2010/09/07 - 2010/09/07
11499位(同エリア17006件中)
春風さん
芸術の都、パリ。
行きたい美術館も好きな画家もたくさんありますが、
よし、今回はクロード・モネを訪ねる旅にしよう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
絵画の好きな母親に連れられて
子供のころからよく美術館に行きました。
私がモネの絵に初めて出逢ったのは
いつだったか覚えていませんが、
まだ小学生の頃だったと思います。 -
小学校5年生の写生大会で
題材として「睡蓮」を選んで
描いたことがありました。
もちろんモネを意識してです。
思えば生意気な子供でした。 -
モネの絵は
初めから好きだったわけではありません。
どちらかというとコローやクールベの方が好きでした。 -
自分で油絵を描くようになってからですから
高校生の頃からですね、
モネの絵が気になりだしたのは。 -
モネの「睡蓮」を展示するために作られた
「オランジェリー美術館」には
ぜひ行ってみたいと思っていました。 -
オランジェリー美術館
Musee de l'Orangerie
もともとはオレンジなどを栽培する温室だったそうです。 -
モネが晩年にフランスに寄贈した
「睡蓮」の連作。
飾るための空間には
モネ自ら細かい注文をつけたとか。
美術館として開館したのはモネの死の半年後。 -
睡蓮の部屋の6年間に及ぶ大改装が終わり
自然光が入る明るい展示室に生まれ変わったのは2006年。
睡蓮の絵も見事ですが、
この楕円形の白い空間も見事です。 -
モネが描こうとしたのは
「光」とか
「空気」とか
目に見えないもの
なんですよね。 -
『本当に大切なものは、目には見えないんだよ』
とは、
サンティグジュベリ「星の王子様」の言葉でしたっけ -
モネの絵は、
ものの輪郭が融けてしまっていて
色の重ねあわせだけで
表現されています。
目に見えないものを
その「変化」を
目に見えるものを通して描く
と、こういう表現になるのか! -
オランジェリー美術館には、
ユトリロやゴーギャンなどの作品もあって
ゆっくり見ていたら
結構長い時間経っていました。 -
なんて素敵な青空!
でも夕方には雨が降ったりして
変わりやすいパリの秋の空です。 -
さて、マルモッタン美術館へは、
RER-C線で、Boulainvilliers(ぼーれんヴぃりえ)駅から
行くことにします。 -
パリのメトロと鉄道にも少し慣れてきました。
危ないとか汚いだとかガラの悪い人が乗ってるだとか
いろいろ悪い評判を聞いてきたけど、
危険なことはなかったです。
ストや整備やよくわからない理由で、
ときどき遅れたり停まったりするのが
困りますけど。 -
車内。
すいてます。
貸切状態。
写真撮り放題♪ -
途中から地上に出て、セーヌ川の橋を渡ります。
車窓風景です。
エッフェル塔が見えて
橋に落書きなんかもあったりして。 -
Boulainvilliers(ぼーれんヴぃりえ)駅
年季の入っていそうな壁 -
暗い地下から明るい外に出る瞬間は
わくわくしますね! -
石造りの
かわいい駅です。 -
で?どこ行けばいいんでしょう?
右を見ても、
左を見ても、
狭い路地と高い建物があるばかり。
どっち行ったらいいのかわかりません。
人通りも少ないし。。。。 -
地図は持ってますが、
駅の位置があまり正確に書かれてません。
目的地の公園は駅の北西の方角、のはず。
駅から北か西かどちらかにいけば大きな通りがあって、
あとは通り沿いに歩けば公園にたどり着ける、はず。
なんですけどね。
そこで、きっとこっちだろう、エイヤっと歩き始めたら
南に行っちゃうのが私なんですよねー(−−; -
おおー!家の壁が鋭角です!
荻須高徳「線路沿いの家」みたい。
帰国してから画集を確認してみましたら、
オギスの絵のモデルになった場所は
北駅の近くで、ここではないようです。
パリではありふれた光景なのでしょうか。 -
公園はどこですかって
誰かに聞けばいいのかな。
まいっか。
も少し迷ってみよう♪
うろうろするの楽しいし。 -
このあたりはパッシー地区と呼ばれる住宅街です。
お洒落なブティック、
ケーキ・チョコレート屋さんなどがあって
道行く人も観光客という感じではなく
落ち着いた雰囲気です。
遠くにエッフェル塔が見えました。
エッフェル塔があっちってことは。。。 -
あっち行って
こっち行って
ぐるっとまわって
モーツァルト通りに出ました。
ああ、やっと現在地がわかった。 -
広い道がそのまま
公園の中まで続いています。 -
Jardin du Ranelagh (じゃーだん・どぅ・らぬらぐ)
という公園です。 -
看板がありました。
目的地はあっちです。
樹々が紅葉し始めた
気持ちの良い公園の中を進みます。 -
素敵な並木道♪
-
給水柱。
鋳鉄でしょうか。
緑色をしています。
ヨーロッパを感じます〜 -
看板に導かれて進みます。
さあ、まもなくです! -
マルモッタン・モネ美術館
Musee Marmottan Monet -
もとは貴族の館だそうです。
建物も内装も素敵です。
家具や調度品とともに肖像画などが飾られた1階、
Enluminure(中世の彩色装飾)のコレクションが圧巻な
2階、そして、
モネの絵が展示されている地下の落ち着いた展示室
があります。 -
ちょうど「モネと抽象画 Monet et l'abstraction」
という企画展が開かれていました。
(2010年7月17日〜9月26日)
モネの絵と抽象画とを交互に並べて展示する試みです。 -
モネは晩年になると視力が低下して
目がほとんど見えなくなってしまったそうで、
描く絵が抽象画のようになってきます。
隣にポロックの絵が並べてあったのですが
絵具を流しただけ?のポロックの絵と比べても
違和感が無いくらいにまるで抽象画。 -
美術館内は撮影禁止なので
買ってきた絵葉書の写真を載せます。
所蔵作品は
「印象‐日の出」
「サン=ラザール駅、ヨーロッパ橋」
「ロンドン国会議事堂−テムズ川の反射」
「藤」
「ジヴェルニーのセーヌ河の支流」
などなどありました。 -
静かな美術館で
絵が語りかけてくる
ちいさなちいさな声に
耳を傾ける。
今日はそんな一日でした。
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