • 最後に天守閣から敷地を見下ろす景色を確認したら、

    最後に天守閣から敷地を見下ろす景色を確認したら、

  • 早めにもう

    早めにもう

  • 降ります。

    降ります。

  • 飯干櫓が復元されて

    飯干櫓が復元されて

  • これを通って行った先が出口です。

    これを通って行った先が出口です。

  • ここが出たところ。いつの間にか天守閣からはけっこう移動しています。

    ここが出たところ。いつの間にか天守閣からはけっこう移動しています。

  • ここからは、天守閣の周囲を散策。<br />荒城の月碑って、作曲者滝廉太郎の故郷、大分の岡城でも見ましたが、ここにもあるんですね。鶴ヶ城天守閣のすぐそばです。荒城の月の作詞は、土井晩翠。第二高等学校在学中に訪ねた会津若松城址を詩材としたのだそうです。<br /><br />

    ここからは、天守閣の周囲を散策。
    荒城の月碑って、作曲者滝廉太郎の故郷、大分の岡城でも見ましたが、ここにもあるんですね。鶴ヶ城天守閣のすぐそばです。荒城の月の作詞は、土井晩翠。第二高等学校在学中に訪ねた会津若松城址を詩材としたのだそうです。

  • 麟閣は、千利休の子、少庵が会津藩主蒲生氏郷にかくまわれていたときに城内に建てた茶室。<br /><br />

    麟閣は、千利休の子、少庵が会津藩主蒲生氏郷にかくまわれていたときに城内に建てた茶室。

  • 氏郷は織田信長の娘婿であり、利休七哲の筆頭にあげられるほどの茶人でもある武将。<br />

    氏郷は織田信長の娘婿であり、利休七哲の筆頭にあげられるほどの茶人でもある武将。

  • 氏郷の働きかけにより、千家復興がなり、子の宗旦、孫の宗左、宗室、宗守に引き継がれ、表、裏、武者小路の3千家が興され、今日につながることとなりました。<br />これは待ち合い。

    氏郷の働きかけにより、千家復興がなり、子の宗旦、孫の宗左、宗室、宗守に引き継がれ、表、裏、武者小路の3千家が興され、今日につながることとなりました。
    これは待ち合い。

  • 茶室です。

    茶室です。

  • 内部も遠目ですが、確認できます。<br />ただ、建物の形がちょっとおかしい。まるで建物を途中で切ったような形なんです。聞くと、この茶室は城の建物の続きに作られていたのだとか。なるほど、それを切り離したのでこんな形になったんですね。<br />

    内部も遠目ですが、確認できます。
    ただ、建物の形がちょっとおかしい。まるで建物を途中で切ったような形なんです。聞くと、この茶室は城の建物の続きに作られていたのだとか。なるほど、それを切り離したのでこんな形になったんですね。

  • 御三階跡。今では、七日町駅近くの阿弥陀寺の境内に移っています。

    御三階跡。今では、七日町駅近くの阿弥陀寺の境内に移っています。

  • 鶴ヶ城天守閣を囲む一帯は、鶴ヶ城公園。桜の名所としても知られていますが、桜は、けっこう老木が多くて、太い幹とかがとても見事。鶴ヶ城は、北出丸から天守閣を見て、だいたい終わりになるのですが、今回は、南のお堀の方も回ってみました。水をたたえたお堀と石垣は、お城がけっこうな規模であることを改めて感じられる静かなエリア。雰囲気ががらりと変わって、印象に残りました。<br /><br />

    鶴ヶ城天守閣を囲む一帯は、鶴ヶ城公園。桜の名所としても知られていますが、桜は、けっこう老木が多くて、太い幹とかがとても見事。鶴ヶ城は、北出丸から天守閣を見て、だいたい終わりになるのですが、今回は、南のお堀の方も回ってみました。水をたたえたお堀と石垣は、お城がけっこうな規模であることを改めて感じられる静かなエリア。雰囲気ががらりと変わって、印象に残りました。

