今日はピレネー最後のハイキングの日。空は真っ青の素晴らしいお天気！　<br /><br />やっほ～！　さぁ、ハイキングに出発だ～♪<br /><br />ハイキング場所はアルティエスから２kmほど東にあるサラルデュ村（Salardu）の南の山の谷間。<br /><br />ここをハイキング場所に選んだのも、ナルシス(*)の群生が見たかったからなのでした。ただ、この付近の情報はとても少なくて、どのあたりにナルシスが咲いているのかよくわからない。いろいろ調べた結果、どうやら Banhs de Tredos という場所から始まっているハイキング・コースを歩けば見られそうな感じなので、今イチ不安ながらそこへ向かうことにしました。<br /><br />この付近のナルシスの花期は６月上旬から中旬らしい。時期的にはちょうどよさそうだけれど、花の開花時期は年によってずれたりするから、果たして見られるか？と着くまでドキドキでした。<br /><br /><br />(*)ナルシスは水仙の一種。とてもデリケートな花で、球根が踏み荒らされると、２度と咲かなくなるそうです。<br /><br /><br /><br />《旅程》<br />□6/05　ケルン・ボン ⇒（ミュンヘン経由）⇒ トゥールーズ（レンタカー・ピックアップ）⇒ ルルド　⇒ ボーサン　〔ボーサン泊〕<br />□6/06　ゴーブ湖ハイキング　〔ボーサン泊〕<br />□6/07　ガヴァルニー・ハイキング　〔ボーサン泊〕<br />□6/08　ドッソー経由・プルタレ峠を越えてスペイン・ピレネーへ　〔アインサ近郊泊〕<br />□6/09　トルラ・ハイキング（オルデサ国立公園・西部） ⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕<br />□6/10　オルデサ国立公園周辺をドライブ ⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕<br />□6/11　ビエルサ近郊ハイキング（オルデサ国立公園・東部）⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕<br />□6/12　ボイ渓谷（タウイ） ⇒ アルティエス　〔アルティエス泊〕<br />■6/13　アラン谷ハイキング　〔アルティエス泊〕<br />□6/14　ホテル ⇒ トゥールーズ（レンタカー返却）⇒（ミュンヘン経由）⇒ ケルン・ボン

へなちょこハイカー　ピレネーをゆく（13）～ナルシス満開のアラン谷でハイキング

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2009/06/13 - 2009/06/13

261位(同エリア1121件中)

#ハイキング・登山

ショコラさん

今日はピレネー最後のハイキングの日。空は真っ青の素晴らしいお天気！　

やっほ～！　さぁ、ハイキングに出発だ～♪

ハイキング場所はアルティエスから２kmほど東にあるサラルデュ村（Salardu）の南の山の谷間。

ここをハイキング場所に選んだのも、ナルシス(*)の群生が見たかったからなのでした。ただ、この付近の情報はとても少なくて、どのあたりにナルシスが咲いているのかよくわからない。いろいろ調べた結果、どうやら Banhs de Tredos という場所から始まっているハイキング・コースを歩けば見られそうな感じなので、今イチ不安ながらそこへ向かうことにしました。

この付近のナルシスの花期は６月上旬から中旬らしい。時期的にはちょうどよさそうだけれど、花の開花時期は年によってずれたりするから、果たして見られるか？と着くまでドキドキでした。

(*)ナルシスは水仙の一種。とてもデリケートな花で、球根が踏み荒らされると、２度と咲かなくなるそうです。

《旅程》
□6/05　ケルン・ボン ⇒（ミュンヘン経由）⇒ トゥールーズ（レンタカー・ピックアップ）⇒ ルルド　⇒ ボーサン　〔ボーサン泊〕
□6/06　ゴーブ湖ハイキング　〔ボーサン泊〕
□6/07　ガヴァルニー・ハイキング　〔ボーサン泊〕
□6/08　ドッソー経由・プルタレ峠を越えてスペイン・ピレネーへ　〔アインサ近郊泊〕
□6/09　トルラ・ハイキング（オルデサ国立公園・西部） ⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕
□6/10　オルデサ国立公園周辺をドライブ ⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕
□6/11　ビエルサ近郊ハイキング（オルデサ国立公園・東部）⇒ アインサ散策　〔アインサ近郊泊〕
□6/12　ボイ渓谷（タウイ） ⇒ アルティエス　〔アルティエス泊〕
■6/13　アラン谷ハイキング　〔アルティエス泊〕
□6/14　ホテル ⇒ トゥールーズ（レンタカー返却）⇒（ミュンヘン経由）⇒ ケルン・ボン

