2013/01/04 - 2013/01/04
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琉球熱さん
2012年の登り納めは正真正銘の最終日、12月31日。
年が明けて、今年最初の山に選んだのは、箱根の一画である明神ヶ岳。
そもそも山歩きを始めるきっかけとなった山で、初回のルートはもっとも一般的な大雄山最乗寺から登るルートだった。
その後、昨年の4月30日の金時山登山(
http://4travel.jp/traveler/sham203/album/10666806/)の翌日に矢倉沢峠からのルートを計画していたのだが、雨で断念した経緯がある。
今回はそのリベンジの意味もあったので、ルートは前回計画と同じ、公時神社~矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳~宮城野の予定。
しかし今回ものっけから大トラブルで…
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
公時神社の駐車場。既に9:40。駐車場もいっぱい。すべて登山客だ。
実はここまでの道のり、小田原からバスで来たのだが、箱根に入ってからの道で、車が横転するほどの大事故。そのおかげで大渋滞になり、到着が45分ほど遅れてしまった。
げんなりしてバスを降り、コンビニで一息入れたものだから、1時間のロス。
ちなみに、小田原からのバスだと「金時登山道入口」「金時神社入口」
は通らないため、一番近い「仙石」で下車して車道を15分ほど歩かなければならない。 -
駐車場を上がると鳥居が見えてくる。それなりに歴史を感じさせる鳥居だ。
-
最初の鳥居をくぐるとまず目に入ってくるのが、この「まさかり」
これは純粋な作り物だが、注連縄までついてなんとなく微笑ましい。 -
公時神社の本殿
バス停をはじめ「金時」と表記するケースが多いが、神社の名前は「公時」だ。
それもそのはず、この神社は、金太郎のモデルと言われる武将坂田公時(さかたのきんとき)を祀っているからだ。 -
本殿の脇から登山道がスタート。
-
金時にあやかった石
文字は古くて判読できない -
次に現れるのが『金時手鞠石』
この巨岩を手鞠として遊んだという・・・ -
裏から見ると、なるほど丸い。
しかし巨大だ。
これを“手鞠”にできるか?(笑) -
登山道を脇にそれると、「奥ノ院」。
ここにもしっかりまさかりが祀ってある。
ちなみにその台となっている巨岩は、金時が蹴落としたとされる『金時蹴落とし岩』と言うらしい。 -
そして最後に現れるのがコレ。『金時宿り石』。
手鞠石よりも二回り以上大きい岩で、真中に大きな亀裂が入っている。
ここで金太郎が母である山姥と夜露をしのいだと言われていて、昭和6年に大音響とともに真っ二つに割れたと言われている。
近隣の人達は公時の怒り!とばかり、明治以来途絶えていた公時神社の公時祭を復活させたそうだ。
何とも人騒がせな岩である。 -
さて、この宿り石をまいて進むと、いよいよ登山開始。
路傍の霜柱をちょっと接写してみた。都心では考えられないくらいに大きく立派(笑)
こうやっても見ると、なかなかキレイで工芸品のようだ。 -
少々ハードな坂を息を荒くしながら登っていくと、視界が開けた。
芦ノ湖側の絶景!
右手は箱根の外輪山の一部。山頂に鉄塔がある山は丸岳。前回金時山からの下山ルートで通りかかった山だ。
奥の方に芦ノ湖が見える。 -
イチオシ
左手を見ると、噴煙。大涌谷だろう。
-
ズームアップしてみる。
白く見えるのは噴煙だけでなく、峡谷に残る雪だった。 -
さらにその左手、はるか遠方に相模湾。
尾根道が延々と続いているのが見える。
目指す明神ヶ岳は奥に見える山頂部が平坦な山。
遠い… -
金時山への分岐点の到着。10:36
我々はここを右に進むが、左に行けば金時山山頂である。
つまり、2時間かからずに山頂まで行けるということだ。
スタートを「神社」ではなく「金時山登山道」にすれば、さらに時間は短縮できるはず。
この先の道がとんでもなくぬかるんでいて難航、泥除けをつけたりしたおかげで、さらに時間をロス・・・。 -
明神ヶ岳への中継点、矢倉沢峠に向かう道にはまだ雪が残っている。
それはともかく、身の丈ほどもある竹のおかげで眺望は全くナシ。
足元が悪いことよりも、このことの方がマイナス。 -
矢倉沢峠に到着。11:15
茶屋はあるものの休業中。
ここで、今朝通過した「登山道入口」に降りる道と、明神ヶ岳に進む道とに分かれる。 -
茶屋の前から金時山方面を望む。
左の小道が今降りて来た道。
ベンチもあって小休止ができる場所となっている。 -
しばらく進むとまた分岐。
明神ヶ岳まで90分か…
ここは素直に標識通りに。 -
こんな感じなので、道は迷いようがない。
空は青く澄んでいるけれど、竹のおかげでやっぱり眺望はゼロだ。 -
真中に溝のある道が続く。
歩き難いことこの上なし。 -
眺望が開けたところで振り返ると、空に向かって突き出した金時山がよく見えた。
-
竹はますます背丈を高く、晴天だから良いようなものの、曇っていたら滅入りそうな道。
-
明神ヶ岳はまだまだ遠いぞ…
-
途中の木立でウソ発見!
5〜6羽の群れ。 -
これはメスかな?
-
中継ポイントの火打石岳に到着。12:28
燧石を多く産出していたことでこの名がついたらしい。
しかしここは眺望もなく、ほんとに通過点だ。
そろそろ腹が減ってきた。
適当な場所を見つけて昼食にせねば。 -
・・・と思ったら、今度はルリビタキ♀か?
