上海の張江有軌電車

2011/11/22 - 2011/11/22

天津に次いで中国およびアジアで2番目の導入例となったトランスロール。
上海には現在、地下鉄10路線と有軌電車（路面電車）1路線が運行されている。上海地下鉄は2009年12月に総延長がアジアで最長となり、将来的には世界1位になる見込みである。また、有軌電車は、天津に次いでアジアで2番目に「トランスロール」と呼ばれるゴムタイヤトラムを導入した。地下鉄は上海地鉄運営有限公司、有軌電車は上海浦東現代有軌交通有限公司が運営する。張江有軌電車は、上海市浦東新区の張江高科技園（張江ハイテクパーク）地域内を走行する路面電車である。天津に次いで、「トランスロール」と呼ばれるフランスのロール(Lohr）社が開発したゴムタイヤトラムのシステムを採用した。保有・運営は上海浦東現代有軌交通有限公司。2010年1月1日に、「1路」が開通した。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

張江有軌電車1路は張江地鉄站〜張東路金秋路間15駅9.8kmを結ぶ路線である。全区間複線（右側通行）で、架空電車線方式による直流750V電化。張江地鉄站付近と、丹桂路張東路〜張東路金秋路間を除いて併用軌道となっている。2010年1月1日に現営業区間が開通した。現在、第2期・第3期区間の建設が進行中で、最終的に総延長は約30kmとなる予定である。

張江有軌電車乗車券(表/裏)車掌に料金を支払った後に渡されるもの。運賃は2元均一。

裏面には路線図も掲載。

今まで高架で２号線の終点でしたが浦東空港まで延長され地下になりました。５号出口

始発駅の張江地鉄站に停車中の有軌電車。背後の建物は地下鉄2号線の旧張江高科駅。丹桂路張東路〜張東路金秋路 間を除いて併用軌道となっている。
軌道は道路の中央に位置し、ホームは張江地鉄站と張東路金秋路を除いてすべて島式。列車は中扉から乗車し、両端の扉から降車する。乗車時には中扉付近で待機している車掌に運賃（2元均一）を支払うか、上海公共交通カード利用者はカードリーダーにタッチする（路線バスと同様、地下鉄に乗り換えた場合は運賃が1元割引される）。扉は通年半自動で、扉のボタンを押して操作する。

線路は無く一本のガイドが真直ぐに伸びています。路線の大半は併用軌道で、天津の導軌電車1号線とは異なり、軌道内の自動車走行が認められている。

最初の駅が見えて来ました。高科路碧波路。昇り下りの駅を場所を取らないようずらしてあります。

二つ目の駅、達爾文路華陀路。高斯路張江路にて碧波路高科路〜華佗路達爾文路にて住宅街を走行する列車。

三つ目の駅、科苑路華陀路。

車内風景。
詳しくは「中国の風景」４５５をご覧下さい。
http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3377/htm/azemi455.htm

四つ目の駅、金科路蔡陀路。

五つ目の駅、哈雷路蔡陀路。

六つ目の駅、李冰路歌白尼路。

七つ目の駅、高斯路紫薇路。
高斯路から紫薇路へ左折する、張江地鉄站行きの列車。

八つ目の駅、張江路高斯路。
中央分離帯に設けられたホーム。両端の駅を除いて、ホームはすべて島式。一部の駅は上下線の駅の位置がずれている。高斯路張江路にて全駅のホームには列車位置表示装置が設置されており、全区間の列車の位置や、次の列車の当駅までの駅数を表示する。

九つ目の駅、張江中学。
紫薇路高斯路 付近にて張江中学〜高斯路張江路にて丹桂路を走行する列車。この付近は民家は少なく、開発が進行している。

十つ目の祖沖之路広蘭路。

十一つ目の駅、丹桂路広蘭路。

十二つ目の駅、青桐路丹桂路。

十三つ目の張東路丹桂路。　丹桂路張東路で離合する列車。

終点駅、金秋路張東路
終着駅の張東路金秋路に到着した列車。ホームは相対式で、乗車ホームと降車ホームが分離されている。

終点駅、金秋路張東路の折り返しポイントです。
ポイントの様子。鈍端ポイントを採用している。

車内風景、この辺は空いています。

道路標識、駅名は道路名、青桐路丹桂路。

降りる時はボタンを押します。

車両はフランスのロール社製のSTE3型（「3」は3両編成タイプを示す）で、100%低床式車両である。加速度は最大4.68km/h/s、減速度（非常最大）は18km/h/s、設計最高速度は70km/hで自動車と同様に足元のペダルで操作する。