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 パリは子供の頃からの憧れの街だった。1日目はリヨン駅でフランに換金、大きなリュックサックの荷物を預けて泊まるところを決めようとするがユースホステルが満員。インフォーメーションで1フラン(73円)でパリの地図を買い、泊まる所が決まらないまま街を歩く。ルーブル美術館に行くが休館、ノートルダム大聖堂も塔に登れず、セーヌ川沿いを歩いていると日本人と出会い、安いホテルを紹介してもらった。早速ホテルに行き、17.8フラン(1300円)を払いチェックインした。ホテルの近くにミスパリという日本人観光客が良く行く店があり、入ってみると日本人の女性店員が愛想良く香水、オーデコロンなどを説明してくれるが高いので店を出た。オペラ座、コンコルド広場、シャンゼリゼ通り、凱旋門と歩くが、パリの夜は冷える。ホテルに戻ると机付きのしゃれた一人部屋で気に入ったが疲れてすぐに寝てしまった。<br />2日目は追い出されるようにチェックアウトし、エッフェル塔のエレベータに40分並び展望台に登った。エッフェル塔からは道が放射線状に伸びる街並みが良く見え「これがパリだ!」と思わず叫んでいた。エッフェル塔前の公園のベンチでサンドイッチの昼食をとりルーブル美術館に行く。閉館の5時までモナリザ、ミロのビーナス、ミレーの落穂拾い、アングルの泉、レンブラントの自画像など教科書に載っている名作がずらりと並び、とても見切れなかった。ルーブルを出てセーヌ川のほとりにたたずむとアコーディオンが奏でるシャンソンが聞こえてくる。これが憧れのパリだ、と感慨に浸った。夕暮れ時からモンマルトルまで歩くとサクレクール寺院が照明の中で白く浮かび上がっている。その周りにはヒッピーのような若者が大勢いる。ロートレックの絵で有名なムーランルージュを見ていると12時近くになり、終電の地下鉄でリヨン駅に行こうとするが乗る電車を間違えて途中で降り、真夜中のパリを迷いながら歩き回るはめになった。ようやく駅を見つけて待合室に入り狭いベンチで寝ることにした。回りには寝袋で寝る若者がかなりいた。<br />3日目はノートルダム大聖堂の最上部に登り写真を撮る。パリの街並みが美しい。カルチェラタン、パンテノンを通りソルボンヌ大学まで歩く。ルクセンブルク公園では老人達がゲームを楽しんでいた。夢に見たパリの3日間はあっという間だった。<br /><br />フランスで訪ねたもう一つの街、リビエラ海岸の避暑地ニースでは海水浴をするが、波が荒く水が冷たいのですぐに海からあがった。浜辺で日光浴するが小石の浜で体が少し痛かった。「英国人の散歩道」と名付けられた道を歩き城の近くまで行くと崖の下の深い海で数人が悠々と泳いでいた。崖から見るニースの海岸の夕暮れは心に残る美しさだった。夕方に安い食べ物屋で5フラン(400円)でピザ、サンドイッチを買ってカジノに行った。入口で身なりをチェックされたが、黙っていれてくれた。ルーレット場に行くとまずシャンデリアの豪華な部屋に驚く。中に入ろうとすると係員にパスポートを要求され、渡すと厳しい顔付きでチケットを作る。バッグを預けて部屋に入るとタキシードに蝶ネクタイ姿の男の周りを10人位が囲み血走った目で1000フラン札(73000円)を無造作に張っている。すごい金持ちなのだろうと思いながら金が無い私は見学だけして外に出た。リビエラ海岸とカジノを体験できたニースも懐かしい思い出である。<br /><br />(2005年4月の旅)<br />「華の都パリ」【1】夕暮れのセーヌ川クルーズ<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021549/<br /><br />「華の都パリ」【2】 ルーブル美術館<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021564/<br /><br />「華の都パリ」【3】 2200年の歴史の街並<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021612/<br /><br />(2006年10月の旅)<br />フランスのパリからヴェルサイユ宮殿へ<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10111683/<br /><br />フランスのモン・サン・ミッシェルとパリの夜景<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10111845/<br /><br />フランス・パリでディープ・インパクトを応援にロンシャン競馬場へ<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112007/<br /><br />フランス・パリの美術館巡り<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112766/<br /><br />フランス・パリのダイアナ妃事故現場<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112528/<br /><br />フランス・パリの風景<br />http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112930/<br /><br />(写真はセーヌ河畔のノートルダム大聖堂)<br />

