田沢湖・乳頭温泉郷旅行記(ブログ) 一覧に戻る
新緑の季節、秋田の乳頭温泉郷へ出かけた。<br />なぜ乳頭温泉郷かと言えば、新緑の綺麗そうな場所にある宿を探していたら、ちょうど空いていたのが休暇村乳頭温泉郷だったのである。<br />今回は、新緑を堪能するのが目的なので、乳頭温泉郷の秘湯群には入らず、ただひたすら緑萌ゆる温泉郷を散策。<br />何せ、休暇村の周辺はブナの純木林で、その新緑の美しさは評判なのだ。<br />実際に、森の中にいるだけで、体中の毒素が抜け出るようだった。<br />旅の二日目には、バスで田沢湖を一周。<br />乗ったバスは、ただ一周するだけだと思っていたのだが、湖畔のたつこ像と浮木神社(漢槎宮)のある潟尻、御座石のある御座石神社の二か所で停車し、降<br />りて観光することができたのはありがたかった。<br />ふらりと訪れた乳頭温泉郷だったが、美しい新緑に出会えただけでも満足な旅だった。<br /><br />(2021.05.30 投稿)

緑萌ゆる乳頭温泉郷を歩く

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2012/05/20 - 2012/05/21

5位(同エリア912件中)

旅行記グループ 【出羽国】羽後

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旅猫

旅猫さん

新緑の季節、秋田の乳頭温泉郷へ出かけた。
なぜ乳頭温泉郷かと言えば、新緑の綺麗そうな場所にある宿を探していたら、ちょうど空いていたのが休暇村乳頭温泉郷だったのである。
今回は、新緑を堪能するのが目的なので、乳頭温泉郷の秘湯群には入らず、ただひたすら緑萌ゆる温泉郷を散策。
何せ、休暇村の周辺はブナの純木林で、その新緑の美しさは評判なのだ。
実際に、森の中にいるだけで、体中の毒素が抜け出るようだった。
旅の二日目には、バスで田沢湖を一周。
乗ったバスは、ただ一周するだけだと思っていたのだが、湖畔のたつこ像と浮木神社(漢槎宮)のある潟尻、御座石のある御座石神社の二か所で停車し、降
りて観光することができたのはありがたかった。
ふらりと訪れた乳頭温泉郷だったが、美しい新緑に出会えただけでも満足な旅だった。

(2021.05.30 投稿)

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.5
グルメ
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 大宮駅9時22分発の『こまち19号』で出発。<br />目指すは、乳頭温泉郷の玄関口・田沢湖駅である。<br />乗り込んだ車両は、桜の季節が終わっているのに、まだ桜を纏っていた。

    大宮駅9時22分発の『こまち19号』で出発。
    目指すは、乳頭温泉郷の玄関口・田沢湖駅である。
    乗り込んだ車両は、桜の季節が終わっているのに、まだ桜を纏っていた。

  • こまち号は、大宮駅を出ると仙台、盛岡にのみ停まり、田沢湖線に乗り入れて最初の停車駅が田沢湖駅である。<br />列車は、田植えの始まったみちのくを走り抜けて行く。<br />大宮駅を出て1時間40分余りで、車窓には、焼石岳とその北に連なる山々が見えて来た。

    こまち号は、大宮駅を出ると仙台、盛岡にのみ停まり、田沢湖線に乗り入れて最初の停車駅が田沢湖駅である。
    列車は、田植えの始まったみちのくを走り抜けて行く。
    大宮駅を出て1時間40分余りで、車窓には、焼石岳とその北に連なる山々が見えて来た。

  • 盛岡駅を出ると、列車は田沢湖線へと入って行く。<br />そしてすぐに、車窓右側に岩手山の秀麗な姿が流れて行った。<br />岩手山は、岩木山、鳥海山と共に、私の中では大好きな山である。

    盛岡駅を出ると、列車は田沢湖線へと入って行く。
    そしてすぐに、車窓右側に岩手山の秀麗な姿が流れて行った。
    岩手山は、岩木山、鳥海山と共に、私の中では大好きな山である。

  • 大宮駅から2時間半余り、11時56分に田沢湖駅に到着した。<br />駅前のバスターミナルから、12時10分発の乳頭温泉郷行のバスに乗り、今宵の宿へとまずは向かう。

