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韓国旅行、四日目(9月27日(火))<br /><br />今日はこの旅行最大の目的、板門店ツアーに参加する。<br /><br />韓国は現在休戦状態。まだ終戦ではない。<br />ソウルからほんの数十キロ先に世界で多分唯一のDMZ(非武装地帯)があり、板門店では敵国とにらみ合っている。<br />どんなんだろう。近くて遠い国、板門店でその北朝鮮が見られるこのツアーに、ソウルを行くことに決めてから真っ先に参加するようガイドブックなどを調べた。<br /><br />ここは、韓国人は行けないらしい。外国人のみで、しかもツアーでないと行けない。<br />しかもそのツアー催行日も曜日が決められていて、更に訓練とかVIPが来訪するときはツアーがないらしい。実際、この9月27日の週はこの日だけツアーが催行されるとのことで、次の週に至っては一日もないという貴重なツアーだ。<br /><br />地球の歩き方にはツアー会社が4社あったが、その中で唯一、烏頭山(オドサン)展望台から北朝鮮を見ることができるルートを組んでいる、板門店トラベルセンターで予約した。<br />この板門店トラベルセンターはホームページを開設しているがホームページからの予約ができなかったので、ホームページでツアー催行日を確認してメール平文でやり取りした。すべて英語だった。<br />氏名はもちろん、パスポート番号やクレジットカード番号、ソウルでの滞在先の電話番号、そして2日前までにリ・コンファームが必要だった。<br /><br />↓板門店トラベルセンター<br />http://www.panmunjomtour.com/<br /><br />さて待ちに待った板門店ツアー、無事に帰ってきたのか?<br /><br /><br />□ 2016年9月24日(土) 韓国旅行記2016①(博多から釜山編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11176982<br /><br />□ 2016年9月25日(日) 韓国旅行記2016②(シティツアーバス編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11177310<br /><br />□ 2016年9月26日(月) 韓国旅行記2016③(釜山からソウル移動編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11178054<br /><br />■ 2016年9月27日(火) 韓国旅行記2016④(板門店編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11179061<br /><br />□ 2016年9月28日(水) 韓国旅行記2016⑤(北村韓屋編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11181474<br /><br />□ 2016年9月28日(水) 韓国旅行記2016⑥(昌徳宮編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11181592<br /><br />□ 2016年9月29日(木) 韓国旅行記2016⑦(慶州仏国寺編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11183499<br /><br />□ 2016年9月29日(木) 韓国旅行記2016⑧(慶州石窟庵編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11183703<br /><br />□ 2016年9月30日(金) 韓国旅行記2016⑨(慶州古墳編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11184893<br /><br />□ 2016年9月30日(金) 韓国旅行記2016⑩(慶州から釜山移動編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11187454<br /><br />□ 2016年10月1日(土) 韓国旅行記2016⑪(甘川洞文化村編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11190082<br /><br />□ 2016年10月1日(土) 韓国旅行記2016⑫(釜山から博多編)<br />    http://4travel.jp/travelogue/11190127

韓国旅行記2016④(板門店編)

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2016/09/27 - 2016/09/27

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くわ

くわさん

韓国旅行、四日目(9月27日(火))

今日はこの旅行最大の目的、板門店ツアーに参加する。

韓国は現在休戦状態。まだ終戦ではない。
ソウルからほんの数十キロ先に世界で多分唯一のDMZ(非武装地帯)があり、板門店では敵国とにらみ合っている。
どんなんだろう。近くて遠い国、板門店でその北朝鮮が見られるこのツアーに、ソウルを行くことに決めてから真っ先に参加するようガイドブックなどを調べた。

ここは、韓国人は行けないらしい。外国人のみで、しかもツアーでないと行けない。
しかもそのツアー催行日も曜日が決められていて、更に訓練とかVIPが来訪するときはツアーがないらしい。実際、この9月27日の週はこの日だけツアーが催行されるとのことで、次の週に至っては一日もないという貴重なツアーだ。

地球の歩き方にはツアー会社が4社あったが、その中で唯一、烏頭山(オドサン)展望台から北朝鮮を見ることができるルートを組んでいる、板門店トラベルセンターで予約した。
この板門店トラベルセンターはホームページを開設しているがホームページからの予約ができなかったので、ホームページでツアー催行日を確認してメール平文でやり取りした。すべて英語だった。
氏名はもちろん、パスポート番号やクレジットカード番号、ソウルでの滞在先の電話番号、そして2日前までにリ・コンファームが必要だった。

↓板門店トラベルセンター
http://www.panmunjomtour.com/

さて待ちに待った板門店ツアー、無事に帰ってきたのか?


□ 2016年9月24日(土) 韓国旅行記2016①(博多から釜山編)
    http://4travel.jp/travelogue/11176982

□ 2016年9月25日(日) 韓国旅行記2016②(シティツアーバス編)
    http://4travel.jp/travelogue/11177310

□ 2016年9月26日(月) 韓国旅行記2016③(釜山からソウル移動編)
    http://4travel.jp/travelogue/11178054

■ 2016年9月27日(火) 韓国旅行記2016④(板門店編)
    http://4travel.jp/travelogue/11179061

□ 2016年9月28日(水) 韓国旅行記2016⑤(北村韓屋編)
    http://4travel.jp/travelogue/11181474

□ 2016年9月28日(水) 韓国旅行記2016⑥(昌徳宮編)
    http://4travel.jp/travelogue/11181592

□ 2016年9月29日(木) 韓国旅行記2016⑦(慶州仏国寺編)
    http://4travel.jp/travelogue/11183499

□ 2016年9月29日(木) 韓国旅行記2016⑧(慶州石窟庵編)
    http://4travel.jp/travelogue/11183703

□ 2016年9月30日(金) 韓国旅行記2016⑨(慶州古墳編)
    http://4travel.jp/travelogue/11184893

□ 2016年9月30日(金) 韓国旅行記2016⑩(慶州から釜山移動編)
    http://4travel.jp/travelogue/11187454

□ 2016年10月1日(土) 韓国旅行記2016⑪(甘川洞文化村編)
    http://4travel.jp/travelogue/11190082

□ 2016年10月1日(土) 韓国旅行記2016⑫(釜山から博多編)
    http://4travel.jp/travelogue/11190127

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 前日の旅行記<br />http://4travel.jp/travelogue/11178054<br /><br /><br />4日目、9月27日(火)<br /><br />板門店ツアーは9時までに板門店トラベルセンターまで行かないといけないので、ちょっと早めに起床。<br /><br />この宿はagodaの予約確認メールでは朝食込になっていた。昨日、スタッフのお姉さんに朝食の件を聞いていなかったが、宿のスタッフが夜は帰ってしまったので、てっきり早朝からやってきて朝食の準備をするのかと思っていた。<br /><br />しかし・・・6時になっても6時半になっても人が来る気配がない。<br />あれれ、とないなってるんや。朝食はないのか? と思ってキッチンへ行くとなにやらパンが焼けているいい香りがしている。<br />ホームベーカリーのタイマーをセットして、7時に焼きあがるようにしていたようだ。<br /><br />冷蔵庫の中を見るとリンゴ、ヨーグルト、飲み物、ジャムが準備されている。キッチンにはパンを切るまな板と包丁。<br />そうか、これは自分たちで勝手に食べてくれということか。<br /><br />

