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 金沢文庫で開催されている「特別展 神奈川県立金沢文庫80年 運慶 中世密教と鎌倉幕府」(平成23年1月21日(金)〜3月6日(日))を見に出かけた。<br /> 伝運慶作の仏像などは江戸時代に多く現れるのだそうだ。京都高山寺で見た子犬には感心したが、京都漫殊院で参拝させて頂いた御本尊の千手観音坐像は蓮華座を大きくしてバランスを合わせてあり、率直な印象として仏師としての技量は今一だと感じた。今回は円成寺(えんじょうじ)大日如来に再会できた。大日如来坐像(国宝)は安置されている鉄筋コンクリート製の多宝塔で見るよりも間近に展示されているために、金箔の剥がれ落ちたお顔や金箔が美しく残っている両耳などはっきりと分かる。お着物の裾が破損していることも円成寺で参拝したときには気が付かなかった。それよりも驚いたことには、右腕は括れや膨らみが表現されているのに、左腕は丸太棒(まるたんぼう)だ。上野にお出ましになったときに見た京都醍醐寺の御本尊の薬師如来坐像(国宝)の腕と同じだ。デビューしたての最初期の作品とは言え、以外でもあった。他に展示されている運慶作の仏像も仏の魂が伝ってくるほどのものではなかった。もしかして、運慶は仏像の製作方法を革新した仏師として後世江戸期に名声を得て祭り上げられたのでは?素人考えが浮かんできた。<br /> 称名寺の反橋は完成していた。前回は松の輸入材で安普請したために20年しか持たなかったようだが、今回は大丈夫だろうか。そういえば、中世に架けられた橋桁の一部は発掘されて県立歴史博物館の「発掘された武家の古都・鎌倉」(平成22年度かながわの遺跡展)(平成23年1月8日(土)〜2月13日(日))に展示されていた。称名寺ではやはり、阿字ヶ池に架かる赤い反橋が綺麗だ。<br />(表紙写真は称名寺反橋)

横浜称名寺(金沢文庫)

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2011/01/29 - 2011/01/29

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 金沢文庫で開催されている「特別展 神奈川県立金沢文庫80年 運慶 中世密教と鎌倉幕府」(平成23年1月21日(金)〜3月6日(日))を見に出かけた。
 伝運慶作の仏像などは江戸時代に多く現れるのだそうだ。京都高山寺で見た子犬には感心したが、京都漫殊院で参拝させて頂いた御本尊の千手観音坐像は蓮華座を大きくしてバランスを合わせてあり、率直な印象として仏師としての技量は今一だと感じた。今回は円成寺(えんじょうじ)大日如来に再会できた。大日如来坐像(国宝)は安置されている鉄筋コンクリート製の多宝塔で見るよりも間近に展示されているために、金箔の剥がれ落ちたお顔や金箔が美しく残っている両耳などはっきりと分かる。お着物の裾が破損していることも円成寺で参拝したときには気が付かなかった。それよりも驚いたことには、右腕は括れや膨らみが表現されているのに、左腕は丸太棒(まるたんぼう)だ。上野にお出ましになったときに見た京都醍醐寺の御本尊の薬師如来坐像(国宝)の腕と同じだ。デビューしたての最初期の作品とは言え、以外でもあった。他に展示されている運慶作の仏像も仏の魂が伝ってくるほどのものではなかった。もしかして、運慶は仏像の製作方法を革新した仏師として後世江戸期に名声を得て祭り上げられたのでは?素人考えが浮かんできた。
 称名寺の反橋は完成していた。前回は松の輸入材で安普請したために20年しか持たなかったようだが、今回は大丈夫だろうか。そういえば、中世に架けられた橋桁の一部は発掘されて県立歴史博物館の「発掘された武家の古都・鎌倉」(平成22年度かながわの遺跡展)(平成23年1月8日(土)〜2月13日(日))に展示されていた。称名寺ではやはり、阿字ヶ池に架かる赤い反橋が綺麗だ。
(表紙写真は称名寺反橋)