    大宮駅から2時間半余り、11時56分に田沢湖駅に到着した。
    駅前のバスターミナルから、12時10分発の乳頭温泉郷行のバスに乗り、今宵の宿へとまずは向かう。

  • バスは田沢湖畔を走り抜け、徐々に高度を上げて行く。<br />途中、アルパこまくさの辺りからは、薄らと田沢湖が見えていた。<br />この後、8年前に訪れた田沢湖高原温泉を通り、50分足らずで休暇村前バス停に到着した。<br />バスを降りると、目の前には鮮やかな新緑と青空が広がっていた。

    バスは田沢湖畔を走り抜け、徐々に高度を上げて行く。
    途中、アルパこまくさの辺りからは、薄らと田沢湖が見えていた。
    この後、8年前に訪れた田沢湖高原温泉を通り、50分足らずで休暇村前バス停に到着した。
    バスを降りると、目の前には鮮やかな新緑と青空が広がっていた。

  • とりあえず、宿に荷物を置くことにする。<br />今回の宿は、休暇村乳頭温泉郷。<br />今まで泊まった休暇村の中では、一番綺麗だった。

    とりあえず、宿に荷物を置くことにする。
    今回の宿は、休暇村乳頭温泉郷。
    今まで泊まった休暇村の中では、一番綺麗だった。

    休暇村 乳頭温泉郷 宿・ホテル

  • 早速、山毛欅の森を散策する。<br />遊歩道の入口は、宿横のバス停前にあった。<br />歩き始めると、すぐに周りは山毛欅ばかりとなった。<br />この辺りの山毛欅は純林である。<br />芽吹きとはいかなかったが、まだ若く綺麗な葉に光が当たり、美しい。

    早速、山毛欅の森を散策する。
    遊歩道の入口は、宿横のバス停前にあった。
    歩き始めると、すぐに周りは山毛欅ばかりとなった。
    この辺りの山毛欅は純林である。
    芽吹きとはいかなかったが、まだ若く綺麗な葉に光が当たり、美しい。

  • そして、森の中は清々しく、肺の中が洗われるようだ。<br />これほど美しい森は、初めてかもしれない。<br />歩いていると、山毛欅の幹に葉が映り、綺麗な模様が浮かんでいた。

    そして、森の中は清々しく、肺の中が洗われるようだ。
    これほど美しい森は、初めてかもしれない。
    歩いていると、山毛欅の幹に葉が映り、綺麗な模様が浮かんでいた。

  • 近くには、幹に亀裂が入った山毛欅もあった。<br />これは凍裂だろう。<br />それだけ、ここの冬は厳しいということである。

    近くには、幹に亀裂が入った山毛欅もあった。
    これは凍裂だろう。
    それだけ、ここの冬は厳しいということである。

  • それにしても美しい森である。<br />新緑の季節も綺麗だが、紅葉の頃にも訪れてみたいものだ。

    それにしても美しい森である。
    新緑の季節も綺麗だが、紅葉の頃にも訪れてみたいものだ。

  • さらに空吹湿原へと向かう遊歩道を歩いてみることにする。<br />その道は、乳頭温泉郷の最奥へと向かう道の途中から分かれていた。<br />遊歩道の脇には、清らかな渓流が流れていた。

    さらに空吹湿原へと向かう遊歩道を歩いてみることにする。
    その道は、乳頭温泉郷の最奥へと向かう道の途中から分かれていた。
    遊歩道の脇には、清らかな渓流が流れていた。

  • 道沿いには、キクザキイチゲがたくさん咲いている。<br />淡い紫色の花が多かった。<br />今年は、春の妖精たちをたくさん見ることができて幸せだ。

    道沿いには、キクザキイチゲがたくさん咲いている。
    淡い紫色の花が多かった。
    今年は、春の妖精たちをたくさん見ることができて幸せだ。

  • キクザキイチゲの咲く遊歩道を進んでいく。<br />森の中の道は気持ちが良い。<br />土や落ち葉の積もった道を歩くのは、やはり良いものだ。

    キクザキイチゲの咲く遊歩道を進んでいく。
    森の中の道は気持ちが良い。
    土や落ち葉の積もった道を歩くのは、やはり良いものだ。

  • 遊歩道の途中には、所々雪が残っていた。<br />その上に、山毛欅の実が落ちていた。<br />食べられるのだが、熊たちの好物だから拾わない。<br />食べ物を作れる我々は、自然界のものにはなるべく手を出さない。

