2008/04/12 - 2008/04/20
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2008年4月に新婚旅行でスペインへ行ってきました。マドリッドに始まり、トレド、グラナダ、コルドバ、セビリア、バルセロナなどを巡る7泊9日の旅。
旅行6日目にアンダルシア地方のセビリアを出発し、ロンダ、ミハスを経てマラガに到着した僕等は、その日の夕方、空路で一気にカタルーニャ地方の大都市、バルセロナへと移動。今回の旅行の最終目的地だ。
あいにく、マラガではなかなか僕達の乗る飛行機が空港に到着せず、予定では21:15にバルセロナ着とあったのだが、実際にバルセロナに到着したのは23時頃。でも、そんな疲れも吹き飛ぶくらい、翌日午前に訪れたサグラダ・ファミリアは圧巻。そして、午前中にはこれまたガウディの作品として名高いグエル公園を訪れました。
ここでは、バルセロナでの午前の出来事を、『ぶえのす・でぃあす(Buenos dias = スペイン語で「おはよう」の意味)編』ということでまとめてみました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
4/17(木)、23:12、バルセロナの空港にて。
すっかりバルセロナへの到着が遅くなった僕達は、この時点で結構くたくた。
とりあえずは僕等の到着を持っていたバスに乗って今晩と明晩に2泊するホテル、コンフォーテル・バルセロナ(CONFORTEL BARCELONA)へと向かう。 -
コンフォーテル・バルセロナに到着。なんでも2008年3月のオープンということで、僕等はオープン間もないホテルに宿泊したようだ。
この室内もそうだが、館内のインテリアは白、赤、黒の3色を基調としたスタイリッシュな作り。こういうの、デザイナーズホテルっていうんでしょうね。オシャレねぇ〜、って奥さんと言ってました(笑) -
ちなみに、こちらがコンフォーテル・バルセロナの外観。地下鉄L4番線のLlacunaが最寄り駅。もっとも僕等は今回は地下鉄には乗らなかったけど。
観光名所からは離れているが、とにかく新しく快適だった。
(CONFORTEL BARCELONAのHP)
http://www.confortelhoteles.com/en/hotels-in-barcelona/hotel-confortel-barcelona.html -
バルセロナ到着から一夜明けた4/18(金)はあいにくの曇り空で今にも雨が降りそうな天気だった。
(ホテル外観の写真は天気が悪くなさそうに見えるかもしれないが、実はこの写真は更に翌日の4/19に撮影したもの。実際はこの日の天気は悪かったのだ。)
この日は昼食まではツアーでまとまって行動。まずはサグラダ・ファミリアに向かうのだけど、バスはあえてまっすぐに向かわず、車窓観光でいろいろな所を通った。写真はスペイン広場。バルセロナ見本市会場の北側に位置する。 -
スペイン広場の後も、ガウディ建築のカサ・ミラやカサ・バトリョの前を通って車窓からの景色を楽しんだ後、9:45頃にようやくサグラダ・ファミリア大聖堂の前に到着。
この写真は大聖堂の北東側に面したガウディ広場から撮影。こちらから見える面は「生誕のファサード」と呼ばれ、サグラダ・ファミリアの写真や映像などで1番目にするのは、この方向から撮影したもの。結構離れて撮影しないと上まで収まりきらない! -
僕等は生誕のファサードの方から大聖堂に入ることに。とは言っても、このファサードの彫刻だけであまりの彫刻の細かさに目が釘付けになってしまい、すぐに入ろうなんて気にはとてもならない。
もともとサグラダ・ファミリアは、1882年にビリャールという建築家が着工したのだが、翌年にはビリャールが辞任し、その後任としてガウディが建築に携わることになった。以来、ガウディは後半生をこの大聖堂建築にかけた訳なのだが、ガウディが完成させたのは、1つ前の写真の「生誕のファサード」とこの4本の鐘楼。
ガウディ自身は1926年に市電にはねられて亡くなっているため、大聖堂の建築はガウディの死後も80年以上続けられていることになるが、まだまだ完成までは100年以上も掛かると言われているのはあまりにも有名な話。 -
「生誕のファサード」の一部分。
あまりにも精緻で複雑な彫刻で、ただただ圧倒されるばかりです。