  • 金沢文庫と称名寺を繋ぐトンネル。

    金沢文庫と称名寺を繋ぐトンネル。

  • トンネル内部。

    トンネル内部。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「内川暮雪(うちかわ の ぼせつ)」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「内川暮雪(うちかわ の ぼせつ)」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「野島夕照(のじま の せきしょう)」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「野島夕照(のじま の せきしょう)」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「称名晩鐘(しょうみょう の ばんしょう)」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「称名晩鐘(しょうみょう の ばんしょう)」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「平潟落雁(ひらがた の らくがん)」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「平潟落雁(ひらがた の らくがん)」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「乙艫帰帆(おっとも の きはん) 」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「乙艫帰帆(おっとも の きはん) 」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「小泉夜雨(こずみ の やう) 」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「小泉夜雨(こずみ の やう) 」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「洲崎晴嵐(すさき の せいらん) 」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「洲崎晴嵐(すさき の せいらん) 」。

  • トンネル内に飾られた金沢八景「瀬戸秋月(せと の しゅうげつ)  」。

    トンネル内に飾られた金沢八景「瀬戸秋月(せと の しゅうげつ) 」。

  • 称名寺と金沢文庫を繋ぐトンネル。<br />

    称名寺と金沢文庫を繋ぐトンネル。

  • 奥の旧トンネル(金沢文庫側)。中世の手掘りだ。手前のトンネルが作られる前までは利用されていた。

    奥の旧トンネル(金沢文庫側)。中世の手掘りだ。手前のトンネルが作られる前までは利用されていた。

  • 旧トンネル(称名寺側)。

    旧トンネル(称名寺側)。

  • トンネル出口から見る称名寺。

    トンネル出口から見る称名寺。

  • 称名寺境内。

    称名寺境内。

  • 称名寺境内。

    称名寺境内。

  • 「金沢文庫と称名寺の文化財」説明看板。

    「金沢文庫と称名寺の文化財」説明看板。

  • さらに奥にはやぐらが。

    さらに奥にはやぐらが。

  • 称名寺端の庚申塚。

    称名寺端の庚申塚。

  • 五輪塔。

    五輪塔。

  • 3基の庚申塔が建つ。

    3基の庚申塔が建つ。

  • 庚申塔。右に彫られているのは「慶應」か?慶応年間(1865年〜1868年)に建立されたものか。

    庚申塔。右に彫られているのは「慶應」か?慶応年間(1865年〜1868年)に建立されたものか。

  • 庚申塔。

    庚申塔。

  • 庚申塔。

    庚申塔。

  • 「北条顕時(あきとき)・金沢貞顕(さだあき)の墓」説明看板。

    「北条顕時(あきとき)・金沢貞顕(さだあき)の墓」説明看板。

  • 金沢貞顕(さだあき)の五輪塔。

    金沢貞顕(さだあき)の五輪塔。

  • 金沢貞顕(さだあき)の五輪塔。

    金沢貞顕(さだあき)の五輪塔。

  • 北条顕時(あきとき)の五輪塔と金沢貞顕(さだあき)の五輪塔の間にはお地蔵さまや石塔が建つ。

    北条顕時(あきとき)の五輪塔と金沢貞顕(さだあき)の五輪塔の間にはお地蔵さまや石塔が建つ。

  • お地蔵さまと石塔。

    お地蔵さまと石塔。

  • 北条顕時(あきとき)の五輪塔。

    北条顕時(あきとき)の五輪塔。

  • 北条顕時(あきとき)の五輪塔。

