2007/12/21 - 2007/12/24
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ぬいぬいさん
18きっぷの季節がやってきました。
この夏18きっぷの一人旅をデビューした私は、すっかり18きっぷと一人旅の魅力にはまってしまい、師走の忙しい最中、関西へと旅に出てしまいました。待ち焦がれた21日の夜、ムーンライトながらに乗って旅をスタート。あいにく関西は予報によるとかさマークの連続。かろうじて最終日のイブの日だけが天気が期待できそうです。片道8時間から10時間かけての普通電車の長旅。
腰の悪い私にはかなりハードなのですが、チープな旅の魅力には勝てず、限られた時間の中で今回も走り回りました。
京都ではママチャリ大活躍でした。
それでは簡単に全行程を紹介しましょう。詳しくはそれぞれの旅行記をぼちぼちアップしていきますのでお楽しみに・・・。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自転車 JRローカル 私鉄 徒歩
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18きっぷファンにはおなじみの、ムーンライトながらに乗って品川を出たのは23時18分。夜遅くの出発ですので日にちが変わる小田原あたりできっぷの確認が来るのを待って、その後5時間近くぐっすり眠って約7時間後に、ようやく最初の乗換駅の名古屋に到着です。ながらはリクライニングできるので長旅でも多少は楽ですよね。ここから関西本線に乗り換えて、更に1時間半、最初の目的地の関へと向かいます。
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東海道53次の江戸から数えて47番目の宿場町である三重県の関は、東海道の宿場町でも、唯一歴史的な街並みの残る趣きある街です。
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東西の追分の間の1.8キロの距離に、江戸から明治にかけて建てられた古い民家が200軒余りあり、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
あっ ぽつりぽつりと空から雨が降ってきました。 -
1時間の関宿での散策を終え、次の目的地京都へと向かうはずでしたが、ここでトラブル発生。乗換駅の柘植から先の、草津線が不通になっています。何もない駅舎で、いつ開通するかわからない電車を待つのはかなわないので、急遽予定変更。かなりの遠回りになりますが、そのまま更に1時間乗って、木津で奈良線に乗り換えて京都へと向かうことに。でも路線図をよく見ると、木津の隣は奈良、更にその先を見ると法隆寺。雨も降り出し、先を急いでの仕方ないな・・・と言うことで予定変更。法隆寺へと向かいました。
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今回の旅では、京都の後に最後に奈良に行く予定でしたが、時間の関係で法隆寺へは行けないなあと、残念に思っていましたが、電車のトラブルから思わぬ拾い物。ちょっと得した気分です。
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かなり強い雨で、駅から法隆寺に向かう15分の道のりで、もうびしょ濡れ状態。写真もこんな感じできれいに撮れません。せっかく来たのに写真撮れるかな・・・?
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こちらは、東院伽藍の夢殿 撮影禁止なのでここではお見せできませんが、大宝蔵院では玉虫厨子や百済観音像をじっくり見てきました。
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なかなか斑鳩の郷、素敵なところでした。雨でなければもっとのんびり散策したかったのですが・・・。
次は京都へと向かいます。 -
法隆寺に寄り道をしてしまい、京都へ付いたのは2時半。今日の宿泊先は、京都駅のすぐそば。
東本願寺裏のペンションです。おじさんの一人旅にペンションはちょっと気が引けるなあ・・・と思いつつ立地と安さで決めました。
とりあえず荷物を預け、まずは山陰線に乗って嵯峨野へと向かいました。ここ嵐山へ来たのは中学校の修学旅行以来。あまりに古すぎてほとんど記憶がありません。
まあ、初めて来たようなもんですね。相変わらず雨はしとしと降ってます。 -
雨のため、山にはもやがかかっています。もうそろそろ4時になってしまいます。日が暮れないうちに先を急ぎましょう。
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路地裏を走る人力車 京都らしい風情のある光景ですね。
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嵯峨野にはまだ秋のなごりが残ってます。
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嵯峨野の裏通りの道端にあった五百羅漢
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嵯峨野の竹薮のみち
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畑の向こうに見える茅葺屋根の建物は、松尾芭蕉の弟子、向井去来の草庵だった落柿舎。
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落柿舎の庭先になる柿 熟してうまそう・・・
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嵯峨鳥居本の古い街並み
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夜の京の花街も少しだけ散策 ここは祇園
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そしてこちらは花見小路の裏通り 京都らしい、夜の花街の光景です。
