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 鎌倉市扇ガ谷2にある相馬師常墓やぐらは、古くから相馬師常(そうまもろつね)(保延5年(1139年)~元久2年(1205年))の墓であると地元の人々に言い伝えられている。 相馬師常は鎌倉幕府創設時の有力御家人である千葉常胤の次男で、同じ御家人で平将門の子孫である篠田師国の養子となり、相馬氏の祖となった。子孫は現在の福島県相馬市に移ったが、ここ鎌倉には墓守を残し、相馬師常墓とその左上部のやぐらにその一族を祭る墓が江戸時代中頃に(まで?)営まれ、太平洋戦争での戦死者の墓も家祖や先祖の墓の横に営まれている。綺麗に整えられた参道が墓前まで続いていており、相馬師常墓やぐらの墓前には何時も花が供えられ、左上のやぐらまでの石段の参道も綺麗にされているのは、墓守も子々孫々まで800年もの間に亘って続いているからであろう。なお、相馬師常墓やぐらのあたりの山や崖下の駐車場なども私有地であり、地主は浄光明寺の檀家総代を勤めているそうだ。常識的に考えれば、ここの地主が相馬家の墓守であるべきであるが、駐車場周りの手入れをしていた人にそこまでは聞かなかった。<br /> 相馬師常墓やぐらの左5mほどのところには丁寧な作りの入口がある大型やぐらがある。さらに左には入口が2ヶ所あるやぐらもある。また、これらのやぐらがある崖の左右両側にもさらにやぐらが続いているのであろうが、民家が建ち、伺い知ることができない。何時来ても驚きのやぐらに出会えるのが扇ガ谷であろうか。<br />(表紙写真は相馬師常墓やぐら群の大型やぐら)

相馬師常墓やぐら群(鎌倉市扇ガ谷2)

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2012/11/11 - 2012/11/11

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市扇ガ谷2にある相馬師常墓やぐらは、古くから相馬師常(そうまもろつね)(保延5年(1139年)~元久2年(1205年))の墓であると地元の人々に言い伝えられている。 相馬師常は鎌倉幕府創設時の有力御家人である千葉常胤の次男で、同じ御家人で平将門の子孫である篠田師国の養子となり、相馬氏の祖となった。子孫は現在の福島県相馬市に移ったが、ここ鎌倉には墓守を残し、相馬師常墓とその左上部のやぐらにその一族を祭る墓が江戸時代中頃に(まで?)営まれ、太平洋戦争での戦死者の墓も家祖や先祖の墓の横に営まれている。綺麗に整えられた参道が墓前まで続いていており、相馬師常墓やぐらの墓前には何時も花が供えられ、左上のやぐらまでの石段の参道も綺麗にされているのは、墓守も子々孫々まで800年もの間に亘って続いているからであろう。なお、相馬師常墓やぐらのあたりの山や崖下の駐車場なども私有地であり、地主は浄光明寺の檀家総代を勤めているそうだ。常識的に考えれば、ここの地主が相馬家の墓守であるべきであるが、駐車場周りの手入れをしていた人にそこまでは聞かなかった。
 相馬師常墓やぐらの左5mほどのところには丁寧な作りの入口がある大型やぐらがある。さらに左には入口が2ヶ所あるやぐらもある。また、これらのやぐらがある崖の左右両側にもさらにやぐらが続いているのであろうが、民家が建ち、伺い知ることができない。何時来ても驚きのやぐらに出会えるのが扇ガ谷であろうか。
(表紙写真は相馬師常墓やぐら群の大型やぐら)

  • 右にある民家の裏に見えるやぐら。物置として再利用している。

    右にある民家の裏に見えるやぐら。物置として再利用している。

  • 相馬師常墓やぐら(鎌倉市指定史跡)。何時も花が手向けられている。<br />入り口に扉が付いているのは、昭和初期に中の宝篋印塔が盗難されて以来だそうだ。<br />やぐらの中の「がん(合冠に龍)」(棚穴)は板石を横に積み、塞がれている。その中に骨壷が安置されているのだろう。相馬師常墓やぐら以外のやぐらでは「がん」は開放されているが、本来は骨壷を安置して板石で塞いだのだろう。<br />石段横に「相馬次郎師常之墓」の石碑(昭和7年3月、鎌倉町青年団)が建っている。

    相馬師常墓やぐら(鎌倉市指定史跡)。何時も花が手向けられている。
    入り口に扉が付いているのは、昭和初期に中の宝篋印塔が盗難されて以来だそうだ。
    やぐらの中の「がん(合冠に龍)」(棚穴)は板石を横に積み、塞がれている。その中に骨壷が安置されているのだろう。相馬師常墓やぐら以外のやぐらでは「がん」は開放されているが、本来は骨壷を安置して板石で塞いだのだろう。
    石段横に「相馬次郎師常之墓」の石碑(昭和7年3月、鎌倉町青年団)が建っている。

  • 相馬師常墓やぐらの左にあるやぐら。埋もれている。相馬師常墓やぐらの石柵の中にある。

    相馬師常墓やぐらの左にあるやぐら。埋もれている。相馬師常墓やぐらの石柵の中にある。

  • その左横にあるやぐら。相馬師常墓やぐらの石柵の外にある。

    その左横にあるやぐら。相馬師常墓やぐらの石柵の外にある。

  • 相馬師常墓やぐらの石柵の外にあるやぐら。別の角度から。

    相馬師常墓やぐらの石柵の外にあるやぐら。別の角度から。

  • 相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。

    相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。

  • 相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。

    相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。

  • 相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。<br /><br />相馬師常墓を初めとする相馬家一族のお堂(岩窟寺院)として造られたやぐらを500年後くらいに相馬家子孫の墓に転用したのではないか?

