【百人一首歌枕巡り】 源融の邸宅跡３、そして墓所　～清凉寺～

2012/12/01 - 2012/12/01

嵯峨釈迦堂の名で知られる清凉寺。
古くは、源融（みなもとのとおる）の別荘だった場所。

源氏物語の光源氏のモデルといわれる源融は、
百人一首では、「河原左大臣」 という名で登場します。

大金持ちの源融は、現在の渉成園・宇治平等院・清涼寺など、
各所に屋敷を持っていました （※邸宅跡１・２のリンクは本文中）。

そして、ここ清凉寺には、源融の墓所もあります。


〔第14首／河原左大臣 （源融）〕
　みちのくの　しのぶもぢずり　誰ゆえに
　　乱れそめにし　われならなくに

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩

【仁王門】

この地には、もともと源融の別荘、
栖霞観 （せいかかん） がありました。

それが、棲霞寺 （せいかじ） を経て、
現在の嵯峨釈迦堂、清凉寺となりました。

【由 緒】

【境内案内図】

【境内案内図】

【本堂 （釈迦堂）】

【本堂拝観券】


内部はもちろん撮影禁止。

【絹製五臓模型】


清凉寺の本尊・釈迦如来は国宝。
釈迦37歳の生き姿を刻んだものだそうです。


←その体内から出てきた絹製の五臓六腑。


中国の尼僧が施入したものだそうで、
解剖学的に貴重な資料です。

【弁天堂】

【忠霊塔】

【源融公墓所】


木製の鳥居は老朽し、
足元が補強されていました。

【源融公墓所】


嵯峨に眠ってらっしゃったんですね。

【源融公墓所】

光源氏のモデルといわれる源融は、
臣籍降下したとはいえ、嵯峨天皇の皇子。

大金持ちの貴公子は、
京の都に六条河原院 （現・渉成園）、
宇治には別荘 （現・平等院）、
嵯峨野に別荘 （現・清涼寺）、
など、各所に屋敷を持っていました。


どのお屋敷も広いのなんのって　\(◎o◎)／
広さはコチラ↓で見てやってください。

【百人一首歌枕巡り】
源融の邸宅跡１　〜渉成園／枳殻邸〜
http://4travel.jp/traveler/korinori/album/10650258/

【百人一首歌枕巡り】
源融の邸宅跡２　〜宇治平等院鳳凰堂〜
http://4travel.jp/traveler/korinori/album/10650261/

【源融公墓所】


〔第14首／河原左大臣 （源融）〕
　みちのくの　しのぶもぢずり　誰ゆえに
　　乱れそめにし　われならなくに

【源融公墓所】


写真にすると
凹凸がわかりづらくなってしまうのですが、
源融について書かれた石碑。


右上の 「河原左大臣〜」 は
ハッキリ読み取れると思います。

【嵯峨天皇・檀林皇后宝塔】


嵯峨天皇は源融の父。

北へ山道を登っていくと嵯峨天皇陵があります。
今回は、時間の都合で
訪れることができませんでした　(^_^;)

【豊臣秀頼公の首塚】


ここで嵯峨天皇や源融とは、時代が異なる人物が。


豊臣秀吉と茶々の子・秀頼。
境内に、秀頼の首塚があります。

【豊臣秀頼公の首塚】

昭和55年、大阪城三の丸跡地の発掘現場から
出土した秀頼公の首を、
昭和58年、秀頼公再興の由緒をもつ
清凉寺に納められたもの。

首に介錯の跡があるそうです…(>_<)

【清凉寺】

【清凉寺】


色あざやか　\(^o^)／