    北条顕時(あきとき)の五輪塔。

  • 北条顕時(あきとき)の五輪塔の右横にも五輪塔が並ぶ。

    北条顕時(あきとき)の五輪塔の右横にも五輪塔が並ぶ。

  • 称名寺金堂。

    称名寺金堂。

  • 称名寺反橋。

    称名寺反橋。

  • 北条実時の銅像。

    北条実時の銅像。

  • 新宮古址。

    新宮古址。

  • 阿字ヶ池畔の石祠。

    阿字ヶ池畔の石祠。

  • 反橋。

    反橋。

  • 金堂。

    金堂。

  • 新宮古址。

    新宮古址。

  • 阿字ヶ池。

    阿字ヶ池。

  • 金堂。

    金堂。

  • 反橋と金堂。

    反橋と金堂。

  • 「忠魂碑」。

    「忠魂碑」。

  • 金堂と釈迦堂。

    金堂と釈迦堂。

  • 金堂と釈迦堂。

    金堂と釈迦堂。

  • 反橋。

    反橋。

  • 反橋。

    反橋。

  • 反橋越しに金堂。

    反橋越しに金堂。

  • 阿字ヶ池畔には3本の銀杏の木。

    阿字ヶ池畔には3本の銀杏の木。

  • 反橋越しに金堂。

    反橋越しに金堂。

  • 阿字ヶ池を泳ぐ鴨。

    阿字ヶ池を泳ぐ鴨。

  • 金堂。

    金堂。

  • 鐘楼。

    鐘楼。

  • 釈迦堂。

    釈迦堂。

  • 石燈籠。

    石燈籠。

  • 石仏。

    石仏。

  • 「南無大師遍照金剛」碑。

    「南無大師遍照金剛」碑。

  • 金堂。

    金堂。

  • 金堂の三手先組物。

    金堂の三手先組物。

  • 金堂の鰐口。

    金堂の鰐口。

  • 釈迦堂の萱葺き屋根。

    釈迦堂の萱葺き屋根。

  • 「国指定史跡 称名寺境内」説明看板。

    「国指定史跡 称名寺境内」説明看板。

  • 橋の向こうには仁王門。

    橋の向こうには仁王門。

  • 仁王門。

    仁王門。

  • 仁王門。

    仁王門。

  • 仁王門の木鼻。

    仁王門の木鼻。

  • 仁王門の並んだ象の木鼻。

    仁王門の並んだ象の木鼻。

  • 仁王門。

    仁王門。

  • 仁王像。

    仁王像。

  • 仁王像。

    仁王像。

  • 仁王門前の庚申塚。

    仁王門前の庚申塚。

  • 仁王門前の庚申塚。

    仁王門前の庚申塚。

  • 仁王門前の庚申塚。

    仁王門前の庚申塚。

  • 庚申塔(寛政8年(1796年)銘)。 <br /><br />

    庚申塔(寛政8年(1796年)銘)。

  • 石仏。子供を抱いている。

    石仏。子供を抱いている。

  • 庚申塔(寛保3年(1743年)銘)。 <br /><br />

    庚申塔(寛保3年(1743年)銘)。

  • 石仏。

    石仏。

  • 庚申塔。 <br /><br />

    庚申塔。

  • 称名寺塔頭光明院表門前のお地蔵さま。

    称名寺塔頭光明院表門前のお地蔵さま。

  • 称名寺塔頭光明院表門。

    称名寺塔頭光明院表門。

  • 称名寺塔頭光明院表門。

    称名寺塔頭光明院表門。

  • 「横浜市指定有形文化財(建造物) 称名寺塔頭光明院表門」説明看板。

    「横浜市指定有形文化財(建造物) 称名寺塔頭光明院表門」説明看板。

  • 称名寺境内参道。

    称名寺境内参道。

  • 称名寺境内参道。

    称名寺境内参道。

  • 参道のお店の置物。

    参道のお店の置物。

  • 称名寺惣門(赤門)裏の祇園桜。祇園桜とは祇園白川の枝垂れ桜のことか。

    称名寺惣門(赤門)裏の祇園桜。祇園桜とは祇園白川の枝垂れ桜のことか。

  • 称名寺惣門(赤門)。

    称名寺惣門(赤門)。

  • 称名寺惣門(赤門)に掛かる「真言律宗別格本山」の看板。

    称名寺惣門(赤門)に掛かる「真言律宗別格本山」の看板。

  • 称名寺惣門(赤門)に掛かる「称名寺」の扁額。

    称名寺惣門(赤門)に掛かる「称名寺」の扁額。

  • 称名寺惣門(赤門)の屋根に上がる浪の飾り瓦。

    称名寺惣門(赤門)の屋根に上がる浪の飾り瓦。

  • 称名寺惣門(赤門)の屋根に上がる浪の飾り瓦。

    称名寺惣門(赤門)の屋根に上がる浪の飾り瓦。

  • 称名寺惣門(赤門)前に建つ「百番観世音霊場」の石碑。

    称名寺惣門(赤門)前に建つ「百番観世音霊場」の石碑。

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