これまで奥の細道を訪ねて第8回の旅は東京からバスを利用していたが、今回初めて新幹線を使用することになったらしい。<br /><br />その為時間に余裕が出来、予め配布されていた資料では、”竹駒神社”は翌日の行程だったが、今回は初めて、１日目に訪れることになった。<br /><br />我々のバスはJR東北本線と白石川の狭間を岩沼に向かう。<br /><br />バスを降り、鳩の群れが戯れる玉砂利を左に曲がると、上部に”竹駒神社”とある朱塗りの立派な大鳥居が建つ。<br /><br />大鳥居を潜り参道をの先に江戸時代の創建と云う立派な2層の”隋身門”が有り、誇らしげに”勅宣　正一位竹駒神社”と書かれた神号額が掲げられている。<br /><br />正一位は稲荷神社の異称で特別な意味は無い様だが、地元では竹駒神社を伏見稲荷、笠間稲荷に次ぐ日本三稲荷の一つと讃える。<br /><br />門の裏の両脇には、格子の囲いの中に白い”お狐さん”が鎮座する。<br /><br />”隋身門”の先には更に”向唐門（むかいからもん）”が豪壮で美しい曲線の屋根を翻している。<br /><br />”向唐門”の入り口には浅草の浅草寺の山門そっくりの、竹駒稲荷と書かれた大きな赤提灯が吊られている。<br /><br />赤い昇り旗に囲まれた正面の本殿に参拝し、正面右手の”今宮命婦社”と掲げられた朱の鳥居の下の地下道を潜ると、<br />両脇を”お狐さん”に守られた、”今宮命婦社”のお堂が建っている。<br /><br />その先本殿の後部地下と思われる辺りの地下の壁に小さな祭壇が供えてあり、脇に”元宮跡地”と云う案内と、竹駒神社縁起が書かれた案内板があった。<br /><br />それによると”・”・・1150年前、陸奥の守に任じられた参議小野篁（おののたかむら）が、<br />奥州鎮護の神として京都の伏見稲荷の御霊をこの地に祀った・・”とある。<br /><br />境内を一回りして”隋身門”に戻る。<br /><br />”隋身門”の脇に、2羽のツルの噴水をあしらった池があり、池の中島に根を地に這った様に伸ばした松があった。<br /><br />これが芭蕉がここを訪れた目的の二木の松（武隈の松）かと思ったが違った。<br />

奥の細道を訪ねて第8回07日本3稲荷の1つ竹駒神社 in 岩沼市

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2012/05/24 - 2012/05/24

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#歴史・芸術

旅行記グループ奥の細道を訪ねて第8回奥州白石より歌枕の多い多賀城まで　（目次）

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これまで奥の細道を訪ねて第8回の旅は東京からバスを利用していたが、今回初めて新幹線を使用することになったらしい。

その為時間に余裕が出来、予め配布されていた資料では、”竹駒神社”は翌日の行程だったが、今回は初めて、１日目に訪れることになった。

我々のバスはJR東北本線と白石川の狭間を岩沼に向かう。

バスを降り、鳩の群れが戯れる玉砂利を左に曲がると、上部に”竹駒神社”とある朱塗りの立派な大鳥居が建つ。

大鳥居を潜り参道をの先に江戸時代の創建と云う立派な2層の”隋身門”が有り、誇らしげに”勅宣　正一位竹駒神社”と書かれた神号額が掲げられている。

正一位は稲荷神社の異称で特別な意味は無い様だが、地元では竹駒神社を伏見稲荷、笠間稲荷に次ぐ日本三稲荷の一つと讃える。

門の裏の両脇には、格子の囲いの中に白い”お狐さん”が鎮座する。

”隋身門”の先には更に”向唐門（むかいからもん）”が豪壮で美しい曲線の屋根を翻している。

”向唐門”の入り口には浅草の浅草寺の山門そっくりの、竹駒稲荷と書かれた大きな赤提灯が吊られている。

赤い昇り旗に囲まれた正面の本殿に参拝し、正面右手の”今宮命婦社”と掲げられた朱の鳥居の下の地下道を潜ると、
両脇を”お狐さん”に守られた、”今宮命婦社”のお堂が建っている。

その先本殿の後部地下と思われる辺りの地下の壁に小さな祭壇が供えてあり、脇に”元宮跡地”と云う案内と、竹駒神社縁起が書かれた案内板があった。

それによると”・”・・1150年前、陸奥の守に任じられた参議小野篁（おののたかむら）が、
奥州鎮護の神として京都の伏見稲荷の御霊をこの地に祀った・・”とある。

境内を一回りして”隋身門”に戻る。

”隋身門”の脇に、2羽のツルの噴水をあしらった池があり、池の中島に根を地に這った様に伸ばした松があった。

これが芭蕉がここを訪れた目的の二木の松（武隈の松）かと思ったが違った。