2002/04/28 - 2002/05/04
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旅人のくまさんさん
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<2002年5月1日(水)>
雨は上がって、最高の旅行日和となっていました。今日中にヤンヤン空港まで飛び、ソラクサン、ソクチョにも足を伸ばし、テポでの刺身を食べる予定でしたから、早朝から行動しました。食事は屋台のトーストで済ませました。チーズベースに、中にはいろいろと具が詰まっていました。
それでも、昨日スウォンでの宿泊をキンポ空港にアクセスが便利なソウルにしていましたので、時間に追われるほどではありませんでした。
<キンポ空港からヤンヤン空港へ>
キンポ空港が国内線になったのは、つい最近です。何度も乗った地下鉄コースなので、何の心配も要りませんでした。シンチョンからキンポ空港までの料金は700ウォンです。日本の地下鉄と比べると、はるかに安い料金です。平均給与が日本の5割ほどに上昇したとはいえ、公共交通機関は、電車、バス、タクシーとも日本の半額より大分安い料金です。
釜山、慶州にいた時のテレビニュースでの豪雨の後遺症は何も感じませんでした。問題は霧が出てキャンセルになる事だけです。しかし、その心配も無いような、風も無く、穏やかな日となりました。ソクチョ空港の時は、視界不良で直ぐに閉鎖となりましたが、今度の空港は高い山、ソラクサン一帯からは少し南に離れていますので、閉鎖は少なくなったのではと期待されました。
順調な空の旅でした。なだらかな山並みは続いたものの、高い山は越えませんので、高度も余り高く取っていないようでした。せいぜい6千m位のものでしょう。キンポ空港を飛び立ってからは、一旦海上に出て、ソウルの南部を東に向かいました。スウォンからイチョン方面を通過したようです。20分足らずで東海岸が見えてきました。国内便だし、飛行時間も短いので、ノンアルコールの飲み物が出されるだけです。日本の国内空港でも同じことです。
<ヤンヤン空港>
海上に出た後、機体は旋回して着陸態勢に入りました。初めて降り立ったヤンヤン空港は、海岸近くの高台にありました。高い部分を削り、低い部分に埋め立てたような形跡が見られました。滑走路は韓半島に平行に南北に建設されていました。
キンポ空港への戻りに気づいた事ですが、ヤンヤン空港は、今年の4月に開港したばかりの出来たて空港です。これまで国内線で使われていたソクチョ空港は閉鎖されたようでした。少なくとも国内旅客便は発着していません。ヤンヤン空港からは至近距離にありますので、片方が不要になるのは仕方が無いことでしょう。有視界飛行で運営されていたようで、度々の飛行キャンセルで問題があったのでしょう。事実、キンポ空港が正常に運行されている時に、ソクチョ空港だけは何度もキャンセルがありました。高い山、国境(軍事境界線)、霧等が難しい飛行条件を造りだしていたものと推測しました。今度のヤンヤン空港は、この3つの条件を、全て改善できたようです。
レーダーも設置されているはずだから、計器飛行も可能となったのでしょう。未だ便数は少ないものの、中国東方航空の乗り入れもありますので、「国際空港」です。そのうち、日本からの乗り入れも出来るようになれば、また変化に富んだ韓国旅行の行程が組めそうです。ソラクサンという有数の観光地を近くに控えているのも、立地条件に恵まれています。
<空港からのアクセス>
空港からは、バスでテポへ向かいました。空港の観光案内の娘さんが親切な方で、バス乗り場まで付いてきて、行き先を確認してくれました。時刻表も持ってきてくれました。日本語が出来る方で、2002年ワールドカップを睨んでのサービス体制強化ではないかと推測しました。
バスは時間通りに運行されました。しかし、乗り込んだのは私達2人組以外には1人だけでした。100人以上乗った飛行機の乗客は何処へ?私有車や、タクシーなどで空港を離れたのでしょうか?
