ノルマンディー上陸！！

2007/06/16 - 2007/06/16

パリは仕事も含めて数度の訪問経験があり、６月と言う時期も良かったのでパリの観光バス会社が主催する「ノルマンディー日帰り観光」なるツアーに参加しました。
折りしも６３年前の６月この時期に世界の歴史の１ページを刻んだ戦闘がノルマンディーの海岸で起こったかと思うと一刻も早く現場を見たいと言うワクワクした気持ちに駆られてバスに乗り込みました。
パリからバスに揺られること４時間、駐車場でバスを降りて暫く歩いた後目の前に広がったのは海、崖そして凹凸の激しい原野。連合軍は海から上陸を試みそして崖をよじ登った！！！では凹凸は何？上陸開始前の連合軍の空と海からの射撃と爆撃で地形が変化し、それがそのまま今日まで残っているのですネ。
ジョン・ウエインー主演の「ノルマンディー上陸大作戦」で見た光景そのままのシーンです。その崖にロープを掛けてよじ登る連合軍兵士。それを崖の上から狙い撃ちするドイツ軍兵士。この静かで穏やかな地でその様な戦闘が行われたかと思うと、時の流れは人の心を変えても、荒らされた大地は自然に元には戻らない事を実感させられました。戦後生まれの私にはいくら軍人は命令に逆らえないとは言え、自分が登ろうとする崖の上に敵が機関銃を構えて待っているかと思うと逃げ出すしか他に策は無い様な気がしました。
現地に作られたアメリカ軍戦没者墓地には無数の墓石には１９４４年６月４日没と記されていました。遠く母国・故郷を離れて、上陸作戦初日に戦地で散っていった若者がここにもたくさんいたかと思うと平和の有り難さを改めて実感しました。

エリア フランス

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス
• 航空会社: ユナイテッド航空

アメリカ軍がよじ登った「ユタ・ビーチ」の崖

爆撃・艦砲射撃で変形した地形

アメリカ軍が上陸した「オマハ・ビーチ」

アメリカ軍戦没者墓地（アメリカ領土です）

ドイツ軍が連合軍を迎え打つ為に構築した塹壕跡