2014/05/21 - 2014/05/29
1074位(同エリア3770件中)
haruhiko_iyotaさん
- haruhiko_iyotaさんTOP
- 旅行記46冊
- クチコミ12件
- Q&A回答0件
- 116,345アクセス
- フォロワー18人
学生時代、卒業旅行としてヨーロッパ7カ国を訪問した。あれから32年の月日が過ぎた。当時、行きそびれたフィレンツェへ、どうしても行きたくなった。
フィレンツェからアムステルダム経由で日本へ帰る予定だった。
ところが、フィレンツェからの飛行機が飛ばず、ボローニャまでバス移動することになった。
旅にトラブルはつきものだが、最後の最後でこういう流れになるとは・・・
訪問した都市:フィレンツェ、ピサ、シエナ、ベネチア、ローマ、アムステルダム
フィレンツェ5泊、スキポール空港1泊、機中2泊
32年ぶりのイタリア ひとり歩き
(9) フィレンツェ最後の夜は、Trattoria da Guido で夕食
⇒ http://4travel.jp/travelogue/10955027
32年ぶりのイタリア ひとり歩き
(11) ボローニャ空港から、やっと飛び立つ
⇒ http://4travel.jp/travelogue/10955089
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イタリア最後の日の朝となった。
部屋の窓から下を見下ろすと、駅方向へ向かう路線バスが見えた。
今日はオランダ・アムステルダムを経由して、成田行きの帰国便に乗る予定。
12:35 フィレンツェ/ペレトラ-14:50アムステルダム/スキポール KL1642
17:50 アムステルダム/スキポール-12:00東京/成田 KL863
フィレンツェ ペレトラ空港からの出発は12時35分。
2時間前までに空港に到着すると考えると、空港着が10時35分。
空港までのシャトルバスの所要時間は、20分程度なのだが、余裕をみると、9時台のバスに乗るのがベストな選択となる。 -
いつものようにフラワーカフェへ。
5回目の利用ともなると、店主はちらっと見ただけで「チャオ!」と出迎えてくれる。 -
いつものあれ、という感じで、カプチーノとショコラブリオッシュを注文。
何でも無いことだが、ここで朝食をとるのも最後と思うと、ちょっと感傷的になる。
日本でコーヒーを飲むときには、砂糖はいっさい使わないが、イタリアでは勧められるままに砂糖を入れて飲む。
これも、郷に入れば郷に従え、ということか。
いったんB&Bに戻り、荷物を整理。
B&Bのオーナー、ジアナさんに挨拶してから、8時過ぎに宿を出る。 -
まだ時間があるので、もう一度、旧市街中心部へ歩いて行く。
昨夜も通ったメディチ家礼拝堂の横を過ぎる。地味な外観だが、朝日に反射し輝いて見える。 -
大聖堂の前にやってくる。
この時間だと、観光客はほとんどいない。
今日でこのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂も見納め。
ベンチにすわって建物を眺めていると、ジプシーのおばちゃんが、お金をくれ、とやってくるが、無視して立ち去る。 -
さらに南へ歩き続けて、ベッキオ橋までやって来た。
当然、橋の上の店はすべて閉まっている。橋の左右のほとんどを店が塞いでいるので、橋の上にいるとは感じにくい。
この時間帯は、観光客は目立たず、地元民が通勤で歩いているだけ。
マキャベリもこの橋を歩いていたのだろうか。 -
川沿いから、ベッキオ橋を眺める。
この橋も今日で見納め。
振り返って考えれば、橋の向こう側へはほとんど行かなかった。
サンスピリト教会、ピティ宮やボーボリ庭園など見所が多いのだが、時間がたりなかった。 -
ヴェッキオ橋のたもとからアルノ川を見渡す。
アルノ川は、このあたりの前後が堰止めされているため、水が多く、流れは穏やかに見える。
対岸もゆっくり歩いてみたかった。 -
9:54 駅前に戻り、空港行きシャトルバスに乗り込む。
ちょうどいいぐらいの時間になった。 -
シャトルバスの窓から、サンタ・マリア・ノベッラ駅を見る。
この駅には、毎日のように足を運んだ。
ふたたび、この駅を訪れることはあるだろうか -
シャトルバスはペレトラ空港(Aeroporto di Firenze-Peretola)に到着。
駅から20分くらいで到着、街から非常に近い空港である。
先週、22日(木)以来のペレトラ空港、やっと出発地点に戻ってきたという感じ。
天気は特に心配してないが、雲が多く、少し雨が降っている。 -
バスを降り、柱が並んでいて、やや狭い通路を歩いて、出発ロビーへ移動。
小規模な地方空港なので、それほど歩く必要は無い。 -
シンプルな造りの空港1階から、エスカレーターで出発ロビーがある2階へ。
左奥には、エレベーターがあり、大きな荷物をもった客が並んでいる。 -
チェックイン手続きは、エールフランスとKLMオランダ航空の共通窓口で行う。
-
窓口で、Eチケット控えとパスポートを見せて手続き。
預け荷物はないので、手続きは簡単に終わり、無事、搭乗券を受け取る。
KL1642便アムステルダム行きは、8番ゲートからの出発。 -
セキュリティーチェックを受ける。
特に問題無く通過。
シュンゲン協定内の移動なのでパスポートコントロールは無し。 -
ペレトラ空港の搭乗ゲートは1階にある。
小さな空港なので、すべてバス移動での搭乗となっているようだ。
寂しげな階段を下へ降りる。 -