    遊歩道の途中には、所々雪が残っていた。
    その上に、山毛欅の実が落ちていた。
    食べられるのだが、熊たちの好物だから拾わない。
    食べ物を作れる我々は、自然界のものにはなるべく手を出さない。

  • よく見ると、山毛欅の幹の周りだけは雪が融けている。<br />『根開き』と呼ばれる現象だ。<br />この現象は、光の反射率の違いによるなどの説があるが、地下水を汲み上げる幹の温度が周りより温かいと言うことのようだ。<br />ようするに、生きているものは温もりがあるのだ。

    よく見ると、山毛欅の幹の周りだけは雪が融けている。
    『根開き』と呼ばれる現象だ。
    この現象は、光の反射率の違いによるなどの説があるが、地下水を汲み上げる幹の温度が周りより温かいと言うことのようだ。
    ようするに、生きているものは温もりがあるのだ。

  • しばらくすると、空吹湿原に着いた。<br />思ったよりも小さく、湿原と言うよりちょっとした湿地帯だった。<br />長さ20mにも満たないような木道があり、一応湿原を眺めることができ、水芭蕉も僅かだが咲いていた。

    しばらくすると、空吹湿原に着いた。
    思ったよりも小さく、湿原と言うよりちょっとした湿地帯だった。
    長さ20mにも満たないような木道があり、一応湿原を眺めることができ、水芭蕉も僅かだが咲いていた。

    空吹湿原 自然・景勝地

    乳頭温泉郷の小さな湿原 by 旅猫さん
  • 水芭蕉に出会うのは、今年二回目である。<br />里芋の仲間とは思えないほど清楚な姿だ。

    水芭蕉に出会うのは、今年二回目である。
    里芋の仲間とは思えないほど清楚な姿だ。

  • 湿原の近くでは、蕗の薹も顔を出していた。<br />天婦羅にしたら美味しそうである。

    湿原の近くでは、蕗の薹も顔を出していた。
    天婦羅にしたら美味しそうである。

  • 遊歩道を戻る途中で、並んで咲くキクザキイチゲに出会った。<br />濃い紫色で、なんとも言えぬ艶やかさである。<br />まるで、仲の良い姉妹の様だった。

    遊歩道を戻る途中で、並んで咲くキクザキイチゲに出会った。
    濃い紫色で、なんとも言えぬ艶やかさである。
    まるで、仲の良い姉妹の様だった。

  • 黒湯へと続いている道へ出て、宿へと戻る。<br />その道は、山毛欅に包まれているようだった。

    黒湯へと続いている道へ出て、宿へと戻る。
    その道は、山毛欅に包まれているようだった。

  • 宿へ戻り、温泉へと浸かる。<br />休暇村乳頭温泉郷の温泉は、白濁した単純硫黄泉とナトリウム・炭酸水素塩泉の二種類の泉質が楽しめる。<br />ナトリウム・炭酸水素塩泉のほうは、少し緑がかった湯で、細かい湯の花がたくさん舞っていて、なかなか良い湯だった。

    宿へ戻り、温泉へと浸かる。
    休暇村乳頭温泉郷の温泉は、白濁した単純硫黄泉とナトリウム・炭酸水素塩泉の二種類の泉質が楽しめる。
    ナトリウム・炭酸水素塩泉のほうは、少し緑がかった湯で、細かい湯の花がたくさん舞っていて、なかなか良い湯だった。

  • 露天風呂は、単純硫黄泉だった。<br />硫黄の香りが漂い、温泉らしさを感じる。<br />しかも、新緑の山毛欅林に囲まれて気持ちが良い。<br />ただ、塀があり、景色が遮られているのが残念であった。

    露天風呂は、単純硫黄泉だった。
    硫黄の香りが漂い、温泉らしさを感じる。
    しかも、新緑の山毛欅林に囲まれて気持ちが良い。
    ただ、塀があり、景色が遮られているのが残念であった。

  • 夕食は、休暇村では珍しくバイキングでは無かった。<br />先付は、山の中らしく、山菜が多かった。

    夕食は、休暇村では珍しくバイキングでは無かった。
    先付は、山の中らしく、山菜が多かった。

  • 色々出てきたが、中でも、旬の筍の焼き物は美味しかった。<br />部屋でひと休みした後、もう一風呂浴びる。<br />夜の露天風呂には静寂さが漂い雰囲気はなかなかだった。<br />その後、宿の玄関前に出てみると、満点の星空が眺められた。<br />これなら、明日も天気が良さそうだ。