    前日の旅行記
    http://4travel.jp/travelogue/11178054


    4日目、9月27日(火)

    板門店ツアーは9時までに板門店トラベルセンターまで行かないといけないので、ちょっと早めに起床。

    この宿はagodaの予約確認メールでは朝食込になっていた。昨日、スタッフのお姉さんに朝食の件を聞いていなかったが、宿のスタッフが夜は帰ってしまったので、てっきり早朝からやってきて朝食の準備をするのかと思っていた。

    しかし・・・6時になっても6時半になっても人が来る気配がない。
    あれれ、とないなってるんや。朝食はないのか? と思ってキッチンへ行くとなにやらパンが焼けているいい香りがしている。
    ホームベーカリーのタイマーをセットして、7時に焼きあがるようにしていたようだ。

    冷蔵庫の中を見るとリンゴ、ヨーグルト、飲み物、ジャムが準備されている。キッチンにはパンを切るまな板と包丁。
    そうか、これは自分たちで勝手に食べてくれということか。

    ザ プレイス ソウル ハノック ゲストハウス ホテル

  • アツアツのパンをホームベーカリーから出し(手がやけどするくらい熱かった)、パンを切り、中庭のテーブルで朝食をとった。

    アツアツのパンをホームベーカリーから出し(手がやけどするくらい熱かった)、パンを切り、中庭のテーブルで朝食をとった。

    ザ プレイス ソウル ハノック ゲストハウス ホテル

  • まだ静かな韓屋の中庭で食べる朝食。  <br />  <br />

    まだ静かな韓屋の中庭で食べる朝食。

    ザ プレイス ソウル ハノック ゲストハウス ホテル

  • 涼しい空気の中で食べるアツアツのパンは、ホントおいしかった。

    涼しい空気の中で食べるアツアツのパンは、ホントおいしかった。

    ザ プレイス ソウル ハノック ゲストハウス ホテル

  • ただ、この飲み物。コーヒーかと思ったがコーヒーの味は全くせず、今まで経験したことのない未知のの飲み物だった。ハッキリ言って「まずい」。翌日から近所のコンビニでコーヒーを買って飲むことにした。

    ただ、この飲み物。コーヒーかと思ったがコーヒーの味は全くせず、今まで経験したことのない未知のの飲み物だった。ハッキリ言って「まずい」。翌日から近所のコンビニでコーヒーを買って飲むことにした。

    ザ プレイス ソウル ハノック ゲストハウス ホテル

  • 板門店トラベルセンターはソウル市役所近くのコリアナホテルの隣にあると、案内メールに書いてあった。<br />地下鉄シティホール駅と光化門駅のちょうど中間くらいでちょっと駅から遠そうだったのでタクシーで行くことにした。<br /><br />宿を出て安国駅のほうに歩いていくと、結構たくさんの現代建設の社員がタクシーで出勤してくる。ちょうど空車になったタクシーを拾った。<br /><br />運転手さんに「コリアナホテル」と言っても分からない様子。地図を見せると地図に書かれていた文字が英語だったのでそれでもわからないらしい。<br />ええ? 大丈夫かいな? と心配しながら、昨日行った景福宮に行ってもらい、光化門を左に曲がり・・・とこちらがなぜか道案内して無事コリアナホテルに到着。

    板門店トラベルセンターはソウル市役所近くのコリアナホテルの隣にあると、案内メールに書いてあった。
    地下鉄シティホール駅と光化門駅のちょうど中間くらいでちょっと駅から遠そうだったのでタクシーで行くことにした。

    宿を出て安国駅のほうに歩いていくと、結構たくさんの現代建設の社員がタクシーで出勤してくる。ちょうど空車になったタクシーを拾った。

    運転手さんに「コリアナホテル」と言っても分からない様子。地図を見せると地図に書かれていた文字が英語だったのでそれでもわからないらしい。
    ええ? 大丈夫かいな? と心配しながら、昨日行った景福宮に行ってもらい、光化門を左に曲がり・・・とこちらがなぜか道案内して無事コリアナホテルに到着。

    コリアナ ホテル ホテル

  • 板門店トラベルセンターで、予約確認メールとパスポートを見せてチケットをもらう。<br /><br />この会社の場合、日本人には日本語のガイド、その他は英語ガイドが案内してくれる。<br />ただ、バスは一台に混乗で、英語の客はバスの後ろ、日本語の客はバスの前に座り、英語、日本語と交互に説明がされるようになっていた。

    板門店トラベルセンターで、予約確認メールとパスポートを見せてチケットをもらう。

    この会社の場合、日本人には日本語のガイド、その他は英語ガイドが案内してくれる。
    ただ、バスは一台に混乗で、英語の客はバスの後ろ、日本語の客はバスの前に座り、英語、日本語と交互に説明がされるようになっていた。

    板門店トラベルセンター アクティビティ・乗り物体験

  • ツアーデスク横にはお土産らしきもの。このヘルメット、気になるなあ。

    ツアーデスク横にはお土産らしきもの。このヘルメット、気になるなあ。

    板門店トラベルセンター アクティビティ・乗り物体験

  • これがチケット。中に氏名とバスの座席番号が書いてある。

    これがチケット。中に氏名とバスの座席番号が書いてある。

    板門店トラベルセンター アクティビティ・乗り物体験

  • 出発は09:30。それまで時間があるので周辺をぶらり。<br />コリアナホテル併設のコンビニでコーヒーを飲み、その後世宗大路を東亜日報の社屋やソウル市庁舎を見ながら歩く。<br /><br />すると、あれれ、ポツポツ雨が降り出してきた。せっかくオドサン展望台から北朝鮮を眺めるつもりなのに、視界は大丈夫か?<br />

    出発は09:30。それまで時間があるので周辺をぶらり。
    コリアナホテル併設のコンビニでコーヒーを飲み、その後世宗大路を東亜日報の社屋やソウル市庁舎を見ながら歩く。

    すると、あれれ、ポツポツ雨が降り出してきた。せっかくオドサン展望台から北朝鮮を眺めるつもりなのに、視界は大丈夫か?

