2008/04/12 - 2008/04/20
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2008年4月に新婚旅行でスペインへ行ってきました。マドリッドに始まり、トレド、グラナダ、コルドバ、セビリア、バルセロナなどを巡る7泊9日の旅。初日は日本からマドリッドへの移動日だったが、2日目は終日マドリッドで観光。夕方までは美術館や街の雰囲気を楽しみました。
そして、その日の夕方、僕等の参加したツアーでは、マドリッドで闘牛を観戦する事に。かつてはスペインの至る街にあったという闘牛場だが、近年ではスペインでも闘牛が行われる場所が減ってきているという。残酷なイメージがついてしまうため、なかなか日本人の感覚には合わないものかもしれないが、闘牛もスペインを象徴する文化の1つ。ということで、今回は闘牛の様子を載せてみました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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マドリッドでの午後の自由行動を終えてホテルに戻った僕等は、闘牛を観戦するためバスでラス・ベンタス闘牛場へ。近年では動物愛護の観点もあってか、闘牛の人気が激減しているそうだが、その中にあってマドリッドは闘牛の人気が今でも根強く、特にここラス・ベンタス闘牛場には熱心で目の肥えた観客が観戦に来るのだという。
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ラス・ベンタス闘牛場の中にて。
闘牛場ではソル(日向)、ソンブラ(日陰)、ソル・イ・ソンブラ(日向と日陰の中間)と座席が分かれていて、僕等の座席はソル・イ・ソンブラの1階席だった。
写真の右側後方に見えるバルコニーは貴賓席で、闘牛士は自らの出番の前にこの貴賓席の方に寄っては帽子を取って挨拶をしていた。 -
いよいよ闘牛の開始。
写真の馬に乗った人の役割については忘れてしまったが、闘牛の開催を宣言する人、といったところなんでしょうか。 -
反対側からは闘牛士(マタドール)達が登場。1回の興行につき3人のマタドールがそれぞれ2頭の牛と対決する。闘牛ではごくまれな場合を除いて牛が死ぬまで対決が続くため、1つの興行で6頭の牛が殺される事になる。
また、1人のマタドールは配下に3人の銛撃ち(バンデリリェーロ)と2人の槍方(ピカドール)を従えていて、言わば6人編成のチームを組んでいるのだという。 -
最初のマタドール達の登場の時には、今回の興行で出演する正闘牛士、准闘牛士も含めた全員が登場するが、まずは最初の闘牛に出ない闘牛士達は闘牛場の周りのスペースに待機する。
ちなみに、写真に写っている正闘牛士は、弱冠17歳なのだそうだが、勇敢で将来を期待されているのだと今回のツアーの添乗員さん(女性)が語っていました。 -
マタドール達が所定の場所に待機したところで、最初の牛が入ってきた。闘牛士に能力の差があるのと同様に、牛にも体力のある牛や賢い牛、気性の荒い牛やおとなしい牛などいろいろな牛がいるのだそう。
ちなみに、僕等は4回分の闘牛を観たのだけど、その都度牛の体重がアナウンスされていて、だいたい牛の体重は500kg前後だった。 -
まずは数人の准闘牛士によって最初の闘牛が行われる。准闘牛士はカポーテと呼ばれるピンクの布で牛を捌く。これは、どちらかというと牛の状態や癖を見せるためのもの。競馬で言うところのパドックみたいなものなのかな。
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続いて現れたのは馬に乗り槍を持ったピカドール。ピカドールは牛の首に槍を刺す事によって牛を弱らせ、牛の頭を下げさせる役割を持つ。牛を槍で刺さずに闘牛を行ってしまうと、牛の体力やスピードが人間のそれを遙かに上回ってしまい、対する人間が単なる殺し合いで牛に対峙してしまうのだそう。
ただ、槍によって必要以上に弱らせてもいい闘牛にはならないため、ピカドールの役割はとても重要。逆に、傷で弱るとはいっても、槍で刺される事によって闘争心をむき出しにして立ち向かってくる牛も当然いて、こうした勇敢な牛が闘牛にはいい牛とされている。
