2007/11/18 - 2007/11/22
203位(同エリア243件中)
ニーコさん
久しぶりにバラバラに暮らす家族4人が集まって旅行することになりました。
名目としては、母の還暦祝い。
還暦を迎えた母に、「どこか行きたいところある?」と聞いたところ、「奈良」と即答。
そんな寺&仏像好きな母のナビゲーションにより、奈良の仏像を巡る旅になりました。
4年前、2003年にも母と私2人で大体同じ時期に奈良を訪れています。なので、私にとっては2度目の奈良。
図らずも、紅葉の1番の見頃と言われる時期だった為、観光客が多く、ホテルも1番高いシーズンでした。
でも今年の紅葉は、夏の猛暑の影響で色づきガ悪く、いまいちなようです。
奈良1日目は、今回初めて訪れる、当尾に行きました。
当尾は、京都と奈良の県境に位置し(その京都側)、中世に多くの修行僧が隠れ住んで仏教文化が育まれた山里。
岩船寺、浄瑠璃寺、また付近には鎌倉時代に名工や修行僧が刻んだ石仏が点在しています。
※写真は浄瑠璃寺の池(西から見たところ)
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- タクシー ANAグループ 私鉄
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私&姉は飛行機で伊丹経由、両親はJR(新幹線)で京都駅集合。
久しぶりに家族4人で会いました。
ちょうどお昼時だったので、京都駅でまずは腹ごしらえすることに。
駅ビルの中のうどん屋さんにて。
京風あんかけ湯葉うどん。京都駅ビル 名所・史跡
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京都からは近鉄で奈良に向かいました。
急行で40分ぐらい。
運賃:610円
近鉄奈良駅から徒歩6、7分くらいで、この日の宿泊先であるホテルフジタ奈良に到着。
予想していたよりもこじんまりしてる感じ。
もっと巨大なホテルだと思ってました。ホテルフジタ奈良 宿・ホテル
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ホテルフジタ奈良のロビー。
ちょっとひと昔前な雰囲気。 -
ホテルフジタの部屋。
部屋もちょっと古い感じ…。
でも、まぁこんなもんかー。 -
部屋のキーはこんなのです!
レトロ!
こんなの初めて見ました〜。 -
ホテルに荷物を置いてから、すぐにでかけました。
写真は旧JR奈良駅舎(昭和9年築)。
古都・奈良の雰囲気のある、素敵な駅舎です。 -
こんなお茶目なゴミ箱を発見!
JR奈良駅前にて。 -
JR奈良駅前からタクシーに乗り、当尾、岩船寺に向かいました。
岩船寺は、奈良の観光スポットとして知られていますが、実際は京都にあります。
タクシーで約30分、3500円ぐらい。
お寺の前にこのような無人販売所が並んでいました。
漬物や、枝付き唐辛子、枝付き柿など。 -
こんなかわいい赤い実の付いた枝も売られています。
秋らしくて、可愛らしい。 -
【真言律宗 高雄山 岩船寺】
創立は天平元年(729年)、聖武天皇の勅願により、行基が創建したと伝えられる。
「アジサイ寺」として知られ、境内一面にアジサイの咲く初夏、紅葉の晩秋が美しいと言う。岩船寺 寺・神社・教会
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岩船寺案内パンフレットより
紅葉の頃は、右の写真のように美しい景色が楽しめるはずなのですが… -
岩船寺案内パンフレットより
ご本尊は、ケヤキの一木造の「阿弥陀如来座像」(重文)。
平安時代の仏像だそうです。
四天王立像もイイ感じです。 -
緑の中の三重塔…。
あれ?紅葉は?