  • 若松城の北出丸からすぐにある本丸茶屋。<br />

    若松城の北出丸からすぐにある本丸茶屋。

  • てんぷらまんじゅうというのが目に入り、これをいただきました。浅草の揚げまんじゅうのようなものでしょうか。てんぷらにしてある分、餡子の甘さが増している感じ。いけますねえ。<br />ポピュラーな会津のB級グルメのようです。<br />

    てんぷらまんじゅうというのが目に入り、これをいただきました。浅草の揚げまんじゅうのようなものでしょうか。てんぷらにしてある分、餡子の甘さが増している感じ。いけますねえ。
    ポピュラーな会津のB級グルメのようです。

  • これも近くにある会津葵。<br />

    これも近くにある会津葵。

  • 蔵を改装した堂々たる店舗です。いただいたのは、「かすてあん会津葵」。本来は、袋詰めのものなのですが、バラでも買えませんかといったら、袋を切ってばらしてくれました。ちょっと、申し訳なかったですね。ごめんなさい。<br />

    イチオシ

    蔵を改装した堂々たる店舗です。いただいたのは、「かすてあん会津葵」。本来は、袋詰めのものなのですが、バラでも買えませんかといったら、袋を切ってばらしてくれました。ちょっと、申し訳なかったですね。ごめんなさい。

  • さて、かすてあん会津葵は、餡入りカステラ。カステラは、蒲生氏郷が、レオという洗礼名を持つキリシタン大名だったことからも着想したようです。なお、カステラと餡子の組み合わせですが、餡子の甘さが変化になっていると思ったら、これがそうではない。カステラと餡子の甘さにほとんど差がなくて、なるほど餡子はこんな使い方があったのかとちょっとびっくり。豊かな発想がこんなところにも表れているのではないかと思いました。<br />

    さて、かすてあん会津葵は、餡入りカステラ。カステラは、蒲生氏郷が、レオという洗礼名を持つキリシタン大名だったことからも着想したようです。なお、カステラと餡子の組み合わせですが、餡子の甘さが変化になっていると思ったら、これがそうではない。カステラと餡子の甘さにほとんど差がなくて、なるほど餡子はこんな使い方があったのかとちょっとびっくり。豊かな発想がこんなところにも表れているのではないかと思いました。

  • こちらは会津葵のすぐそばにある西郷頼母邸跡。大きな石碑が立っています。<br />西郷頼母は、会津藩の家老。戊辰戦争では、籠城戦を戦うために、藩士の子弟も鶴ヶ城に入りますが、西郷頼母の一家は、戦力にならぬ婦女子が篭城しても足手まといと、幼児を含む一族21人が壮烈な自決を遂げることとなりました。<br />こうした行動も、会津藩の武士道精神に依るものとされています。<br />

    こちらは会津葵のすぐそばにある西郷頼母邸跡。大きな石碑が立っています。
    西郷頼母は、会津藩の家老。戊辰戦争では、籠城戦を戦うために、藩士の子弟も鶴ヶ城に入りますが、西郷頼母の一家は、戦力にならぬ婦女子が篭城しても足手まといと、幼児を含む一族21人が壮烈な自決を遂げることとなりました。
    こうした行動も、会津藩の武士道精神に依るものとされています。

  • 西郷邸跡の向かいには白露庭。福島地方裁判所会津若松支部の敷地の中にあって、家老の家柄だった内藤介右衛門邸の庭だったもの。残っている部分でも、石組みがしっかりしてそれなりの規模です。花のきれいな時期とかはないのかなあと思ったのですが、守衛の方によればそれは記憶にないとのことでした。<br />

    西郷邸跡の向かいには白露庭。福島地方裁判所会津若松支部の敷地の中にあって、家老の家柄だった内藤介右衛門邸の庭だったもの。残っている部分でも、石組みがしっかりしてそれなりの規模です。花のきれいな時期とかはないのかなあと思ったのですが、守衛の方によればそれは記憶にないとのことでした。