欧州バックパッカーの旅【13】 1971年のフランス、パリ・ニース

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1971/08/26 - 1971/09/20

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4

25

さすらいおじさん

さすらいおじさんさん

 パリは子供の頃からの憧れの街だった。1日目はリヨン駅でフランに換金、大きなリュックサックの荷物を預けて泊まるところを決めようとするがユースホステルが満員。インフォーメーションで1フラン(73円)でパリの地図を買い、泊まる所が決まらないまま街を歩く。ルーブル美術館に行くが休館、ノートルダム大聖堂も塔に登れず、セーヌ川沿いを歩いていると日本人と出会い、安いホテルを紹介してもらった。早速ホテルに行き、17.8フラン(1300円)を払いチェックインした。ホテルの近くにミスパリという日本人観光客が良く行く店があり、入ってみると日本人の女性店員が愛想良く香水、オーデコロンなどを説明してくれるが高いので店を出た。オペラ座、コンコルド広場、シャンゼリゼ通り、凱旋門と歩くが、パリの夜は冷える。ホテルに戻ると机付きのしゃれた一人部屋で気に入ったが疲れてすぐに寝てしまった。
2日目は追い出されるようにチェックアウトし、エッフェル塔のエレベータに40分並び展望台に登った。エッフェル塔からは道が放射線状に伸びる街並みが良く見え「これがパリだ!」と思わず叫んでいた。エッフェル塔前の公園のベンチでサンドイッチの昼食をとりルーブル美術館に行く。閉館の5時までモナリザ、ミロのビーナス、ミレーの落穂拾い、アングルの泉、レンブラントの自画像など教科書に載っている名作がずらりと並び、とても見切れなかった。ルーブルを出てセーヌ川のほとりにたたずむとアコーディオンが奏でるシャンソンが聞こえてくる。これが憧れのパリだ、と感慨に浸った。夕暮れ時からモンマルトルまで歩くとサクレクール寺院が照明の中で白く浮かび上がっている。その周りにはヒッピーのような若者が大勢いる。ロートレックの絵で有名なムーランルージュを見ていると12時近くになり、終電の地下鉄でリヨン駅に行こうとするが乗る電車を間違えて途中で降り、真夜中のパリを迷いながら歩き回るはめになった。ようやく駅を見つけて待合室に入り狭いベンチで寝ることにした。回りには寝袋で寝る若者がかなりいた。
3日目はノートルダム大聖堂の最上部に登り写真を撮る。パリの街並みが美しい。カルチェラタン、パンテノンを通りソルボンヌ大学まで歩く。ルクセンブルク公園では老人達がゲームを楽しんでいた。夢に見たパリの3日間はあっという間だった。

フランスで訪ねたもう一つの街、リビエラ海岸の避暑地ニースでは海水浴をするが、波が荒く水が冷たいのですぐに海からあがった。浜辺で日光浴するが小石の浜で体が少し痛かった。「英国人の散歩道」と名付けられた道を歩き城の近くまで行くと崖の下の深い海で数人が悠々と泳いでいた。崖から見るニースの海岸の夕暮れは心に残る美しさだった。夕方に安い食べ物屋で5フラン(400円)でピザ、サンドイッチを買ってカジノに行った。入口で身なりをチェックされたが、黙っていれてくれた。ルーレット場に行くとまずシャンデリアの豪華な部屋に驚く。中に入ろうとすると係員にパスポートを要求され、渡すと厳しい顔付きでチケットを作る。バッグを預けて部屋に入るとタキシードに蝶ネクタイ姿の男の周りを10人位が囲み血走った目で1000フラン札(73000円)を無造作に張っている。すごい金持ちなのだろうと思いながら金が無い私は見学だけして外に出た。リビエラ海岸とカジノを体験できたニースも懐かしい思い出である。

(2005年4月の旅)
「華の都パリ」【1】夕暮れのセーヌ川クルーズ
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021549/

