ダーウィン研究所を見学した後、午後にサンタ・クルス島からイサベラ島に移動する為プエルト・アヨラの港からスピードボートに乗り込む事になった。<br />先ずは港で検疫を受け荷物を封印し、桟橋から海上タクシーでスピードボートに移動し出発。此れから2時間程の苦行の始まりだ。ガラパゴスでの厳しい検疫は環境を守る為には仕方がない。<br />この2島間の移動ではこのボートがデフォルトで、他には小型のプロペラ機が不定期に就航しているらしいが利用者は殆ど居ないらしい。<br /><br />表紙の写真は平行して運行する同型のボートの写真。<br />イサベラ島に到着してホテルにチェックインし、近くにあるフラミンゴの生息地にでかけた。

速い！煩い！激揺れ！70km程離れたガラパゴス・イサベラ島にスピードボートでアイランドホッピング！

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2015/12/22 - 2015/12/28

88位(同エリア257件中)

エリア

ガラパゴス(エクアドル)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 3.5

グルメ: 3.5

同行者: 家族旅行

交通手段: 船徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

スピードボート内部の様子。最大27人程乗れるらしいが今日は20人以下の乗客らしい。乗客は我々3人の他、物静かなインド系アメリカ人の家族、アラスカから来たという米国人家族、そして地元の人らしい家族だ。
一応全席に救命胴衣があるのだが着用しろとは言われず、全員クッション代わりにしていた。これ、本当は着用義務なんじゃないかな？大丈夫かな？
ボートのサイズから云って桟橋に直接接舷出来る筈だが、サンタ・クルス島側でもイサベラ島側でも必ず海上タクシーで乗り継ぐ様になっている。
料金は一人当たり夫々５０セントか１ドルだが、多分環境保護で漁の仕事が減った地元漁民の生活保護が目的なのだと思う。
理不尽な感じもするが、此れも政府の補助金頼りにしない一つの解決方法なのだと思います。
出発すると徐々に速度を上げて行く。
それ程大きくもないこのサイズの船にYAMAHA200のエンジンが３基！付いているので抜群の加速力！速すぎ！
この船外機は2800㏄で200馬力、1台230万円もする。それが3台！合計600馬力！
当地では大体8割以上がYAMAHAの船外機、たまにSUZUKIも見かけました。
YAMAHAの営業さん頑張ってますね。
多少小さなうねりがあるのでそれを超える度に激しい上下動がある。
エンジンの音もすごくウルサイ！見て下さいこの後部に渦巻く航跡の激しさ！
ダイビングの時にもよくボートを利用するので慣れてはいるが、そういう時は大体寝ているか周りの景色を見ている事が多く、時間も最大１時間から１時間半ぐらいなので気にならない。今回は少し時間が長い、周りの景色も途中から何も見えなくなるので退屈だし、家内や娘の様に船酔い止めの薬も飲んでいないので揺れは堪えます。ただ振動のピッチがドンドンと速いので未だ許容範囲でした。
アッという間にサンタ・クルス島の西岸が遠ざかっていきます。
空の雲は怪しい状況。
途中で先に出航した同型のボートを追い越した。
こちらの船は乗客が少ない分少し船足が速いのかも知れない。