    相馬師常墓やぐらの左上に見えるやぐら。

    相馬師常墓を初めとする相馬家一族のお堂(岩窟寺院)として造られたやぐらを500年後くらいに相馬家子孫の墓に転用したのではないか?

  • やぐら入口右手前の柱穴。

    やぐら入口右手前の柱穴。

  • 左入口の柱穴。下方に2穴ある。

    左入口の柱穴。下方に2穴ある。

  • 奥壁の左には四角い横穴があり、江戸中期の墓石が左右にある。さらに奥にはアーチ形の棚穴があり、ここにも江戸中期の墓石が。

    奥壁の左には四角い横穴があり、江戸中期の墓石が左右にある。さらに奥にはアーチ形の棚穴があり、ここにも江戸中期の墓石が。

  • 奥壁の中央には四角い横穴があり、右に太平洋戦争での戦死者の墓石がある。さらに奥にはアーチ形の棚穴があり、石仏が安置されている。

    奥壁の中央には四角い横穴があり、右に太平洋戦争での戦死者の墓石がある。さらに奥にはアーチ形の棚穴があり、石仏が安置されている。

  • 奥壁の右にアーチ形の棚穴に(江戸中期の)墓石が。<br /><br />こうしたやぐら内部にアーチ形の棚穴を設けているのは壽福寺の一番大きなやぐらでも見た。しかし、墓石などは安置されてはいなかった。

    奥壁の右にアーチ形の棚穴に(江戸中期の)墓石が。

    こうしたやぐら内部にアーチ形の棚穴を設けているのは壽福寺の一番大きなやぐらでも見た。しかし、墓石などは安置されてはいなかった。

  • やぐら奥壁の左側。

    やぐら奥壁の左側。

  • やぐら奥壁の右側。

    やぐら奥壁の右側。

  • やぐらの左の天井あたりの柱穴。

    やぐらの左の天井あたりの柱穴。

  • やぐらの右上の柱穴。

    やぐらの右上の柱穴。

  • やぐら入口右側の天井あたりの柱穴。

    やぐら入口右側の天井あたりの柱穴。

  • やぐら左奥の横に渡した柱穴。

    やぐら左奥の横に渡した柱穴。

  • やぐら右奥の天井あたりの柱穴。

    やぐら右奥の天井あたりの柱穴。

  • 相馬師常墓やぐらのさらに左にあるやぐら?入口が塞がれている。このあたりに浄光明寺庫裏あたりからの随道があるとも言われる。

    相馬師常墓やぐらのさらに左にあるやぐら?入口が塞がれている。このあたりに浄光明寺庫裏あたりからの随道があるとも言われる。

  • 相馬師常墓やぐらにある大型やぐら。<br /><br />鎌倉の巽神社辺りに屋敷を構えていたとされる相馬一族の奥津城の一つとして造られたやぐらであろうか?

    相馬師常墓やぐらにある大型やぐら。

    鎌倉の巽神社辺りに屋敷を構えていたとされる相馬一族の奥津城の一つとして造られたやぐらであろうか?

  • 相馬師常墓やぐらにある大型やぐらの内部。幅4m×奥行6m、高さは3mくらいか?鎌倉では最大級のやぐらの部類に入ろうか。<br />亀ヶ谷にもこのクラスの奥行の深いやぐらがある。

    相馬師常墓やぐらにある大型やぐらの内部。幅4m×奥行6m、高さは3mくらいか?鎌倉では最大級のやぐらの部類に入ろうか。
    亀ヶ谷にもこのクラスの奥行の深いやぐらがある。

  • さらに向こうに横を向いたやぐらの入口。実は、相馬師常墓やぐら群にある他のやぐらと同じ方向(崖の谷側)にも大きく開口している。L字に開口している比較的珍しいやぐらだ。

    さらに向こうに横を向いたやぐらの入口。実は、相馬師常墓やぐら群にある他のやぐらと同じ方向(崖の谷側)にも大きく開口している。L字に開口している比較的珍しいやぐらだ。

  • さらに向こうに横を向いたやぐらの入口。左側から光が差し込み右側にも大きく開口している。そちら側には民家が建っており、見られない。

    さらに向こうに横を向いたやぐらの入口。左側から光が差し込み右側にも大きく開口している。そちら側には民家が建っており、見られない。

  • 民家の裏の崖にはやぐらが見える。手前がL字型の開口部を持つやぐらだ。

    民家の裏の崖にはやぐらが見える。手前がL字型の開口部を持つやぐらだ。

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