「華の都パリ」【2】 ルーブル美術館
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021564/

「華の都パリ」【3】 2200年の歴史の街並
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10021612/

(2006年10月の旅)
フランスのパリからヴェルサイユ宮殿へ
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10111683/

フランスのモン・サン・ミッシェルとパリの夜景
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10111845/

フランス・パリでディープ・インパクトを応援にロンシャン競馬場へ
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112007/

フランス・パリの美術館巡り
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112766/

フランス・パリのダイアナ妃事故現場
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112528/

フランス・パリの風景
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10112930/

(写真はセーヌ河畔のノートルダム大聖堂)

同行者
一人旅
一人あたり費用
100万円以上
交通手段
鉄道

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  • 正面から見るエッフェル塔。

    正面から見るエッフェル塔。

  • 反対側から見るエッフェル塔。

    反対側から見るエッフェル塔。

  • エッフェル塔から見る公園。

    エッフェル塔から見る公園。

  • エッフェル塔の先端。

    エッフェル塔の先端。

  • エッフェル塔から見る放射線状に伸びる街並み。

    エッフェル塔から見る放射線状に伸びる街並み。

  • エッフェル塔から見る放射線状に伸びる街並み。

    エッフェル塔から見る放射線状に伸びる街並み。

  • セーヌ河畔から見るノートルダム大聖堂。 <br />

    セーヌ河畔から見るノートルダム大聖堂。

  • ノートルダム大聖堂。

    ノートルダム大聖堂。

  • ノートルダム大聖堂。

    ノートルダム大聖堂。

  • ノートルダム大聖堂の最上部。

    ノートルダム大聖堂の最上部。

  • ノートルダム大聖堂の最上部から見るパリの街並み。

    ノートルダム大聖堂の最上部から見るパリの街並み。

  • ノートルダム大聖堂の最上部から見るパリの街並み。

    ノートルダム大聖堂の最上部から見るパリの街並み。

  • セーヌ河畔のルーブル美術館。

    セーヌ河畔のルーブル美術館。

  • ルーブル美術館のモナリザ。

    ルーブル美術館のモナリザ。

  • シャンゼリゼ通り。

    シャンゼリゼ通り。

  • シャンゼリゼ通り。

    シャンゼリゼ通り。

  • 凱旋門。

    凱旋門。

  • コンコルド広場。

    コンコルド広場。

  • オペラ座。

    オペラ座。

  • セーヌ河畔の光景。

    セーヌ河畔の光景。

  • セーヌ河畔の光景。

    セーヌ河畔の光景。

  • セーヌ河畔の光景。

    セーヌ河畔の光景。

  • ルクセンブルク公園。老人達がゲームを楽しんでいた。

    ルクセンブルク公園。老人達がゲームを楽しんでいた。

  • ニースの海岸。

    ニースの海岸。

  • ニースの海岸の夕暮れ。

    ニースの海岸の夕暮れ。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • しましまさん 2005/08/28 07:53:28
    パリは変わらないんですね。(^^)
    せっかく掲示板でお招きいただいたのに、訪れるのが遅くなって申し訳ありません。2005年、パリもあわせて拝見しました。
    パリは美しいですね。
    私もセーヌ川沿いを散歩して、心地良かったです。
    ノートルダム大聖堂の後ろ姿にフランスの気合を見た気がしました。
    でも一人で探索していたら、2日目ぐらいから寂しくって「ここでは私は住めないな。」と思ったのです。私には大きすぎるし・・・というわけで、ニースに来ちゃったのです。

    カジノはモナコでですが、2度入りました。2度ともそんなに賭けている人もおらず、閑散としていました。
    ニースの海は7月までは、日本人でも温かかったですね。その後は寒い!!
    そして、夕日も最高ですよね。同感です。

    短い日程で見るべきものは、見ていらしたんですね。(私はまだ見てないものが沢山あります。)
    そして、当時の若者の旅の苦労も読み取れて、参考になりました。
    私も、パリはホテルを見つけるの大変でした。しかもオフィスドツーリストも全然教えてくれなかったです(泣)心細かったです。
    エッフェル塔は、とても気にいりました。どうしてなのでしょうか?自分でも不思議です。東京タワーもあるのに。周りの景色でしょうか。