空港を出て暫くは、出来たばかりの新道を走りました。空港の専用道路のようなものです。ヤンヤンの街までは10分とかからない距離です。ヤンヤンはここまでカタカナ表示だけにしましたが、漢字では「嚢陽」と難しい字を書きます。実際の発音も少し難しいものです。
ヤンヤンの街から海岸までも僅かな距離です。海岸線を暫く北上すると、ソラクサンの入り口があり、更にテポの小さな港が見えてきます。とりあえず、テポ(大浦)で下車しました。日が高かったので、テポの宿でのチェックインも出来そうにありませんでしたから、折り返し、ソラクサンに向かいました。バスは何便も運行していました。
<新緑の雪嶽山>
公園の入口近くに荷物を預け、近くの店で昼食を摂りました。韓国の海苔巻、キンパプ二人前と、オデン一人前です。オデンは日本から入った料理のようで、そのままの発音で通用します。ウドンも同様に、日本と似たような発音です。少し山歩きをするので、ともかく腹拵えです。
食事の後、ロープウェイ乗り場に向かいましたが、2時間近い待ち時間があり、諦めざるを得ませんでした。テポからここへ来る途中で何台もの空バスを見かけました。乗客を降ろした後で、駐車場に戻るところだったようです。中途半端な数ではありませんでしたから、ロープウェイの混雑は、薄々予想していました。
今日、5月1日はメーデーに当たるものの、韓国の祝祭日には指定されていませんので、これほどまでの人出とは予想できませんでした。これまでに、何度かこの時期に訪れた事がありますので、予想外でした。
それで、ロープウェイを諦めて、滝のほうへ向かう事にしました。土旺城渓谷を登った所です。案内看板では往復約2時間のコースとなっていました。空に雲ひとつ無い絶好のハイキング日和となりました。
コースはよく整備されていました。案内看板があちこちに設置され、どうやら、生徒さんたちの野外学習のコースでもあるようでした。その看板には、木々や草花の紹介、水棲生物と自然のエコシステムの仕組みなども描かれていました。少し残念だったのは、写真などが鮮明でなく、少し見辛くなっていたことです。デジカメで撮影しても、かなり分り難い写真になりました。
新緑の中を45分ほど登ると、最終の滝の場所まで行き着きました。途中、険しい箇所には鉄製の階段が整備されており、登山靴でなくても歩けるようになっていました。2箇所の休憩所、土産物店もあり、手頃で素晴らしいコースでした。
<テポ散策>
夕食には時間が早かったので、テポの岬の方を散策しました。いつもの刺身屋街から、更にその奥には、少し規模の小さな刺身屋街がありました。崖を下ってその橋の方を覗いてみましたが、いつもの刺身屋街よりは賑わいがないようでした。早々に元の道に戻りました。
岬周りの道は舗装されていましたが、車の通行は僅かでした。すれ違ったのは軍関係の車や兵隊さんたちばかりでした。警備が厳しい地域なのか、あるいは近くに駐屯地があるのでしょう。岬を回ると、視野が開け、名勝地に数えられている島が見えてきました。
しかし、鉄条網での警備が厳しく、近い位置からの眺望は憚れました。突堤の高台には監視小屋がありました。海からの不法入国を監視するのが目的でしょう。私達も望遠鏡で監視されている気分になりました。
実際、開けられた門のところを通過して海岸線に近づこうとしたら、「軍関係者、耕作者以外立入禁止」のような看板があり、慌てて引き返しました。こんなところでトラブルになっては、折角の観光旅行が台無しです。平和ボケした日本人と思われないよう、慎重に行動しました。
<ソクチョの渡し>
「テポまでの帰りはバスにしよう」と決めていましたので、結局ソクチョの港まで海岸線沿いに歩きました。びっくりするほどの距離でもありませんでした。夕食前の腹ごなしに適当な、小1時間ほどの散策でした。
昨年、一昨年とソクチョの街の変化に驚かされましたが、今回も同様に驚かされました。高架道路が海岸線に建設されつつあり、橋脚も大分出来上がってきていました。丁度、手漕ぎの渡しがあった場所の上を通り、渡しの場所も変更されていました。
刺身屋街が寂れていて、驚いた年がありましたが、この高架道路の建設が原因である事がはっきりと分りました。店が潰れてしまったのではなく、立ち退きが寂れた原因でした。高架道路が完成すれば、大回りしていた幹線道路が直線的になり、南北の交通の時間短縮、渋滞緩和に効果がありそうです。
場所は変わっていたものの、渡しは健在でした。小銭を払って対岸に渡りました。乗客が鍵を使って自分で漕ぐことになっていますが、以前の場所より、距離が短くなったようです。あっという間に対岸に近づき、漕ぐのを止めて、惰性を利用して接岸しました。こういった時の操作は、地元の人が率先してくれます。
<テポの刺身>
テポ岬からソクチョまでの散策の後、予定通りバスでテポに戻ってきました。この路線バスには何度も乗った事がありますので、距離感や、降りる場所にも心配がありません。初めて乗る路線ですと、一番困るのが、バスを降りる場所を間違えないようにする事です。
ところで、ヤンヤン空港観光案内所の日本語の上手な娘さんからは、「テポにお泊まりになるんですか?お刺身ですね?」と尋ねられました。こんな質問が出るところをみると、このところ、テポの刺身は有名になってきているのでしょうか?
