2006/11/13 - 2006/11/13
7324位(同エリア10402件中)
ぬいぬいさん
今日も仕事で関内に出ました。いつも通る馬車道を車を運転しながら、何気なく左側を見ると、歩道と車道の間に「牛馬飲水」の表示を付けたコンクリート製の流し台が目に入ってきました。また今日も新たな発見です。
そうだ、ここは昔馬車が走っていた道だったんだ・・・。
そう思いながら更に見ると、古い建物の前に何やら説明書の付いた看板がやたら目に付きました。
打ち合わせが終わったら、ちょっと行って見てみよう・・・。
1時間後、次の打ち合わせまで30分の余裕ができたため、いつも何気に見過ごしていた、横浜の歴史的建造物を眺めてみました。
横浜ってこう見るとエキゾチックないい町ですよね。
最近、身近なところで気付かなかった新たな魅力を見つけるため、時間があれば彷徨っています。
今日は歴史ある横浜の、魅力ある建築物を紹介します。
これらに建物は夜になるときれいにライトアップされ、また昼と違った姿になります。近日中にライトアップした姿も紹介いたしますのでお楽しみに・・・。
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
港横浜を代表する建物は何かと問われると、私はランドマークタワーではなく、迷わずキング・クィーン・ジャックの三つの塔のある建物と答えます。
まず初めはキングの塔 おなじみの神奈川県庁本庁舎の建物です。
旧庁舎は、関東大震災で倒壊してしまい、建替えにあたり設計コンペを行い、400もの応募の中から選ばれたのが、当時の東京市の技師だった小尾嘉郎の案でした。
竣工したのは昭和3年。5階建ての建物の上に9階までの大きな塔屋が乗っています。屋根はピラミッド型のもので、全長が48.6mあります。
シンプルななかに重厚感のあふれる建物です。 -
次に紹介するのは、キングの塔の道を隔てた向かいにあるクィーンの塔 横浜税関の建物です。
塔屋にイスラム教の寺院のようなドームが乗っています。
ここも元の建物が関東大震災で倒壊して、昭和9年に建替えられたものです。復興に時間がかかったのは、隣接する港の整備を優先したからだとか。
塔の高さは51.46m キングの塔よりもやや高いのは、当時の税関長が、「国の機関の建物が地方の建物よりも低いのはけしからん」という事で当初の予定よりも途中で高さを上げさせたという逸話が残っています。
ちなみに設計者は、国会議事堂を設計した大蔵省営繕管財局の技師吉武東里でした。 -
三つめがジャックの塔 横浜開港記念館です。
ここは、明治7年に当時の貿易商たちの共同出資により、町会所として造られました。その後、横浜市に寄贈されましたが、明治39年火災により焼失してしまいました。再建にあたったのは、当時の横浜でいちにを争う資産家の原家と茂木家が中心となって寄付を集め、開港50周年の大正7年に現在の建物が再建されました。
ここも、設計コンペにより採用された、当時の東京市の技師福田重義の基本設計を基に、実施設計を横浜市の技師山田七五郎が引き継ぐ二人の共同制作により造られたものです。
鉄筋コンクリート造ですが、外壁にはレンガを使ったイギリス風のおしゃれな建物で、歴史博物館と並ぶ私の大好きな建物のひとつです。 -
飾り窓と窓周りの装飾が立派な建物で、所々に配されたステンドグラスは、「開港」をイメージさせるデザインです
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外壁はレンガと花崗岩を使っています。
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エントランスホールの天井
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エントランス外側の天井
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開港期より明治初年まで岡倉天心の父、勘右衛門が
支配人をしていた越前藩(今の福井県)の生糸売込店の石川屋があり天心はここで生まれたそうです。 -
横浜市では歴史的建造物を保存するために、老朽化した建物を建替えの際も、建物の一部保存することを指導しています。以下に紹介するのは建替えられた建物の一部に、旧建物のファサードを部分的に残す手法を用いて、新たに蘇った建物です。
最初に紹介するのは、平成5年に完成した横浜第二合同庁舎。旧建物の生糸検査所(横浜農林水産合同庁舎)は一旦解体されましたが、低層部分のファサードに旧建物を使っています。旧建物は遠藤於菟晩年の設計で大正15年の竣工。 -
2つ目が、旧第一銀行横浜支店(横浜銀行本店別館)
昭和4年に竣工した建物で、旧建物のバルコニー部分の先端だけを曳屋して移築したもので、2,3階部分がトスカナ式オーダーの円柱を並べたバルコニーとなっています。
現在は横浜アイランドタワーの一部として再生されています。 -
3つ目が旧川崎銀行横浜支店(現日本興亜損保横浜支店)
これは大正11年に隣の旧横浜商銀本店の設計者妻木頼黄の弟子矢部又七により設計され建てられたもので、ファサード2面を残してSRC9階建ての建物に平成元年に建替えられたもので、歴史的建物保存・再生の手法の先駆的な建物です。 -
昭和4年に竣工した旧安田銀行横浜支店。数年前までは富士銀行の店舗として使われていました。
