江陵・束草には何がある？　その３

2024/07/03 - 2024/07/06

2024年　韓国　江陵・束草(＋東仁川)　その３

◇日程
〇　2024年７月３日（水）　広島→ソウル→江陵
★　2024年７月４日（木）　江陵→束草→江陵
〇　2024年７月５日（金）　江陵→ソウル→東仁川
〇　2024年７月６日（土）　東仁川→広島

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(松尾芭蕉)

エリア 束草(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

雪岳山から束草市内まで、30分ほどで帰ってきた。
ここ、ここ。この『束草高速BT』で降りれば、朝30分のショートカットができたのだ。
今はここを通り過ぎて、『ケッペ入口BS』へ。

束草高速バスターミナル バス系

『ケッペ入口BS』でバスを降り、少し歩くとケッペ(渡し舟)乗り場。
尾道の渡船を想像していたが、もっと短い距離の渡し舟なんだ。

アバイ村 旧市街・古い町並み

向こう岸から渡し舟がただよって来た。

アバイ村 旧市街・古い町並み

渡し舟に乗り込むと、ロープ引き金具が２つあるので、曳かせてもらう。
野郎ども、出航じゃ～
夫隊員「おゥ！これは意外に肉体労働だ。」
若い船員が一人曳いているが、細マッチョだ。

アバイ村 旧市街・古い町並み

嫁隊長「これを毎日曳いていたら、筋肉モリモリの高校時代に戻っちゃう。」
ちなみに、嫁隊長は、元中国大会出場選手である。

アバイ村 旧市街・古い町並み

大航海時間は３分ほど。
向こう岸で渡し賃を支払う。
夫隊員「自分で曳いて渡ったのに、なんか合点がいかんの～」
渡し賃は500ウォン(50円！)。
それもクレジットカードで払うシステム。
クレジット会社への手数料って幾らなんだろ？　採算とれてるのかな？
何人が乗ったら、このマシンが買えるんだろ？

アバイ村 旧市街・古い町並み

着いた！　アバイ村。
朝鮮戦争時に、北側から避難してきた人々が作った村らしい。
ちなみに、この辺は38度線より北である。
ケッペに乗らなかったら、後ろの橋を渡って本土に行かなければならないので、ずいぶん遠回りになる。
そりゃ、みんなケッペを使うよね。

アバイ村 旧市街・古い町並み

村の中心街は100mほど。
左右にレストランが並んで、呼び込み合戦をしている。
夫隊員「わしゃ～、呼び込まれるのが嫌いなんじゃ～」
嫁隊長『きっと、飲み屋街で呼び込みに釣られたトラウマがあるのね…』
唯一呼び込みしてない『端川食堂(タンチョンシッタン)』へ。
なぜか従業員さんは、国際色豊かだった。

３日前、
夫隊員「しあさって束草に行くぞ～。」
と宣言した時、嫁隊長が検索していたのがイカスンデ。
嫁隊長はイカが大好物なのだ。(イカ食べたいニャーオン)
でも、夫隊員も mee too. だ。(以下同文)
スケトウダラ刺身入り冷麺(ミョンテフェ ネンミョン)　10000ウォンと、
イカスンデ小(オジンオスンデ)　15000ウォン　を注文。

はやる心を抑えて、スケトウダラ刺身入り冷麺から。
「刺身入り」とあるが、日本の刺身ではなく、干しダラをコチュジャンで和えたものが乗っている。
麺は浅黒で細く、スープは入っていない。
お好みで青い蓋の容器のスープを入れろとのこと。
とても腰が強くて、ギュッとまとめてあるので食べ応えがある。
これはいわゆる北の「咸興冷麺」だな。

冷麺を食べつつも、視線はイカスンデに。見てないと、丸飲みする恐れがあるからな。
嫁隊長「玉子のいい匂い！　中はもち米だ！　美味しい！」パクパクパクゥ

夫隊員も食べてみたが、確かに玉子の香りが強い。
イカもプリプリだ。
でも、自分が何個食べたかわからなくなって、
夫隊員「俺は、３個と耳を食べたと思うんだけど…」
嫁隊長「私は、３個と胴体１つ。」
それって、３個に見せかける詭弁じゃないか！　実際には胴体４つ食べてる！　
でも残りの１つはどこへ行ったんだ？
低級な戦いは、乱闘になるスンデのところで回避されたのではあるが。