    色々出てきたが、中でも、旬の筍の焼き物は美味しかった。
    部屋でひと休みした後、もう一風呂浴びる。
    夜の露天風呂には静寂さが漂い雰囲気はなかなかだった。
    その後、宿の玄関前に出てみると、満点の星空が眺められた。
    これなら、明日も天気が良さそうだ。

  • 翌朝、食事を摂っていると、窓の外が薄暗くなってきた。<br />どうしたのだろうと思っていると、金環食だった。<br />急いで外に出てみると、朝にしてはかなり暗かった。<br />近くにいた人が、観察用の道具を貸してくれたので、太陽が欠けているのを観ることができた。

    翌朝、食事を摂っていると、窓の外が薄暗くなってきた。
    どうしたのだろうと思っていると、金環食だった。
    急いで外に出てみると、朝にしてはかなり暗かった。
    近くにいた人が、観察用の道具を貸してくれたので、太陽が欠けているのを観ることができた。

  • 朝食後、朝の散歩へと出た。<br />山毛欅林の中の遊歩道を乳頭温泉郷の奥へと向かう。<br />そして、歩いて数分で妙乃湯に着いた。<br />その脇を流れる川は、温泉成分を含んでいるらしく、岩が茶色く変色していた。

    朝食後、朝の散歩へと出た。
    山毛欅林の中の遊歩道を乳頭温泉郷の奥へと向かう。
    そして、歩いて数分で妙乃湯に着いた。
    その脇を流れる川は、温泉成分を含んでいるらしく、岩が茶色く変色していた。

  • さらに歩いて行くと、以前温泉を楽しんだ大釜温泉が見えて来た。<br />宿の前の斜面には、水仙の花が咲いていた。

    さらに歩いて行くと、以前温泉を楽しんだ大釜温泉が見えて来た。
    宿の前の斜面には、水仙の花が咲いていた。

  • 大釜温泉の先で振り返ると、残雪を頂いた秋田駒ヶ岳の姿が眺められた。<br />14年前に登ったのが懐かしい。<br />今回も登りたかったのだが、バスの運行が6月1日からと言うことで、残念ながら諦めた。

    大釜温泉の先で振り返ると、残雪を頂いた秋田駒ヶ岳の姿が眺められた。
    14年前に登ったのが懐かしい。
    今回も登りたかったのだが、バスの運行が6月1日からと言うことで、残念ながら諦めた。

  • 蟹場温泉まで行って引き返し、大釜温泉の手前の道を入る。<br />その先に、孫六温泉があるのだが、想像していたよりも立派で驚いた。<br />それでも、秘湯の趣はしっかりと残っている。<br />今回は、散策が目的なので入湯はしないで通り過ぎた。

    蟹場温泉まで行って引き返し、大釜温泉の手前の道を入る。
    その先に、孫六温泉があるのだが、想像していたよりも立派で驚いた。
    それでも、秘湯の趣はしっかりと残っている。
    今回は、散策が目的なので入湯はしないで通り過ぎた。

  • 孫六温泉の敷地内では、オオバキスミレが咲いていた。<br />黄色いスミレを見ると、秋田駒ヶ岳のタカネスミレの群落を観たくなる。<br />いつか観に行きたいと思っている。

    孫六温泉の敷地内では、オオバキスミレが咲いていた。
    黄色いスミレを見ると、秋田駒ヶ岳のタカネスミレの群落を観たくなる。
    いつか観に行きたいと思っている。

  • 孫六温泉を抜けて細い道をしばらく登ると、黒湯温泉が見えてきた。<br />名前に因んでか、建物はどれも黒かった。<br />ここも立派だが、秘湯の趣が残る一軒宿である。<br />次回訪れるときには、ゆっくり湯に浸かりたいものだ。

    孫六温泉を抜けて細い道をしばらく登ると、黒湯温泉が見えてきた。
    名前に因んでか、建物はどれも黒かった。
    ここも立派だが、秘湯の趣が残る一軒宿である。
    次回訪れるときには、ゆっくり湯に浸かりたいものだ。