安田銀行は大正末期から昭和の初期にかけて、全国にほぼ同じスタイルの支店を建てて営業展開していたようです。その中でも最大規模の現存する建物がこれです。 -
ルステカ積みの外壁に、ドリス式の丸い付け柱と半円形の窓が特徴のギリシャ神殿のような、印象的なデザインのファサード
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現在は東京藝術大学 映画研究科の建物として使われています。あの北野武氏が教授を勤める大学です。
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旧横浜正金銀行本店(県立歴史博物館)
妻木頼黄の設計によるネオバロック様式の建造物で横浜正金銀行本店として、明治32年(1899年)から5年の歳月をかけて明治37年に建築されたものです。
ここは、私が一番好きな建物です。
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南側の壁面
地上三階、地下一階の構成で、外壁は稲田御影で化粧を施し、重厚なコリント式の柱が周囲を巡る、ドイツルネサンス様式の影響を色濃く感じさせる本格的な石造りの建物です。 -
銅板葺きのドーム
このドームは2代目で最初のものは、関東大震災で焼失したものの、建物本体は災害を免れ、また、昭和20年(1945年)の横浜大空襲でも被害を受けることなく現在にいたったもので、昭和39年8月、神奈川県が東京銀行からこれを譲り受けるとともに屋上ドームを復元し現在の姿に蘇りました。 -
西側の壁面
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東側の壁面
これだけ見ていると日本の建物とは思えないですね。 -
建物裏側に展示されている大砲
これは、旧山下居留地90番から出土された帝政ロシア製の大砲 -
1969年(昭和44年)、国の重要文化財に指定され、また1995年(平成7年)には広島原爆ドームとともに近代史跡としては初めて国指定史跡となり、神奈川県立歴史博物館として開館しました。
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一見なんでもない建物に見えるこのビル、ここは旧東京海上火災保険ビルで、壁面を覆うタイルの貼り方を主たる意匠とするアールデコ特有のスタイルのビルで、昭和11年に大林組により建築された建物で、現在外壁のタイル落下防止のためネットで覆われています。
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今回の新発見 「牛馬飲水」
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JR根岸線の「関内」駅を北口へ出てそのまま線路に沿って北西へ進むと、2ブロックほど先の交差点から海岸方向へ向けて洒落た雰囲気の通りが延びている。それが「馬車道」です。ここはさまざまな物事の「日本発祥」の舞台となった場所として知られています。
通りには「近代街路樹発祥の地」「アイスクリーム発祥の地」「ガス灯発祥の地」「近代写真発祥の地」などの記念碑が並んでいます。 -
旧三井銀行横浜支店(現三井住友銀行)
昭和6年に建築された正面を列柱で飾る、戦前の銀行建築の典型的なデザインの建物。 イオニア(渦巻き)式柱頭の列柱は、正面の4本の中央と、右側面2本の中央に入口を設け、真正面から見るとシンメトリーになっています。 -
赤レンガ倉庫は、新港埠頭の税関施設として建設されたもので、2号倉庫が1911年、1号倉庫が1913年に竣工。設計は横浜正金銀行本店と同じ妻木頼黄です。
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都市横浜の発展とともに歩んできた赤レンガ倉庫が、「港の賑わいと文化を創造する空間」をコンセプトに、建物の持つ魅力を最大限に生かした新しい文化・商業施設として生まれかわりました。世界への文化発信や若手の育成、市民文化の活動拠点として活用される1号館、個性豊かなレストランやショップが集まった2号館、そして様々なイベントや撮影に利用されるイベント広場が一体となって新たな賑わいを演出しています。
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ここからは、新しい横浜を代表する建物を少し紹介します。
手前が大桟橋客船ターミナル 奥がベイブリッジ -
運河から眺める現在のみなとみらいの象徴 ランドマークタワー
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みなとみらいの東の先端にある、パシフィコ横浜 ここは、印象的なデザインのヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルと会議センター、国立大ホール(国立横浜国際会議場)、展示ホール、アネックスホール、から構成されています。
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これまで紹介しましたように、関内には開港当時の面影を物語る数多くの建造物が関東大震災や戦災でそのほとんどが失われてしまいました。
