メキシコの旅（２）・・要塞都市カンペチェとウシュマル遺跡、カバー遺跡を訪ねて

2008/03/15 - 2008/03/15

メキシコ湾に面するカンペチェは、スペインによつて最初に造られた要塞都市です。城門の一部や砦がそのまま残り、植民地時代の面影を残しています。１５４０年にスペイン軍に征服された後、イギリスやフランスの海賊に襲われ、これを防ぐために１６８６年から１８年の歳月をかけて、大要塞が作られました。シンプルな大聖堂やコロニアル調の旧市街、パステルカラーの家々がとても素敵です。

ウシュマル遺跡は、マヤ・プウク様式の装飾的な建築様式で、３世紀から１１世紀のマヤ古典期後期に栄えました。高度な技術を示す三角形のアーチ（マヤアーチ）やプウク様式の特色である壁一面に彫刻を施した石組みに複雑なモザイクなどの過激なまでの装飾、長い象のような鼻と丸い眼が特徴的な雨の神チャックのモチーフなどが目立つ。この地域はカルスト台地のため河川がまったくなく、生活用水は雨水に頼り、そのため雨乞いの神としてチャック神は非常に崇拝され、信仰の中心となっていました。ウシュマル遺跡は、まだ１０％前後しか発掘されていません。

カバー遺跡は、ウシュマルとは姉妹都市で、２つの遺跡はサクベという白い道で結ばれおり、５世紀から１３世紀に栄えました。カバー遺跡の仮面の神殿は圧巻で、外壁が３００以上のチャック神で飾られています。非常に大事だった貯水施設や基壇をささえた高度な建築技術のマヤアーチも見所です。

エリア ウシュマル遺跡周辺(メキシコ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

カンペチェの海門

海門側の城壁

カンペチェのカテドラル。１５４０年に聖母マリアを祀るために建造が始まり、１８世紀初頭に完成した、カンペチェのシンボル的建物です。

ライトアップされたカテドラル

カテドラルの内部

カンペチェで出会った現地のお嬢様、衣装がとても素敵でした。

ソカロ（中央広場）を囲む町並み

コロニアル調の旧市街

カンペチェの陸門

陸門に展示されている大砲

陸門側の城壁とサンフランシスコ砦跡。

ウシュマル遺跡の入口

魔法使いのピラミッド。５層からなる神官達の儀式の場で、３００年かけて造られた。

魔法使いのピラミッドの階段側面を雨神チャックが埋める

尼僧院の全景。マヤの教育機関でかなりの部屋かずがある。

尼僧院のマヤアーチ

尼僧院の壁を埋めるチャック神

壁面の蛇（ガラガラヘビ）のレリーフ

イグアナもお出迎え

球戯場。儀式的な球技で、ゴムボールを「ひじ」、「ひざ」、「こし」のみを使い、輪に入れる７対７の勝負を行った所。球をうまく扱えた人（勝者）は神の使いになれ、生贄となり来世はハチドリになると信じられていた。

球戯場のゴールの輪

グラン・ピラミッド。高さ３２ｍの大ピラミッド、春分の日と秋分の日に影がうまく当たるように考えられていた。登りました。

グラン・ピラミッドのチャック神

グラン・ピラミッドから魔法使いのピラミッドを望む

グラン・ピラミッドから尼僧院を望む

グラン・ピラミッドから鳩の家を望む

総督の宮殿

総統の宮殿広場の双頭のジャガー

総統の宮殿広場の男根。男根が母なる大地に埋まっており、豊穣を願って作られた。

総統の宮殿のレリーフ

総統の宮殿のマヤアーチ

総統の宮殿から魔法使いのピラミッドと尼僧院を望む。

亀の家。食用亀の養殖場との説も。

亀のレリーフ

カバー遺跡案内図

カバー遺跡の仮面の神殿、第一基壇の男根。

第二基壇の神殿壁、一面にチャック神のレリーフ。

チャック神が３６５体描かれているとか

チャック神のレリーフ。鼻が折れている物が多い。

チャック神の横顔

カバー遺跡の貯水施設。降った雨を地下に貯める工夫がされている。

部屋の入口にもびっしりチャック神

裏手から見たコズ・ホープ（仮面の神殿）

神殿裏の神官像

神殿裏の戦いのレリーフ

神殿の部屋

神殿の部屋のマヤアーチ。マヤアーチなしには、下に部屋のある基壇を、支えることは出来なかったでしよう。

未発掘の神殿。カバー遺跡もまだまだ発掘が進んでいません。