1996/02/14 - 1996/02/19
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旅人のくまさんさん
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<1996年2月18日(日)>
<大都会、シドニー>
シドニーはさすがに大都会でした。メルボルンを京都にでも例えるなら、シドニーは首都ではありませんが、東京と言ったところでしょうか。首都のキャンベラをワシントンに例えるなら、ニューヨークと言った感じになるようです。港町のイメージが強いので、横浜か神戸と言った感じもします。
昨日は市内観光の名目で、いくつかのショッピッングセンター、免税店巡りを余儀なくされましたが、今日は全くのフリータイムです。
<ハイドパーク付近>
ハイドパークは、よく整備された都会の真ん中の公園です。整然と並んだ大木が公園の伝統を感じさせ、ゴミ一つ落ちていない環境に、公徳心の高さを偲ばせます。南北にまっすぐ伸びた通りは結構距離があり、ジョギングを楽しむ男性や女性の姿を沢山見かけました。
公園の北東に隣接して聖メリー大聖堂があり、中に入って聖母像やステンドグラスを眺めることができました。静かな大聖堂で木製の椅子に腰掛けると、ここが都会の真ん中であることを忘れさせてくれます。
この大聖堂から東北方向に少し歩くと、州立美術館がありました。この美術館は、広い芝生に囲まれ、素晴らしい環境の中に立地していました。ここでも、熊田シスターズとばったり出会ってしまいました。どうも似たような観光コースばかりを歩いているようでした。
この美術館から北へは、海に向かってなだらかな下り坂になっていました。
<王立植物園>
王立植物園はシドニー湾に面していて、角のように突き出た東の岬がマッコリー岬、西側がペネロング岬です。マッコリー岬には最初の日に車で案内して貰ったミセス・マッコリーズ・チェアーがあり、ペネロング岬の先端が、かの有名なオペラハウスが建っている場所です。こちらも車で案内して貰いましたが、訳が分からない内に退散させられました。
この時昼食をした場所を忘れてしまいましたが、多分、王立植物園の中のレストランだったような気がします。州立美術館で熊田シスターズと出会ったとき、まだ食事には少し早かったので、食事をせずに分かれた記憶が残っていたからです。
植物園は、温室が主体でしたから、少し蒸し暑く感じましたが、珍しい植物で一杯でした。十分に見応えがありました。
公園の中には海鳥が沢山舞い降りて来ていました。今日も素晴らしい天気でしたので、公園の芝生の上で暫く昼寝をすることにしました。日差しがまぶしいので、木陰を選びました。あちこちに、昼寝をする人達が居ました。子供達の声だけが耳に残りました。最後はそれもなくなり、眠りに落ちました。今度の旅行の中で、一番素晴らしいひとときでした。
<韓国料理店、真露>
メルボルンでもシドニーでも、チャイナタウンで中華料理を食べましたので、今日は別の店を探すことにしました。不味くて、でっかいステーキや、ポテト料理がどっさり出てきても困りますので、韓国料理店を探すことにしました。
案内図で探して、泊まったホテルの東方面に韓国料理の店があることが分かりましたので、そこを尋ねました。おおよその方向と、距離が分かっていましたので、その店は難なく探し当てることができました。シドニー初日に、マイクロバスで通った道路沿いでした。
店主とおぼしき人は、まだ若い人でした。おそらく、韓国人二世の方ではないだろうかと推察しました。店員さんは、学生さんとおぼしきアルバイト風でした。メニューを見て、普通の韓国料理を幾品か頼みました。店の中はすべて英語でした。
ビールもありましたが、折角ですから韓国のお酒はないか店主に尋ねましたら、
「ウィ ハブ ア チンロ リキュール」
の答えが返ってきました。真露が置いてあるとの答えです。韓国で一番ポピュラーな焼酎です。
「イエス プリーズ」
と、すぐに注文しましたら、店員さんが持ってきたのは紙パック入りでしたので、一瞬注文間違いかと疑いました。しかし、パックに描かれていたのは紛れもなく、「真露」の文字でした。店員さんが
「オン ザ ロック?」
と、聞かれましたので、
「ノー ストレート プリーズ」
と頼みましたら、店長も店員さんも、一瞬驚いて、肩をすぼめてみせました。こちらでは、焼酎はオンザロックか湯割で呑むのが、普通のようです。あるいはカクテルベースにするのかも知れません。
晩酌用に適当に頼んだ料理を食べながら、「真露」をゆっくりと楽しみました。料理はちゃんと唐辛子風味になっていました。初めて見るパック入りでしたが、「真露」の味は、いつもと変わりませんでした。このお店で、夕食も兼ねてゆっくりと食事を済ませました。
<土産物>
韓国料理店は土産物屋さんが並んだ一角にありました。それで、帰りに民芸品やら革製品をお土産に買いました。この種の土産物は、免税店で買うより、市中で買った方がよっぽどお得です。
革製品では、小銭入れや、カンガルーのセカンドバッグなどを買い求めました。民芸品も、あまり荷物にならない品をいくつか求めました。帰りも同じ道を歩いて戻りました。
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