第１部イスラエル周遊旅情第２章エルサレム探訪33オリーブ山のイエスその２主祈りの教会（パーテルノステル)

2011/11/04 - 2011/11/04

ベタニア２日目の朝、イエスは再び神殿を訪れる。

当時のエルサレムはローマの属州下にあり、神殿はローマと融和を図ったヘデロ王の流れを汲む一族（サドカイ派）が支配し、大司祭はじめ高級司祭は　税金を我が物としたりするなど腐敗が蔓延していた。

イエスのエルサレム神殿入場の狙いは、これら一族（サドカイ派）の腐敗した有様を大衆に知らしめる事にあった。

この批判作戦を効果的にするためにイエスは、神殿に多くの人が集まり賑わう、ユダヤ教最大の祭り”過越し祭”を神殿入場の時期として狙いを定めていた。

”イエスは神殿の庭で商売をしていた人々を境内から追い出し始めた。両替商人の台をひっくり返し、鳩を売る者たちの椅子を蹴散らし、わらで編んだ鞭を作って牛や羊を追い払った。・・・
イエスにとっては神殿は「父の家」であり、「祈りの場」であって、そこで商売をするのは、ありうべからざることであった。

こうしてイエスはますます神殿の祭司たち（サドカイ派）に命を狙われることになる。（イエス伝）”

神殿の丘を北から東側を回り込むように坂を下った途中に、”主祈りの教会（パーテルノステル)”は建っている。

３日目の神殿のからベタニアに戻ったイエスは、改めてオリーブ山に登り、洞窟で一人、神に祈っていた。

心配して集まった弟子たちにイエスは主への祈祷文を教える。

”主祈りの教会（パーテルノステル)”には、世界の国のそれぞれの言葉で書かれた祈祷文のタイル板が、中庭の壁にも、回廊の壁にもびっしり掲げられている。

日本語もあったが、誰が訳したのかどうも少し変な日本語。

”主祈りの教会”は”主泣きたもう教会”が建つ位置より少し高みにあり、エルサレム全体を見晴らすパノラマが広がる。

エリア エルサレム(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）