はちの父さんのクチコミ(9ページ)全515件

プレーンラインを右下の方に降りてゆくとコポルツェラー門です。1360年頃に建造され空壕と防御設備の残る市門で、ここにも「双頭の鷲」と市の赤い城壁の紋章が並んでいます。門をくぐると、右にタウパー渓谷への急な坂道が続いています。ドッペル橋（二重橋）にも行きたかったのですが、今回は時間がなくてここから遠目に眺めて街に引き返しました。

ローテンブルクで一番有名なプレーンラインです。左にジーバー塔、右にコーポルツェラー門、木組の家と泉のコンビネーションが人を惹きつけるのでしょう。ローテンブルクではここの写真をよく見かけます。ケーテ・ヴォールファールトというクリスマス専門店で記念に買った、クリスマスまで日付の窓を開けて行くアドベントカレンダーもここの絵でした。観光案内所で入手したパンフレットの表紙もここです。昼前に行った時は、泉のそばで路上音楽会を開いていました。

6つある門のうち西のブルク門に行きました。ローテンブルク最古の門です。すごく奥行きがあります。昔はこの先のブルクガルテンとの間に堀があり跳ね橋がありました。ブルクガルテン側から見ると塔の上部に三つの紋章が飾られています。中央に帝国自由都市の紋章、左右の市の紋章は船のように見えますが赤い城壁です。

現在、城壁は西側部分は開放しておらず、西北のクリンゲン門から南のシュピタール門まで東側部分約2.5キロを歩くことができます。西北のクリンゲン門から城壁の上に登ります、ここは城壁の外にもうひとつ外郭を備えている堅固な城門です。ここから時計回りに歩きます。ヴァイバ―塔とトーマス塔、ガルゲン門、レーダー門など幾つもの塔を通り過ぎます。城壁も四割が爆撃で破壊されたため、再建した部分には寄付した人のネームプレートが次々並びます。南の部分の床は木でできているところもあり、城壁を家の壁に利用させてもらっているのか脇道がなくなっているところもあります。30分ほどでシュピータール門に到着します。

鉄道で来るとこのレーダー門から街に入り5分ほどでマルクス塔に着きます。観光案内所で入手した日本語パンフレットには「唯一見学可能な展望塔」と書かれていたので、門の回りを一回りしましたが城壁通路へ上がる二つの階段だけで、塔へ登る入り口は見つかりませんでした。

ブルク公園から見えるドッペル橋は、はるか遠く下の谷の森の中にちらっと見えるだけで、二重構造であることははっきりとは解りませんでした、市庁舎塔の上からは角度が違い古代ローマの高架橋に似た構造が良くわかりました。コーポルツェラー門を出て右の方に降りて行く道を行くと橋に行くのですが、谷をだいぶ降りてまた戻ってくると一時間掛かると言われ、残念ながら途中で引き返しました。

カイザーブルクのシンボルともいえる丸いジンヴェル塔からは旧市街の眺めが素晴らしいというので、行ってみたら修理中で入場できませんでした。しかし前庭のテラスからも旧市街の町並みが良く見えました。銅の案内版と見比べながら、素晴らしい眺望を満喫しました。

マルクト広場の南東の角からハーフェンガッセという通りを東に行ったところにテディランドがあります。入り口の二メートルはある大きな白いテディベアが観光客を出迎え、一日中観光客が記念撮影をしています。お店の中はテディベアのオンパレード。ベア好きにはたまりません。

マルクト広場の北側にある市議宴会場は、かつては市議会員専用の宴会場でした。建物に取り付けられた仕掛け時計は、午前11時から午後3時までと午後8時から10時まで、毎時間、「マイスタートゥルンク」の伝統的史実の再現するのですが、訪れた時は、正面の帝国自由都市の双頭の鷲も時計も布で覆われていました。ティリー将軍とヌッシュ市長の出てくるからくり時計を楽しみにしていたのに、あきらめるしかありませんでした。

「ゲオルクの泉」は町最大の井戸で、深さ8メートル、10万リットルの水をたたえています。1446年に造られ、1608年に現在見られる後期ルネッサンス様式の姿になりました。悪竜を退治する聖ゲオルクが柱の上にいます。広いマルクト広場の隅にありよく目立ちます。人との待ち合わせポイントとして最適な場所です。

