2011/03/11 - 2011/03/11
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Weiwojingさん
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鎌倉の浄妙寺内の高台にある石窯ガーデンテラスを訪ね、ゆつくり食事をし、おしゃべりを楽しみました。ここは80年近い歴史を持つ古い洋館を利用したレストランで、食事の後館内を見学させていただきました。
午後2時半過ぎにレストランを辞去しました。鎌倉駅に出て帰宅しようとバス停でバスを待っていたところ、突然、突き上げるような振動を感じて動けなくなり、数秒後に家や電柱が揺れ始め、瞬時に大きな地震だと気が付きました。これまでこんな大きな、激しい地震は経験したことがありません。初めてです。この時の時刻は2時46分でした。
結局この日は帰宅できませんでした。鎌倉駅に着いた時、すでに交通機関は動いていず、わずかにバスとタクシーが動いているだけで、タクシー乗り場は長蛇の列で、一体どのくらい待つのか分からないほどでした。バスも全く来ませんでした。
この日は帰ることができないと分かってから、近くの避難所となった小学校へ向かい、ここでしばらく動かずにいました。同行の知人が鎌倉に親類がいるということで、何度か連絡の後、やっと繋がり、その夜は泊めていただくことになりました。翌日何とか帰宅することができましたが、このような災害に遭遇したのは始めてです。怪我をするとか被害を受けるといったことはありませんでしたが、大変恐ろしい体験でした。
■未曾有の東北大震災に対して、今世界中から援助の手が差しのべられています。このような形の支援もあります。ご覧ください。これを見て小生は大変感動しました。ぜひご覧ください。YuTube からの記録です。
http://bit.ly/euRP68
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「石窯ガーデンテラス」は浄妙寺境内にあり、この山門から寺の裏手へ向かって歩いて行きます。
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レストランに向かう途中本堂に寄ってみました。小春日和の日、浄妙寺はあちこちに梅の香りが漂う穏やかな一日の始まりを気持ちよく感じることができました。
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石窯ガーデンテラスの全景です。この洋館は1922年(大正11)に建てられた旧大塚邸です。衆議院議員であった大塚勝太郎の別邸でした。
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入口近くには、こんなかわいらしい案内板があります。英語の表示が “ISHIGAMA OPENCAFE & SHOP”となっていますが、OPENCAFE は OPEN CAFE とすべきですね(つまり、OPEN と CAFE の間は一字空かす)。
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旧大塚邸は二階建て(一部三階建て)の建物です。淡いクリーム色の落ち着いた外観をしています。
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石窯ガーデンハウスの入口です。早速中に入って見ましょう。
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中に入って気が付いたのは、先ず1階テラス脇のレストランスペースが思った以上に広々としていたことです。
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さらに、ここも1階の奥にあるレストラン席です。落ち着いて食事ができそうですね。
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1階テラスにはテーブルとイスが置かれていて、この日は晴れて暖かだったので、テラスでお茶を飲んだり、食事をしている人たちもいました。
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階段脇にあるコーナーが居心地良さそうですね。ちょつとここで休んでみました。この後2階に上がり、そこで食事をすることになっています。
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階段踊り場の窓ガラスには素晴らしいステンドグラスがはめ込まれていて、太陽の光を受けて美しく輝いています。
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2階宴会場に案内されて、席に着きました。
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宴会場はテーブルが3つあり、25人位は着席が可能です。
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この日はコース料理をオーダーしました。
先ずはスープが出ました。スープとともに数種類のパンも運ばれました。このレストランでは石窯で焼いた焼きたての自家製のパンが有名で、大変美味しかったのでお代わりをしてしまいました(私だけでなく他の方々も)。ここで食べたパンは販売もされています。 -
次は前菜(オードブル)です。野菜とハムがあっさりしたソースに絡められていています。
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メーンディシュは2種類で、魚と肉です。魚はサフランソース和えのヒラメです。肉はやわらかめのビーフで、白豆が添えられています。もちろんビーフにはキノコが一緒に煮込まれていて、程よい味加減でした。
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食事の後、最後にデザートを食べました。分量が多すぎて、全部は食べられませんでしたが、味の方は甘さを抑えてあり、私には適度な甘さでした。
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他の方がオーダーしたデザートです。
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宴会場の中央には大きなシャンデリアが下がり、部屋の雰囲気を盛り上げています。
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2階ベランダから遠くに鎌倉の街並みの一部を眺めることが出来ます。
