2008/07/02 - 2008/07/03
13位(同エリア25件中)
ショコラさん
旅の1日目の宿はゴルドから10?ほどのところにある町ルシヨン。この町は黄色顔料の原料となるオークルの採掘で栄えた村で、すべての家はこのオークルで塗られているとのことです。その家々の色合いが太陽の向きによってさまざまに変化していく様子はすばらしいそう。その色の移り変わりをぜひ見てみたくて、ルシヨンに泊まることにしました。
■7月2日:(ドイツ)ケルン・ボン空港⇒(ミュンヘン経由)⇒マルセイユ空港(レンタカー・ピックアップ)
⇒セナンク修道院⇒ゴルド⇒ルシヨン(ルシヨン泊)
■7月3日:ルシヨン⇒ソー⇒ネスク峡谷⇒ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン(ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン泊)
□7月4日:ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン⇒オランジュ⇒シャトーヌフ・デュ・パプ⇒ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン(同上)
□7月5日:ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン⇒ポン・デュ・ガール⇒ニーム⇒フォンヴィエイユ(フォンヴィエイユ泊)
□7月6日:フォンヴィエイユ⇒サン・レミ・ド・プロヴァンス⇒マルセイユ空港(レンタカー返却)
⇒ミュンヘン経由でケルン・ボン空港――のはずが帰宅が翌日に
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
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ルシヨンに到着♪
すごい、本当に村全体がオークル色〜! オークルといってもその色は濃い赤からサーモンピンクやピーチ・オレンジ、褐色や黄色など実にさまざま。まるで色のパレットみたい。
写真右手のピーチ・オレンジの建物が今日泊まるホテル〈Le Clos de la Glycine〉。直訳すると「藤の垣根」かな。ホテルの看板にも藤の絵があしらわれています。
★ホテル〈Le Clos de la Glycine〉
http://www.luberon-hotel.fr/en/accueil.html -
ホテルは全9室だけのかわいらしいプチ・ホテル。建物は18世紀当時は修道院だったそう。
←泊まったお部屋。
〈Eglantine(野ばら)〉という名前がついていました。プロヴァンス風のインテリアでまとめられた、温かみのあるお部屋。谷が見渡せるバルコニーも付いています。 -
オレンジの色使いが素敵なバス・ルーム。窓付きで明るいです。
夫は暑さで少々バテたようで、シャワーを浴びて少し休むというので、わたしひとりで町歩きにでかけることにしました。 -
まずは町全体が見られるビュー・ポイントへ行きました。日が傾きはじめていて、町が西日に照らされています。
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右に目を移すと、宿泊ホテルが見えました。
こんな崖の上に建っていたとは知らなかった。右端の建物はホテルのストラン。今日の夕食はそこですることにしています。 -
上の写真の場所から村に戻る途中に見えるオークルの崖。
オークルは顔料の原料となる自然土で、普通は採取された土にオークルは10%程度しか含まれていないそうですが、ルシヨンの土は60〜70%もがオークルなんだそう。土の色がどこもかしこも赤いのもうなずけます。かつてはヨーロッパ中に輸出されていたオークルも、現在は化学染料に地位を奪われ、採掘はほとんど行われていないとのことです。 -
光と影が交じり合う、カストー通り(Rue Casteau)。ここを上っていくと村の中心へでます。
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この道が上ってきたカストー通り。西日を浴びた建物はどれもとても色鮮やか。
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こちらはたぶん村役場。
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村の中心のメリー広場(Place de la Mairie)にはカフェが建ち並んでいます。
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ゆっくりとした時間が流れる夕暮れのひととき。
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村の鐘楼。
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鐘楼の前の小さな広場から村が見下ろせます。
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左へ目を向けると村へ上ってくる道が見えます。こちらの崖土も真っ赤。
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鐘楼の下のアーチをくぐり坂道を上っていくと、夕日をいっぱいに浴びた教会がありました。黄色に塗られたこのサン・ミッシェル教会は11世紀のものだそう。
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教会の前の道をさらに上っていくと、展望台(Table d'orientation)があります。ここは村の最も高い場所で、高さ40mの断崖からの眺めは抜群!
