欧州バックパッカーの旅【６】　１９７１年のノルウェー・オスロとベルゲン

1971/07/26 - 1971/09/20

　夜行列車でストックホルムからノルウェーの首都オスロに向かった。オスロには早朝についてしまい、ムンク美術館などは開いていないので１両だけのかわいらしい地下鉄に乗りヴィーゲラン公園とフログネル公園に行った。公園はたくさんの彫刻や花壇、噴水で飾られさすがに国民の憩いの場所を大切にするヨーロッパの街だなあと思った。
午前中にオスロからベルゲンに移動し、ケーブルカーでフロイエン山（私の記録ではモンタナ山となっているが、記録ミスかもしれない）に登る。あいにく雲がかかっていたが時折雲が流れてフィヨルドが見えると歓声があがる。私もフィヨルドを見るためにベルゲンまで来たので、深く入り込んだ湾をゆっくりと眺めた。この山でシベリア鉄道で知り合ったドイツ人と偶然出会う。彼はベルゲンからイングランドに船で渡るそうで、ベルゲン駅で再会を願って別れた。
ベルゲンからデンマークのコペンハーゲンに向かう列車の車窓からは残雪の山々、雪解けで激流の川が良く見えた。列車は海岸線いっぱいに張り出す岩山と深く入りこんだフィヨルドの間を糸を縫うように走る。良くこんな断崖絶壁に鉄道を作ったものだと感心した。列車ではアメリカから来たという、少年院で非行少年を救う教師になることを志望している女学生２人組とフィンランド・ヘルシンキ大学で経済学を専攻している女学生と同席。アメリカの人種差別問題、教育問題、日米関係、宗教問題、資本主義と社会主義の問題など話すが１９７０年前後は世界的に学生運動が盛んな時代で学生運動のテーマもアメリカでもフィンランドでも日本と共通性があったので話は弾み列車では退屈せず、有意義な時間を過ごせた。
（写真はベルゲンのフィヨルド）

エリア ノルウェー

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 鉄道

フログネル公園。公園はたくさんの彫刻や花壇、噴水で飾られていた。

フログネル公園。公園はたくさんの彫刻や花壇、噴水で飾られていた。

ケーブルカーから見るベルゲンのフィヨルド。

山頂から見るベルゲンのフィヨルド。

ベルゲンの海岸。

ベルゲンからデンマークのコペンハーゲンに向かう列車の車窓から見る残雪の山々。

ベルゲンからデンマークのコペンハーゲンに向かう列車の車窓から見る残雪の山々。

この旅行記へのコメント （4）

• kaz-ykさん 2005/07/07 18:53:19

  お邪魔します。

  さすらいおじさん　今晩は　お邪魔しています。
  昨晩　BS　TV　で　世界遺産　ベルゲン　木造の家　フィヨルドを、
  放映していました。今日は、北欧のツアーを調べています。
  貴方様の旅行記は、大変参考になりました。御礼迄
  １票を献じます。更なるご活躍を、お祈りします。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/07 19:16:12

  RE: お邪魔します。

  kaz-ykさん　ベルゲンをご覧いただき、ご評価もいただきありがとうございます。１９７１年当時はフィヨルド観光は現在ほど大規模ではなく、近場からの写真ですので、情報としては不十分ですが、多少なりともお役に立てば嬉しいです。

• wakabunさん 2005/07/07 12:43:09

  ノルウェー！

  ノルウェーがUpされていて嬉しいです。30年以上も前とはいえ、自然の美しさは全然変わっていませんね。フログネル公園も健在ですね。
  
  ベルゲンからコペンハーゲンまで電車でいかれたのですか？もしかして電車ごと船にのってしまうやつでしょうか？あれ、私も一度体験してみたいんですよね。すばらしい景色だとか。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/07 13:12:25

  RE: ノルウェー！

  wakabunさん　ノルウエーをご覧いただきありがとうございます。
  
  ＞ノルウェーがUpされていて嬉しいです。30年以上も前とはいえ、自然の美しさは全然変わっていませんね。フログネル公園も健在ですね。
  
  ノルウエーでは宿泊費をけちって夜行を２泊もしています。早朝着だったとはいえ、ムンクの叫びを見に行かなかったことを悔やんでいます。またゆっくりオスロやフィヨルドを訪問したいと思っています。
  
  ＞ベルゲンからコペンハーゲンまで電車でいかれたのですか？もしかして電車ごと船にのってしまうやつでしょうか？あれ、私も一度体験してみたいんですよね。すばらしい景色だとか。
  
  記録をきちんとつけていなかったのですが、当時の列車時刻表で見ると、夜行で寝て行ってますから、フェリーで列車ごと渡ったと思います。３０数年前の旅行記を書いていると、日記はつけていたのですが、忘れてしまっていることがいろいろ出てきますね。