出発ゲートに降りてきた。
各ゲートごとの間隔は狭く、椅子も少ない。
バスの待合室のような雰囲気もある。 -
アムステルダム行きは8番ゲートからの出発だが、その隣のガラスで仕切られた9番ゲートは、シュンゲン協定外への出発ゲートとなっていて、ここにパスポートコントロールがある。
イギリス方面へ行く便などは、9番ゲートからの出発となる。
この時は、「空港に着き、搭乗券を受け取ったので、もう一安心。あとは、飛行機を乗り継ぎながら、日本へ帰るだけ」と、リラックスしていた。
しかし、予想外の出来事はここから始まる。 -
搭乗までは、まだ時間があったので、ゲート横の小さな免税店で買い物。
乾燥ポルチーニ茸を買う。
ポルチーニ茸は、小さい袋と大きい袋があったが、大きい方が賞味期限が長かったので、大きい方を選択。
商品をレジに持って行くと、店員が、「パッサポルト」という。
あぁ、そうか、免税店だから、パスポートがいるのかと、気づく。 -
ペレトラ空港1階、出発ロビーの端から、全体を撮ってみる。
非常に小さなスペースであることが良く分かる。 -
搭乗予定時刻の12:05を過ぎ、多くの乗客が集まっているが、、搭乗の案内は無し。
隣のブエリング航空のゲートも同様で、搭乗案内が始まらない。
最初は、少し遅れているだけと楽観していたが、時間がたつにつれて、これはひょっとすると飛ばないんじゃない?という雰囲気になってくる。
何人かの乗客が、ゲートの係員に問い合わせをしているが、「Stay Here」と言われるだけで、要領を得ない。 -
外を見るが、特に変わったような様子はない。
しかし、やはり、搭乗が始まる気配もない。
皆、係員にいろいろ質問しているようだが、内容が聞き取れず良く分からない。
後ろの方の乗客が、私に「どうなっているんだ?」というようなことを言ってくる。
しかし、「I'm not sure」と答えるしかない。
13時頃になって、やっと動きがあった。
ゲートの係員が、何かをしゃべっていた。
良く聞き取れなかったが、方針が決まったようだ。
そして、ゲートが開き、バスに乗りこんだ。
しかし、このバスは、飛行機へ向かうのでは無く、到着ロビーに向かっていった。
つまり、振り出しに戻った。
事情が良く分からなかったので、インフォメーションの女性に、これからどうするかを確認してみた。
すると、14時にボローニャ空港行きのバスを出すので、それに乗ってくれ、ということ。
理由はわからなかったが、とにかく、ペレトラ空港から飛行機は飛ばず、ボローニャへバス移動することになった。 -
電光掲示をみると、乗る予定だったアムステルダム行きだけではなく、その後の便もキャンセルになっていることがわかる。
この時は分からなかったが、あとで考えてみると、天候のせいで飛行機が着陸できず、飛ばなかったのではないだろうか。 -
ペレトラ空港で、ボローニャ空港行きバスの到着を待つ人々。
飛行機に乗るために空港に来たのに、乗るのはバス。
午後2時以降に出発の便は、普通に飛んでいるようで、時々、旅客機が離陸していくのが見える。 -
大型バスが何台かペレトラ空港前に到着した。
しかし、すぐには搭乗は始まらない。
私はバックパック一つなので困らないが、荷物が多い人はたいへんそう。 -
しばらく待って、やっと搭乗が始まる。
複数の便がCancelになっているので、乗り間違いがないように、搭乗券を厳密にチェックされながら、バスに搭乗する。 -
バス車内の様子
この時点ではまだ満席ではないが、あとで満席となる。 -
車内から外をみたところ
隣にも、同じ大型バスが並んでいるのが分かる。
同じ便の乗客だと思うが、隣のバスは、まだ搭乗が始まっていない。 -
15:27
バスは空港の敷地を出て、一路、ボローニャ空港に向かう。
考えてみれば、KLMオランダ航空という大手キャリアだから、飛行機がCancelになっても、代替え手段を用意して、次善のルートで乗客を運んでくれるわけで、これが、同様にCancelになっていた、隣ゲートのブエリング航空(Vueling Airlines)のようなLCCだったら、払い戻しされるか、次の便に振替られるか程度の対応になるのだろう。
こういう場合は、大手キャリアのありがたみを実感する。 -
14:34
すぐに高速道路に乗る。
大型バスは、高速道路「E35号線」を走る。
E35号線は、欧州自動車道路のAクラス幹線道路で、オランダのアムステルダムからドイツ・スイスを経て、ローマまで続いている。 -
バスは山岳地帯に入ってきた。
一昨日は、高速列車イタロで通過したアペニン山脈を、今日はバスで越えることになった。
トンネルはあまり無く、山に沿った片側3車線の緩やかなワインディングロードが続く。
飛行機のCancelというハプニングから乗ることになったバスだが、これも貴重な経験として、楽しみたい。
32年ぶりのイタリア ひとり歩き
(9) フィレンツェ最後の夜は、Trattoria da Guido で夕食
⇒ http://4travel.jp/travelogue/10955027
32年ぶりのイタリア ひとり歩き
(11) ボローニャ空港から、やっと飛び立つ
⇒ http://4travel.jp/travelogue/10955089
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
haruhiko_iyotaさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
32