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ヴォークリューズ山地やリュベロン山地がぐるりと見渡せます。いい眺め〜♪ 頬にあたる風が気持ちいいです。
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ふと足を踏み入れた路地。赤い壁が西日にあたってまぶしいほどに輝いていました。
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はちみつ色の石の坂。
向こうに見えるオークルの崖は〈妖精の谷針峰群 Aiguilles du Val de Fees〉。 -
〈妖精の谷針峰群〉のアップ。赤い〜。
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ツートン・カラーの家。
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村の路地をあちこち歩いて、ラベ・アヴォン広場にもどってきました。広場の隅にトンネルの階段があったので下りてみると――
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こんなに細い路地がありました。
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散歩からホテルの部屋にもどると、夫は爆睡していました。
夕食の時間になったので、夫を起こしてホテル内のレストランへ。案内されたテラス席はオークルの崖が目の前に見える絶好のロケーションです。昼間の暑さもやわらいで、涼しい風が吹いています♪ -
これから4日間外食することになるので、胃が疲れないように初日はちょっと控えめに3皿のコース料理を注文しました(ほんというと、おなかがすいていたので5皿くらい食べられそうでしたが……)。
前菜はオマールとカリフラワーをグリーンの野菜で巻いたもの。上にはポーチド・エッグが載っていました。卵をつぶして、とろけた黄身をからめてオマールをパクッ。おいし〜♪ -
メインは白身の魚(なんだったか忘れました)のグリル。カリッとした焼き加減がいい感じ! クリーム・ソースも重くなくてさっぱりしていてグッド。ソテーされた野菜も甘みがあっておいしいです。
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夫がチョイスしたデザート。
ミルフィーユ風のタルトのアイス(たしかピーチでした)添え。 -
わたしがチョイスしたデザート。
スポンジ・ケーキ(たしかカシスのゼリーでコーティングされていたと思う)&グラス入りのベリーのアイスとフルーツ。デザートが2つあってちょっと得した気分です。満足♪ -
だんだんあたりが暗くなってきました。
夫は村の中をまだ見ていないので、夜の散歩にでかけることに。 -
こちらはホテルの中庭のテーブル席。暗くてわかりませんが、上は藤棚になっています。
上着を取りにいったん部屋に戻ると、ベッドがきれいに整えられていました。3つ星ホテルでターンダウン・サービスがあるなんて、ちょっとびっくり。 -
ホテル前の通り。空の色がきれいです。
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オークルの崖がライト・アップされています。
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人が行き交っていたカストー通りも今はもうひっそりしています。
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村役場。夕方とはぜんぜん趣きがちがいます。
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鐘楼の下のマチュー広場。いい雰囲気〜。
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夕暮れどきの村も美しかったですが、夜の村もとても素敵です。赤い壁にオレンジ色の街灯があたって、なんともロマンチック♪
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部屋のテラス(翌日の朝)。
曇り空でしたが、ときおり雲のすき間から日が差すことも。 -
テラスの前にある藤棚。写真ではよくわかりませんが、ところどころに花が咲いています。この下がレストランのある中庭。
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朝食も昨日と同じテラスで。
食後に朝の散歩にでかけました。
写真はホテルの階段の窓から見た様子。向いのお店はまだ開店前のようです。 -
オークルの崖。昨日の夕方見た色とはちょっとちがっています。こういう色、何色っていえばいいんだろう?
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向こうにわたしたちが泊まっているホテルが見えます。右側の平屋建ての建物がレストラン。その右端の緑に囲まれたところがテラス席のあるところです。
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ミツバチくん、忙しそう。
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村の東端に〈オークルの道(Sentier des Ocres)〉と呼ばれる、オークルの採取場跡があり、遊歩道が設けられていて歩くことができます。
この道の向こうが採取場跡。 -
〈オークルの道〉の入り口。
この遊歩道を歩くと服がオークルで真っ赤になるそう。歩いてみたかったけれど、着替えがないので断念しました。 -
わんこが草をクンクン嗅いでいるなと思ったら――やっぱりそうだったのね(笑)。
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ルシヨン村の遠景。
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今朝は家々が桃色に見えます。
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駐車場横の Place du Pasquier では市がたっていました。見て歩くだけでも楽しい。
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鐘楼下のアーチ。ここがこの村で一番気に入りました。色合いがすごく素敵〜。
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でも、こういうひなびた感じの路地も好き。
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このわんこ、昨日も見かけました。おっきいな〜。前足を交差しているところがなんだかお上品(笑)
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カストー通りのショップ。ディスプレイがお洒落だな。
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ずいぶん年季の入った感じの壁画。土産物店で売られていたポストカードにもこの壁画の写真がありました。村の名物なのかな?
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ホテルをチェック・アウトする前に、ホテルのショップでタイルの飾り(写真の後列の中央右よりにある真四角のタイル)とエプロンと化粧ポーチを買っちゃいました。
さて、今日はまずラベンダー街道の中心の村、ソーへ向かいます。
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この旅行記へのコメント (6)
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- ippuniさん 2008/12/03 20:35:57
- ルシヨン・夜のライトアップ
- ショコラさん
はじめまして。
何度か拝見していましたが、書き込みは初めてです。
ルシヨンの崖のライトアップ、神秘的で綺麗ですね。
私も2年前(?)に行きましたが、ルシヨンには宿泊せずに
セナンク修道院、ゴルド、ルシヨンと車で周りました。
急ぎ足の週末旅行だったのでじっくり見ることも出来ず、
暑さのせいで主人もいらいらしていたので、最後に訪れた
ルシヨンではあまり良い記憶がありませんでした。
でも町は可愛いピンク色で、暑い中結婚式を行っていたり、
とても印象深い町でしたので、いつかまたリベンジしたいです。
お泊りになられたホテル、素敵ですね。
部屋からあの谷間が見えるなんて素晴らしい立地ですね。
是非南仏に行く機会があったら泊まってみたいです。
またお邪魔しますね。
ippuni
- ショコラさん からの返信 2008/12/04 00:13:03
- RE: ルシヨン・夜のライトアップ
- ippuniさん、はじめまして!