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京都駅のクリスマスツリー 帰りのイブの日には、ここでご当地出身の倉木麻衣のクリスマスイベントをやっていました。
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西陣の上七軒、ここは、京都最古の花街で、 室町時代に北野天満宮の再建の際に残った資材を使って、7軒の茶店を建てたのが始まりだとか。
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北野天満宮の神官の行列。これから本殿で御祓いがあるようです。
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高校駅伝のレースに行く先々でぶつかり、金閣寺の前でしばし観戦。トップチームがやってきました。
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大阪万博の1970年以来の金閣寺 なんと37年ぶりに訪れました。写真で見てもちょっと違和感があるくらいキンピカでした。
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詩仙堂は徳川家の家臣であった石川丈山が隠居のため造営した山荘です。
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ここ銀閣寺は、夏に朝の散歩で訪れた時は、早朝のため中に入れませんでしたが、今回はしっかり見てきました。
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南禅寺の水路閣 今回は上に登って疎水の流れを見てきました。
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前回見忘れた、蹴上のインクライン 朝からママチャリに乗って、4時間半 結構走り回って今回の目的地すべて網羅しました。次の目的地奈良へと向かいます。
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京都から奈良へは、JR西日本のみやこ路快速で約45分。駅を降りると、私の大好きな近代建築 奈良駅の駅舎がお出迎え。今はホームとは繋がっていないため、中には入れません。奈良の宿は興福寺のすぐそばにあるプチホテル。チェックインをしてから日暮れまでの時間、奈良博物館の見学と興福寺、東大寺の散策です。
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奈良の宿は興福寺のすぐそばにあるプチホテル。チェックインをしてから日暮れまでの時間、奈良博物館の見学からスタートです。でも、ここでのんびりしていると日が暮れてしまうため、新館はパスして本館のみの見学で次なる目的地へ。
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奈良と言えばやっぱり大仏様。東大寺の大仏殿に入ります。
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鎌倉の大仏は地味な色ですが、奈良はお堂の中に鎮座しているため、キンピカ そしてでかい!
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大仏様の右後ろに控える多聞天像 お堂の中は薄暗くてうまく写真が撮れませんでした。
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奈良と言えば鹿が放し飼いになっていた、古〜い記憶がありましたが、これほどまでに数が多いとは・・・ちょっと驚きでした。
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興福寺の五重塔は国宝にも指定されていて有名ですが、三重塔もあるんです。五重塔よりも古く、治承4年(1180年)の大火後再建された鎌倉建築で、興福寺の中で一番古い建物なんです。
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塔と同じように、この南円堂ももうひとつ北円堂という似たような建物があります。でも、こちらの方が新しく、カラフルな建物です。
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そして、興福寺の真打登場。現存五重塔は応永33年(1426年)頃の再建で、高さ50.8メートル。木造塔としては京都の東寺の五重塔に次いで、2番目の高さです。
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近鉄奈良駅のそばの日本聖公会 奈良基督教会では、クリスマスイベントを行なっていて階段にキャンドルを灯し、内部でクリスマスコンサートを開催していました。この教会、ご覧のとおり純和風のどちらかと言えば、鬼瓦の乗ったお寺のような建物の上に十字架がかけられていて、すごくユニークな外観の教会でした。1930年、今から80年前に建てられたもので、もともと興福寺の敷地内だったことから、和風の外観になったそうです。
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ご覧のようにクリスマスクラシックコンサートを開催中で、柄にもなく、しばしクラシック音楽を堪能しました。でも、すきっ腹には勝てず、途中退場。
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旅の最終日は午後一番で帰るため、朝早い時間から散策開始。まずは奈良公園を抜けて今回4つ目の世界遺産、春日大社へと向かいます。奈良に来て鹿に出会うことに違和感はなくなりましたが、立派な角の生えた鹿に出会ったのは初めて。観光客が怪我をしないよう、鹿の角は切り落とされていましたので、この鹿は春日山原始林に潜んでいた鹿かも・・・?
