2011/08/24 - 2011/09/07
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prinprinさん
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トレドは世界遺産に登録されており、宗教画の巨匠エル・グレコが、この町を愛した事でも知られています。
↑写真は、町の入口・ビサグラ新門。 町の外は、こんなに広々してるのに・・・・・
トレドは、560年西ゴート王国(キリスト教)の首都になってから、約1000年間、政治・経済・文化の中心地でした。
711年から約400年間はイスラム教徒の支配下に置かれ、1085年キリスト教徒による再征服後もカトリック両王に追放される1492年まで、イスラム教徒はこの地の経済を握っていたユダヤ人と共に、この地に居残りました。
そのため、この町には、キリスト教・イスラム・ユダヤの3つの文化が残っています。
1561年に首都がマドリッドに移って、衰退していき、「16世紀で歩みを止めた町」と言われます。
8月27日(土)
朝8:30マドリッドのホテルを出た。いい天気だが、まだ寒い。
アトーチャ・セルカニアス近郊線駅へ。
朝食を食べてから、トレド行AVANT 9:20発。(10.60ユーロ)
手荷物検査の後、ホームVia番号が表示されるのを待ち、出発15分前になって表示が出た。
(昨日チャマルティン駅は、ホームに降りてから手荷物検査でした。)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
30分でトレド駅に到着。 ホームから見た駅舎がすてきでした。
ホームに、トイレとインフォメーションがあり、ソコドベール広場まで行くバスの番号を訊きました。
駅舎の中も、ステンドグラスがあって雰囲気があります。
帰りの列車のチケットを買っておきました。
夕食が、トレドでもマドリッドでもいいように、19:25発にしました。ゆっくりできそうです。
最初にタクシーでパラドールに行く予定だったけど、最後に行って時間調整することにしました。 -
61番バス(0.95ユーロ)で、ビサグラ新門の西側を通って、登り坂を上がり、終点ソコドベル広場に着きます。
←太陽の門(プエルタ・デル・ソル)です。
アーチ上部の浮彫の中にある太陽の絵が名前の由来。
イスラム教徒とキリスト教徒が共存した12世紀に、その融合で生まれたムデハル様式で建てられています。
門の屋上は見張り台になっていて、兵士たちが城壁に近づいた敵に、熱した油を浴びせかけました。 -
徒歩2分、サンタ・クルス美術館: (無料)
小さな、サングレ(血)門をくぐって、坂を少し下った左側。
イサベル女王(メンドーサ枢機卿)が建てた、孤児院の機能を持った慈善病院だった所ですが、病院の雰囲気はありません。
プラテレスコ様式(ゴシック様式に、銀細工のような精緻な装飾をした、スペイン独特の様式)の豪華なファサードを入ると、 -
1階は、中庭を囲むきれいな回廊。
2階は、ムデハル様式(キリスト教支配下のイスラム様式)の、雰囲気のある美術館になっています。ローマ時代の資料や、エル・グレコの絵もたくさんあります。
エル・グレコ(クレタ島出身のギリシャ人)は、宮廷画家を目指してスペインにやってきましたが、フェリペ2世が、当時建設中のエル・エスコリアル修道院を飾る画家として気に入らず、宮廷画家になれませんでした。
30代半ばでトレドに移り住み、宗教画家として新たなスタートを切りました。
旧ユダヤ人地区(旧市街の南西)に住み、トレドに来て38年後亡くなり、初めに仕事をしたサント・ドミンゴ・エル・アンティーグオ教会(旧市街の北西、カンブロン門の近く)に、眠っています。 -