いったん登録された世界遺産は、その状態で保護・保存することを条約締約国に義務づけているため、サグラダ・ファミリアのように建築中の建物の場合、通常は世界遺産の登録対象外になりそうなものなのだが、なにしろサグラダ・ファミリアは完成までまだまだ年月を要するため、とりあえず完成している「生誕のファサード」の部分に関しては、2005年に「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に追加登録されたのだそうですよ。 -
同じく「生誕のファサード」の一部分。
写真中央下部には子供の天使達の合唱隊と、それを取り囲むようにしてハープ、ファゴット、バイオリンなどの楽器を演奏する天使達が見られる。
なんでもこれらの彫刻のオリジナルは、1930年代のスペイン内戦により破壊されてしまい、現在見られる彫刻は現在サグラダ・ファミリア建築の彫刻部門の総責任者である外尾悦郎氏による石製のレプリカなんだそうです。 -
サグラダ・ファミリアのピナクルと呼ばれる尖塔の先端部分には、いろいろな果実をかたどった彫刻が見られるが、これもまた外尾悦郎氏の作品によるもの。
実は、僕等が「生誕のファサード」の前でガイドさんの説明を受けていたちょうどその時、僕等の背後では日本のテレビ局の撮影スタッフが何人かいて、カメラの前では伊東四朗・孝明親子が外尾悦郎氏と話をしていたのでした。
後日、その時の撮影は「ホンモノの伊東一家は海外嫌い!?」(テレビ朝日系列で2008年7月13日(日)に放映済み)の収録だったようで、後日番組を見てみたら、僕も後ろ姿がちょっとだけ映っていました。 -
大聖堂の内部に入る。
中はご覧の通り、まだまだ「作業場」の状態。 -
聖堂内の柱は樹木を模していて、石の森に入り込んだかのよう。
天気が良ければ天井の所々に空いた丸天井の部分から日の光が差し込んで、さながら木漏れ日のように聖堂内を明るく照らしていたのだろう。残念ながらこの時は外の天気が曇っていて、この写真で見る限りでは丸天井から光が差し込んでいるようには見えないなあ。 -
ステンドグラスには正直何が描かれているのかよく分からないが、幾何学模様がどこか近代的な感じがしました。
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「生誕のファサード」から大聖堂内に入った僕等は、堂内を半周して反対側の「受難のファサード」から外に出た。
「受難のファサード」は「生誕のファサード」とは対照的におそろしく簡素な作りになっており、「生誕のファサード」で隙間を埋め尽くさんばかりに徹底的に施されていた装飾がないばかりか、十字架に磔にされているキリストに至っては顔すら彫刻されていない(ように見える)。
「受難のファサード」は現在のカタルーニャ出身の彫刻家が手がけたものであるが、このように一切の装飾を排してキリストの受難を表現するという考え自体は、ガウディが資料として残していたのだとか。ガウディはあえて石のごつごつした感じを残すことで、苦しみや悲しみを表現したのだそうです。 -
同じく「受難のファサード」にて。こちらは鞭打ちの刑の場面を表したもの。
背後に見られるのは「福音の扉」と呼ばれているもので、イエスの生涯の最後の2日間について記されているのだそうです。
僕はここに来るまでは、サグラダ・ファミリアといえば「生誕のファサード」に見られるように精緻な彫刻がびっしり施された外観が特徴だと思っていたし、そう思っている人は多いと思うんですよね。でも、直接的に制作作業に関わらなかったとはいえ、この「受難のファサード」もガウディが表現しようとしていたものであることに変わりはないんですよね。・・・やっぱり、ここは話で聞いたり写真や映像で見たりするのと、実際見てみるのとでは、感動が全然違いましたね。 -
「生誕のファサード」の尖塔は完成しているとはいえ(「受難のファサード」の尖塔も完成しているのかな?)、外の尖塔部分も、内部同様に目下建造中。今形になっている尖塔以外にも10本ほど尖塔が建てられるのだそうです。本当に壮大な建造計画ですなあ。
それにしても、だいぶ雲行きが怪しくなってきたなあ。 -
僕等はサグラダ・ファミリアの地下にある博物館や売店を少し見た後、バスで今度はグエル公園へ。
この日の移動に使われたバスも、昨日と同様にFCバルセロナ(バルサ)の選手が移動の時に乗るバスに乗って移動。このバス、普通はバルサの選手が移動の際に乗るバスなだけあって、街中を走っている時には歩道を歩いている人達が結構注目してバスを見ていました。すまないねえ、乗っているのが選手じゃなくて、ただの観光客の僕等で(笑)。