『端川食堂』を出た後も、嫁隊長の視線はイカスンデ屋の方へ。
夫隊員「こりゃぁ、もう一度イカスンデを買わないとイカんな～」

再びVISAカードで500ウォンを払い、ケッペのロープを曳く。

曳いているのは観光客だけかもね。
でも、楽しい体験だった。

ケッペを渡った先に、があったので、ブラブラしてみる。
１階は野菜や果物、乾物売り場だが、地下に降りると全てが魚屋だった。
そして、テーブルも併束草水産市場設されているので、ここで買って調理してもらえるシステムだ。
危ない危ない！　イカをトロ箱買いしそうなので地上に引きずり出した。

束草市外バスターミナルへ戻ってきた。
のどが渇いたので、売店を見ていると…
あった！　「アチムヘッサル(朝の陽ざし)」
38日前に仁川空港で飲んで、大ファンになった飲み物。
お米と玄米の穀物飲料。ほんのり甘くて、心に染みわたる味なのだ。

帰りは15:00発　江陵市外BT行き。
3列シートのちょっと豪華なバスだった。

束草近辺は、こんな海岸が続く。
ビーチや、オーシャンビューホテルもたくさんあるので、海水浴もしてください。
そして、ぜひ、雪岳山へ！

16時すぎに江陵に帰ってきた。
一旦ホテルで休憩後、ご飯を食べに中央市場へ。
江陵は、「ジャンカルグクス」が名物なので、『梨花カルグクス』へ。
対面に『城南カルグクス』もあったが、どちらも人気店のようだ。

キンパプ1本(2000ウォン)とジャンカルグクスを注文。
夫隊員「おっ！　このうどん手打ちだ！」
嫁隊長「食感がビロビロで、幅広のラーメンみたいで美味しい！　それに一杯3000ウォン！(300円)」

キンパプは細めだが、今日はちょうどよい。
もう１本食べたいほどおいしかったが、我慢しよう。
お金を払おうとしたら
店員「イルボン？(日本人？)」
夫隊員「イェー、イルボンサラミヨ(はい、日本人です)」
店員さんや、お客さんも、すご～～～～く喜んでくれた。
日本人が来るの珍しいのかな。
美味しかったのでこちらも嬉しい。

甘酸っぱいタレをからめたタッカンジョンも有名なので、４種類を詰めてもらいテイクアウト。
出来上がった、今晩の夜食は…

ネクタリンが増えとるやないか～い！
昨日の残り４個＋７個！
嫁隊長「だって、束草の市場のネクタリンはどんな味なのかな～って。」
それに、大粒ブルーベリーが１かご分。

嫁隊長「ほらほら、ヨーグルトに混ぜて食べればペロッといけるわよ。」

我々は、帰国までに1１個のネクタリンを食べきれるのか？
今夜もネクタリン祭りでぃ！
江陵の夜は、ネクタリンをムシャムシャ食べる音と共に更けていくのであった。

この旅行記へのコメント （2）

• Longchampさん 2024/07/10 12:46:11

  束草の旅行記楽しく拝見させていただきました！

  fudekagePaPaさんへ
  自分も３月に束草に行きましたが、同じバスとかアバイ村で同じお食事とか懐かしい場面がいっぱい出て来てまた束草に行ったような気になりました。
  ここもここもと楽しく旅行記を拝見させていただきました。
  
  束草に行って気がかりになったのは雪岳山に行きたかった事です。
  いつか行きたいと思いましたが、雪岳山の旅行記も拝見させていただき本当に参考になりました。
  今度雪岳山行ける日を楽しみにしています。
  ありがとうございました。
  
  Longchamp

  fudekagePaPaさん からの返信 2024/07/10 21:03:45

  Re: 束草の旅行記楽しく拝見させていただきました！

  Longchampさん
  
  コメントありがとうございます
  ３月に束草に行かれたのですね。
  3月だと雪岳山は残雪があったかもしれませんね。
  天気さえよければ、雪岳山・権金城までは楽に登れるのでぜひ行ってみてください。
  Longchampさんの旅行記をいくつか読ませていただきましたが、お馬がお好きなんですね。
  競馬場へ行くためにヨーロッパまで行かれるバイタリティには恐れ入ります。
  若き頃は時々ヨーロッパにも行っていたのですが、当分行っていないので、フランスにも改札ができたのか～
  など新しい情報に感謝しながら読ませていただきました。
  この文章を打ったら、今度はLongchampさんの「韓国旧江原道・正東津江陵束草を巡る鉄道の旅」を読ませてもらいます。
  楽しみです。
  　　fudekagePaPa＝夫隊員