  • 黒湯温泉を抜けて車道を宿へと戻る。<br />山毛欅林の新緑は、何度見ても素晴らしい。

    黒湯温泉を抜けて車道を宿へと戻る。
    山毛欅林の新緑は、何度見ても素晴らしい。

  • この辺りの山毛欅林は二次林らしい。<br />それでも、希に大きくて立派な山毛欅の樹にも出会えた。

    この辺りの山毛欅林は二次林らしい。
    それでも、希に大きくて立派な山毛欅の樹にも出会えた。

  • 宿を後にして、バス停でバスを待つ。<br />目の前の山毛欅林もとても美しい。<br />そして、3分遅れでやって来た9時55分発のバスに乗車。<br />その車窓にも、新緑の山毛欅林が流れていく。

    宿を後にして、バス停でバスを待つ。
    目の前の山毛欅林もとても美しい。
    そして、3分遅れでやって来た9時55分発のバスに乗車。
    その車窓にも、新緑の山毛欅林が流れていく。

  • 35分ほどで田沢湖畔に到着した。<br />田沢湖は、8年ぶり3回目の訪問である。<br />鏡のような湖面は相変わらず美しい。

    35分ほどで田沢湖畔に到着した。
    田沢湖は、8年ぶり3回目の訪問である。
    鏡のような湖面は相変わらず美しい。

  • 以前の訪問では、2回とも遊覧船を利用したので、今回は湖畔を一周する羽後交通の路線バスに乗ってみることにした。<br />乗車したのは、10時57分発の田沢湖畔一周線。<br />観光型のバスで快適であった。

    以前の訪問では、2回とも遊覧船を利用したので、今回は湖畔を一周する羽後交通の路線バスに乗ってみることにした。
    乗車したのは、10時57分発の田沢湖畔一周線。
    観光型のバスで快適であった。

  • ただ一周するだけだと思っていたら、途中の潟尻バス停で15分停車。<br />潟尻には、田沢湖の象徴のひとつでもあるたつこ像と宇木神社があるので、観光客のために見学時間を取るそうだ。<br />浮木神社は、別名漢槎宮(かんさぐう)といい、ご神体は、湖面に顔を出していた流木らしい。

    ただ一周するだけだと思っていたら、途中の潟尻バス停で15分停車。
    潟尻には、田沢湖の象徴のひとつでもあるたつこ像と宇木神社があるので、観光客のために見学時間を取るそうだ。
    浮木神社は、別名漢槎宮(かんさぐう)といい、ご神体は、湖面に顔を出していた流木らしい。

    漢槎宮(浮木神社) 寺・神社・教会

  • 宇木神社の少し先の湖の中に、そのたつこ像は立っていた。<br />美貌と若さを永遠のものにしたいと願い、ついには龍になってしまった辰子姫の伝説を伝えるものだ。<br />遊覧船からも見たことがあるが、秋田駒ヶ岳を望む湖畔からのほうが印象的だ。

    宇木神社の少し先の湖の中に、そのたつこ像は立っていた。
    美貌と若さを永遠のものにしたいと願い、ついには龍になってしまった辰子姫の伝説を伝えるものだ。
    遊覧船からも見たことがあるが、秋田駒ヶ岳を望む湖畔からのほうが印象的だ。

  • 光の加減だろうか、以前より田沢湖の青さが薄くなったような気がする。<br />昔はもっと、吸い込まれそうな神秘的な青だった。<br />田沢湖は、水深423.4mで日本で一番深い湖だ。<br />透明度も国内2位と高かったのだが、昭和の初めに強酸性の玉川の水を流し込んだため、魚介類は絶滅し、水質も悪化してしまった。<br />2010年、田沢湖の固有種で絶滅したと思われていた国鱒が、富士五湖のひとつ西湖で生存が確認された。<br />いつか、故郷の田沢湖に再び国鱒が戻ることを祈りたい。

    光の加減だろうか、以前より田沢湖の青さが薄くなったような気がする。
    昔はもっと、吸い込まれそうな神秘的な青だった。
    田沢湖は、水深423.4mで日本で一番深い湖だ。
    透明度も国内2位と高かったのだが、昭和の初めに強酸性の玉川の水を流し込んだため、魚介類は絶滅し、水質も悪化してしまった。
    2010年、田沢湖の固有種で絶滅したと思われていた国鱒が、富士五湖のひとつ西湖で生存が確認された。
    いつか、故郷の田沢湖に再び国鱒が戻ることを祈りたい。