書き込み(と投票も?)ありがとうございます。
わたしもippuniさんの旅行記にときどきお邪魔していました。
ルシヨンの崖がライトアップされることは、夕方になってそれを見るまで知りませんでした。赤い土の色が光に照らされてとても美しかったです。ippuniさんもラベンダーの季節にプロヴァンスを周られたのですね。ラベンダーやひまわりを見るにはこの時期しかありませんが、たしかに暑かった〜。日陰は涼しいけれど、日なたを歩いていると焦げてしまいそうで……。とくに暑さに弱い夫はバテバテでした。
プロヴァンスのはちみつ色の石壁の村も素敵ですが、ルシヨンの赤い村もかわいいですよね。このプロヴァンス旅行で、わたしもとりわけ印象に残った村でした。
ところで、ippuniさんはパリにお引越しされたのですね。シャンゼリゼのイルミネーションはやっぱり綺麗ですね〜(先ほど旅行記を拝見しました)。9年前に見て感動した思い出がよみがえりました。
わたしもまたippuniさんの旅行記にお邪魔させてもらいますね。
ショコラ
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- comevaさん 2008/09/25 02:00:11
- 初めまして〜
- ショコラさん
こんにちは〜
ご訪問に投票?(たぶん)と有り難うございます。
ゴルドにルシヨン楽しく又懐かしく拝見させて頂きました。
私の場合は地元の半日ツアーに参加させて頂いたのですが、ここリュベロンにはラベンダーの咲くこの頃に訪れるのがベターだと一番に感じました。
でもショコラさんの旅行記で拝見できラッキーでした!
有り難うございました。
それにしてもさすがフランス!犬には寛容ですねえ(^o^)
comeva
- ショコラさん からの返信 2008/09/25 08:12:05
- RE: 初めまして〜
- comevaさん、はじめまして。
コメントありがとうございます〜。投票もしてくださったようでこちらこそ感謝です。
ラベンダーの開花時期にはちょっと早かったものの、何箇所かで満開の畑を見ることができたのはラッキーでした。風に吹かれて漂ってくる香りもよくて、とても気持ちがよかったです。comevaさんのルシヨンの旅行記の写真を拝見しましたら、わたしも同じ場所で撮っていたことがわかってなんだかうれしくなっちゃいました。
そうそう、フランスは犬にとても寛容ですよね。レストランに入れるし、乗り物にも乗れるし、ホテルにも泊まれますものね。ほんと、お犬様天国だと思います。
ショコラ
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- CANさん 2008/09/21 15:17:03
- 大好きなルシヨン
- ショコラさん
はじめましてCANと申します!作成中失礼します!
昨年の春赤い村「ルシヨン」へ行きました!
ボニュー・メメルブ・ルシヨンと車でまわったので宿泊はしなかったの
ですが夜のルシヨンとっても素敵ですね!
フレンチも美味しそう!なんとうレストランなのか旅行記の続き
楽しみにしています。
セナンクのラベンダーは行くなら私も7月上旬と思っていたのですが
この時期はまだ早いのですね。私が行ったのは5月ですから
ラベンダーのかけらもありませんでしたが・・・
リュベロンは静かで落ち着けていいですね。。。
完成した頃まだお邪魔させていただきます!
- ショコラさん からの返信 2008/09/23 00:44:51
- RE: 大好きなルシヨン
- CANさん、はじめまして。
コメントありがとうございます〜。
CANさんもルシヨンへ行かれたのですね。先ほど南仏の旅行記にお邪魔させてもらいました。読みふけってしまってまだ一部しか拝見できていないので、またゆっくり見させてもらいますね。
ルシヨンは本当に素敵ですよね。太陽の光によって変化する色がとても美しかった〜。夜は赤い壁にオレンジ色の街灯があたって、とても幻想的な雰囲気でした。食事をしたのは宿泊したホテル〈Le Clos de la Glycine〉のレストランなんです。オークルの崖がよく見えるテラス席での食事は最高でした。
セナンクのラベンダーは例年なら7月上旬は見頃なんだと思います。今年は例外だったんじゃないかと。中旬くらいに行くと開花時期が少々ずれても大丈夫かもしれませんね。
それにしてもCANさんの旅行記の写真、どれもとても素敵。雑誌にでてきそうな感じですね。
ショコラ
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