馬車道十番館は、そのころの建築様式をそのままに、明治の西洋館を再現した建物で赤いレンガの洋館造り。店頭にはレトロなガス灯。店内では、紺の制服に白襟と白いエプロンのウェイトレスが軽やかに動きまわり、横浜らしい異国情緒が漂う店。コーヒーもおいしくてホイップした生クリームも付いてきてケーキもリーズナブルな金額で味わえます。
なお、ここはガス事業の創始者でもある高島嘉右衛門家の旧跡に当たります。 -
馬車道十番館の前にも馬車道にあったものと同じ馬の水飲場がレトロな電話ボックスと並んであります。
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おまけで最後に紹介するのは勝烈庵馬車道本店 ここは、浜っ子なら知らない人はいないほど有名な、創業78年こだわりのカツレツの老舗です。いろんな野菜を煮込んで造った特製ソースをサクサクの衣にかけて食べるジューシーなカツレツは絶品です。これに赤だし味噌汁と特製の漬物。関内に出ると中華街かこちらでかつれつを食べるかがいつものパターンです。
とんかつと呼ばずかつれつと呼んでいるのもこだわりのひとつですね。
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この旅行記へのコメント (5)
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- 井上@打浦橋@上海さん 2006/11/19 08:27:25
- 横浜と上海
- ぬいぬいさん、どうも。
私のところへの訪問有難うございます。
私も横浜なんです。
小学校3年から47歳まで横浜にいました。
いや、家もまだ横浜にあります。
ですが、ぬいぬいさんの旅行記見ましたら、
横浜のことほとんど知らなかったのかと、思えてきました。
私がうろついていたのは野毛だけですので、野毛は詳しいですが・・。
横浜と上海は結構共通点が多いですね。
バンドと呼ばれていた地域がある、競馬場があったなど・・・
そして、当初の都市づくりには、どうも、
共通の英国人の顔が出てきたりします。
ぬいぬいさんの好きな横浜の建物、次回横浜に帰った時には、
ジックリ見て回りたいと思います。
上海では、ここ4・5年前から古い建築物に興味を持ち始めてきましたが、
横浜では、そういう目線で街歩きをしたことありませんでしたので、
次回は、横浜の別の魅力を感じる街歩きをしようと思います。
横浜正金銀行、旧第一銀行横浜支店イイですね。
- ぬいぬいさん からの返信 2006/11/19 15:40:16
- RE: 横浜と上海
- 井上@打浦橋@上海さん こんにちは
訪問・コメントありがとうございます。
昨年の春に上海に行きましたが、確かに横浜とバンド辺りの歴史的な建物は
似ている感じがしますよね。
私は建築関係の仕事なので、どこに行ってもまず建物が目に付いてしまい、旅行記も建物が中心の写真が多くなってしまいます。
会社が横浜なので、普段何気なく通っている道は、あまり気にして眺めることがなかったのですが、自分で写真をまとめてみると結構いいもんだなと改めて感じている今日この頃です。
上海は2日間の滞在だったので、バンドの街並みと南京路、新天地、豫園の辺りしか足を伸ばすことができませんでしたが、きっともっといいところがたくさんあるんでしょうね。又、機会がありましたら行って見たいと思います。
横浜の写真、またいろいろアップしていきますので遊びに来てください。
-
- noriakiさん 2006/11/14 19:54:11
- こんばんは!
- ぬいぬいさん
こんばんはです・・・
今焼津市に仕事で来ています。
神奈川県庁の写真懐かしく拝見しました。
僕が、この建物を見たのは何十年前だったか・・・・
昔は、藤沢に住んでいて会社が川崎だったので、帰りには桜木町まで足を伸ばして、山下公園まで出掛けていたことを思い出させてくれます。
いまでも健在な建物は、これからも残していくようにしないと、歴史的建造物が失われてしまいますね。
- ぬいぬいさん からの返信 2006/11/15 17:41:26
- RE: こんばんは!
- noriakiさん
こんばんは いつもありがとうございます。
奇遇ですね。私も昨日は仕事の関係団体の研修で焼津に行っていました。
東海道の由比宿を散策して、駿河湾と富士山が眺望できる高台のホテルで宿泊し、今朝、掛川城に寄って、つま恋で食事をして先ほど帰ってきました。
今回は、バスで団体行動でしたが、時間に余裕があったためのんびり散策してきました。また、後ほど写真はアップしますので、また見に来てください。
- noriakiさん からの返信 2006/11/17 16:18:53
- RE: RE: こんばんは!
- ぬいぬいさん
こんにちは!
本当ですか?!?!
奇遇ですよね・・・
僕の焼津は、仕事のついでに漁港の写真が撮れれば、と思っていたのですが、古い漁港の近くのホテルだったので、行ってみたら漁港は新しいほうに移ってしまったらしく、市場も閑散としていて残念ながら、写真が撮れませんでした。
でも行きには新幹線の社内から富士山が綺麗に見えたので、写真が撮れただけ良かったです。
noriaki
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