-
食事を終えて再出発。
道はまだまだ続く。 -
イチオシ
金時山への分岐点からいったん高度を下げたが、再びかなり高い所まで来たようだ。
富士山が良く見える。その右手には真っ白に雪化粧をしたアルプスの連山が・・・ -
途中で見た大パノラマ。
明神ヶ岳手前の視界が開ける場所からは、大山、金時山、富士山、アルプスが一望でき、その解放感は見事の一語。 -
写真ではわかりにくいが、金時山山頂の茶屋が肉眼で見えた。
-
進行方向右手には大涌谷と地獄谷。
-
さて、山頂まではあと一登り。
-
山頂手前には最乗寺への分岐。目指す明神ヶ岳まではあと10分。
-
イチオシ
ようやく山頂到着。14:24
富士山の美しい姿も、はるかなアルプスもはっきり。
とにかく、思わず声をあげてしまう絶景。 -
景色に気を取られ、山頂の写真を撮り忘れそうになった(笑)。
-
既に数組の登山者。めいめいにこの絶景を楽しんでいる。
この山頂は比較的広く、混雑感がないのもいい。 -
イチオシ
富士山の反対側=東側を眺めると、眼下に相模湾が広がり、三浦半島、かすかに房総半島まで望むことができた。
-
景色を愛でたら出発。
スタートが大幅に遅れたおかげで、当初の予定ルートは変更せざるを得なくなってきた。
とりあえず急ぐ。 -
明神から明星への尾根道を行くと、途中のがれ場にこんな仏様が・・・
誰が何のために置いたのかわからないが、木彫りの仏は計5体。 -
宮城野分岐到着。15:14 小休止。
明星ヶ岳まで50分、そこから宮城野まではさらに1時間…
下山の途中で真っ暗になるだろう、これはもう諦めるほかない。
この分岐から直接宮城野に降りることにした。 -
未練たらしく、明星ヶ岳への道…
またしても到達できず…
さて、ここから宮城野集落への下山ルートは、前回と同じ。
深い樹林帯、途中から別荘地の裏を歩くことになる。
暗く湿っぽく、極めて退屈なルート。
まったく写真を撮ることもなく、ただただ黙々と下った。 -
登山道入り口に到着。16:10
-
集落で再びウソの群れに遭遇。
ボケボケながら、オスの姿をキャッチ。 -
宮城野バス停まで歩き、そこからバスで小田原へ。
往路の事故処理は当然終わっていたが、湯本手前ではまた渋滞。
結局、1時間かかって小田原駅に到着。
帰りくらいはゆったりと行こうというわけで、普通車のグリーンに乗ってのんびり帰宅。
◆本日のルート。
総歩行距離:10.7km
最大標高差:701m
◆見た野鳥
モズ、ウソ、ヤマガラ、ジョウビタキ、アカハラ、ガビチョウ、
コガラ、コゲラ、カケス、ツグミ、ルリビタキ♀
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 潮来メジロさん 2013/01/29 19:15:30
- 亜種アカウソですね。ヾ(^o^)
- 琉球熱さん、こんばんは! ヾ(^o^)
毎度、訪問&投票ありがとうございました。
> 集落で再びウソの群れに遭遇。
> ボケボケながら、オスの姿をキャッチ。
登山をされていると、山でいろいろな野鳥に出会うのでしょうね。
このウソは、亜種アカウソのオスのようですね。
今年は、アカウソが多く見られるようです。
ベニバラウソも見たいのですが、これはまだ見た事がありません。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- 琉球熱さん からの返信 2013/01/29 21:59:35
- RE: 亜種アカウソですね。ヾ(^o^)
- 潮来メジロさん、さっそくありがとうございます!
「アカウソ」ですか。初めて聞きました。
ウソもきれいな鳥ですよね。
ところで、旅行記半ばに出てくるのは、ルリビタキ♀かなぁ?と思うのですが、いかがでしょう?
- 潮来メジロさん からの返信 2013/01/29 23:24:50
- RE: RE: 亜種アカウソですね。ヾ(^o^)
- 琉球熱さん、こんばんは! ヾ(^o^)
> 「アカウソ」ですか。初めて聞きました。
> ウソもきれいな鳥ですよね。
アカウソは亜種ですので、種としてはウソになります。
お腹の色が、かすかに赤味を帯びている程度なので、うっかりすると見過ごしやすいのですが、普通のウソは国内で繁殖するのに対し、アカウソは冬鳥として日本に越冬しにやってきます。
> ところで、旅行記半ばに出てくるのは、ルリビタキ♀かなぁ?と思うのですが、いかがでしょう?
>
これはルリビタキは間違いないのですが、メスなのかオスの若鳥なのかの識別がはっきりしないので、あえてコメントしませんでした。
たぶん、メスで正解だと思いますが・・・。(^_^;
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- 琉球熱さん からの返信 2013/01/30 23:27:20
- ありがとうございます
- 潮来メジロさん、こんにちは
ウソは留鳥?なのに対し、アカウソは渡りなんですね。
亜種というだけでも生態が異なるというのも興味深いです。
> これはルリビタキは間違いないのですが、メスなのかオスの若鳥なのかの識別がはっきりしないので、あえてコメントしませんでした。
> たぶん、メスで正解だと思いますが・・・。(^_^;
わざわざありがとうございます。
一眼ズームでもっとはっきり撮影できれば判別もできたのでしょうが、コンデジではなかなか。
まぁ、でも♀ということにしましょう!(笑)
ルリビタキもキレイでかわいいですね。私の好きな鳥の一つです。
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