九州縦断の旅【6日目】

2010/08/14 - 2010/08/20

2010年8月、青春18きっぷを使って友達と九州を縦断してきました。 ただ鉄道に乗るだけではなく、各地の観光スポットを巡りながらの6泊7日の旅、6日目の様子を今回はレポートします。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 船 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜6日目：8月19日（木）＞

朝7時にホテルを出発して、7時38分発の列車に乗るために枕崎駅へと歩いて向かいました。もしこの列車を逃してしまうと13時19分発まで、なんと6時間ほど列車がありません。

駅までは20分ほどの道のり。道中にはかつおぶし工場があり、独特なにおいを届けてくれました。ちなみに、昨晩の夕飯は鹿児島中央駅で購入した鰹の一本づり弁当でした。

枕崎駅は、本土最南端の始発・終着駅で、2005年にＮＨＫで放送された「列島縦断鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜春編」の始発駅になりました。

放送当時はまだ駅舎がありましたが、2006年に解体され、今は簡素な駅になってしまいました。

駅前広場には、灯台を模したモニュメントが建っています。

その隣には観光案内所があり、「日本最南端の終着駅のある町到着証明書」を購入することができます。案内所の営業時間外の場合は、駅前にあるタクシー会社を訪れれば手に入れることができます。

駅名標やこの証明書には、火の神公園の沖にある立神岩がデザインされています。

【指宿枕崎線［5322D］：枕崎(7:38)⇒西大山(8:30)】

北緯31度11分にあるＪＲ日本最南端の駅、西大山駅で途中下車。

駅周辺には畑が広がり、薩摩富士こと開聞岳を望むことができます。すぐ近くにある西大山踏切は、日本最南端の踏切です。

開聞岳をバックに走る上り列車をホームから写真におさめました。

今回は30分ほどの滞在時間でした。雄大な自然が広がっておりのんびりとした時間を過ごすことができますが、列車の本数が少ないので訪れる際には注意が必要です。

今では、観光案内所を設置してレンタサイクルや到着証明の発行といった新たな取り組みを始め、路線の活性化を図っているそうです。

【指宿枕崎線［5324D］：西大山(9:03)⇒山川(9:13)】

西頴娃駅発の普通列車に乗車し、山川駅で快速なのはなに乗り換えます。

山川駅は、ＪＲ日本最南端の有人駅です。

目の前には海が広がっています。

【指宿枕崎線快速なのはな［3334D］：山川(9:21)⇒鹿児島中央(10:30)】

観光地として名高い指宿、石油備蓄基地のある喜入を経由して、鹿児島市内へと戻ってきました。市電・市バス全線で利用できるカゴシマシティビュー1日乗車券を購入して観光をします。

鹿児島観光の前に腹ごしらえをしようということで、市電に乗り、五代友厚像の前を通って向かったのは、ウォーターフロントにあるドルフィンポート。

フェリーターミナルや水族館の近くにあります。せっかく鹿児島に来たからには黒豚を食べてみたかったので、奮発して黒豚かばやき重を注文しました。

おいしいものを食べて満足したところで、桜島フェリーに乗船して桜島へ。

鹿児島（錦江）湾を渡ることおよそ15分、桜島港に到着です。

桜島は最近活発化し、噴火を繰り返しているというニュースを耳にしていたので、降灰を経験できるかと思っていたが、どうやらこの日は非常に穏やかだったようで。

桜島港からしばらく歩いたところに、桜島溶岩なぎさ公園があります。

霧島屋久国立公園の一部でもあるこの公園には、約100mの足湯が設置されています。

溶岩地帯には遊歩道が整備されており、錦江湾と対岸の鹿児島市内を眺めることができます。

周辺にあるファミリーマートとローソンは、景観を損なわないために看板は茶色でした。

猛暑の中歩き回って汗だくだったので、桜島マグマ温泉につかってから、再びフェリーに乗って鹿児島市街へと戻りました。

次に訪れたのは、西郷隆盛銅像。それなりに有名ではあるけど、ただ銅像がたっているだけなので、見て写真に収めておしまいといった感じでした。

鹿児島市電ユートラムに乗車して、ザビエル公園へ。

1549年に鹿児島に上陸し、キリスト教を布教したフランシスコ・ザビエルの記念碑があります。

しかし、この記念碑よく見てみると、「フランシスコザビエ」となっており「ル」が抜けているではないか。

「きっとこれは碑をつくったときに『ル』を彫るスペースが足りなくなってしまったのであろう」と僕が主張。

それに対し、同行していた友人は「発音の問題であって『ル』がなくても正しいのではないか」と反論。

友人の説の方が説得力はある気はしますが、真相は謎のまま。

そしてこの日、ケータイ国盗り合戦で出題されていた問題は、偶然にもザビエルに関することでした。

「マラッカで出会ったフランシスコ・ザビエルとともに日本に戻り、布教の際にも同伴して案内役を務めた日本人の名前といえば？」

正解は「ヤジロー」。ザビエルに日本での布教を決意させたといわれているヤジローの像も公園内にあります。

周辺にはこの他にも様々な像がありますが、乗車予定の列車の発車時刻が近づいてきたので鹿児島中央駅へと戻ります。

駅前には、薩摩藩が英国へ派遣した学生たちをかたどった若き薩摩の群像がありました。

【日豊本線［6954M］：鹿児島中央(16:58)⇒宮崎(19:57)】

日豊本線佐土原行きに乗車して、この日の宿泊地である宮崎へ。

宮崎は、駅から繁華街までが少し離れており、15分ほど歩いてホテルへと到着しました。

≪6日目に新たに乗車した区間≫
日豊本線（隼人⇒宮崎）：94.8km