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長い参道に続く石灯籠は、苔むして年季を感じさせるものが連なっています。
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軒にぶら下がる無数の吊燈籠 周りをぐるりと囲む延廊を含めると、一体いくつぶら下がっているのか・・・。
石燈籠、吊燈籠合わせると3000もあるそうです。 -
朱塗りで檜皮葺きの社殿は、王朝の栄華を偲ばせる気品ある建物でした。
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東延廊の外側 朱塗りの柱と梁は延々と続く、鳥居のようにも見えます。
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江戸時代、元興寺境内に、筆、墨、蚊帳、晒、布団、刀、酒、醤油等様々な産業が発展し、江戸期を代表する商工業都市として町が形成されました。現在も往時の面影を残す一角があり、趣のある街並みが残っています。
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奈良町と呼ばれていますが、これは通称で、実際は、下御門町、中新屋町、脇戸町、勝南院町などの町名になっています。
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今回の宿のすぐそばにあった奈良ホテル。ここは、日本で指折りのクラシックホテルで、東京駅の設計者として有名な辰野金吾・片岡安による設計で、桃山御殿檜造りの木造2階建て瓦葺きのかなりのボリュームの建物です。かつては国営(鉄道省直営)で、関西における迎賓館的役割をになっていました。現在もJR西日本と近鉄の合弁会社が運営しています。こちらも別の旅行記で詳細は紹介します。
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日光金谷ホテル、箱根の富士屋ホテルと同様、オリエンタルな独特な雰囲気の内装になっています。
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明治35年に奈良県物産陳列所として建てられた、仏教美術資料研究センターは、純和風のつくりにイスラム様式の装飾を取り入れた異色の明治建築です。春日公園の中に建っています。入り口の門は閉ざされたままのため、門の外側からしか見れません。
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今回も京都で龍谷大学、同志社女子の2箇所大学を訪れましたが、奈良ではここ奈良女子大へ行きました。ここはもともと、奈良女子高等師範学校といって、御茶ノ水女子大の前身である東京女子師範学校に次ぐ2番目の女子師範学校として、1909年(明治42年)に開校された由緒ある国立女子大学です。
木造2階建ての100年前に建てられたこの本館は、2階が講堂となっています。詳しくは奈良の近代建築で紹介します。
以上今回の旅のダイジェスト版として簡単に紹介しました。詳細は続編で紹介していきます。
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この旅行記へのコメント (5)
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- maeさん 2008/01/02 18:43:30
- 18きっぷ 冬の関西一人旅 ダイジェスト版
- ぬいぬいさん ああ驚きました。
はじめまして。
走っていますアップ早々のブログをアクセスしてお邪魔しました。
心地よく楽しませて頂きました。ありがとうございます。
驚いたのは、ほかでもありません。よく存じています親しくさせて頂いている多くの諸先輩のお方の訪問集?のようで、まさしく同窓会でした。
多くを語れませんネ
お好きな緻密な「旅」の裾分けに同道させて頂き感謝しています。
ありがとうございました。
これからも、よろしくお願い致します。
mae
- ぬいぬいさん からの返信 2008/01/03 07:11:12
- RE: 18きっぷ 冬の関西一人旅 ダイジェスト版
- maeさん おはようございます
書き込みありがとうございます。
昨年はじめより、旅の傾向を180度転換し、国内に目を向けて、ドンコウ列車に乗って、足で歩く一人旅にはまってしまいました。
メタボの気になるこの頃、運動も兼ねて、朝から晩までとことん歩いて行く先々で、いろんなところを散策する。それが最近の旅のスタイルになっています。
そんな訳で、あまり計画性のない、行ってから考え、目に付いたら見る、そんな気ままな旅を楽しんでいます。
年末年始にかけて、溜まってしまった写真を整理し始めましたので、作成途中の旅行記が多いのですが、少しずつアップしていますのでまた遊びに来てくださいね。
- maeさん からの返信 2008/01/03 08:22:35
- RE: 18きっぷ 冬の関西一人旅 ダイジェスト版
- ぬいぬいさん ご丁寧にRESありがとうございました。
18切符
幼稚園児の孫ですが、時間表の「かな」から、駅名の漢字を覚え、母親をお供に?乗換え、食事タイムの下車駅を指定してご当地のおいしいものを食べるを趣味としています。
東京から関西に来るのは、平気。
18切符の効用はどこまで果てしないですネ
これを機会にお寄せさせて頂きたいと思います。
道中、お気をつけてください。
ありがとうございました。
mae
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- naniwa ladyさん 2007/12/28 09:11:44
- 早速、お邪魔ンボ!!
- いやぁ、ひとり旅、あこがれです。最初の一歩がまだ踏み出せずにいます。
きっとはまるでしょうねぇ。。でもしゃべる相手が欲しくなるかも。ちょっと人見知りタイプなんで・・・
雨にもかかわらず、しっとりといい写真が撮れてらっしゃいますね。
- ぬいぬいさん からの返信 2007/12/29 07:52:20
- 気楽な一人旅 いいですよ
- おはようございます
私も、この年になるまで一人で旅することに、ためらいがあり、デビューしたのが今年の夏の白川郷のバスツアーでした。
以来、夏の東海、関西、中国方面、その後名古屋、上海、そして今回の京都、奈良と一人旅の連続。
最近では、女房を誘ってもいかない場合はためらいなく一人で出かけるようになりました。
マイペースで自分の好きなところにいけるのは、気楽でいいですよ。
先週の関西が一人旅の今年の締めくくりと思っていましたが、18きっぷまだ3回分残っているので、明日は急遽東北の福島に日帰りで出かけようと思っています。
忙しい年末も、ようやく昨日で仕事納め、ようやく写真の整理ができそうです。関西の写真まとめてアップしますのでまた遊びに来てくださいね。
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