  • 雨が降ってきたのでツアーデスクに戻り、トイレなどに行ったりしていたら、日本語ガイドがやってきた。<br />ガイドと共にコリアナホテルの前からバスに乗り込み、その後英語ツアーの人たちも乗り込み、09:30バスは発車。<br /><br />(写真は別の場所で撮影)<br /><br />発車後、車内ではツアーのスケジュールの確認、注意点などの説明が英語、日本語の順で行われた。<br />ちなみに日本人は私たちも入れて5人。ガイドは韓国人で大学で日本語を勉強したという30代くらいの女性だった。ただ、すごい早口でちょっと聞きづらい。<br /><br />英語ツアーは30人くらいはいただろうか。ガイドは50代くらいの女性。なんか英語の案内の方が聞きやすかった。<br /><br />このバスには、ガイド、お客、運転手以外にもう一人乗っている。脱北者だ。<br /><br />このツアーでは脱北者の話が聞けるとのことで、一通りツアーの説明が終わったところで、脱北者が紹介された。<br /><br />脱北者というと、40代くらいの短髪刈上げの男性、頬はこけて眼光鋭く、日焼けしていて服はずんだれて年より老けて見える・・・というイメージがあったが、紹介されたのは30代の女性。衣類やアクセサリーが垢抜けていてとても脱北者とは思えず、年齢もすごく若く見え、キャビキャビしていて全然30代には見えなかった。<br />明洞のLINEショップの店員と言ってもいいほど、いや、それ以上のキャビキャビさだった。<br />この女性、北朝鮮では結婚していて、まだ小さな子供を連れて脱北したそうだ。<br /><br />烏頭山(オドサン)展望台まではまず英語での話(通訳を介して)、その後質問タイムなどがあった。日本語での紹介は、烏頭山(オドサン)展望台を出発してからとのことだった。

    雨が降ってきたのでツアーデスクに戻り、トイレなどに行ったりしていたら、日本語ガイドがやってきた。
    ガイドと共にコリアナホテルの前からバスに乗り込み、その後英語ツアーの人たちも乗り込み、09:30バスは発車。

    (写真は別の場所で撮影)

    発車後、車内ではツアーのスケジュールの確認、注意点などの説明が英語、日本語の順で行われた。
    ちなみに日本人は私たちも入れて5人。ガイドは韓国人で大学で日本語を勉強したという30代くらいの女性だった。ただ、すごい早口でちょっと聞きづらい。

    英語ツアーは30人くらいはいただろうか。ガイドは50代くらいの女性。なんか英語の案内の方が聞きやすかった。

    このバスには、ガイド、お客、運転手以外にもう一人乗っている。脱北者だ。

    このツアーでは脱北者の話が聞けるとのことで、一通りツアーの説明が終わったところで、脱北者が紹介された。

    脱北者というと、40代くらいの短髪刈上げの男性、頬はこけて眼光鋭く、日焼けしていて服はずんだれて年より老けて見える・・・というイメージがあったが、紹介されたのは30代の女性。衣類やアクセサリーが垢抜けていてとても脱北者とは思えず、年齢もすごく若く見え、キャビキャビしていて全然30代には見えなかった。
    明洞のLINEショップの店員と言ってもいいほど、いや、それ以上のキャビキャビさだった。
    この女性、北朝鮮では結婚していて、まだ小さな子供を連れて脱北したそうだ。

    烏頭山(オドサン)展望台まではまず英語での話(通訳を介して)、その後質問タイムなどがあった。日本語での紹介は、烏頭山(オドサン)展望台を出発してからとのことだった。

  • ソウル出発一時間後の10:30、烏頭山(オドサン)展望台に到着。雨が結構降っていた。

    ソウル出発一時間後の10:30、烏頭山(オドサン)展望台に到着。雨が結構降っていた。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • エレベーターで上に上がり展望台へ。<br />あちゃ~、視界が悪い。<br /><br />まずここで、ここから見える北朝鮮の景色の説明ビデオが日本語で流された。<br /><br />北朝鮮は、燃料不足で山の木を切り倒しているので山の地肌が見えている。道は未舗装、そして豪華アパートを建設したが、ハリボテで人が住んでいる気配がない・・・などなど。

    エレベーターで上に上がり展望台へ。
    あちゃ~、視界が悪い。

    まずここで、ここから見える北朝鮮の景色の説明ビデオが日本語で流された。

    北朝鮮は、燃料不足で山の木を切り倒しているので山の地肌が見えている。道は未舗装、そして豪華アパートを建設したが、ハリボテで人が住んでいる気配がない・・・などなど。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 手前が韓国側、向こうが北朝鮮、手前左が今いる烏頭山(オドサン)展望台。<br /><br />ここから北朝鮮まで2.1km。

    手前が韓国側、向こうが北朝鮮、手前左が今いる烏頭山(オドサン)展望台。

    ここから北朝鮮まで2.1km。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • この部分はなんと460m。<br /><br />陸上に設けられて非武装地帯は南北合わせて4km幅なので、ここがDMZの中でも一番狭いところらしい。

    この部分はなんと460m。

    陸上に設けられて非武装地帯は南北合わせて4km幅なので、ここがDMZの中でも一番狭いところらしい。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • この展望台から一番近い2.1km先の北朝鮮を見ようとカメラを向けてみると・・・

    この展望台から一番近い2.1km先の北朝鮮を見ようとカメラを向けてみると・・・

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • あちゃ~、水滴が。しかし、写真中央に見えている川岸はもう北朝鮮だ。

    あちゃ~、水滴が。しかし、写真中央に見えている川岸はもう北朝鮮だ。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • かなり拡大してみると樹木は見えるが・・・薄っすらと写っている白いものが建物なのだろうか。

    かなり拡大してみると樹木は見えるが・・・薄っすらと写っている白いものが建物なのだろうか。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 天気が良ければ外の展望台から見られるのだが・・・

    天気が良ければ外の展望台から見られるのだが・・・

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 銅像のある所から。<br />ガラス窓がない分、若干よく見える程度。