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食事の後、館内を1階・2階も見学させていただきました。館内はかなり改造されて、手を入れられていますが、十分かつての面影はあります。先ず見学した2階はプライベートな空間だったところで、ここはバスルームです。
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バスルームにはシンプルなステンド・グラスがはめ込まれています。このバスタブはいわゆる猫足で、大正・昭和初期にはこのような洋館では多かったのでしょうね。
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別な部屋には暖炉があります。その上のところに小さなハート型のマークがついています。
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暖炉のある部屋の窓ガラスにはステンドグラスがはめ込まれていて、そこには花柄がデザインされています。
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もうひとつ別な部屋にも案内していただきました。壁には大きな日本画のスクリーンが掲げられていて、落ち着いた雰囲気を有しています。
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部屋の隅にはこんなかわいらしい人形や花、時計が飾られています。
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食事を終え、館内を見学した後、外に出てしばらく散策を楽しみました。これはパンを焼くための石窯でしょうか。
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庭には様々な花が咲いています。これはクロッカスでしょうか。
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ちょうど梅が咲き誇っていて、ほのかな香りが漂っていました。
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これはアートオブジェでしょうか、それとも日時計でしょうか。
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レストラン近くに1本の大きな木が聳えていますが、それが風もないのに揺れていました。何かの前兆かと心配しましたが、それが30分後にとんでもないことが起こりました。
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この日は午前11時頃鎌倉駅に着きました。駅前には多くの観光客の姿が見え、いつもと変わらない光景がありました。
ところが、午後2時46分に地震が発生しました。ニュースによると、東北地方太平洋側で大地震と津波があったということでした。 -
地震が発生した後、どうにか駅に着いたものの、しばらく動くことが出来ませんでした。やもうえずわずかに営業していた駅ビル中の喫茶店で2時間位待機していました。
駅を除いて周囲のビルや商店はすべて電気が消え、信号も動いていません。駅構内はたくさんの人で溢れ、駅前も同じように多くの人がわずかに動いているバスとタクシーに乗ろうと並んでいました。私たちもタクシーに乗ろうと並びましたが、5、6時間は待たなければならないようで、諦めました。市の広報車が近くに避難所が設けられたとの案内を聞き、そこへ向かうことにしました。
これは夜9時ごろ再度鎌倉駅前に来た時の写真です。駅だけが灯りが付いていましたが、周囲は全くの暗闇です。車もわずかに動いているだけです。夕方には駅構内や駅前広場にあれほど溢れていた人の姿が消え、あまり多くの人が見えまん。皆避難所に向かったのか、それとも歩いて帰宅したのか、よくわかりませんが、ひっそりとしていました。 -
私たちが向かった避難所は鎌倉第一小学校で、体育館が用意されていました。近隣の人や私たちのような観光客が続々とやって来ました。この写真はその時のものです。地震の発生以来、どこに連絡しようにも携帯電話は使用不能で、公衆電話からのみ可能なようとのことで、あちこち探しましたが、ほどんど有りませんでした。あっても長蛇の列で、電話をするのが困難でした。
電気が停電し真暗な中で、わずかな懐中電灯だけが点き、その中を市の職員や小学校の職員の方々が毛布と水を配布してくれました。
この日はここで過ごさなければならいいと覚悟を決めましたが、同行者の一人が鎌倉に親類がいるといるということで、何度か電話をし、やっと繋がりました。車で迎えに来てくださり、好意に甘えて泊めていただきました。翌朝無事に帰宅出来ました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 横浜臨海公園さん 2011/04/02 20:29:09
- 鎌倉にて
- Tamegaiさま、こんばんは。
震災発生当日、小生も鎌倉での所用を終え新宿まで湘南新宿ラインに乗車中に災難に遭遇しました。
小生が鎌倉滞在中にtamegaiさまも鎌倉を訪問中だったのですね。
鎌倉は岩盤が強いと言われておりますが、実は、関東大震災で此の硬い筈の岩盤崩壊が各地で起き、且つ、相模湾の津波が川を逆流し人的被害を大きくした経緯がある街です。
小生も余震の振動が起きる都度、他の方々から、「此の電車は大丈夫だろうか」との質問を受け「大丈夫でしょう」と答えながら、現地は東海道新幹線が上部を走行する築堤区間で、横須賀品鶴区間では線路状態が一番弱い所で、関東大震災で列車の転覆の記録を精査した事がある小生は、内心、強震で電車が脱線転覆するのではとヒヤヒヤしておりました。
兎に角、お互いに無事で何よりです。
横浜臨海公園
- Weiwojingさん からの返信 2011/04/03 09:51:22
- RE: 鎌倉にて
- 横浜臨海公園様、お早ようございます。
横浜臨海公園様は3月11日には鎌倉に来られて、その後湘南新宿ラインで移動中の電車の中で東北大震災に遭遇されたそうですが、お互いに本当に大変な目に会ったのですね。
私はそれ以来あまり外出する気が起らず、家にいることが多くなりました。今だ東京でも余震があり(昨日も午後5時ごろ大きな地震がありましたね)、少々精神的に落ち着きません。
「鎌倉は岩盤が強いと言われておりますが、実は、関東大震災でこの硬い筈の岩盤崩壊が各地で起き、且つ、相模湾の津波が川を逆流し人的被害を大きくした経緯がある街です」と書かれていますが、この夜避難所にいた際、津波が来るかも知れないから避難して来たという方がいました。これは本当なんですね。
これからも少しずつまたブルグを更新していきたいと思います。見ていただければ幸甚に存じます。
Tamegai
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