なぜか、11月18日現在、全く紅葉が色づいていませんでした。
これはこれで、三重塔の赤が際立ってきれいなんですけどね…。 -
鮮やかな朱色の三重塔。
承和年間(834〜847年)に仁明天皇が智泉大徳を偲んで宝塔を建立させたものが元となったと伝わる。
鎌倉時代〜室町時代に再建され、平成15年に平成の大修理が完了した。
重要文化財。
紅葉がまだまだ青々としています。
今年の紅葉は、色づきがあまり良くないだけでなく、木によって時期がばらばらなようです。 -
アップで。
屋根の下、付け根部分に天邪鬼がいるのが見えますか? -
岩船寺を出て、石仏を見ながら歩いて浄瑠璃寺に向かいます。
約1.5km、ゆっくり歩いて30分程の道のり。 -
民家の軒先に柿が干してある。
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こんなのどかな道を歩いていきます。
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不動明王立像
竹やぶの斜面を少し降りたところにひっそりとありました。
一願不動とも呼ばれ、一つの願いを一心に願えばかなえてくれる、と言われている。弘安10年(1287年)に彫られたもの。 -
山道を歩いていると目の前にこんな巨大な岩が出現。
「八帖岩」と言うそうです。 -
眠り仏(地蔵石仏)
眠っている、というか、埋まっています。
埋まってる感じが眠っているようなので、眠り仏。 -
「わらいぼとけ」
観世音菩薩坐像
阿弥陀如来坐像
勢至菩薩坐像
優しい笑みをたたえているので「わらいぼとけ」。
永仁7年(1299年)の作で、当尾の石仏の中でも1番有名。 -
石仏巡りの道中は、こんな素敵な山里の風景。
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散歩するだけでも良い道です。
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ところどころに、こんな無人の販売所があります。
野菜や果物、漬物、飾り用の植物・枝など。
袋に入れられて、吊るされています。
こういう販売所はこの辺の名物?らしく、よく見かけました。
家が近かったら、買って帰りたいところです。 -
胡瓜の古漬け、梅漬け。
1袋、100円ですって。 -
「からすの壺二尊」
阿弥陀如来坐像
横に彫られている灯篭に、灯明を供えることができるようになっています。 -
「からすの壺二尊」
地蔵菩薩立像 -
竹林とたわわに実る柿。
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無人販売所にももちろん柿がたくさん売っていました。
これは、食べる用かな、それとも、飾る用かな? -
「やぶの中三尊」
十一面観音菩薩立像
地蔵菩薩立像
阿弥陀如来坐像 -
こちらにも販売所…
販売所の写真ばかりたくさん撮っている私。
相当気になっていたらしいです。 -
こんなにきれいに紅く色づいている紅葉もあります。
ふぅ…やっぱりきれいですねー。
( -_-)旦~ フゥ...
日本人は桜も好きですが、紅葉も同様かそれ以上に好きですよね。 -
【真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺】
別名九体寺ともいい、境内の大きな蓮池を挟んで東方浄土に薬師如来、西方浄土に阿弥陀如来を置いて、極楽浄土を表している。
急に雲行きがあやしくなってきて、パラパラと雨粒が落ちてきました…。
さっきまで天気良かったのにー…。
しかもかなり局地的な雨みたい。
さすが雨女の私の本領発揮、雨雲を呼び寄せてしまったらしい。浄瑠璃寺 寺・神社・教会
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浄瑠璃寺案内パンフレットより
上の写真が、池の東方にある、薬師如来を安置する三重塔(国宝)。
下の写真は、池の西方にある、九体阿弥陀如来像(国宝)を安置する九体阿弥陀堂(国宝)。
すげー、国宝だらけだ!
w(゜_゜)w オオー! -
浄瑠璃寺案内パンフレットより
国宝・九体阿弥陀如来像(藤原時代)
「 "観無量寿経"にある九品往生(くぼんおうじょう)、人間の努力や心がけなど、色々な条件で下品下生(げぼんげしょう)から始まり、下の中、下の上と最高の上品上生(じょうぼんじょうしょう)まで九つの往生の段階があるという考えから、九つの如来をまつった。」 -
浄瑠璃寺案内パンフレットより
「秘仏と開扉日」
ちょうどこの時は秘仏・吉祥天女像を拝観することができました。
みうらじゅんが「見仏記」の中で、
「つり上がったマユ、そしてセクシーな目、ポッテリとした唇、クレオパトラのようなヘアー・スタイル、どこを取ってもボクの理想。」と書いている、この吉祥天女像。
確かに言われてみると、肉感的なバーのママ風。 -
九体阿弥陀堂で、
・九体阿弥陀如来像(国宝)
・不動明王・制多迦童子・矜羯羅童子(重文)
・四天王像(国宝)
・子安地蔵菩薩(重文)
・秘仏・吉祥天女像
を、拝観してから庭に出る。
そろそろ日没も近付いて薄暗くなってくるし、相変わらず雨は降ってるし、寒いし…。 -
国宝・三重塔。
この中に秘仏・薬師如来像が安置されています。
(開扉は、毎月8日、彼岸の中日、正月3ヶ日、の晴天の日)
岩船寺では全く紅葉していなかったのに、こちら浄瑠璃寺では紅葉がきれいでした。
近くなのに、場所によって紅葉の度合いはまちまちなんですね。 -
池の東側から西側を見たところ。
もう周囲が暗くて、寂しい風景になってしまいましたが、晩秋らしい感じ。
それにしても、寒いっ!!!
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
後から知ったのですが、実はこの日奈良では木枯らし一番が吹いたのだそうです…。
彡(-_-;)彡ヒューヒュー
この後、タクシーで再びホテルに戻り、あまりに寒いので外に出るのが億劫になり、ホテル内のレストランで夕食をいただいて、早々に休みました。
.。o○o。.★.。o○o。.☆.。o○o。.★.。o○o。.☆
「2007秋 奈良・京都の旅(2)」に続きます…
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