    銅像のある所から。
    ガラス窓がない分、若干よく見える程度。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 木が部分的に切り倒されているが、燃料として燃やされてしまったのだろうか。<br /><br />天気が悔やまれますが、ツアーが一週間に1,2回のチャンスしかないのなら、しかたのないこと、と諦める。

    木が部分的に切り倒されているが、燃料として燃やされてしまったのだろうか。

    天気が悔やまれますが、ツアーが一週間に1,2回のチャンスしかないのなら、しかたのないこと、と諦める。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • 本当はもう少し展望台で時間を取るはずだったらしいが、こんな天気なので脱北者から話を聞くことになった。バスの中で、今度は日本語通訳を交えて北朝鮮の話をいろいろ聞けた。<br /><br />本人の安全のため写真の撮影は不可、名前も非公表。<br /><br />この女性、脱北時はまだ20代で、まだ小さかった子供を引き連れて脱北したらしい。<br />旦那さんが結構エリート軍人だったので金は持っていたらしく、ブローカーに金を払って数か国経由して韓国に来たとのこと。<br /><br />旦那さんには迷惑はかけられないとのことで黙って脱北したらしい。<br />ただ、北朝鮮北部に行くと中国の携帯電話の電波が漏れてくるので、たまに旦那さんとは電話をしているとのこと。<br /><br />脱北して旦那さんや親せきに何らかの制裁があるのかと質問したら、最近は脱北者が非常に多く、制裁などする余裕がないそうだ。<br /><br />あと、日本人拉致などの話は北朝鮮政府が公表していないので、全く知らないらしい。<br /><br />北朝鮮も同じハングル文字だが、韓国に来て英語交じりの表現なんかが結構苦労したとのことだった。<br /><br />とても子供がいるとは思えない、一見、キャビキャビなお姉さんにしか見えないが、壮絶な人生だったためか、それとも北朝鮮スパイから身を守るため、かえってそんな容姿をしているのだろうか?<br /><br />その後、この女性は昼食会場まで同行し、そこでバスを下車していった。

    本当はもう少し展望台で時間を取るはずだったらしいが、こんな天気なので脱北者から話を聞くことになった。バスの中で、今度は日本語通訳を交えて北朝鮮の話をいろいろ聞けた。

    本人の安全のため写真の撮影は不可、名前も非公表。

    この女性、脱北時はまだ20代で、まだ小さかった子供を引き連れて脱北したらしい。
    旦那さんが結構エリート軍人だったので金は持っていたらしく、ブローカーに金を払って数か国経由して韓国に来たとのこと。

    旦那さんには迷惑はかけられないとのことで黙って脱北したらしい。
    ただ、北朝鮮北部に行くと中国の携帯電話の電波が漏れてくるので、たまに旦那さんとは電話をしているとのこと。

    脱北して旦那さんや親せきに何らかの制裁があるのかと質問したら、最近は脱北者が非常に多く、制裁などする余裕がないそうだ。

    あと、日本人拉致などの話は北朝鮮政府が公表していないので、全く知らないらしい。

    北朝鮮も同じハングル文字だが、韓国に来て英語交じりの表現なんかが結構苦労したとのことだった。

    とても子供がいるとは思えない、一見、キャビキャビなお姉さんにしか見えないが、壮絶な人生だったためか、それとも北朝鮮スパイから身を守るため、かえってそんな容姿をしているのだろうか?

    その後、この女性は昼食会場まで同行し、そこでバスを下車していった。

    烏頭山統一展望台 山・渓谷

  • バスは次の目的地、イムジン川に架かる自由の橋に向かって高速道路を走る。

    バスは次の目的地、イムジン川に架かる自由の橋に向かって高速道路を走る。

  • イムジン川のたもと、臨津(イムジン)閣公園に到着。ここにはイムジン川にかかる自由の橋がある。韓国の中でも北朝鮮にかなり近い場所だが、ここには小さな遊園地があった。

    イムジン川のたもと、臨津(イムジン)閣公園に到着。ここにはイムジン川にかかる自由の橋がある。韓国の中でも北朝鮮にかなり近い場所だが、ここには小さな遊園地があった。

    イムジンガク (臨津閣) 建造物

  • ここの観光は時間が限られていて、15分程度しかないので、駆け足で見る。<br />ここ望拝壇からは北朝鮮に向かって、統一を願い風船が飛ばされることがあるという。

    ここの観光は時間が限られていて、15分程度しかないので、駆け足で見る。
    ここ望拝壇からは北朝鮮に向かって、統一を願い風船が飛ばされることがあるという。

    イムジンガク (臨津閣) 建造物

  • このレールの先にはかつてイムジン川を渡る鉄橋がかけられ北朝鮮までつながっていたらしい。<br />現在はこの写真の左手に鉄橋がかけられている。

    このレールの先にはかつてイムジン川を渡る鉄橋がかけられ北朝鮮までつながっていたらしい。
    現在はこの写真の左手に鉄橋がかけられている。

    イムジンガク (臨津閣) 建造物

  • ここには朝鮮戦争(韓国国内では朝鮮戦争のことを「韓国戦争」というが、ここでは日本式に朝鮮戦争と表記する)で北朝鮮からの攻撃でボロボロに被弾した蒸気機関車が展示されているが、補修中でネットがかけられていた。

    ここには朝鮮戦争(韓国国内では朝鮮戦争のことを「韓国戦争」というが、ここでは日本式に朝鮮戦争と表記する)で北朝鮮からの攻撃でボロボロに被弾した蒸気機関車が展示されているが、補修中でネットがかけられていた。