エリア

スペイン

同行者: カップル・夫婦

交通手段: レンタカー

←サラルデュ村（Salardu）。

アラン谷にはこういうかわいい小さな村が点在しています。

この写真の手前にある山（写真には写ってないけど）に目指す場所はあります。
サラルデュ村の南側の山道をどんどこ登り、さらに農道のような道を土ぼこりを上げながら山を分け入っていくと、開けた場所にでました（サラルデュ村からここまで、車で20分くらい）。

どうやらここがハイキング・パス入り口の駐車場で、Banhs de Tredos という場所らしい。

広い駐車場だけれど、停まっている車はほんの数台。あと１週間くらいすればハイキング･シーズンに入るので、そうなるときっとここも一杯になるんでしょうね。

左手の向こうの小屋はトイレだったのだけど、鍵がかけられていて使えず。。。
←駐車場にあった、この周辺の山についての案内板。

案内板のタイトルにある「Colomers」は、アラン谷の湖沼地帯のようで、たくさんの湖があるらしい。
上の看板の隣りにはハイキング･パスの案内板がありました。

ハイキング・パスのルートについては、宿泊しているアルティエス村の売店でやっと入手しました。
わたしたちが歩く予定のパスは、「Ｐ」マークから上に延びているグレーの道で、家マークの Refugi de Colomers まで。そこまで行くとたくさんの湖が見渡せるらしい。

パスの最後の色がグレーじゃなくブルーになっているのはなんでだろ？　左上部にブルーのラインは「Sender」って書いてあるけど、ううむ、わからん。。。これがどういう意味かはのちに判明。

ところで、この看板の場所から向こうに見える草原がなんだか白く見えるのだけど、もしかして、もしかしてあれは――

きゃぁぁぁぁ〜〜〜

草原に一面のナルシス！！！！！
きゃぁぁぁぁ〜〜〜
ナルシスがこんなにいっぱい咲いてるなんて！！！
すごい。。。
ナルシスのアップ。
すごすぎる。。。
ナルシス畑の向こうには馬までいる。

絵になる〜♪
花びらに昆虫の赤ちゃんが。
はぁ、もう、歓声とため息しかでない。。。
向こうにも馬が。

く〜っ、もう絵になりすぎっ！

ナルシスをバックに馬を撮ろうと、花を踏まないよう気をつけながら近づくと――
馬たちが走り出しました。

わぁ、これはシャッター･チャンス！
と、喜んだけれど――

な、なんか馬たちこっちに向かってきてない？？
うそっ、ほんとにこっちに向かってきてるよ！

馬に蹴られたら大変だ！　逃げろーっ！

それでも逃げながら撮る（カメラの手振れ防止機能の威力が発揮される）。
というわけで、わたしたちはナルシス畑の外へ追い出されてしまったのでした。

わたしたち、馬さんに近づきすぎちゃったらしい。
それとも、もしかして遊んでほしかったのか――ってことはないよねぇ。

＞馬さん、ごめんねー。
←「わんっ！」と吠えて馬に立ち向かうワンコ（ハイカーが連れてきていた）。飼い主を守っているのでしょうか？

馬：「なんだ、こいつ？」
満開のナルシスの花畑を見てもう十分満足したので、このまま帰ってもいいくらいの気分でしたが、せっかく来たので予定通りハイキングをすることに。

←ハイキング･パスの入り口にあった案内板。
林の中のハイキングパス。
雲ひとつない真っ青な空！

絶好のハイキング日和です♪
水のなんて綺麗なこと！
この花は知ってる！　

「エンチアン」
ハイキング･パスは川に近づいたり、離れたり。
大きな水音が聞こえると思ったら、滝がありました。
かなりの水量。
パスの廻りの風景は変化に富んでいて楽しい♪
このアングル、いいな〜。
この橋を渡ります。
橋の上からカシャッ。
反対側もカシャッ。
しばらくいくと、広い谷に出ました。
ハイカーが地図を見ながら山を指差していました。
氷河をいだいたこの山を指していたのかな？
パスは川を離れ、草原へ。
ハイキング・パスを歩き始めてから、ナルシスは見られなくなりましたが、ここに１輪だけ咲いているのを発見♪