    とりとめ無くなってしまったので、この辺で。
    旅行記、楽しませていただきました。
    ありがとうございます。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2005/08/28 12:34:12
    RE: パリは変わらないんですね。(^^)
    しましまさん  パリ・ニースをご覧いただきご評価もいただきありがとうございます。

    >せっかく掲示板でお招きいただいたのに、訪れるのが遅くなって申し訳ありません。2005年、パリもあわせて拝見しました。
    パリは美しいですね。
    私もセーヌ川沿いを散歩して、心地良かったです。
    ノートルダム大聖堂の後ろ姿にフランスの気合を見た気がしました。
    でも一人で探索していたら、2日目ぐらいから寂しくって「ここでは私は住めないな。」と思ったのです。私には大きすぎるし・・・というわけで、ニースに来ちゃったのです。


    パリはフランス人の気合、プライドを感じる街です。特に、文化遺産や芸術を大切にする国民性は素晴らしいですね。
    でもしましまさん がおっしゃるようにパリの生活が寂しいとおっしゃる方も何人かおられました。都会の他人に無関心な面はあるかも知れませんね。

    >カジノはモナコでですが、2度入りました。2度ともそんなに賭けている人もおらず、閑散としていました。
    ニースの海は7月までは、日本人でも温かかったですね。その後は寒い!!
    そして、夕日も最高ですよね。同感です。

    ニースの海に入り、夕日を見てカジノに入ったのはいい思い出です。
    カジノはバックパッカーできたないかっこうをしていたのですが良く入れてくれたと思います。カジノで遊ぶ金持ちはカルチャーショックでした。

    >短い日程で見るべきものは、見ていらしたんですね。(私はまだ見てないものが沢山あります。)
    そして、当時の若者の旅の苦労も読み取れて、参考になりました。
    私も、パリはホテルを見つけるの大変でした。しかもオフィスドツーリストも全然教えてくれなかったです(泣)心細かったです。
    エッフェル塔は、とても気にいりました。どうしてなのでしょうか?自分でも不思議です。東京タワーもあるのに。周りの景色でしょうか。

    私はいつも駆け足で見て回っており一度長期滞在してじっくり歩いてみたいと思っています。
    エッフェル塔は私も好きでパリは3回行きましたがエッフェル塔を見るとパリだ! と思います。東京タワー違うのは周辺の光景ですね。広くて美しい公園に囲まれセーヌ川も近い、パリ万博の都市計画は100年たってその素晴らしさが際立ちましたね。

  • fkさん 2005/07/11 12:13:12
    シェンゼリゼ
    さすらいおじさん,

    当時私はパリの北10kmのサンドゥニにいました。
    オートバイ「モトベカン」が愛車で,パリにも時々
    遊びに行きました。
    パリジエンヌがスカートをなびかせて颯爽と「モトベカン」で
    走り回っていた。

    セーヌ川沿いをオートバイで走るのは快適でした。

    「オーシャンゼリゼ」というシャンソンが大流行でしたね。

    写真をみると,当時は観光者も少なくて悠長な観光ができました。
    車も少ない,「ビートルズ」というカムトムシのドイツ製自動車も
    写っている。

    ルーブル博物館の前の広い公園がよかった。
    いまはガラス張りの三角の建物があって,広場が狭くなっていますね。

    懐かしいなー,と感慨深く古い写真をながめ,文章を読みました。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/11 13:14:32
    RE: シェンゼリゼ
    fkさん 1971年のパリをご覧いただきありがとうございます。


    パリの近郊にお住まいでオートバイで,颯爽と走り回っておられたのですか。いい青春を体験されましたね。

    「オーシャンゼリゼ」というシャンソン、私も好きでパリを浮き浮きと歩きながら、口ずさみました。

    「ビートルズ」というドイツ製自動車はこの時代一番人気があったと思います。

    ルーブル博物館の前の広い公園で1971年はのんびりとサンドイッチとピザを食べました。

    今年5月に3度目のパリに行きましたが1971年の思い出が強く、懐かしさでいっぱいでした。旅の思い出は一生の宝ですね。

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