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 鎌倉市二階堂には永福寺跡がある。この裏山には尾根道があり、「散策路」となっており、覚園寺手前から上るハイキングコースに繋がり、天園ハイキングコースに至る。この天園ハイキングコース直下にはおよそ4段になった百八やぐら群がある。<br /> この「散策路」は途中で尾根が切られ、切通になっている。永福寺切通と呼ぶことにする。鎌倉ではこうした尾根道を掘削して切通が設けられている場所は少ない。たとえば、釈迦堂口切通の隧道の上にある釈迦堂小切通がそうだろうか。この釈迦堂小切通の上には近代になって橋が架けられたが今では朽ちて渡れない。<br /> 二階堂にあるこの永福寺切通は永福寺跡裏手の西ヶ谷と覚園寺の参道である薬師堂ヶ谷を結んでいたようで、西ヶ谷側は今も「散策路」の一部となっているが、薬師堂ヶ谷側は竹林となったあたりで崖になっているようで、フェンスが設えてある。この切通が交差点となっており、尾根道を下り、西ヶ谷から永福寺跡へも、薬師堂ヶ谷側からも西ヶ谷側からも永福寺裏山の尾根道に上れる。<br /> 百八やぐら群には永福寺関係のやぐらが造営されたであろうが、この永福寺切通があったために、覚園寺手前から上って尾根道を進むか、永福寺裏山に上る道が険しいために西ヶ谷からこの永福寺切通を通って尾根道に上がったのであろう。<br /> しかし、西ヶ谷から尾根道に上がるのであればこの永福寺切通は不要であろう。では何のために永福寺切通が掘削されたのであろうか?それは、やはり西ヶ谷から薬師堂ヶ谷に出るためであろう。<br /> 宝治の乱(宝治元年(1247年))で三浦氏が永福寺を出て頼朝法華堂に集結し、一族郎党が自害して果てた。その道は西ヶ谷からこの永福寺切通を通り、薬師堂ヶ谷に出、坂道を上って、坂の上の住民や山の上住民の住宅地にあった道を通って、山の上住民の住宅地に手すりが設けられているあたりから尾根に上がり、法華堂裏山に至ったのではないだろうか?そんな思いが巡った。<br />(表紙写真は永福寺切通)

鎌倉永福寺切通

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2013/05/06 - 2013/05/06

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市二階堂には永福寺跡がある。この裏山には尾根道があり、「散策路」となっており、覚園寺手前から上るハイキングコースに繋がり、天園ハイキングコースに至る。この天園ハイキングコース直下にはおよそ4段になった百八やぐら群がある。
 この「散策路」は途中で尾根が切られ、切通になっている。永福寺切通と呼ぶことにする。鎌倉ではこうした尾根道を掘削して切通が設けられている場所は少ない。たとえば、釈迦堂口切通の隧道の上にある釈迦堂小切通がそうだろうか。この釈迦堂小切通の上には近代になって橋が架けられたが今では朽ちて渡れない。
 二階堂にあるこの永福寺切通は永福寺跡裏手の西ヶ谷と覚園寺の参道である薬師堂ヶ谷を結んでいたようで、西ヶ谷側は今も「散策路」の一部となっているが、薬師堂ヶ谷側は竹林となったあたりで崖になっているようで、フェンスが設えてある。この切通が交差点となっており、尾根道を下り、西ヶ谷から永福寺跡へも、薬師堂ヶ谷側からも西ヶ谷側からも永福寺裏山の尾根道に上れる。
 百八やぐら群には永福寺関係のやぐらが造営されたであろうが、この永福寺切通があったために、覚園寺手前から上って尾根道を進むか、永福寺裏山に上る道が険しいために西ヶ谷からこの永福寺切通を通って尾根道に上がったのであろう。
 しかし、西ヶ谷から尾根道に上がるのであればこの永福寺切通は不要であろう。では何のために永福寺切通が掘削されたのであろうか?それは、やはり西ヶ谷から薬師堂ヶ谷に出るためであろう。
 宝治の乱(宝治元年(1247年))で三浦氏が永福寺を出て頼朝法華堂に集結し、一族郎党が自害して果てた。その道は西ヶ谷からこの永福寺切通を通り、薬師堂ヶ谷に出、坂道を上って、坂の上の住民や山の上住民の住宅地にあった道を通って、山の上住民の住宅地に手すりが設けられているあたりから尾根に上がり、法華堂裏山に至ったのではないだろうか?そんな思いが巡った。
(表紙写真は永福寺切通)

