ドイツ・アルプス　山と湖を巡る旅（９）～キーム湖に浮かぶヘレン島 ＆ ルートヴィヒ２世の最後の城 〈へレンキームゼー城〉

2012/08/08 - 2012/08/08

ルートヴィヒ２世が建てた３つの城、「ノイシュヴァンシュタイン城」「リンダーホーフ城」「へレンキームゼー城」。３つのうちまだ訪れたことのなかったへレンキームゼー城に、今回の旅で行くことができました。

ルートヴィヒ２世が建てたこの最後の城は、ほかの２つの城に比べると知名度は低いけれど、その規模は２つの城をしのぐほどで、国家財政が傾くくらいの建設費を投じたのだとか。それほどの心血を注いだにもかかわらず、彼がこの城に滞在したのはわずか９日間だけで、お城自体も未完に終わっています。


【旅程】

□8/04　（午前）成田発 ⇒（夕方）ミュンヘン着
　　 レンタカー・ピックアップ　オーバーアマガウへ（オーバーアマガウ泊）
□8/05　ミッテンヴァルト近郊の湖水地帯をハイキング
　　 → ミッテンヴァルト村散策（オーバーアマガウ泊）
□8/06　アルプシュピッツェ・ハイキング
　　 → ツークシュピッツェ展望台＋アイプ湖散策（オーバーアマガウ泊）
□8/07　エッタール修道院 → テーゲルン湖・ヴァルベルク展望台（テーゲルン湖畔泊）
■8/08　キーム湖（へレンキームゼー城見学）
　　 → ベルヒテスガーデンへ（ベルヒテスガーデン泊）
□8/09　イェンナー展望台
　　　→ ケーニヒス湖クルーズ＋オーバー湖散策（ベルヒテスガーデン泊）
□8/10　ケールシュタインハウス＋ラムザウ村＆ヒンター湖散策
　　　→（夕方）ミュンヘン空港へ　レンタカー返却（ミュヘン空港内泊）
□8/11　（午前）ミュンヘン発 ⇒〔フランクフルト乗り継ぎ〕⇒（機中泊）
□8/12　⇒（朝）成田着

エリア プリーン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

テーゲルン湖から東へ１時間弱走ると、キーム湖（キームゼー）が見えてきました！

アウトバーンを降りると、のどかな田舎道がキーム湖の船着場まで続いています。

船着場の看板。ここからお城のあるヘレン島（ヘレンインゼル）までは、遊覧船で約15分です。

お城はキーム湖最大の見どころなだけに、遊覧船のチケット売り場には長い列が出来ていました。10分以上並んでやっとチケットをゲット。

桟橋を渡って、

この船に乗りました。

船のデッキは、ご覧のとおり満席。

さあ、出港です。

真っ青な空とおだやかな湖。こうやって船に乗っているだけでも楽しいな。

さわやかな風が湖を渡っていきます。

ヘレン島に到着。15分なんてあっという間だなぁ。もうちょっと乗っていたかった。

島の船着場からお城までは歩いて20分ほど。馬車で行くこともできます。

カメラを向けると、「なぁに？」とでも言うように、馬がこっちを見た。

荷車にはすでにたくさん人が乗っています。

素晴らしいお天気だし、わたしたちはのんびり歩きながらお城へ向かいます。

パスは整備されていて、お散歩気分で歩けます。

青と緑の風景。

こういう風景を見ると、ピクニックがしたくなる〜。

湖のほとりをゆく馬車。

木漏れ日のさす散歩道。気分もウキウキしてきます♪

こんなに広い放牧場があるのに、なぜか馬さんたちは１ヵ所にかたまっています。日陰がいいのでしょうか？？

森林浴しながらてくてく。

森の中の散歩道は緑がいっぱいで、気持ちいい。

木立を抜けると、いきなり視界が開けました。

目の前には花いっぱいの庭園。

視線を左に移すと、

向こうにへレンキームゼー城が♪

ルートヴィヒ２世が建てたほかの２つの城に比べると、こちらの城はとても上品なたたずまい。

ミツバチくんがサルビアの蜜をせっせと集めていました。

広々としたフランス式庭園。

向こうに湖が見えます。

見晴らしいいな〜〜。

お城の見学はガイド付きツアーでまわります。指定の時間までまだ少しあったので、港の売店で買ったサンドイッチで先にランチをすることにしました。

ベンチに座って食べていたら、目の前の噴水から水が吹き上がり始めました！　写真を撮ろうとしたら、そこへ視界をさえぎるように馬車がパッカパッカと

通り過ぎていきました。

ああ、間に合った。

どうやら噴水は毎正時に数分だけ吹き上がるようです。

座っているベンチは、雰囲気のいいこんな並木道にありました。

さて、指定の時間になったので、いざお城へ！

城内は撮影禁止だったので、残念ながら写真がありません。

内部はほかの２つの城と同様、まさに豪華絢爛。マイセン磁器で埋め尽くされた「磁器の間」、テーブルに仕掛けが施されたダイニングルーム、巨大な浴槽など、どれも見ごたえがありました。中でも圧巻なのは、やはり「鏡の間」。これはもうため息もの。本家ヴェルサイユ宮殿のものより22メートルも長いそうです。未完の部分は、ほんとに未完成のままになっていました。

これだけのものを建てる建築資材を、すべてここまで船で運んだというのだから、その労力を考えただけでも目がまわりそう。

こんな豪華なお城に、城主ルートヴィヒ２世はたった９日間しか滞在できなかったとは皮肉です。

お城の見学を終えて外に出ると、ちょうど噴水ショーが始まっていました！

噴水とお城。

絵になるな〜〜。

よく見ると、噴水のオブジェも凝りに凝ってます。

あらためてよく見ると、この風景、どこかで見たような――

そうです、ヴェルサイユ宮殿の庭園にそっくり！

涼しげ〜〜♪

三角のトピアリーが一列に並んでいて、なんだかとてもカワイイ。

庭園には花があふれていて、ここをお散歩するだけでも癒されます。

３つのお城の中で、わたしはここが一番好みかな。

ほんと、見ごたえたっぷりのお城でした！

帰りの遊覧船から見た風景。

サングラスでバッチリ決めたおしゃまな姉妹。かわいかったな。