    イムジンガク (臨津閣) 建造物

  • その右側に何重にもまかれた有刺鉄線。DMZ外でも川沿いにはこのように有刺鉄線が張り巡らされていた。

    その右側に何重にもまかれた有刺鉄線。DMZ外でも川沿いにはこのように有刺鉄線が張り巡らされていた。

    イムジンガク (臨津閣) 建造物

  • 自由の橋。<br />朝鮮戦争が停戦になった後、北朝鮮に捕まっていた捕虜がこの橋を渡って自由の身になれたことからこう名付けられているらしい。

    自由の橋。
    朝鮮戦争が停戦になった後、北朝鮮に捕まっていた捕虜がこの橋を渡って自由の身になれたことからこう名付けられているらしい。

    自由の橋 建造物

  • この先へは一般人は行けない。<br />統一を願った韓国国旗がびっしりと掲げられていた。

    この先へは一般人は行けない。
    統一を願った韓国国旗がびっしりと掲げられていた。

    自由の橋 建造物

  • こちらはイムジン川にかかる古い鉄橋。北朝鮮の爆破で破壊されたらしい。橋脚のみが残っている。

    こちらはイムジン川にかかる古い鉄橋。北朝鮮の爆破で破壊されたらしい。橋脚のみが残っている。

    自由の橋 建造物

  • こちらは現在の橋。DMZに隣接する都羅山駅を経由して開城工業団地まで線路はつながっているらしい。かつては貨物列車が走っていたとのこと。

    こちらは現在の橋。DMZに隣接する都羅山駅を経由して開城工業団地まで線路はつながっているらしい。かつては貨物列車が走っていたとのこと。

    自由の橋 建造物

  • 自由の橋を警備する警備兵。

    自由の橋を警備する警備兵。

    自由の橋 建造物

  • 当時の自由の橋の写真が展示されていた。

    当時の自由の橋の写真が展示されていた。

    自由の橋 建造物

  • 臨津(イムジン)閣展望台に登ってみる。<br />視界が悪いのが残念。

    臨津(イムジン)閣展望台に登ってみる。
    視界が悪いのが残念。

    臨津江 滝・河川・湖

  • 右が北朝鮮に破壊された鉄橋。左が現在の鉄橋。レールは北朝鮮までつながっているのだろうか。

    右が北朝鮮に破壊された鉄橋。左が現在の鉄橋。レールは北朝鮮までつながっているのだろうか。

    臨津江 滝・河川・湖

  • この辺りは有刺鉄線とこのような監視塔が随所で見られる。

    この辺りは有刺鉄線とこのような監視塔が随所で見られる。

    臨津江 滝・河川・湖

  • 12時過ぎ、昼食会場へ。

    12時過ぎ、昼食会場へ。

  • 昼食はプルコギ。ビビンバも選べるようになっていた。<br />このツアーは危険地帯に行くため飲酒厳禁。

    昼食はプルコギ。ビビンバも選べるようになっていた。
    このツアーは危険地帯に行くため飲酒厳禁。

  • おかずはお代わり自由。

    おかずはお代わり自由。

  • 外の雨は結構な勢いで降っているので、食後もじっとしている。結構時間を持て余してしまった。<br />これなら、オドウ山展望台や自由の橋でもう少し時間を取ってくれてもよかったのに。

    外の雨は結構な勢いで降っているので、食後もじっとしている。結構時間を持て余してしまった。
    これなら、オドウ山展望台や自由の橋でもう少し時間を取ってくれてもよかったのに。

  • 13時過ぎ、いよいよ板門店に向かう。<br />これは臨津江駅(イムジンガンえき)か。ここからDMZに隣接する都羅山(トラサン)駅まで行けるようだ。

    13時過ぎ、いよいよ板門店に向かう。
    これは臨津江駅(イムジンガンえき)か。ここからDMZに隣接する都羅山(トラサン)駅まで行けるようだ。

    臨津江駅

  • 田んぼには秋の実りがたわわに頭を垂れていた。

    田んぼには秋の実りがたわわに頭を垂れていた。

  • 13:20。イムジン川にかかる統一大橋に到着。ここから先は一般人は立ち入り禁止、第一の検問所がありパスポートチェックと兵士がバスに乗ってきた。<br />この先写真は原則禁止で許可されたところのみ撮影可。<br />グーグルマップを見ると、ここから先は道路が記載されていない。<br />(航空写真だと橋や道が写っている)<br /><br />ここから先は国連軍が管轄しているが、国連軍と言ってもほとんどが韓国軍の兵士で、90%以上が韓国軍、ほかは米国軍人で構成されているらしい。<br /><br />バスに乗ってきたのは米国陸軍兵士(胸にARMYと書かれていた)、若い兵士だった。彼らとは会話厳禁、写真なんかもっての外。<br /><br />ゲート通過後、スピードを出せないように置かれている障害物を避けながらジグザグにバスは走る。途中の有事の際、戦車を通過できなくする高架橋のようなものをくぐり北に向かった。この戦車防御の施設も北朝鮮の侵攻が15分程度遅くなるだけの効果しかないらしい。

    13:20。イムジン川にかかる統一大橋に到着。ここから先は一般人は立ち入り禁止、第一の検問所がありパスポートチェックと兵士がバスに乗ってきた。
    この先写真は原則禁止で許可されたところのみ撮影可。
    グーグルマップを見ると、ここから先は道路が記載されていない。
    (航空写真だと橋や道が写っている)

    ここから先は国連軍が管轄しているが、国連軍と言ってもほとんどが韓国軍の兵士で、90%以上が韓国軍、ほかは米国軍人で構成されているらしい。

    バスに乗ってきたのは米国陸軍兵士(胸にARMYと書かれていた)、若い兵士だった。彼らとは会話厳禁、写真なんかもっての外。

    ゲート通過後、スピードを出せないように置かれている障害物を避けながらジグザグにバスは走る。途中の有事の際、戦車を通過できなくする高架橋のようなものをくぐり北に向かった。この戦車防御の施設も北朝鮮の侵攻が15分程度遅くなるだけの効果しかないらしい。

  • バスは国連軍の基地、キャンプ・ボニファスに到着。なんとなく沖縄の米軍基地に雰囲気が似ている。<br />ここでスライドにより板門店の概要説明が行われる。<br /><br />朝鮮戦争では、北朝鮮軍は韓国のほとんどを制圧して、釜山あたりまで侵攻していたらしい。<br /><br />もう一台のバスのツアー客(中国人)も加わり、説明は一つのホール内で、英語、日本語、そして中国語の3ブロックに分かれて、それぞれの言語の通訳が同時に説明した。<br /><br />キャンプ・ボニファスからは国連のバスに乗り換えて板門店に移動する。その際、カメラ、携帯電話(スマホ)、双眼鏡、カサ以外の物は持ち込めない。(確認したら杖はOKだった)<br />カメラケースもダメ。財布や貴重品などポケットに入るものは持ち込みOKだが、ガイドによるとパスポートは万が一板門店内で落とすと大変なことになるので元のバスに置いていってください、とのことだった。<br /><br />4tarvelの板門店ツアーのオプショナルツアーを見ると、↓<br />http://4travel.jp/overseas/area/asia/korea/seoul/kankospot/10007986/optour/#each_tab<br />これらの旅行社の内、「直径」が90mm以上のレンズの一眼カメラは持ち込み不可、という文言がある。この時てっきり「直径」ではなく「焦点距離」が90mm以上と勘違いし、18mm~55mmのレンズを持ち込んだ。カメラのチェックは全くなかったが、直径が90mm以上のレンズというと、いわゆる「大砲レンズ」と呼ばれる超望遠レンズのことだろう。もし、こんなレンズを北朝鮮側に向けたら文字通り大砲を向けられている、と誤解されて北朝鮮側から大砲が飛んでくるかもわからない。