  • 永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前から薬師堂、二階堂、阿弥陀堂の各基壇。

    永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前から薬師堂、二階堂、阿弥陀堂の各基壇。

  • 永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前が薬師堂の基壇。

    永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前が薬師堂の基壇。

  • 永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前が薬師堂の基壇。

    永福寺跡に復元された三堂の基壇。手前が薬師堂の基壇。

  • 橋の傍にも花が咲く。

    橋の傍にも花が咲く。

  • 小川は草ぼうぼう。

    小川は草ぼうぼう。

  • 例の「草刈」の指示看板。看板を設置してあるのにも関わらず、草刈はし忘れたようだ。

    例の「草刈」の指示看板。看板を設置してあるのにも関わらず、草刈はし忘れたようだ。

  • 西ヶ谷側にも展望台が設置されている。

    西ヶ谷側にも展望台が設置されている。

  • 「国指定史跡 永福寺跡」看板。

    「国指定史跡 永福寺跡」看板。

  • 段の奥。

    段の奥。

  • 永福寺跡にある住宅。全部で4軒ある。

    永福寺跡にある住宅。全部で4軒ある。

  • 永福寺跡にある住宅。

    永福寺跡にある住宅。

  • 西ヶ谷。緑苑台住宅団地と永福寺跡の間にある小さな谷戸。奥に広場があり、崖はブロックで覆われている。

    西ヶ谷。緑苑台住宅団地と永福寺跡の間にある小さな谷戸。奥に広場があり、崖はブロックで覆われている。

  • 西ヶ谷。いかにも永福寺の塔頭寺院があったという感じの谷戸だ。<br />谷戸の入口には薬師堂や三重塔があったとされる。

    西ヶ谷。いかにも永福寺の塔頭寺院があったという感じの谷戸だ。
    谷戸の入口には薬師堂や三重塔があったとされる。

  • 西ヶ谷。

    西ヶ谷。

  • 西ヶ谷。アヤメかカキツバタか、はたまたハナショウブか。

    西ヶ谷。アヤメかカキツバタか、はたまたハナショウブか。

  • 西ヶ谷。奥にある広場。

    西ヶ谷。奥にある広場。

  • 谷戸の真中あたりに「遊歩道」の道標が立っている。

    谷戸の真中あたりに「遊歩道」の道標が立っている。

  • 尾根に上る山道。これが「遊歩道」だ。

    尾根に上る山道。これが「遊歩道」だ。

  • 西ヶ谷の谷戸からの「遊歩道」。

    西ヶ谷の谷戸からの「遊歩道」。

  • 山を上る「遊歩道」。

    山を上る「遊歩道」。

  • つづら折で山を上る「遊歩道」。

    つづら折で山を上る「遊歩道」。

  • つづら折で山を上る「遊歩道」。

    つづら折で山を上る「遊歩道」。

  • つづら折で山を上る「遊歩道」。

    つづら折で山を上る「遊歩道」。

  • 永福寺切通。

    永福寺切通。

  • 永福寺切通。

    永福寺切通。

  • 永福寺切通から北側尾根道に上がる山道。

    永福寺切通から北側尾根道に上がる山道。

  • 西ヶ谷側には切通の向こうにも「遊歩道」が。永福寺跡裏山に至る。

    西ヶ谷側には切通の向こうにも「遊歩道」が。永福寺跡裏山に至る。

  • 切通の向こうの「遊歩道」。

    切通の向こうの「遊歩道」。

  • 切通の向こうの「遊歩道」。

    切通の向こうの「遊歩道」。

  • 永福寺切通。

    永福寺切通。

  • 永福寺切通の掘削された側面(南側)。

    永福寺切通の掘削された側面(南側)。

  • 永福寺切通の掘削された側面(北側)。

    永福寺切通の掘削された側面(北側)。

  • 永福寺切通。

    永福寺切通。

  • 永福寺切通(薬師堂ヶ谷側)。

    永福寺切通(薬師堂ヶ谷側)。

  • 永福寺切通(南側)。尾根道に上がるもう一方の道。

    永福寺切通(南側)。尾根道に上がるもう一方の道。

  • 永福寺切通(北側)。

    永福寺切通(北側)。

  • 薬師堂ヶ谷側から見た永福寺切通あたり。永福寺切通の薬師堂ヶ谷側は竹林になっていた。

    薬師堂ヶ谷側から見た永福寺切通あたり。永福寺切通の薬師堂ヶ谷側は竹林になっていた。

  • 薬師堂ヶ谷側の竹林のある崖。

    薬師堂ヶ谷側の竹林のある崖。

  • 竹林の端の小道。薬師堂ヶ谷側の上り口はこのあたりか?

    竹林の端の小道。薬師堂ヶ谷側の上り口はこのあたりか?

  • 西御門境の尾根に上る坂道の看板。坂の上の住民と山の上住民の2枚の「お願い」看板だ。

    西御門境の尾根に上る坂道の看板。坂の上の住民と山の上住民の2枚の「お願い」看板だ。

  • 山の上住民の住宅地横にある藤棚。

    山の上住民の住宅地横にある藤棚。

  • 藤棚の上手にある鉄製の手すり。開発前の山道の跡であろう。<br /><br />尾根を北西に進み、尾根が交わるところから南下すれば頼朝法華堂跡裏山に至る。

    藤棚の上手にある鉄製の手すり。開発前の山道の跡であろう。

    尾根を北西に進み、尾根が交わるところから南下すれば頼朝法華堂跡裏山に至る。

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