2002春、韓国紀行10(1)『新緑の韓半島早巡り』：はじめに

2002/04/28 - 2002/05/04

＜はじめに＞

　今年、2002年のゴールデンウィークは、4月27日の土曜日に始まりました。私の場合、途中2日間の休暇をとれば、10日間と言う大型連休となります。新聞やテレビでは、前半と後半に山が出る、分散型のピークを予想していました。

＜片道切符＞
　昨年の旅行の際に、韓国で名古屋から釜山へのオープンチケットを購入していましたので、この半券でゴールデンウィークの予約を、旅の連れ、Muさんに取ってもらいました。2月頃のことです。予測を外れ、キャンセル待ちなしに、往復とも予約できました。まだ完全には9･11アメリカテロ事件の影響から抜け出していないのかも知れません。有難いような、少し心配なような、複雑な気持ちがしました。
　予約に先立ち、日程は電話で相談し4月28日の土曜日に出発、5月4日の土曜日に帰国する6泊7日としました。ゴールデンウィークの旅行としては、平均的なところです。日本へ戻ってからまだ休みが2日間ありますので、その点でも好都合でした。
　チケットを購入していなければ予約は出来ない内規があるようでした。もし、今回の旅の同行を希望される人があれば、｢二人で空港までは迎えに行きましょう｣という約束にしていました。少しばかりハードな旅なので、結局、二人旅になりました。

＜グローバル・パスポート＞
　今までは、もし、旅の途中ではぐれても、「どこかで落ち合えるさ」とか、「最終日に落ち合えばいいさ」くらいに考えていました。今回は、万が一のことも考えて、二人ともケータイを持参することにしました。KDDIのグローバル・パスポートです。先に村井さんが機種変更で入手していました。私がそれに倣いました。出発の前に、AUの店から国内通話を確認済みでしたが、韓国モードへ切替てからも、通話確認をしておきました。
　韓国へ着いてすぐ、通話確認をしましたが、店での説明とは少し違っていました。「グローバル・パスポート同士の通話では、日本国内と同じです。090から直接ダイヤルをしてください」と聞いていましたが、実際は少し違っていました。
　Muさんと色々と試しているうちに、Muさんが解決策を見つけてくれました。KDDIの先達だけのことはありました。複数の手段がありましたが、結論は、｢002｣に続けて｢090｣をプッシュすれば、うまく通話できました。

＜旅の計画＞
　何時ものことながら、Muさんに旅の計画を立ててもらいました。私のほうは、｢未だ行ってない所は、西海岸方面、珍島辺りかな｣と言ったくらいの希望でした。
　その結果でき上がった｢平成14年度連休旅行実施要領｣によれば、盛りだくさんの観光計画でした。もとより、｢当日変更有｣の気まま旅なので、一向に差し支えありません。付録にその内容を収録しておきました、主な訪問地、観光目的地は次のような所です。
?｢釜山｣：まずはチャガルチ市場でおいしい刺身からスタートです。
?｢木浦(モッポ)｣：ここは3度目になります。チンド(珍島)への経過地になります。
?｢珍島(チンド)｣：私が行きたかったところです。ちょうど海が割れるお祭り期間にも当たります。
?｢慶州(キョンジュ)｣：ここは何度も訪れました。普段行かないところを探しに。
?｢文武王海中陵(ムンムワン・ヘジュンヌン)：慶州から1時間ほどの東海(日本海)の海中にある墳墓です。日本もテレビ番組での特集を見たことがあります。三国統一に一生を捧げた文武王が、死後も新羅を護るために築かれたと言われます。
?｢浦項(ポハン)｣：3年程前の旅行の折に、ウルルンドへ渡った時の出発地です。世界的な鉄鋼の街として有名です。
?｢束草(ソクチョ)｣｢雪嶽山(ソラクサン)｣｢大浦(テポ)｣：何度も訪れましたが、今回も目的地に加えました。
?｢慰珍(ウルチン)｣｢東海(トンヘ)｣：ポハンからバスでソクチョまで北上した時の目的地に加えました。
?｢ソウル｣：帰りの飛行機が隣のインチョン(仁川)であることや、国内線のキンポ(金浦)空港へも立ち寄る予定なので、どうしても経過地となります。
?｢南漢山城(ナマンサンソン)｣：かつてソウルを守った山城です。頂上にはホテルもあると言います。私自身は、未だ訪れたことがありませんので、一度は行って見たい場所です。
?｢水原(スウォン)｣：世界遺産に登録された水原華城がある所です。時間の余裕があれば、立ち寄りたい名所です。
?｢仁川(インチョン)｣：帰りの飛行機が仁川国際空港なので、最後には必ず立ち寄る所です。日本の空港と比べれば、金浦空港も大きいと感じましたが、今は、こちらは国内専用になりました。
?｢江華島(カンファド)｣：北西の国境近くの島です。今は、橋で本島と繋がっています。神話伝説の摩尼山(マニサン)、江華城(カンファソン)等名所旧跡も多い所です。一度は行ってみたい島です。
　以上の場所を6泊7日の行程で回ることは、間違いなく無理ですが、リストアップしておけば、その内実現するかも知れません。
かつて、ウルルンドに渡ったときも、何度目かの挑戦でした。
　唯一実現していないのが、多島海国立公園をフェリーで遊覧する計画です。4度程挑戦しましたが、｢明日から運行｣｢エンジントラブルで就航できない｣などで、実現しませんでした。結局、この航路は廃止になったようです。そうすれば、実現が難しく、残念なことになりました。