ちなみに、このバスがサグラダ・ファミリアの脇で僕等を待っている間、地元の若い男性数人がこのバスの脇でバスを背景に写真を撮っていましたよ。 -
グエル公園へやってきた。サグラダ・ファミリアを出る頃に降り始めた雨は、グエル公園に来た頃には降りが強くなっていて、傘を差さなければならないくらいになっていた。
ちなみに、グエル公園は園内のガウディ博物館以外は入場無料です。 -
このグエル公園、ガウディのパトロンであるグエル氏の出資により、もともとはイギリス風の分譲住宅地として造成される予定だったが、資金面での問題から計画は途中で頓挫。その後、市に寄付されて市営公園となったのだそうです。
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公園の正面にやってきました。このトカゲ、有名ですよね。
この辺には多くの観光客がいたので、この場所まで近づいて写真を撮るのにもトカゲと一緒に写真を撮って貰うにも順番待ちをする感じでした。 -
トカゲの下には・・・これは犬?
これの口もトカゲの口も、雨が多い時には水が流れ出る仕組みになっているらしいんだけど、この時には口から水が流れ出るほど降ってはいなかった。 -
公園正面の石段を登った所にあるテラスから丘の下の方を望む。近くに立つ2軒の奇抜な家が分譲住宅地としてガウディが建てた住宅。
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1つ前の写真を撮った場所は住民のための市場として造られた場所。中は結構広い空間が広がっている。ここにも多くの観光客がいて、露店を開いている人や、ギターの演奏をしている人もいた。
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市場のスペースから上の広場へと続く階段を上る。
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上の広場へと続く階段の途中、脇の回廊への入り口付近でもギターを演奏している人がいた。この人も演奏していたのはアランフェス協奏曲でした。
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上の広場に出てきました。
上の広場は見晴らしの良い丘に位置するので、巨弾な展望台といったところ。ただ、展望台の縁に見られる柵の代わりに、グエル公園ではモザイク状に色とりどりのタイルが付けられた綺麗なベンチが続いている。
ただ、この時は雨も降っていたのでベンチには誰一人座っていなかった。 -
1つ前の写真の方がわかりやすいんだけど、ベンチの背もたれの下にはところどころに穴が空いているが、これはベンチに水がたまらないように外側へ水が流れ出るようになっているんですね。そして、水はベンチ外側に設けられた雨樋を伝って、下の市場の空間にある柱の中を通り、更にその下に設けられた貯水池に溜まるようになっているんだそうです。
この公園はただ奇抜なだけでなく、ちゃんと実用面も考慮されて造られていたわけですねえ。 -
広場から離れバスへと戻ることに。
天気が良ければ遠くの眺望でも眺めていたんだろうけど、この時はとにかくしっかり雨が降っていたので、あまり眺望を楽しむ気にはならなかったなぁ。 -
広場から駐車場へと戻る途中に立っているこの建物がガウディの家。分譲住宅地として造られたグエル公園一帯であるわけだけれど、結局ガウディの造った分譲住宅地に実際に居を構えていたのは、ガウディとグエルだけだったんだって。ここ旧ガウディ邸は、現在はガウディ博物館になっているのだそうです。
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再びバルサのバスに戻ってきた。
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バスの内部はこんな感じになっています。それにしても、やっぱりゴージャスな作りのバスだなあ。
ちなみに、このバスを運転していたのはサルバトーレさん。バルサのバスの運転は、経験豊富で運転技術の高いドライバーしか許可されていないんだとか。
さて、次に向かうのはピカソ美術館だ。
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