ソコトベル広場に戻ってソコトレンに乗ります。
チケット売り場は、お客さんを乗せているソコトレンの最後尾の、路地を入った左側です。
ソコトベル広場を出たソコトレンは坂を上がって、アルカサールを見てソコドベル広場に戻り、
こんどは坂を下って、ビサグラ新門を、町の外に出て右折、
アルカンタラ橋(アラビア語でアーチ)を渡って、川に沿って登り、パラドールのすぐ下を通って、町を見渡します。
(写真が撮れなかったんだけど)アルカンタラ橋は、元々は9世紀にトレドを支配したイスラム教徒によって建設され、その後修復を重ね、13世紀アルフォンソ10世によって現在の姿に改修されました。
←パラドールの下を通る道から見た、アルカサルとカテドラル -
サン・マルティン橋を見てから、町に戻って来て、すぐ右折してもう一度同じ橋を見ます。
トレドには、教会が90か所、修道院が18か所もあり、3方をスペイン最長のタホ川に囲まれた城塞都市。
橋は東西2つだけ、南は現在も渡し船(無料、2分)があります。
タホ川の豊富な水のおかげで多くの鉄を鍛える事ができ、刀剣・武具など武器工場の街でした。
軍事産業で、スペイン帝国の領土拡大の戦いを支えました。
現在でも、包丁・ナイフ・刀剣などが作られています。 -
ビサグラ新門に戻り、最初に降りてきた坂を上がって
←太陽の門を右手に見て、ソコドベル広場に戻って来ます。
私が乗った時、アナウンスガイドはありませんでした。 45分、写真を撮っていたらあっという間でした。
パラドールに行かなくても、町の展望が楽しめます。 右側の席に座るのがお薦めです。 -
アルカサール:
アルカサールの角まで行った所に、国旗を掲げた現代的な門があったので、入ってみましたが、「アルカサールじゃない」と言われました。
入口がどこだかわからず、そのまま坂を下って一回りしてしまいました。
←川のほうから見上げたアルカサルです。
歴代の城主にとって、町一番の高台にあるアルカサルに、タホ川からどうやって水を確保するか問題でした。
フェリペ2世の命で1565年時計技師フアネロが、多くの歯車を組み合わせ、川の流れを動力にした汲み上げ装置を開発しました。
この装置で標高差90mのアルカサルに、1日に1万3千リットル汲み上げることができました。
市民は、水道が行きわたる前は、パティオの雨水を貯水槽アルヒベに溜め、ロバでタホ川から水を運んでいました。 -
アルカサールの入口は、ソコドベール広場に近い、北側の現代的な入口でした。どこにもAlcazar と書いていません。
中は、最近開館した、現代的な軍事博物館(5ユーロ)で、歴史的なものは入口近くにあった古い(たぶんローマ時代)礎石だけで、武器・軍服ばかり、広いだけの博物館でした。
1936年に勃発したスペイン内戦でフランコ軍が72日間籠城した時、よほど徹底的に攻撃したのでしょう。
再建できなかったんですね、残念でした。 -
詳しい地図を持っていたので、直線距離で、カテドラルに行こうとしました。
アルカサールからカテドラルへは、地図で見ると近いですが、どんどん下る路地で、迷路のようになっています。
道しるべはありませんし、地図なんか役に立ちません。
これだけ下ったら、もう引き返せない。
おみやげ屋・カフェはたくさんあるので、何度も「ドンデ・エスタ・カテドラール?」で、訊いて行きました。
カテドラル手前の広場があまりに小さくて、広場だと気付きませんでした。
さらに、カテドラルを一回り。 -
やっと正門に着きました。
←3つある扉のファサードがきれいです。
回りの道は細くて、カテドラルが大きいので、全景は撮れませんでした。
お腹が減ったので、先に昼食ということで、「カサ・アウレリオ」でペルディス(山うずら)を食べようと探したら、さっきの小さすぎる広場の前でした。これが広場だったんだ〜!