    バスは国連軍の基地、キャンプ・ボニファスに到着。なんとなく沖縄の米軍基地に雰囲気が似ている。
    ここでスライドにより板門店の概要説明が行われる。

    朝鮮戦争では、北朝鮮軍は韓国のほとんどを制圧して、釜山あたりまで侵攻していたらしい。

    もう一台のバスのツアー客(中国人)も加わり、説明は一つのホール内で、英語、日本語、そして中国語の3ブロックに分かれて、それぞれの言語の通訳が同時に説明した。

    キャンプ・ボニファスからは国連のバスに乗り換えて板門店に移動する。その際、カメラ、携帯電話(スマホ)、双眼鏡、カサ以外の物は持ち込めない。(確認したら杖はOKだった)
    カメラケースもダメ。財布や貴重品などポケットに入るものは持ち込みOKだが、ガイドによるとパスポートは万が一板門店内で落とすと大変なことになるので元のバスに置いていってください、とのことだった。

    4tarvelの板門店ツアーのオプショナルツアーを見ると、↓
    http://4travel.jp/overseas/area/asia/korea/seoul/kankospot/10007986/optour/#each_tab
    これらの旅行社の内、「直径」が90mm以上のレンズの一眼カメラは持ち込み不可、という文言がある。この時てっきり「直径」ではなく「焦点距離」が90mm以上と勘違いし、18mm~55mmのレンズを持ち込んだ。カメラのチェックは全くなかったが、直径が90mm以上のレンズというと、いわゆる「大砲レンズ」と呼ばれる超望遠レンズのことだろう。もし、こんなレンズを北朝鮮側に向けたら文字通り大砲を向けられている、と誤解されて北朝鮮側から大砲が飛んでくるかもわからない。

  • その前にこのような宣言書にサインを求められる。<br /><br />要は板門店内での注意点、そしてなんといってもひびるのが敵からの攻撃で命を落としても保障はしない、というもの。<br /><br />当然、決死の覚悟でサインした。<br /><br />この宣誓書は板門店から無事帰還したら各自に返される。

    その前にこのような宣言書にサインを求められる。

    要は板門店内での注意点、そしてなんといってもひびるのが敵からの攻撃で命を落としても保障はしない、というもの。

    当然、決死の覚悟でサインした。

    この宣誓書は板門店から無事帰還したら各自に返される。

  • キャンプ・ボニファスを出た国連軍のバスはDMZ内をゆっくり進む。<br />途中、自由の村という戦争前からここにある村の説明があった。<br /><br />軍事境界線から数百メートル、一般人が立ち入りできないこのエリアで、戦争が再開されたら真っ先に攻撃されるであろうこの村の生活権はここで生まれた人のみだそうだ。外部からの移住は不可能、この村の出身者であっても一旦外部に出たら、家業の農業を継ぐための再移住以外は認められていない。<br /><br />DMZ内というため、深夜は消灯、先ほど通過したゲートも夜は閉鎖されてしまうので、夜に自宅に戻ることは不可能とのこと。<br />買い物はケートを出てDMZ外に出ないと商店はない。<br /><br />その代わり、韓国では当たり前の徴兵が免除され、税金も免除されている。<br /><br />バスの窓から、北朝鮮とその高さを競った国旗掲揚の高さを競った国旗掲揚塔が雨の中かすかに見えた。<br />ガイドは塔の高さを競うことについて「そんなつまらんことで北朝鮮と張り合うのか」と言われるが、北朝鮮には負けたくない、そんな気持ちがこの国旗掲揚塔の高さなんだと説明していた。<br /><br />バスは15分くらい走っただろうか、板門店の自由の家に到着した。建物の中に入り、韓国軍兵士が見守る中、階段で二列縦隊に並ぶ。ここから先は自由に歩き回ることはできない。<br /><br />足が悪くて歩くのが遅い&quot;ゆう&quot;は、列から遅れるとまずいので、列の先頭を歩かせてもらった。<br /><br />兵士の先導で、その自由の家の外に出ると・・・

    キャンプ・ボニファスを出た国連軍のバスはDMZ内をゆっくり進む。
    途中、自由の村という戦争前からここにある村の説明があった。

    軍事境界線から数百メートル、一般人が立ち入りできないこのエリアで、戦争が再開されたら真っ先に攻撃されるであろうこの村の生活権はここで生まれた人のみだそうだ。外部からの移住は不可能、この村の出身者であっても一旦外部に出たら、家業の農業を継ぐための再移住以外は認められていない。

    DMZ内というため、深夜は消灯、先ほど通過したゲートも夜は閉鎖されてしまうので、夜に自宅に戻ることは不可能とのこと。
    買い物はケートを出てDMZ外に出ないと商店はない。

    その代わり、韓国では当たり前の徴兵が免除され、税金も免除されている。

    バスの窓から、北朝鮮とその高さを競った国旗掲揚の高さを競った国旗掲揚塔が雨の中かすかに見えた。
    ガイドは塔の高さを競うことについて「そんなつまらんことで北朝鮮と張り合うのか」と言われるが、北朝鮮には負けたくない、そんな気持ちがこの国旗掲揚塔の高さなんだと説明していた。

    バスは15分くらい走っただろうか、板門店の自由の家に到着した。建物の中に入り、韓国軍兵士が見守る中、階段で二列縦隊に並ぶ。ここから先は自由に歩き回ることはできない。

    足が悪くて歩くのが遅い"ゆう"は、列から遅れるとまずいので、列の先頭を歩かせてもらった。

    兵士の先導で、その自由の家の外に出ると・・・

  • 14:30、ついにやってきた、板門店。<br />何度かニュースで見たことがある。<br /><br />これがあの板門店か。

    14:30、ついにやってきた、板門店。
    何度かニュースで見たことがある。

    これがあの板門店か。

    板門店 文化・芸術・歴史

    世界で唯一のDMZ by くわさん
  • それにしてもこの緊張感はなんなんだ。<br /><br />雨はほとんど止んでいる。音が全くしない。鳥の鳴き声さえも聞こえない。<br /><br />このピーンと張り詰めた空気感。人生57年生きてきたが、こんな空気感に包まれたのは初めてだった。