ちなみに、ピカドールの乗っている馬は、牛が突進してきた時に傷つかないように体の周りを保護しているほか、牛に怯えて逃げ出さないように目隠しされている。 -
ピカドールの次に登場するのがバンデリリェーロ。
両手の一対の銛を持ち、牛の背中に銛を打ち込む。ピカドールに槍で刺されて弱った牛に銛を打ち込む事によって再び闘争心を起こさせるのが目的とも言われているが、実際のところは僕にはよく分からない。 -
銛は基本的には計6本牛に撃つが、これもバンデリリェーロの腕前によって6本刺さらない場合はその前に銛撃ちを終わらせる事もある。そして、その後でいよいよマタドールと牛との一騎打ちの場に。ムレータという赤い布と剣を持ったマタドールは、主催者に対して牛の命を奪う事の許しを請い、帽子を主催者に捧げる。
写真に写っているマタドールはこの日3番目の出番だったのだが、彼の闘牛が1番良かったので、彼の写真を載せていく事にしますよ。 -
いよいよマタドールと牛との一騎打ち。マタドールが牛を挑発しています。
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ムレータで牛をかわすマタドール。牛への恐怖心が強いとどうしても腰が引けてしまい、マタドールと牛との距離も離れてしまい、見た目のかっこよさもなくなってしまう。良いマタドールは牛の正面近くに立ち、自分の体の近くで牛を捌く。このマタドールは立ち居振る舞いも堂々としていて、牛ととても近い距離で牛をかわしている。
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牛を自分の体と近い位置で捌いていると、牛がマタドールの周りを回るように動くことになる。これが連続すると、牛とマタドールが一緒に踊っているかのように見えてくる。
闘牛観戦に訪れる客は、言ってみれば牛とマタドールの華麗な舞いを観たくて闘牛場を訪れてくるのである。マタドールがムレータで華麗に牛を捌く度に、観客席からは「オーレ!」という歓声が上がる。 -
やがて闘牛は最後の「真実の瞬間」と呼ばれる場面に向かう。これはマタドールが牛の首にある急所に剣を突き刺す事で牛にとどめを刺す場面だ。1番重要な場面であり、ひと突きで牛にとどめを刺す事ができれば、牛は力尽きてその場に倒れ、散り際を優雅に演出する事ができる。
ところが、ひと突きで牛にとどめを刺す事は非常に難しいらしい。これが何度剣で刺しても急所に入らない場合、牛が血を流し苦しみながら暴れ出す中で何度も剣を刺すことになり、見た目としてはひと突きで殺すよりも残酷な印象が強くなる。 -
実は、この日の最初の闘牛では、牛が死ぬまでに何度も剣を刺す羽目になり、このときは観客からは大ブーイングが起こり、観ている方も残酷でいたたまれなくなった。実際、僕等の近くに座っていた白人女性は、途中で泣き叫びながら観客席を立ち外へ去ってしまった。添乗員さんも「ここまで酷いのは滅多にない」と言っていました。
さて、若きホープの彼のひと突きは、牛に安らかな死を与える事ができるか!? -
ついに力尽きた牛。結局彼は最初の剣は惜しくも急所に入らず、2度目の剣で牛にとどめを刺した。
とはいえ、彼の闘牛はこの日のそれまでの闘牛の中で最もよく、会場からは歓声が上がっていた。 -
観客席では、観客が白いハンカチを振っている。これは観客が主催者に対し、素晴らしい闘牛を観せてくれた闘牛士に褒美を渡すように要求する意思表示。もし主催者がマタドールに褒美を渡すと決めた場合は、褒美として闘牛の耳が渡される事になるんだそうです。
この時は、若きマタドールに耳の褒美が渡される事はなかった。 -
観客の賞賛の拍手に応えて場内を1周するマタドール。こうしてみると、いい闘牛を演出するためにはマタドールだけでなく、ピカドール、バンデリリェーロ、そして牛の良し悪しも重要なのだということが分かった。そして、観客はマタドールと牛の命を賭けた対決の中で、牛が死の間際に見せる華麗ではかない踊りを観に来るのであり、牛に対しても死の尊厳を尊重しているのだなぁ、と感じたのでありました。
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