  • 今夜の宿、会津若松駅近くに向かって歩きます。<br />と、山鹿素行生誕地。

    今夜の宿、会津若松駅近くに向かって歩きます。
    と、山鹿素行生誕地。

  • 山鹿素行は、山鹿流兵法及び古学派の祖。ただ、会津の人ではありますが、朱子学を批判し赤穂藩へお預けの身となっていた際、赤穂浪士に教育を行っていたことが、事件以降、「実戦的な軍学」という評判となったり、最期は平戸藩のお抱えとなって、平戸藩の家老にもなっていて、会津というイメージは薄いような気がします。<br /><br /><br />

    山鹿素行は、山鹿流兵法及び古学派の祖。ただ、会津の人ではありますが、朱子学を批判し赤穂藩へお預けの身となっていた際、赤穂浪士に教育を行っていたことが、事件以降、「実戦的な軍学」という評判となったり、最期は平戸藩のお抱えとなって、平戸藩の家老にもなっていて、会津というイメージは薄いような気がします。


  • 蒲生氏郷公の墓は、会津の目抜き通り神明通りから少し入った場所。<br /><br />

    蒲生氏郷公の墓は、会津の目抜き通り神明通りから少し入った場所。

  • 興徳寺というお寺の境内にあります。墓前には、「限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風」の辞世の歌碑があります。

    興徳寺というお寺の境内にあります。墓前には、「限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風」の辞世の歌碑があります。

  • 蒲生氏郷は、信長の娘婿であり、器の大きな武将。

    蒲生氏郷は、信長の娘婿であり、器の大きな武将。

  • 天下を望んでいたとも言われ、会津に移封された時は、地団太を踏んで悔しがったという話もありますが、会津塗や焼き物など今の会津の文化の基礎を築いた会津の大恩人です。

    天下を望んでいたとも言われ、会津に移封された時は、地団太を踏んで悔しがったという話もありますが、会津塗や焼き物など今の会津の文化の基礎を築いた会津の大恩人です。

  • 三万石は、本店は、郡山にあるようですが、会津若松にも複数の店舗があるようです。看板商品が「ままどおる」。一度聞いたら、覚えてしまう。なんんとも優しい響きです。お店の人に意味を聞いたら、「乳を飲む人」という意味だそうです。それって、赤ちゃんのことかもしれませんね。<br /><br /><br />

    三万石は、本店は、郡山にあるようですが、会津若松にも複数の店舗があるようです。看板商品が「ままどおる」。一度聞いたら、覚えてしまう。なんんとも優しい響きです。お店の人に意味を聞いたら、「乳を飲む人」という意味だそうです。それって、赤ちゃんのことかもしれませんね。


  • バターを使った生地でミルク味のあんを包み込んだ焼き菓子は、初めて食べても、どこかで食べたことがあったような気持ちになる。自然な甘さが特徴です。なお、おまけで、チョコ味のままどおるもいただきました。<br />

    バターを使った生地でミルク味のあんを包み込んだ焼き菓子は、初めて食べても、どこかで食べたことがあったような気持ちになる。自然な甘さが特徴です。なお、おまけで、チョコ味のままどおるもいただきました。

  • これも近くにあった鈴善漆器店。<br />

    これも近くにあった鈴善漆器店。

  • 神明通りから少し入った場所です。

    神明通りから少し入った場所です。

  • 通常の売り場のほかに、蔵を使ったギャラリーがあって、赤の漆のタンスや座卓などが展示されていました。

    通常の売り場のほかに、蔵を使ったギャラリーがあって、赤の漆のタンスや座卓などが展示されていました。

  • ただ、聞いてみると赤の鮮やかなタンスは本漆ではなくて、ウレタンと言っていましたが、意外な材料でちょっと驚きました。<br /><br />

    イチオシ

    ただ、聞いてみると赤の鮮やかなタンスは本漆ではなくて、ウレタンと言っていましたが、意外な材料でちょっと驚きました。

  • いずれにしても、お店は天保の創業。老舗らしい雰囲気があふれていました。

    いずれにしても、お店は天保の創業。老舗らしい雰囲気があふれていました。

  • 会津町方伝承館は、会津若松駅と七日町通りの中間あたり。観光案内所でもあり、レンタサイクルの中継所にもなっていて、知っていると便利です。私は、近くの食堂の情報をいただきました。会津若松駅の近くには、これといった食堂が少ないようで、賑やかなのは七日町通りの方。会津の玄関は、会津若松駅なのに、ちょっと変ですねえ。この会津町方伝承館が会津若松駅前にないのも同じことなのかもしれません。<br /><br />