  • たつこ像の近くで、八重桜が咲いていた。<br />5月下旬でも、まだ桜が見られるとは嬉しい。

    たつこ像の近くで、八重桜が咲いていた。
    5月下旬でも、まだ桜が見られるとは嬉しい。

  • バスは再び湖畔を走り、今度は御座石神社で停車。<br />ここでも5分間の観光時間があった。<br />時間が短いので、湖畔に建つ御座石神社の鳥居を見学。<br />この鳥居の先に、秋田藩第2代藩主佐竹義隆が床几を据えて景色を楽しんだ御座石という湖に張り出した平らな石がある。

    バスは再び湖畔を走り、今度は御座石神社で停車。
    ここでも5分間の観光時間があった。
    時間が短いので、湖畔に建つ御座石神社の鳥居を見学。
    この鳥居の先に、秋田藩第2代藩主佐竹義隆が床几を据えて景色を楽しんだ御座石という湖に張り出した平らな石がある。

  • 時間が無く、御座石神社には石段下から参拝。<br />石段脇の巨木はご神木のようだ。

    時間が無く、御座石神社には石段下から参拝。
    石段脇の巨木はご神木のようだ。

    御座石神社 寺・神社・教会

  • 近くには、白い清楚な花が咲いていた。<br />桜の仲間のようだ。

    近くには、白い清楚な花が咲いていた。
    桜の仲間のようだ。

  • 鳥居のそばにには、七色木と言うものがあった。<br />ひとつの樹から7種類の木が生えているらしい。<br />時間が無くて、どうなっているのかは確認できなかった。<br />その根元には、雨乞い岩というものがあるらしい。<br />この岩を動かすと湖が荒れると云われているそうだ。

    鳥居のそばにには、七色木と言うものがあった。
    ひとつの樹から7種類の木が生えているらしい。
    時間が無くて、どうなっているのかは確認できなかった。
    その根元には、雨乞い岩というものがあるらしい。
    この岩を動かすと湖が荒れると云われているそうだ。

  • バスに乗り込もうとしたら、足元の側溝の脇にスミレが咲いていた。<br />こんな所に咲いているのはアリアケスミレだろう。<br />シロスミレにも見えるが違うようだ。

    バスに乗り込もうとしたら、足元の側溝の脇にスミレが咲いていた。
    こんな所に咲いているのはアリアケスミレだろう。
    シロスミレにも見えるが違うようだ。

  • 蓬莱の松バス停で下車。<br />バス停のそばには、その蓬莱の松があった。<br />中国の伝説にある仙人の住む蓬莱山には、枝ぶりの良い松があるらしく、その松に似ているから名付けられたものらしい。<br />樹齢は、およそ300年と言うことだ。

    蓬莱の松バス停で下車。
    バス停のそばには、その蓬莱の松があった。
    中国の伝説にある仙人の住む蓬莱山には、枝ぶりの良い松があるらしく、その松に似ているから名付けられたものらしい。
    樹齢は、およそ300年と言うことだ。

    蓬莱の松 自然・景勝地

  • ここで降りたのは、地麦酒を飲むため。<br />バス停の向かい側にある『湖畔の杜レストラン ORAE』へと向かう。<br />ところが、入ってみてから気が付いたのだが、ここは目指す田沢湖ビールではなく、湖畔の杜ビールの施設だった。<br />飲んだのは、ピルスナーとデュンケル。<br />味は普通と言った感じだった。

    ここで降りたのは、地麦酒を飲むため。
    バス停の向かい側にある『湖畔の杜レストラン ORAE』へと向かう。
    ところが、入ってみてから気が付いたのだが、ここは目指す田沢湖ビールではなく、湖畔の杜ビールの施設だった。
    飲んだのは、ピルスナーとデュンケル。
    味は普通と言った感じだった。

    ORAE グルメ・レストラン

  • 麦酒を楽しんだ後、湖畔沿いにバスターミナルへと向かう。<br />静かな湖畔沿いの道は、人影も疎らで気持ちよかった。<br />八重桜が湖畔を彩り、景色も綺麗だ。

    麦酒を楽しんだ後、湖畔沿いにバスターミナルへと向かう。
    静かな湖畔沿いの道は、人影も疎らで気持ちよかった。
    八重桜が湖畔を彩り、景色も綺麗だ。

  • バスの時間まで少しあったので、土産屋の裏手で飼っているという秋田犬や比内鶏に会いに行くことにした。<br />秋田犬の一匹は、外に出たそうな切ない顔をしていた。<br />もう一匹は、後足で立ち上がったまま固まっていた。

