木村家住宅（旧円通寺客殿）（横浜市金沢区）

2011/01/29 - 2011/01/29

　横浜市金沢区瀬戸にある木村家住宅は旧円通寺客殿を住宅にしたもので、江戸時代後期（享和２年(1802年)頃）の建築と思われる。京急金沢八景駅裏にある萱葺き屋根の木村家住宅は西と南を崖で囲まれ、東に門を開き、平潟湾を眼下に見下ろす景勝の地にある。現状は、寄棟造（桁行5間半、梁行5間半）の主体部分の妻側に、式台部分（玄関）（2間半×2間）が出ている。したがって、建坪は35坪余りである。
　万治年間（1658年〜1661年）に東照宮が建てられ、円通寺がその別当寺になった。西側の小高いところには東照宮が建ち、西側崖までの平地には本堂が建っていた。明治元年（1868年）、木村家の先祖（4代前）の木村芳臣氏は神仏分離令に伴って環俗して、日輪山円通寺を廃寺とした。東照宮は瀬戸神社に合祀されたが、廃仏希釈で寺はなくなり、東照宮と円通寺本堂は取り壊され、客殿だけが木村家の住宅として残された。
　平成9年（1997年）に木村家住宅（旧円通寺客殿）は歴史的価値の高い古民家として横浜市認定歴史的建造物に指定された。子孫の木村氏は備前焼作家としてここで活動しているそうだ。
（表紙写真は木村家住宅（旧円通寺客殿））

エリア 八景島(神奈川)

木村家墓地（円通寺時代からの墓地）

桜の古木。

茶道教室も開かれている。

備前焼は悠心窯らしい。陶芸教室も開いている。

木村家門。

木村家住宅（旧円通寺客殿）式台部分（玄関）。
玄関には「東照宮閣殿」の扁額が懸かっている。

木村家住宅（旧円通寺客殿）式台部分（玄関）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）式台部分（玄関）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。享和２年(1802年)頃の建築。横浜市認定歴史的建造物。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）。

木村家住宅（旧円通寺客殿）に隣接して築100年の萱葺き平屋建ての小民家があった。2010年3月6日午後5時半ごろ出火し焼けてしまった。