Ruedesheim/Niederwald Denkmal

2000/06/02 - 2000/06/14

リューデスハイムはワインの街、そしてライン下りをする観光でで賑わう。日本人の観光客もほとんどここから乗船する。

エリア リューデスハイム(ドイツ)

1871年の普仏戦争の勝利と独逸帝国統一を記念して1883年建設された。 上部中央は女神ゲルマニア、両脇は戦争と平和の天使、台座正面のレリーフは皇帝ヴィルヘルム一世と宰相ビスマルクを中心として多くの軍人達。その下のレリーフには「ラインの護り」の歌が書かれている。 この地は1997年に始めての独逸旅行で訪れた。2000年は再訪である。

Die Wacht am Rhein ：ラインの護り　（拙訳）

１　雄叫びは響き渡る雷鳴と剣戟と大波の激突の如く
　　ラインへ　ラインへ　独逸のラインへ
　　ラインの防人たらんとするは誰ぞ
　　　
　　：愛する祖国よ　泰然自若としているがよい：
　　：堅固にして忠実なる護り　ラインの護りは：　　 　　　（繰り返し）

２　数十万の人々は即座に疼き
　　万人の瞳は明るく輝き　そして力強き独逸人は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　神聖なる国境を護る

３　防人は天空の中州を仰ぎ見る
　　そこでは　かっての勇士達が眼下を見おろし
　　そして誓う　誇り高き戦いの意欲を以て
　　汝ラインは　独逸であり続ける　吾が胸の如くに

４　未だ　燃える血の一滴がある限り
　　未だ　拳に剣を抜く力がある限り
　　未だ　腕に銃の撃鉄を起こす力がある限り
　　ここ汝の地に　踏み込む敵は無し

５　誓いは響き渡る　波は荒れ狂う
　　旗は空高く　風にはためく
　　ラインで　ラインで　独逸のラインで
　　我等全ては　防人であらんとす

この歌の歌詞が書かれたのは仏蘭西の脅威を意識して1840年　Max Schneckenburg
に依って書かれた。続いて1854年　Karl Wilhelm が男性合唱曲として作曲した。
その後　普仏戦争に勝利した独逸帝国（1871年統一）では国歌のように愛唱され、ナチス独逸の時代まで続く。正に独逸民族主義の高揚、謳歌の古色蒼然たる歌である。
今日では全く歌われないのも当然ながら。もし是を大声で歌ったらネオナチか右翼と間違えられて警察がすっ飛んでくるかも知れない。　このＣＤを独逸でずいぶん探したが全く無く、日本で手に入れた。因みに此のメロディーはエール大学と同志社大学のカレッジソング（明治４２年頃作歌）として使われている。　又映画「カサブランカ」の中の「リックスカッフェ」で独逸の軍人達が合唱するシーンがある。

戦争の天使

平和の天使

ヴィルヘルム皇帝・国王陛下はこの記念碑の定礎式に於いて　1877年9月16日　次の言葉を告げた。
吾が父　一世陛下がプロイセン国民に　ベルリンの記念碑の前で告げられた如く　朕は今日　この有意義なる場所に於いて独逸国民に宣言する。
戦死者を追悼し　生存者を称賛し　次の世代には見習う事を

独逸民族の全てが一致し、勝利を収めた精神的高揚を記念し
そして　独逸帝国の再興に向けて　1870〜1871

ラインの観光船から見る

こんな可愛いリフトで葡萄畑の上をニーダーヴァルトの丘迄,　帰りは葡萄畑の中を下るのも一興かも？　　ラインの眺めが美しい。

ニーダーヴァルトの丘からのラインの眺め

リューデスハイムにはワイン酒場が賑わい　世界中から沢山の観光客が訪れる。
そしてライン下りを楽しむ人達はここからザンクトゴアハウゼン迄乗船して両岸い佇む城を観光する。「ライン下り-ハイデルベルク-ローテンブルク-ロマンチック街道-ノインシュヴァンシュタイン城-ミュンヘン（ホーフブロイハウス）」が独逸観光入門コース。
従って日本のツアー客がライン下りの観光船にはいっぱい。

ツグミ横町

世界の観光客で賑わうワイン酒場

リューデスハイム駅