    バスの時間まで少しあったので、土産屋の裏手で飼っているという秋田犬や比内鶏に会いに行くことにした。
    秋田犬の一匹は、外に出たそうな切ない顔をしていた。
    もう一匹は、後足で立ち上がったまま固まっていた。

  • 13時05分発のバスに乗り、田沢湖駅へと向かう。<br />秋田駒ヶ岳ともお別れだ。<br />今回の旅は、天気に恵まれ、とても良かった。

    13時05分発のバスに乗り、田沢湖駅へと向かう。
    秋田駒ヶ岳ともお別れだ。
    今回の旅は、天気に恵まれ、とても良かった。

  • 田沢湖駅前の土産屋を物色。<br />その一軒で、酒の有料試飲が出来たので、秋田県内限定の『高清水 無濾過純米原酒』を飲んでみた。<br />喉越しに深みを感じる原酒らしい飲み口だった。<br />※物産館『田沢湖 市』

    田沢湖駅前の土産屋を物色。
    その一軒で、酒の有料試飲が出来たので、秋田県内限定の『高清水 無濾過純米原酒』を飲んでみた。
    喉越しに深みを感じる原酒らしい飲み口だった。
    ※物産館『田沢湖 市』

  • そろそろ列車の来る時間。<br />改札を入りホームで待っていると、13時57分発の『こまち28号』がやってきた。<br />大宮駅までは、2時間45分の列車の旅。<br />乳頭温泉郷の新緑の美しさを思い浮かべながら、あとは寝るだけだ。

    そろそろ列車の来る時間。
    改札を入りホームで待っていると、13時57分発の『こまち28号』がやってきた。
    大宮駅までは、2時間45分の列車の旅。
    乳頭温泉郷の新緑の美しさを思い浮かべながら、あとは寝るだけだ。

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この旅行記へのコメント (12)

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  • ねもさん 2021/05/31 16:15:58
    田沢湖周辺
    旅猫さん いつもご投票ありがとうございます。
    私もこの付近が大好きでよく行きます。来月も訪ねようと思っています。
    これまでは、雪の季節にスキーか6月~8月の高山植物か紅葉の季節かでした。
    こちらの旅行記を拝見して(懐かしい画像がいっぱい)、5月も良さそうですね。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2021/06/02 09:19:48
    RE: 田沢湖周辺
    ねもさん、こんにちは。

    こちらこそ、ありがとうございます。
    ねもさんも、乳頭温泉郷周辺がお好きでしたか。
    今月、訪れるのですね!
    まだ、あちらは爽やかそうですね。
    5月は雪も残っていて、新緑も眩しいくらいでとても良かったです。
    ぜひ、5月にも訪れてみてください。

    旅猫
  • コクリコさん 2012/07/18 13:54:02
    キクザキイチゲ
    キクザキイチゲって濃い紫なのですか?
    私のパソコンだと深いブルーに見えます。
    青い星みたい!と思いました。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/07/19 21:03:04
    RE: キクザキイチゲ
    コクリコさん、こんばんは!
    お返事が遅くなりすみませんでした。

    > キクザキイチゲって濃い紫なのですか?
    トップのは、かなり濃い青紫色です。
    ブルーと言えなくもないですが。
    左側のは、確かに星みたいですね!

    旅猫
  • rokoさん 2012/07/13 22:16:52
    素晴らしいブナ林
    旅猫さん  こんばんは


    緑萌ゆる乳頭温泉郷
    今回もいい旅されましたね♪

    トップのキクザキイチゲ 
    こちらでは白が多くこの色はほとんど見られません。
    空吹湿原の遊歩道沿いに普通に咲いてるのですね、素晴らしい!

