１０９日間ユーラシア大陸横断　第３部　ひたすら南下の巻　その１　スウェーデン編

1990/07/14 - 1990/07/15

～スウェーデンに入ってからはドイツに向かってひたすら南下　コペンハーゲンのチボリは実に楽しかった

エリア スウェーデン

　　７月14日　　スウェーデン入国?ストックホルム　Ｓｔｏｃｋｈｏｌｍ
　今日の宿泊はストックホルムの有名な船のＹＨ‘ＣＨＡＰＭＡＮ’。２日続けて船での宿泊だ。午前中散々捜し回った挙句に11時に来た時には満員だと言われたのに、15時に来てみたらすんなり泊まれた。一体どうなっているの？
　前日のシリアラインは噂に違わずやはり素晴らしい船だった。同時刻に出発するヴァイキングラインとの２隻が瀬戸内海を思わせるような多島海を進んで行く様（残念ながら写真がない！）は、あたかもガリバーが小人の国に迷い込んでしまったかのようでもある。船内にはサウナからプール、ディスコもある。しかしプアーなツーリストである小生はスリープインの部屋でひたすら眠る。
　驚いたことに出入国の時にパスポート・チェックが全く無かった。北欧諸国間では簡素化されているとは聞いていたが…。ただ1986年の卒業旅行時に起こったパルメ首相暗殺事件（マルコス政権が倒れたフィリピン革命、泉重千代さんの死去もこの旅行中だった）の際には、怪しげな人はフィンランドに追い返された、と当時日本人ツーリストから聞いたのを覚えている。
　それにしても今日はよく歩いた。入国時にスウェーデンクローネ（以下kr　１krは約 \25）の持ち合わせがなかったので、市内まで徒歩。駅に着くまでたっぷり２時間は歩いた。駅で両替をしたが、土曜で町中の銀行が閉まっているせいか30分以上待たされた。

　チェックインしてからは近辺を歩いてみる。休日だからであろう、様々な大道芸人達がいる。バグパイプを吹いているお兄さん、いかがわしげな手品のおじさん、お手玉をやっているお兄さん、サキソフォンを吹いているお姉さん。

一番人気があったのが中南米の音楽を演奏していたグループ。

逆に一番マイペースだったのがおばあちゃんのオルガンの弾き語り。
公園では幼い兄弟が真剣なまなざしでチェスに興じている姿に人だかりがしていた。
　ヘルシンキは洗練されたこぎれいな田舎町だったけど、ストックホルムは北欧の大国スウェーデン（政治的には親西側の中立国）の歴史をズシリと感じさせてくれる町だ。

　　７月15日　　スウェーデン人は不親切？ Schwede,nicht freundlichkeit?
　昨日の町歩きの楽しさに味をしめて、午前中は同じルートを歩いてみる。しかし何故か大道芸人達は全然居ない。彼等も日曜はきちんと休むのだろうか？それでも商店街はレストランや土産物屋ばかりでなくブティックも営業している所が多い。一部のレストラン以外は全部閉店といったドイツのパターンに馴れている小生には新鮮な驚き。
　昼前には天候が再び悪化してきたこともあって列車でストックホルムを脱出。名前の気になるウプサラに行こうかと思ったが、クローネの持ち合わせが少なくなってきたので、いつでもデンマークに脱出できるように南部の町マルメにやって来る。６時間以上要して到着は20時半。

　ＹＨにはバスで行ったのだが、運転手（北欧では女性が多い）はＹＨに行く番号は教えてくれたけど方向が逆なのは教えてくれなかったし、やっと正しい方向のバスに乗っても下車するバス停を教えてくれず、同じＹＨへ行く人が確認してやっと教えてくれる始末。小生が最後のベッドで同じバスでやって来た２人組が追い返されていたＹＨの女性の態度も横柄。昨日はストックホルム駅の裏で地図を片手に居場所を訪ねたら、悪意の有無は分からないが逆方向を教えられるし、僅か２日の滞在だけどあまり良い印象はない。ストックホルムの観光用の市内地図は10krも出して買わなければならないし、セコい国でもある。
＊市庁舎訪問記などストックホルム旅行記は下記「あ。」さんのページへ
　　　　http://4travel.jp/travelogue/10885270

＊チャップマンのレシート