    会津町方伝承館は、会津若松駅と七日町通りの中間あたり。観光案内所でもあり、レンタサイクルの中継所にもなっていて、知っていると便利です。私は、近くの食堂の情報をいただきました。会津若松駅の近くには、これといった食堂が少ないようで、賑やかなのは七日町通りの方。会津の玄関は、会津若松駅なのに、ちょっと変ですねえ。この会津町方伝承館が会津若松駅前にないのも同じことなのかもしれません。

  • 会津若松は、七日町通りの方が賑わっていて、会津若松駅周辺にはこれといった食堂が少ないのですが、会津町方伝承館で紹介されたのが、この「たつみ」。お寺の前のさみしげな場所にあって、大丈夫なのかなあと思ったのですが、心配無用。ちょっとリッチに夕食を楽しむというような、いけてるレストランでした。<br />

    会津若松は、七日町通りの方が賑わっていて、会津若松駅周辺にはこれといった食堂が少ないのですが、会津町方伝承館で紹介されたのが、この「たつみ」。お寺の前のさみしげな場所にあって、大丈夫なのかなあと思ったのですが、心配無用。ちょっとリッチに夕食を楽しむというような、いけてるレストランでした。

  • 注文したのは、カツサンド。見た目の美しさに、カツとソースのコラボの絶妙なおいしさで、いっぺんにうれしくなってしまいました。他のお客さんも何組かいましたが、ワインを頼んだり、この店をよく知ってきているよう。これは、知る人ぞ知るの名店のようです。<br />

    イチオシ

    注文したのは、カツサンド。見た目の美しさに、カツとソースのコラボの絶妙なおいしさで、いっぺんにうれしくなってしまいました。他のお客さんも何組かいましたが、ワインを頼んだり、この店をよく知ってきているよう。これは、知る人ぞ知るの名店のようです。

  • 今夜の宿は駅前フジグランドホテル。会津若松駅のすぐ前です。駅正面の道をまっすぐ北に行くと飯盛山だし、これは便利な場所だと思ったのですが、実は会津若松の賑やかな場所は、七日町通り。夜まで、街をウロウロしたい人には、不自由かもしれません。ただ、朝食がサービスだったり、富士の湯のチケットをくれたり、特典も多くて人気があるよう。五月の連休前半でしたが、それなりに大きなホテルなのに満室でした。<br /><br />

    今夜の宿は駅前フジグランドホテル。会津若松駅のすぐ前です。駅正面の道をまっすぐ北に行くと飯盛山だし、これは便利な場所だと思ったのですが、実は会津若松の賑やかな場所は、七日町通り。夜まで、街をウロウロしたい人には、不自由かもしれません。ただ、朝食がサービスだったり、富士の湯のチケットをくれたり、特典も多くて人気があるよう。五月の連休前半でしたが、それなりに大きなホテルなのに満室でした。

  • 富士の湯は、駅前フジグランドホテルのすぐそば。フジグランドホテルに泊まったら、ここの無料券をもらったので、行きました。駐車場から、施設全体がけっこうな規模があって、地元の利用者も大勢。人気の施設のようです。泉質はよく分かりませんが、大きい分、休憩スペースとかゆったり感があって、いわゆるスーパー銭湯のよさがある施設です。<br /><br />明日は喜多方の予定。喜多方ははじめてなので楽しみです。

    富士の湯は、駅前フジグランドホテルのすぐそば。フジグランドホテルに泊まったら、ここの無料券をもらったので、行きました。駐車場から、施設全体がけっこうな規模があって、地元の利用者も大勢。人気の施設のようです。泉質はよく分かりませんが、大きい分、休憩スペースとかゆったり感があって、いわゆるスーパー銭湯のよさがある施設です。

    明日は喜多方の予定。喜多方ははじめてなので楽しみです。

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