    肺の中が洗われるようと言われるブナの原生林
    ほんとに気持ちよさそう〜♪

    休暇村乳頭温泉郷 覚えておきます。

    今月末、初めて東北の山歩きを計画しています。
    岩手の早池峰、八幡平、青森の岩木山などです。

    秋田の駒ヶ岳も拝見しました。
    時間があったら行ってみたいと思います。


    roko

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/07/19 20:54:50
    RE: 素晴らしいブナ林
    rokoさん、こんばんは。
    お返事が遅くなりすみませんでした。

    乳頭温泉郷の新緑は素晴らしかったです。
    輝くような新緑とでも言いましょうか。

    キクザキイチゲ、白花も咲いていましたが、紫もたくさんありました。
    信州でもよく見かけるので、東日本に多いのかも。
    空吹湿原の遊歩道沿いが一番多かったですが、そこらじゅうに咲いていましたよ。

    ブナの純林なので、とても綺麗でしたよ。
    中を歩いているだけで、体の毒素が抜けるようです。

    休暇村乳頭温泉郷のお風呂も良かったです。
    乳頭温泉郷の中では地味ですが、なかなかでしたよ。

    早池峰山に登られるのですね!
    ウスユキソウに出会えるのが楽しみでは?
    秋田駒ケ岳は、早春のタカネスミレの頃か、夏のコマクサが咲く季節がお勧めです。

    旅猫
  • hot chocolateさん 2012/07/09 22:56:19
    癒しの旅♪
    旅猫さま、こんばんは〜

    乳頭温泉、名前だけは知っていましたが、ブナの林の新緑が鮮やか♪

    森の空気は、都会の空気より体に優しいし、森の香りは心も落ち着かせる・・・
    こんな森の中を、散策したら身も心も健康になれそう♪

    それにしても、お花の名前をよく知っていらっしゃる・・・
    清楚な水芭蕉も、花(じゃないけど)が終わると、お姿が大分変りますね。(笑)

    ブナの林を見ながらの露天風呂は、気分も爽快!
    夜は夜で、満天の星を見ながらの温泉は、癒されますね♪

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/07/12 22:59:33
    RE: 癒しの旅♪
    hot chocoさん、こんばんは!
    いつもありがとうございます。

    乳頭温泉郷は、有名な鶴の湯など、雰囲気の良い一軒宿ばかりが点在する素敵な温泉郷です。
    ブナの純林が広がり、新緑の季節は素晴らしいですよ。
    空気が美味しくて、肺の中が浄化されるような感じです。

    花の名前は、よく見かけるものだけです。
    すぐ忘れますし(^^;

    露天風呂は気持ち良かったですよ〜
    夜は静かで、また絶妙な雰囲気。
    星空も素晴らしかったです。

    旅猫
  • DANAさん 2012/07/08 12:00:24
    いつか行きたい温泉
    旅猫様

     いつもありがとうございます。
    今回の旅も、素晴らしかったです。
    温泉地の風景も素敵でしたが、散策の間に咲き乱れる花々。そしてその名前を知っていらっしゃる旅猫さんの言葉に感動しました。
    東北の自然、太平洋岸は悲惨な状況が続いていますが、いつまでも残してほしいと思いました。田沢湖のお話も、心に響きました。

    DANA

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/07/08 13:46:09
    RE: いつか行きたい温泉
    DANAさん、こんにちは。
    こちらこそ、ありがとうございます。

    乳頭温泉郷の新緑は素晴らしかったです。
    春の花も見ることができましたし。
    花の名前は、よく見かけるものだけしかわかりません(^^;
    あとは、帰ってきてから調べることもあります。
    今回のは、よく出会う花ばかりだったのでわかりましたが。

    東北地方は景色が美しい、自然も豊かですね。
    津波は悲惨なことでしたが、豊かな自然が回復することを願います。
    もちろん、内陸や日本海側は、変わらずにいて欲しいものです。

    旅猫
  • たらよろさん 2012/07/05 22:48:46
    絶景★
    こんばんは〜旅猫様。

    思わず吸い込まれてしまうようなブナの林。

    綺麗なグリーンに肺がクリーンに♪
    って、ぜひ喫煙者をこの地に立たせて上げたい!!(笑)

    本当に綺麗なシーンを魅せていただいて感動しました。

    私もこんな綺麗な癒される風景、、、
    楽しんでみたいな。


      たらよろ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/07/05 23:53:10
    RE: 絶景★
    たらよろさん、こんばんは〜
    いつもありがとうございます。

    乳頭温泉郷の新緑は素晴らしかったです。
    輝くような緑とでも言いますか。
    ため息が出るような美しさでしたよ。

    喫煙者の方は、煙草がもっと美味しくなるからって吸いますよ(笑)
    煙草を吸わない私にはわかりませんけど(^^;

    ブナ林の多い東北地方は、新緑の季節に訪れれば綺麗ですよ。
    ぜひ、その美しさを堪能してみてください。

    旅猫

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