今回も海岸寄りの店で刺身を堪能しました。実は、泊った宿のご主人に「刺身の店に話をつけてください」と言って、旅館の直ぐ横の店に頼んでもらいましたが、高すぎて交渉成立しませんでした。少し高級魚だったためでもありますが、「10万ウォン、負けてもウン万ウォン」の話に、それ以上、交渉をする気になれませんでした。それで、結局ビニル葺きの市場の中で店を探しました。
釜山のチャガルチ市場の時と同じように、ざる籠一杯にヒラメやイカ、タコ、それにおまけのホヤを入れてもらって、丁度2万ウォンでした。ただし、それ以外にメウンタン、ペッパン(白ご飯)、ビール、百歳酒などを頼みましたので、締めて3万8千ウォンでした。日本円に換算すれば、一人前1900円です。市場の中なので、野菜・調味料、お酒、メウンタンなどは別々の支払いとなりました。
野菜・調味料は、籠一杯が5千ウォンでした。かなり年配の女性の人が市場の中で扱っており、レタス、胡麻の葉のほか、新品のコチュジャン、山葵(わさび)などが入っていました。残ったものを持ち帰っても仕方ないので、そのまま残しておきました。個人の店だと、料理に付いてきます。メウンタンを持ってきてくれたのは男の人で、小銭分をチップで払おうとしたら、受け取ってくれず、逆に負けてくれました。メウンタンは魚のあら等を使った鍋物です。
参考に内訳を示しますと、魚が約束どおり2万ウォン、お酒類と調味料が1万2千ウォン、メウンタンとペッパンが6千ウォンでした。端数を負けてくれたのが6千ウォンの分です。
金浦空港で
三つ四つと柳絮飛び来るカフェテラス
雪嶽山で
春山の高きに韓の人集う
新緑や山懐に若き児等
岩山の若葉手を振る滝の壷
春風や長居を急かす滝の下
木漏れ日を若葉が透かす山下り
テポの宿で
旅衣窓開け春の風を呼ぶ
テポの海岸で
東海の白砂哀し鉄の毬
ホヤ(海鞘)5題
海鞘来たり東海の滴皿に乗せ
海鞘食らう開高健偲びつつ
コチュ似合う潮香の海鞘は焼酎に良し
値踏みしてホヤを付録の屋台酒
海鞘食す苦味嗜む齢なり
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シンチョンで泊まった安宿の光景です。地下鉄駅近くで探しました。
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二日酔いでもないのに、夜見た景色と、朝一番の景色の違いに驚かされました。宿を出て直ぐの三叉路のところで、地下鉄駅方面のビルを写しました。昨晩ライトアップされていたビルです。
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先程の写真とほとんど同じ場所から撮った写真です。こちらのビルは、宿からは駅と反対方向にあります。屋上には回転レストランのようなものが見えます。
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平均して韓国の朝は遅いですが、この新村は早いようです。中心街に通う人が多いせいかも知れません。朝食は屋台のトーストでした。
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地下鉄は漢江を越える時に高架となります。新村からキンポ空港へ向かう地下鉄も一旦は地上に、正面の建物は国会議事堂です。
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永登浦区庁駅構内の路線案内図です。キンポ空港は終点駅ではなく、その二つ手前です。路線は地下鉄5号線です。
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地下鉄の乗換駅、ヨンドンポクチョン(永登浦区庁)駅です。シンチョンからキンポ空港までは、この駅での乗り換え1回きりです。
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地下鉄から空港へ向かうエスカレーターの、ステンドグラス風の天井です。時間に余裕があったので、カメラを取り出しました。
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宿をアクセスが便利な場所に取りましたので、予定より大分早い時間にキンポ空港に着きました。今は、国内線専用の空港です。
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空港内に極彩色を施した大太鼓を、今回の旅で何回か見かけました。コリア・ジャパンワールドカップを控えての準備かも知れません。
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キンポ空港は、今はドメスティック専用と言っても、かつては韓国一の国際空港です。日本の空港とは、意気込みの違いを感じます。
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待ち時間がたっぷりありましたので、ロビーで出発便などを眺めました。今飛び立ったばかりの飛行機は、アシアナ航空機のようです。
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エプロンには、中心線に交差した幾筋もの黄色の線がありました。機体の大きさ等に応じて、駐機する位置が細かく印されています。
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飛び立って直ぐの地上の風景です。田圃の色が様々に、季節の端境を感じさせる彩りを見せていました。
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ソクチョ空港が閉鎖になってから、今回はその少し南のヤンヤン空港に向かいました。市街を過ぎ、なだらかな山が続きます。
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20分足らずの飛行で、対岸が見えてきます。こちらはもう東海岸の方です。テレビで見た豪雨とはうって変わって、穏やかな春日和となりました。
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初めて降り立ったヤンヤン空港は、海岸に近いものの、少し高台になった位置にありました。一旦、海上に出たあと、南から北へ向かって着陸しました。右手に当たる東側には、トンヘ(東海:日本海)が見えました。
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ヤンヤン空港に泊まっていた市内バスです。束草方面へも巡回しているようでした。
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そのバスの中からの光景です。広くてよく整備された道路でしたが、ヤンヤン空港開港に合わせて整備された道路のようでした。
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