東京の地下鉄は10本ほどの計画は決まっていても、営団(現メトロ)と都営が路線を争い、かつ将来の直通相互乗り入れ先の思惑で、...
続きを読む軌間を含めて路線計画は二転三転している。
その中で旧都電路線部分の代替路線という理由で、「都営6号線」が1968年から1973年にかけて全線開通した。さらに1978年(昭和53年)に「都営三田線」に改称された。
南側の終点の駅名をとった「都営三田線」という名称は、三田駅から高島平方面に行く地下鉄のイメージということで、長らく定着していた。
しかし21世紀に入り、三田駅から目黒駅までの延伸、さらに東急目黒線との直通相互乗り入れ(現在は日吉駅まで)で、「三田」は単なる途中乗換駅になった。浅草線にもあるので三田を通るだけでは、地方からの客には路線名は分かりにくい。
都営のために西高島平駅から埼玉県方面への延伸意欲が湧かないのであろうが、東急との直通で南側の乗客が増えたとはいえ、三田線が未だに1972年からの6両編成のままで増結せずに半世紀走っているというのも、インフラ投資効率から考えれば無駄が多かったのではなかろうかと感じる路線。
2022年にやっと8両編成化が始まるのは目出度いが、開業時のホーム等の8両対応投が活用されるまでに半世紀もかかったという高コスト路線。
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投稿日:2021/05/25