2012年2月　甲州の旅　第１日　武田信玄公ゆかりの地、積翠寺温泉要害

2012/02/11 - 2012/02/12

甲州を旅してきました！
第１日は、武田信玄公ゆかりの地（入門編）を巡り、信玄公隠し湯の積翠寺温泉要害に泊まります。

第１日：景徳院（武田勝頼自刃の地・菩提寺）−恵林寺（武田信玄公菩提寺）−武田信玄公墓所−武田神社（武田氏館跡）−積翠寺（武田信玄公生誕の地）−積翠寺温泉・要害泊

エリア 山梨

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

最近、池波正太郎先生の「真田太平記」を熱中して読んでいますが、真田氏のかつての主君であった武田信玄公の人物の大きさ・深さが度々語られており、また、池波先生の他の「忍び者」系小説でも、信玄公は上杉謙信公と並び偉大な人物として描かれています。
そんなこともあって、信玄公に興味を抱くようになり、今回は信玄公ゆかりの地（初級レベル）を巡ることにしました。
まずは、いきなり武田氏滅亡の地・景徳院に来ました。

偉大な父・信玄公亡き後、後継の武田勝頼も健闘するのですが、長篠の合戦の大敗で一気に力を失い、最後は織田・徳川軍に追い詰められて、この地で、夫人、子・信勝と共に自刃して果てます。
景徳院は、その後、徳川家康が建立させたそうです。

ここに勝頼の夫人（享年１９歳）の遺骸を葬ったそうです。
別名・首なし地蔵。。。

真ん中が勝頼、右が夫人、左が子・信勝の墓だそうです。

この石の上で、勝頼の夫人が自害したそうです。

勝頼は、この石の上で自刃したそうです。

武田家の重臣だった真田昌幸は、勝頼に対し、自分が治める上州・岩櫃城へ逃げるよう進言しますが、勝頼は別の重臣・小山田信茂の進言を容れ、近くの岩殿城に向かいます。
しかし、小山田信茂に謀られたことがわかり、この地に逃げ延びて、ここで最後を迎えることになります。
家臣も次々と離脱し、最後は５０人ほどしか残っていなかったそうです。
残った家臣たちも一緒に自害したそうです。

奥の石碑には、夫人の辞世の句が刻まれています。

「黒髪のみだれたる世ぞはてしなき　思ひに消ゆる露の玉の緒」

景徳院の山門です。

旗堅松の後ろに本堂です。
勝頼は、死の間際、日の丸の御旗をこの松の根元に立て、信勝に楯無鎧を着せたそうです。

勝頼の子・信勝は、この石の上で自刃したそうです。

首洗い池。。。

哀しい場所からスタートとなりましたが、天気は上々です！
これは、白峰三山の農鳥岳、間ノ岳のあたりでしょうか。

続いて、信玄公の菩提寺である、有名な恵林寺に来ました。
これは四脚門です。

三門が見えてきました。

三門の左右の柱には、
「安禅必ずしも山水を須いず、心頭滅却すれば火も自ら涼し」
の有名な言葉が。
織田軍に三門に閉じ込められて焼き殺された快川和尚の言葉です。

これが本堂でしょうか。

せっかくなので、有料エリアも拝観してみます。

歩くとキュッキュッと鳴る、うぐいす廊下。

聖域とされる信玄公墓所です。

信玄公墓所。

甲府藩主だった柳沢吉保の墓所もあります。

柳沢吉保の像。

この庭園も有名だそうです。

信玄公宝物館にも入ってみました。

恵林寺の次は、甲府市内の武田神社近くの武田信玄公墓所に来ました。

武田信玄公墓所です。
三年間は自分の死を秘匿するようにとの信玄公の遺言により、信玄公はこの地で密かに埋葬されたそうです。
そして、信玄公の死の三年後に、恵林寺で盛大に葬儀が行われたそうです。

次に、武田神社に来ました。

武田神社は、武田氏館（躑躅ヶ崎館）の跡にあります。

甲府駅まで真っ直ぐに伸びる通りを見通せます。

そう言えば、太宰治は甲府に住んでいたことがあるのでしたね。

武田神社です。

宝物殿にも入ってみました。

武田神社の周囲にも、武田氏館跡の遺構があります。

信玄公が、上杉謙信公と小競り合いをやめて手を結んでいたら・・・あと１０年生きていたら・・・
ここが日本の中心になっていたかもしれません。甲府が東京と呼ばれていたかもしれません。
想像は尽きませんね。

武田神社から少し山の方に上がって、積翠寺に来ました。
信玄公生誕の地です！

庭園があります。
信玄公の産湯を汲んだ井戸もあるそうなのですが、どこにあるのかわかりませんでした。。。

積翠寺のすぐ上にある積翠寺温泉・要害に来ました。
信玄公の隠し湯です。
今夜の宿です！

すぐ下に信玄公生誕の地があり、その向こうに甲府の街が見えます！

早々に宿入りし、恵林寺で買った信玄餅を食べながら、読書に昼寝に温泉と、何とも贅沢な時間を過ごします！

甲府の街と山並みを眺めながら入る露天風呂は最高です！
夜景が楽しみです。

夕闇に包まれ始めた甲府の街です。

お待ちかねの夕食です！

この「にじますの甘露煮」が最高です！

ご当地Ｂ級グルメ「甲府鳥もつ煮」と、柄にもなく甲州ワインなど飲んでみました。

うまく撮れませんが、夜景を眺めながらの露天風呂です！
平日の勤労の疲れがすっかりとれました。