スーツケース等は船の前部分の収納庫か座席の下に置かれる事になるのと、海上タクシーからの移動など手荒に扱われることも多いので丈夫な方が安心ですが布製タイプのバッグの場合水に濡れる事も考えられるので注意が必要です。
遠くにビンソン島が見えましたが未だ行程の半分にも達していないです。
強烈な振動で全身がバラバラになりそうになる直前、漸くイサベラ島に到着です。
いやー、ジェットフォイル以外でこんなぶっ飛ばすボートには初めて乗りました。
遠くに火山が見えます。多分これが明日登る予定のシエラ・ネグラだと思います。
2005年に噴火したばかりの活火山です。（その後2018年にも噴火しました）
また船溜まりから海上タクシーに乗り換えて上陸します。
桟橋の脇にはロブスターを採って来た漁船もいました。
ガラパゴスでは島の周りかなりの距離に渡って外部の船による漁業は禁止、島民であっても大規模な商業漁業は原則禁止されていますが、地元の漁師が食べる分とわずかに市場に出して地元のホテルなどで消費される分の零細な漁業については認められているとのこと。
近年、中国の漁船が大挙してこの近辺までやって来てトロール船で根こそぎ捕って行くという暴挙を始めたというニュースがありました。
やはりあの連中は地球の敵です！
船溜まりには漁船、海上タクシーなどがちらほら停泊している程度。
この島は島民も５千人足らずしか居ない。
2018年には、シエラネグラ火山がまた噴火しましたが、日本の報道では島民が50人程度と間違った情報を流していました。報道機関で裏取りしないのってどうなんでしょう？あのマスゴミ連中には余り期待もしてませんが・・。
フィフティーとファイブサウザンズは聞き間違え様がないのにどうしたことでしょうね？
美味しそうなロブスター！
後から此処で漁師から直接買ってホテルで調理を頼めると聞いたんですが、後の祭り・・・。
上陸するとまた荷物の検疫検査があって、外国人はドック・フィーと称する上陸料５ドルを支払う。
キト到着以来、一人当たり入境パスに20ドル、ガラパゴス諸島入域税に100ドル、イサベラ島上陸に5ドルと交通費以外に結構な支払いになりました。

所が最近法律が改定されて、入島税が300ドルになるという報道がありました。
ガラパゴス諸島への訪問者が増えすぎたのでハードルを高くし、税収を自然保護に使おうという事らしいです。
それもキト等の本土側に3泊以上すればと云う条件で、それ以外殆どガラパゴスだけの旅程なら400ドルになるらしい。これでは通常の旅費以外に500ドル程も払わねばなりませんので、日本からはどんどん遠くなりますね。
早く行っておいて正解でした。
港にはホテルから車が迎えが来ていて5分程でホテルにチェックイン。
ここで明日クリスマスを迎え、今日はイブの筈ですがカトリックではクリスマスよりもセマナサンタが重要なせいか、何だか素っ気ない雰囲気。
こじんまりしたホテルで宿泊客は米国人が多い様です。
これが我々が宿泊した新館の部屋。エアコン完備、奥に熱いシャワーが勢いよく出るバスルーム。
１つのベッドは我々夫婦、別のベッドは娘が使います。
小さなバルコニーが付いた2階の部屋で裏の通りに面していました。
荷物を部屋に置くと直ぐに近くのラグーン？へフラミンゴを見に行きます。
車で10分程度の処にある池。普通フラミンゴは海岸そばの汽水のラグーンで生活するのが普通ですが此処は随分内陸で、池の周りも人工的な感じなので聞いてみると、此処はかつて建設資材用の土砂を採掘していた場所だったのですが、シャベルカーが地下の塩水層をぶち抜いてしまって地上の雨水と地下の塩水が混じって人工的な汽水池になり、そこへ群れからはぐれたフラミンゴ10数羽が住み着いたとの事らしいです。
偶然に出来たフラミンゴの休息地です。
メキシコのセレストゥン自然保護区で30万羽の巨大コロニー（ http://4travel.jp/travelogue/10313802 ）やアルゼンチンの最果ての地カラファテのニメス・ラグーン（ http://4travel.jp/travelogue/10633512 ）で何度も見た事がある我々にとってフラミンゴはそれほど珍しい鳥ではないですが、こんな偶然の事故？で汽水池が出来てこんなに本土から1000㎞も離れた島にフラミンゴが紛れ込んで住み着いているのが何とも珍しいです。
色の薄い鳥は未だ若い鳥。
水中に首を突っ込んで足でぐるぐる回りながら餌を食べている。
じきに薄暗くなって来たのでホテルに戻り早めの夕食の後は明日の火山トレッキングに備えて早めに就寝する事にします。