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＊元資料の手造り旅行記『韓国紀行10』、副題『新緑の韓半島早巡り』の目次です。

＜目　次＞

＜はじめに＞
片道切符(1)
グローバルパスポート(2)
旅の計画(2)

＜2002年4月28日(日)＞
名古屋出発(5)
釜山到着(5)
ソウル荘旅館(6)
釜山駅(6)
チャガルチ市場(7)
焼物の店(8)

＜4月29日(月)＞
大韓航空事務所で(11)
移転した市外バスターミナル(12)
文武王海中陵を目指して(13)
原子力発電所(13)
慶州の古墳に上る(14)
慶州の宿(14)

＜4月30日(火)＞
キャンセルばかりのボード(17)
空港での朝食(18)
予定変更、クポ(亀浦)の街(18)
列車で水原、新川へ(19)
新川の宿(19)
新川の飲食店(20)

＜5月1日(水)＞
キンポ空港からヤンヤン空港へ(22)
ヤンヤン空港(22)
空港からのアクセス(23)
新緑の雪嶽山(23)
テポ散策(24)
ソクチョの渡し(25)
テポの刺身(25)

＜5月2日(木)＞
テポのセリ(28)
２日続きのソラクサン詣で(29)
ヤンヤンの街(30)
ヤンヤン空港からキンポ空港へ(30)
イムジンガン行きの下調べ(31)

＜5月3日(金)＞
厳しい国境管理(33)
国境の町、イムジンガンへ(33)
イムジンガンのお土産(34)
地鶏の鍋(34)

＜5月4日(土)＞
カモメと遊ぶ(36)
インチョン国際空港、帰国(36)

＜おわりに＞

写真資料
＜写真01＞　新緑の名古屋出発
＜写真02＞　釜山、金海空港へ
＜写真03＞　釜山の宿
＜写真04＞　釜山市内、チャガルチ市場
＜写真05＞　慶州の街で
＜写真06＞　再び金海空港へ
＜写真07＞　亀浦(クポ)からソウルへ
＜写真08＞　ソウル・シンチョン(新川)の街
＜写真09＞　金浦(キンポ)空港からヤンヤン空港へ
＜写真10＞　ヤンヤンの街
＜写真11＞　ヤンヤン空港
＜写真12＞　ヤンヤン空港からテポ（大浦）へ
＜写真13＞　雪嶽山(ソラクサン)の新緑
＜写真14＞　ソラクサン・ソクチョの植物
＜写真15＞　大浦(テポ)の魚、せり
＜写真16＞　ヤンヤン空港からキンポ空港へ
＜写真17＞　ソウル駅
＜写真18＞　イムジンガン
＜写真19＞　帰国、仁川の街
＜写真20＞　帰国、ウォルミド(月尾島)

付録
＜付録1＞　会計資料
＜付録2＞　搭乗券等
＜付録3＞　イムジンガンパンフレット等
＜付録4＞　旅行計画書

エリア 釜山(韓国)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船
• 航空会社: 大韓航空

名鉄西春駅での撮影です。満開は過ぎていましたが、部分的には見事な花を咲かせていました。ピンク色のさつきです。

同じ西春駅東側で撮影です。こちらは白地にピンクの芯です。昨年も同じ時期に撮影しましたが、今年は季節の移いが早いようです。

歩道に散り始めた白やピンクの花びらです。伸びてきた新芽が、花の散り際を急かせているようでした。

空港へ向かうバスの中からの撮影だったようです。欅の若緑でしょうか。

午後の出発便ですが、少し早めにMuさんと待ち合わせました。いつもどおり、昼食は国内線側に移動して摂りました｡

1時間ほど前には出国手続き終えました。大韓航空機が駐機していましたが、釜山往きかどうかは、確かめませんでした。

ゴールデンウィークの始まりですが、全く混んでいませんでした。ピークが分散したためのようでした。

大韓航空機の手前に駐機していたのは、ノースウェスト機です。少しお洒落な、赤とグレーのツートンカラーです。

搭乗口は4番ゲートです。国際空港といっても小さな名古屋空港なので、どのゲートであっても、移動に余り時間はかかりません。

ゴールデンウィークの始まりと言うのに、席にはまだ余裕がありました。名古屋空港が混んでいなかった理由と同じでしょう。