マルクト広場に面した市庁舎は、様式の異なる二つの建物から構成されています。前方は褐色のルネッサンス様式、後方は白いゴシック様式の建物です。市庁舎の正面玄関前の階段が格好のベンチで、街歩きで疲れてここに腰を下ろして一休みしている外人の旅行者が大勢いました。観光客が行き交うマルクト広場をボーッと眺めるのも良いですよ。　

市の中心マルクト広場には、北にマイスタートルンクの仕掛け時計のある市議宴会場、西に堂々とした市庁舎など、古い建物が建っており歴史を感じます。広場全体が北から南に傾斜していて、建物や広場の屋台、テーブルなども傾いています。市庁舎の写真を撮ろうとすると微妙に傾いてしまい上手く撮れません。

タウバー川の深い谷に三方を囲まれた高台に、10世紀にローテンブルク伯が城塞を構えたのが起源ですが、その後家の断絶、廃城、1356年の地震などでほとんど崩壊してしまい、唯一修復された礼拝堂が残っているだけです。現在は城塞公園(Burggarten)として整備され、市民の憩いの場となっています。旧市街とタウバー渓谷の素晴らしい眺めが一望できる絶好ポイントです。

一年中オープンしているクリスマス専門店ケーテ・ヴォールファールトです。ドイツ各地に支店がありますが、ローテンブルクではお店の前に赤い車が停めてあります。入り口の大きなくるみ割り人形の横で記念撮影しました。日本人店員がいます、それだけ日本人が沢山来店するのでしょう。

ローテンブルクの主教会となっている聖ヤコブ教会に夕方行ってみました。教会内部は荘厳な後期ゴシック様式のハレンキルヘで、主祭壇の近くは天井がとても高くなっています。主祭壇の作者は不明ですが、荘厳なステンドグラスをバックにとても美しい木彫祭壇で、しばらく見入ってしまいました。
その後2ユーロを支払い2階へ上がり、リーメン・シュナイダー作の「聖血の祭壇」を見ました。聖ヤコブ教会の副祭壇で高さ10.83ｍ、1505年の制作です。最上段に復活したイエス、その下に聖母マリアと大天使ミカエルが左右にひかえています。祭壇中央は『最後の晩餐』の場面。下段は十字架の死で天使たちが殉教の道具を持っています。画家デューラー、クラナッハが活躍したドイツ・ルネサンスの黄金時代に彫刻の鬼才といわれたリーメン・シュナイダーの代表作です。外枠は松、彫像は菩提樹で作られています。夕方で観光客が少なく静かにゆっくりと堪能できました。

街の北に位置するのが1390年頃 に築かれた外郭を備えた堅固な要塞のようなローテンブルク・トアです。城壁の外側から門を見ると、寄棟屋根の張り出し部にピッチ(敵に煮えたピッチを浴びせるために城壁から張り出た中世の城の開口部）があり防衛の強さを示しています。内部に拷問地下室、牢獄があります。ローテンブルク・トアを街の側から見ると付け柱装飾がついた段状破風が見事です。高い塔は16世紀の物です。

ディンケルスビュールには昔の穀物倉庫が三つ現存しますが、一番大きいのがこのシュランネ(穀物倉)で、現在はユースホステルとして使われています。巨大な特徴のある木骨家屋(1508年建築)で、建物裏手の窓も古びていて情緒たっぷりです。木造家屋の木組みが印象深く、建築技術的に当時どのように建てられたかよくわかります。

ゼークリンガー門の手前にある小さな建物が「東方三博士の礼拝堂」です。何の表示もないので注意していないと通り過ぎてしまいます。先の尖った湾曲の窓を持つ一階建ての建築物で、1378年に初めて資料に登場します。現在は戦没者慰霊堂となっているそうですが、扉が閉まっていて入れませんでした。

宿泊したホテルから西の方向200ｍもないところにあったのがゼークリンガー・トア。1648年にスウェーデン軍の包囲により破損し崩壊したが、塔は1655年にイタリアの建築士アントニオ・ドンによりバロック様式で再建されました。てっぺんの王冠部分のタイルが綺麗です。市の堀に行く階段があります。

1764年にバロック様式で造られたドイツ騎士団城です。見所は破風の三角にある格調高いロカイユ(ロココの貝殻状装飾)とカルトゥーシュというバロック様式の巻き軸装飾です。芸術的な化粧漆喰の装飾がなされたロココ礼拝堂が有名だそうですが中には入れませんでした。