「カサ・アウレリオ」は、定休日でも昼休み時間でもないのに、閉まっていました。8月なので夏休みでした。
空腹を我慢できない夫が、怒って見つけたレストランは、入り口にミシュランのシールが貼っていました。
カテドラル正面を、坂を下った突き当り、「LOS CUATRO TIEMPOS」 おいしかったです。
メヌー・デル・ディア(今日の定食)もあったけど、やっぱり郷土料理・ペルディスの赤ワイン煮を食べました。
高くないです、3人で71.82ユーロ。 -
腹ごしらえができたので、カテドラルへ。
スペイン・カトリックの総本山だけあって、内部もすごい、豪華絢爛。
13世紀にこの地を治めたフェルナンド3世の命により、1226年建設が始まり、267年間も費やしました。
着工当時流行したゴシック様式。
ステンドグラスは、スペイン内戦の時すべて壊され、市民によって復元されました。 -
内陣だけでこんなに大きいんです。
聖具室には、金銀製の大きな宗教用具(聖体顕示台など)がいくつもあり、「どーだー、金あるぞー」って感じ。
宝物室には、エル・グレコ、ゴヤ、ベラスケスなど宗教画がたくさん。
「聖衣剥奪」はエル・グレコ37歳の作品。キリストが十字架に架けられる直前が描かれています。
赤い衣服を着ているのが珍しい。
無料だと思って入ったら、出てから正面のショップにチケット売り場があることに気づきました。
入る時、入り口のおじさん何も言わなかったヨ。 -
サント・トメ教会へ向かう途中、菓子店「サント・トメ」があったので、マサパンを買ってみました。1番小さい箱、6ユーロくらい。
帰国してから食べましたが、3週間してもカビが生えていませんでした。 素朴で甘〜いアーモンド粉のクッキー。 ま、名物ということです。
サント・トメ教会: カテドラルから徒歩10分。うっかり、写真を消してしまいました。
←トランシト教会辺りから撮ったタホ川です。
入口を入った所に、エル・グレコの画家としての地位を確立した傑作「オルガス伯の埋葬」があり、人が集まっていました。
この教会を再建したオルガス伯爵の埋葬に、聖アウグスティヌスと聖ステファノが、地上に降りて来て手厚く葬ったいう奇跡の物語。
上部は、伯爵の魂が、雲上のキリストと聖母マリアに捧げられている場面です。 -
トランシト・ユダヤ教会(シナゴーグ): 土曜の午後だったので無料
ここまで下ってくると、平地になっていて、ほっとします。
スペインに3つしか現存しないシナゴーグの、2つがトレドにあります。(もう1つは、コルドバです。) -
内部は、ムデハル様式の華麗な装飾で美しいですが、
キリスト教会のようなキンキラキンの宝物は無く、がらんとしたスペースです。
別館は、セファルディ(イスパニア系ユダヤ人)博物館 -
サンタ・マリア・ラ・グランカ・ユダヤ教会(シナゴーグ):
疲れて、入りませんでした。今になれば、私だけでも入ればよかったと後悔しています。
ムデハル様式建築の傑作で、ユダヤ教寺院としての雰囲気が残っているそうです。 -
18:00 ヘトヘト(タクシーなんか通ってません。)
もう少しだ、頑張って歩くぞ!
サン・ファン・デ・ロス・レイエス修道院:
1478年即位したばかりのフェルナンド王とイサベル女王の命で建てられました。1618年完成。
両王は当初自分たちの墓を造る予定でした。(1492年に征服したグラナダで眠っています。) -
外側からはわからないけど、ここにもちゃんと中庭があります。
回廊の1階はゴシック、2階はプラテレスコ、格天井はムデハル様式。
内部は、壮麗な装飾の教会で、(ゴシックを基調に、ムデハル、ルネッサンスが混在した)イザベル女王様式です。 -
北側の正門の外壁に、1492年グラナダで解放されたキリスト教徒捕虜がつながれていた、鉄の鎖と足かせを吊るしています。(写真の左側の2階、黒い小さいの、わかりますか?)
恨みって、何百年たっても消えないのね。
カンブロン門から、ロングドレスを着た御婦人たちが、歩いて上がって来ました。
日本人は中年になってからカクテルドレスを着る事はほとんど無いですが、さすが西洋人の正装、見栄えがします。おばあさんのドレス姿もきれいでした。これから結婚式が行われるようです。 -
カンブロン門から町を出て、パチリ。
16世紀フェリペ2世の時代に完成したカンブロン(いばら)門の回りには、トゲのある木がたくさん植えられていました。
日暮れとともに閉じられ、門の上部は住居になっていて、カギを管理した番人が住んでいました。 -
帰りの列車まで時間が無くなってきたし、疲れたので、ターベラ病院、パラドールには行けませんでした。
←駅へのバスから見えた、これがターベラ病院じゃないかな
アルカサルと、カテドラルに行く道で迷ったので、
疲れてしまって、行きたかったユダヤ人街のほうに、時間がかけられませんでした。
ビサグラ新門の外から、バスでトレド駅まで行き、マドリッドに帰りました。
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