    それにしてもこの緊張感はなんなんだ。

    雨はほとんど止んでいる。音が全くしない。鳥の鳴き声さえも聞こえない。

    このピーンと張り詰めた空気感。人生57年生きてきたが、こんな空気感に包まれたのは初めてだった。

    板門店 文化・芸術・歴史

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  • こちらは北朝鮮の建物。<br />よく見ると、左に人民軍兵士が一人立っている。<br /><br />監視カメラも何台か見える。<br /><br />行書体のハングルなのでよくわからないが「パン・ムン・ガク」と書かれているのか? ああ、もうちょっとハングルを勉強してくればよかった。

    こちらは北朝鮮の建物。
    よく見ると、左に人民軍兵士が一人立っている。

    監視カメラも何台か見える。

    行書体のハングルなのでよくわからないが「パン・ムン・ガク」と書かれているのか? ああ、もうちょっとハングルを勉強してくればよかった。

  • 次に、青い建物、本会議場に入る。

    次に、青い建物、本会議場に入る。

  • このテーブルの国連旗の左が韓国側、右が北朝鮮だ。<br />この会議場内部も国連軍、実質は韓国軍が警備している。<br /><br />他の方の旅行記で北朝鮮人民軍が警備している写真を見たことがあるが、その時のツアー客により変わるのかも知れない。

    このテーブルの国連旗の左が韓国側、右が北朝鮮だ。
    この会議場内部も国連軍、実質は韓国軍が警備している。

    他の方の旅行記で北朝鮮人民軍が警備している写真を見たことがあるが、その時のツアー客により変わるのかも知れない。

  • ちなみに建物の外にあるコンクリートのでっぱりが軍事境界線で、こっち側が韓国、向こうが北朝鮮である。

    ちなみに建物の外にあるコンクリートのでっぱりが軍事境界線で、こっち側が韓国、向こうが北朝鮮である。

    板門店 文化・芸術・歴史

    世界で唯一のDMZ by くわさん
  • このあたりだと、軍事境界線を越え、北朝鮮に入ったことになる。

    このあたりだと、軍事境界線を越え、北朝鮮に入ったことになる。

    板門店 文化・芸術・歴史

    世界で唯一のDMZ by くわさん
  • 私たちも記念撮影。<br />結構混雑しているが、室内を歩くとき兵士の前を横切ってはいけない。<br />(後ろは注意がなかったが、後ろを歩くとゴルゴ13のように攻撃されるかもわからないのであまり警備兵の周りをウロウロしない方がいいかも知れない)<br /><br />中にはピースサインで写真を撮っている外国人がいたが、とてもそんな気にはなれない。

    私たちも記念撮影。
    結構混雑しているが、室内を歩くとき兵士の前を横切ってはいけない。
    (後ろは注意がなかったが、後ろを歩くとゴルゴ13のように攻撃されるかもわからないのであまり警備兵の周りをウロウロしない方がいいかも知れない)

    中にはピースサインで写真を撮っている外国人がいたが、とてもそんな気にはなれない。

  • ここではドレスコードがある。袖なしのシャツやタンクトップ、トレーニングウェアや破れたジーンズなどはNG。靴などにもいろいろ制限があるので、ツアー参加前に要確認。

    ここではドレスコードがある。袖なしのシャツやタンクトップ、トレーニングウェアや破れたジーンズなどはNG。靴などにもいろいろ制限があるので、ツアー参加前に要確認。

    板門店 文化・芸術・歴史

    世界で唯一のDMZ by くわさん
  • 板門店には20分くらいいただろうか。出るときも二列縦隊で軍隊のように行進して板門店を後にした。<br /><br />予約時、そして現在も板門店トラベルセンターや他の旅行社のホームページを見ると、北朝鮮に捕まった韓国軍捕虜が停戦で開放されたときに渡ってきたとされる「帰らざる橋」もツアーのコースに含まれていると書かれているが、最近北朝鮮が地雷を橋周辺に仕掛けたとの情報があり、この橋はツアーコースから外されていた。<br /><br />その後、再びキャンプ・ポニファスに戻り、なんとお土産タイム。<br />こんな準戦闘地のようなところで土産物店があるとは、ちゃっかりしているというかなんというか。<br /><br />それに乗せられて、お土産を買ってしまった。↑<br />北朝鮮の紙幣。<br /><br />ただしこれらは旧札で、新札も売られていたが10,000ウォン高かった。<br />しかし、これよく考えたら北朝鮮側に資金援助していることになるのではないだろうか? その場では物珍しさからついつい買ってしまったが、帰国してから反省。

    板門店には20分くらいいただろうか。出るときも二列縦隊で軍隊のように行進して板門店を後にした。

    予約時、そして現在も板門店トラベルセンターや他の旅行社のホームページを見ると、北朝鮮に捕まった韓国軍捕虜が停戦で開放されたときに渡ってきたとされる「帰らざる橋」もツアーのコースに含まれていると書かれているが、最近北朝鮮が地雷を橋周辺に仕掛けたとの情報があり、この橋はツアーコースから外されていた。

    その後、再びキャンプ・ポニファスに戻り、なんとお土産タイム。
    こんな準戦闘地のようなところで土産物店があるとは、ちゃっかりしているというかなんというか。

    それに乗せられて、お土産を買ってしまった。↑
    北朝鮮の紙幣。

    ただしこれらは旧札で、新札も売られていたが10,000ウォン高かった。
    しかし、これよく考えたら北朝鮮側に資金援助していることになるのではないだろうか? その場では物珍しさからついつい買ってしまったが、帰国してから反省。

    板門店おみやげコーナー お土産店

  • キャンプボニファスでツアー会社のバスに乗り換え、再びイムジン川にかかる統一大橋を渡ると写真撮影も解禁された。<br /><br />DMZ内の帰りのバスで&quot;ゆう&quot;が「鳥」と窓の外を指さした。窓から空を見上げると、鳥が編隊を組んで北に飛んでいくのが見えた。鳥たちは自由に南北を行き来できる。そんな鳥が飛んでいるのさえ不思議に思える場所だった。

    キャンプボニファスでツアー会社のバスに乗り換え、再びイムジン川にかかる統一大橋を渡ると写真撮影も解禁された。

    DMZ内の帰りのバスで"ゆう"が「鳥」と窓の外を指さした。窓から空を見上げると、鳥が編隊を組んで北に飛んでいくのが見えた。鳥たちは自由に南北を行き来できる。そんな鳥が飛んでいるのさえ不思議に思える場所だった。