ナルシスは限られた標高の場所にしか咲かないそうです。
気持ちいい。
小川に架けられたこの丸太の橋を渡ります。
小川を覗くと、オタマジャクシがいっぱーい！

こんなにデッカイのを見たのは初めてかも。
ウシガエルでしょうか？
広いパスにぶつかりました。

案内板があります。
右へいけばわたしたちが目指す場所。左へいけば出発地点へもどれるようです。

ということで右へ。
帰りは今歩いてきた道ではなく、この看板の示す左の道を通って帰ろうっと。
お天気よすぎて、だんだん暑くなってきた。。。
振り返るとこんな感じ。
このあたり、牛の落し物がたくさん。
踏まないようにしなければ(^^;)
向こうに小さな池が。
再び川へ出ました。

このあたりから足場がだんだんわるくなってきました。
大きな石がごろごろあって、どこを歩けばいいのやら。

ほかのハイカーも歩いているので、パスはまちがっていないようだけど。
足場はさらにわるくなり、ほとんど岩登り状態に。。。

駐車場の入り口にあったハイキング･マップで、パスの最後の部分がブルーになっていたのは、こういうことだったのか。。。

足場がわるい上に、傾斜も急で、これはへなちょこハイカーには無理かも。でも、ここまできて引き返すのは悔しい……。
がんばってさらに登り続けると、遠くに山小屋が見えてきました（望遠で撮っているので近そうに見えるけど、実際はかなり遠い）。

どうやら、わたしたちが目指す Refugi de Colomers はあれらしい。

でも――あそこまではとても登っていけそうにない。。。

歩き始めてすでに２時間以上たっていて、かなり疲れてもいました。あそこから湖沼地帯を見渡してみたかったけど、もう無理しないほうがいいかも。ハイキングはもう十分楽しんだし。

ということで、ここであえなくリタイア。
引き返すことにしたものの、下るのも大変。

慎重にそろりそろりと下へ。
急坂をやっとこさ降りて、この川辺で持ってきたサンドイッチでお昼にすることにしました。

パスの案内板には書かれていませんでしたが、実は、先ほどの急坂の下には駐車場がありました。そこまで車で来ていれば、急坂を登る元気はあったかもしれない。

でも、そうやって来ていたら、あのナルシスの花畑は見つけられなかっただろうから、うん、これでよかったんだ。

お昼を食べたあとは、川でちょっと水遊び。
裸足になって川でちゃぷちゃぷ。冷たい水が気持ちいい〜♪
おなかも一杯になり、身体もリフレッシュしたので、そろそろ帰りますか。
行きとは違う道を通ってもどります。
帰りのパスは道幅が広くて歩きやすいです。
山のほうを振り返って。
山をアップで。
あっ、牛の群れだ。
きゃ〜、子牛もいる〜！

かわいい〜〜♪
この牛さん、わたしたちを見張ってる？
子牛がいるから警戒しているのでしょうか？
出発地点に近づいてくると、またナルシスが見られるようになってきました〜♪
おひさまをいっぱいに浴びて咲くナルシス。
わぁ、ここにもナルシスが♪
ここにも！
ナルシスって、儚げだけど凛としている。
ここにもたくさん。
ナルシスの花畑をゆくハイカー。

すごくいい〜、この風景。
ほんと、天国みたいだ、ここ。
出発地点までもどってきました。

実はこのとき、わたしはもうトイレが限界にきていた。。。（雰囲気こわしてスミマセン……）。
で、ここに唯一あった山小屋ホテルへ直行。

このホテルのカフェでお茶をして、トイレも借りることができました（ふぅ〜っ）。
この風景はきっと一生忘れない。

アランの谷よ、ピレネーよ、本当にありがとう！！！

　　　　　　「ピレネーの旅」　　　〜　完　〜

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