  • 雨足は再び激しくなり、ソウルに向かう高速道路はやや渋滞気味。

    雨足は再び激しくなり、ソウルに向かう高速道路はやや渋滞気味。

  • 定刻ではソウル到着は16:30だがやや遅れ、板門店トラベルセンターのあるコリアナホテルを経由して、明洞近くのロッテホテルまで送ってもらった。<br /><br />大きなゴージャスなホテル。<br />中にはJTBの支店もあった。その前では今到着したのだろうか、日本人のツアー客。多分今日はここに泊まるのだろう。<br /><br />その後雨の中明洞方面へ歩いて行った。

    定刻ではソウル到着は16:30だがやや遅れ、板門店トラベルセンターのあるコリアナホテルを経由して、明洞近くのロッテホテルまで送ってもらった。

    大きなゴージャスなホテル。
    中にはJTBの支店もあった。その前では今到着したのだろうか、日本人のツアー客。多分今日はここに泊まるのだろう。

    その後雨の中明洞方面へ歩いて行った。

    ロッテ ホテル ソウル ホテル

  • 昨日も来た明洞。雨なのに屋台が出ている。

    昨日も来た明洞。雨なのに屋台が出ている。

    明洞 散歩・街歩き

  • 昨日観た「NANTA」劇場。

    昨日観た「NANTA」劇場。

    NANTA 明洞劇場 劇場・ホール・ショー

  • 雨なのに人出は相変わらず多い。

    雨なのに人出は相変わらず多い。

    明洞 散歩・街歩き

  • 今日の夜は&quot;ゆう&quot;お気に入りの石焼ビビンバ。日本でも焼肉店に行くと必ず注文している。<br />ここ明洞にその石焼ビビンバの元祖があるというのだ。

    今日の夜は"ゆう"お気に入りの石焼ビビンバ。日本でも焼肉店に行くと必ず注文している。
    ここ明洞にその石焼ビビンバの元祖があるというのだ。

  • 雨の中、ガイドブック片手に地下鉄明洞駅付近をさまよう。

    雨の中、ガイドブック片手に地下鉄明洞駅付近をさまよう。

  • さ迷ってLINEショップで記念撮影。さっきの脱北者がもしここの店員であったとしても、なんの違和感もなく受け入れられる。

    さ迷ってLINEショップで記念撮影。さっきの脱北者がもしここの店員であったとしても、なんの違和感もなく受け入れられる。

  • ウロウロしているとこんな人を見かけた。「石焼ビビンバ」と日本語で書いてある。

    ウロウロしているとこんな人を見かけた。「石焼ビビンバ」と日本語で書いてある。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • ふと路地の奥を見ると「全州中央会館」。ガイドブック「まっぷる」に石焼ビビンバを考案した店と紹介されている。

    ふと路地の奥を見ると「全州中央会館」。ガイドブック「まっぷる」に石焼ビビンバを考案した店と紹介されている。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • メニューには日本語。<br />韓国には日本語も漢字も全く通じないところがあるかと思えば、このように日本語が普通に通じるところがあり両極端だ。<br /><br />店員さんを呼び注文する。

    メニューには日本語。
    韓国には日本語も漢字も全く通じないところがあるかと思えば、このように日本語が普通に通じるところがあり両極端だ。

    店員さんを呼び注文する。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • すぐにおかずが運ばれ、しばらくすると&quot;ゆう&quot;が大好きな石焼ビビンバが運ばれてきた。<br />ジュージューという音をさせながら、一生懸命石焼ビビンバをかき混ぜる&quot;ゆう&quot;。<br /><br />ちなみに私は大好きなビールさえ飲ませておけば何を食べさせてもいい。

    すぐにおかずが運ばれ、しばらくすると"ゆう"が大好きな石焼ビビンバが運ばれてきた。
    ジュージューという音をさせながら、一生懸命石焼ビビンバをかき混ぜる"ゆう"。

    ちなみに私は大好きなビールさえ飲ませておけば何を食べさせてもいい。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • チヂミも頼んだが意外と見た目以上にボリュームがある。

    チヂミも頼んだが意外と見た目以上にボリュームがある。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • 店内は地元の人がほとんどか。

    店内は地元の人がほとんどか。

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • 店の入り口にはさっき道に立っていた人。もしかしてこの人、オーナーか店長か?

    店の入り口にはさっき道に立っていた人。もしかしてこの人、オーナーか店長か?

    全州中央会館 (明洞本店) 韓国料理

  • ああ、おいしかった、と地下鉄明洞駅から安国まで帰る。<br />安国駅には現代建設の社員が家路を急ぐ。

    ああ、おいしかった、と地下鉄明洞駅から安国まで帰る。
    安国駅には現代建設の社員が家路を急ぐ。

  • 現代建設前のコンビニで水と明日の朝食用のコーヒーを買う。

    現代建設前のコンビニで水と明日の朝食用のコーヒーを買う。

  • まだ社屋には煌々と明かりが点灯。みなさん残業なのか。

    まだ社屋には煌々と明かりが点灯。みなさん残業なのか。

  • 時刻は19:15。雨はまだ降り止まなかった。<br /><br />次の旅行記へ<br />http://4travel.jp/travelogue/11181474

    時刻は19:15。雨はまだ降り止まなかった。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ホーミンさん 2017/11/26 13:25:43
    いつもありがとうございます
    くわさん

    はじめまして、こんにちは。
    いつもご訪問に投票をありがとうございます。
    写真も下手で、コメントも拙いのに読んで下さり感謝です。

    今日はイギリス以外の旅行記を拝見しました。
    板門店に行かれたのですね。
    読んでいて緊張感が伝わってきました。
    詳しい説明で、私も行ったかのような気分になれました。
    このような緊張状態の中、先日のあのような脱北があったのですね。
    どう見ても脱北できそうな場所ではないように見えますが、それが逆に脱北を成功させたのでしょうか。

    貴重な旅行記をありがとうございました!

    くわ

    くわさん からの返信 2017/11/26 17:47:09
    Re: いつもありがとうございます
    ホーミンさん、コメントありがとうございます。

    私も先日の脱北の映像を見て、驚いています。

    あの板門店に入るのには、自身に危害が及んでも文句は言いません、という宣誓書を提出する必要がありますが、本当にあんなことがあるんだな、やはり危険と隣り合わせなんだなということを再認識しました。

    午後3時ころの事件でしたが、ちょうどツアーが終わるのがそのころではなかったかと思います。

    ホーミンさんのロンドン旅行記、ビックベンが工事中で仮設足場が私が行った時より高くなっていて、工事が進捗していることがよくわかりました。

    こちらこそありがとうございました。

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