【8/17-9/2】計画を立てながら旅する気ままなヨーロッパ4ヵ国周遊一人旅　(6)スウェーデン編

2025/08/29 - 2025/09/01

人生2度目の転職をすることにしたのですが、次の職に就くまでたっぷり時間があるので旅行に出かけました。

行き帰りの飛行機と最初のホテルだけ予約して、計画を立てながら気ままに旅をすることにしました。

この旅行記は(5)再びブリュッセル編に続く(6)スウェーデン編です。
今年2025年からANAがストックホルム直行便を就航して、とても特典航空券を取りやすくなりました。
初めての北欧です。

エリア スウェーデン

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: ブリュッセル航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ブリュッセル空港から特典航空券でブリュッセル航空の飛行機に乗って、スウェーデンの首都ストックホルムのアーランダ空港に来ました。

降機後、この黄色を目印に進むとアーランダエクスプレスの駅に着きます。アーランダ空港からストックホルム中央駅を結ぶ特急列車です。

ストックホルム アーランダ空港 (ARN) 空港

チケットを買ったらこのレシートをくれたました。このレシートのようなものがチケットにもなるそうです。
車内でチケットのチェックをする人にこれを見せたら当然ながらOKでした。

車両も黄色…

アーランダーエクスプレス 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

この特急列車、200km/hで走ります。

普通の線路のように見えますが、40数kmの道のりを18分で、ストックホルム中央駅に到着。
ぬぬぬ… ストックホルム鉄道…侮れぬ。

この日の宿は、ストックホルム中央駅激近のラディソン ブル ローヤル バイキング ホテルです。

錦江飯店と書かれていますが、中国資本に買収されたためです。

アサインされた部屋です。
北欧らしく、内装に木が多く使われていました。

クィーンサイズベッドの部屋を予約したのに、初めにアサインされた部屋はシングルベッド２つのツインルームだったので、フロントの若いお姉さんに抑えめに説明すると、部屋を変えてくれただけでなく、最上階にしてくれました。

水回りは床暖房付きです。部屋の暖房と連動するのですが、操作が難しい。
8月なのに最低気温が5℃の日もあって、たいへんありがたかった。

バスルーム

冷蔵庫とグラス類

ベッドルーム。
かなり硬めのベッド、広々で快適

ラディソン ブル ロイヤル バイキング ホテル ストックホルム ホテル

窓の下にある、このヒーターも本当にありがたかった。

かなり熱くなるので、水に濡れた服もすぐ乾きました。
エアコンと違って乾燥しないのがうれしい。

窓外の景色はストックホルム中央駅。

割と夜中までうるさい…

ホテルで荷を解いた後、まずホテル内の散策へ。

廊下にあったアイスサーバー。
水や氷を無料で提供してくれるのは便利でうれしい。

大きな吹き抜けがある、面白い構造の建物です。

地下にジムがあります。

プールもありますが、利用者以外は中に入れてくれませんでした。まー仕方ない。

続いて、街歩きへ。

ホテルの真ん前、ストックホルム中央駅前にあるのは、スウェーデン鉄道の功労者エリクソンの像。
エンジニアの像って珍しい。ぬぬぬ…スウェーデン鉄道侮れぬ…

ストックホルム中央駅はとても大きく、地下には広いフードコートがありました。

スウェーデン発祥と言われるケバブ・ピザの店もあり、この旅行中に食べたのですが写真を撮り忘れました。

駅舎が広くて清潔で美しい。

ストックホルム中央駅 駅

日本でいうなら丸の内でしょうか…

続いてガムラスタンへ。
旧市街というのでしょうか、石畳みの狭い路地に石造りの古い家、とても雰囲気のある街並みです。

雨が降ったり止んだり、はっきりしない天気でした。

「世界で一番細い小道」と呼ばれている道。

モーテン トローツィグ グレン通り 散歩・街歩き

ストックホルムは14の島を多くの橋で結んでいて、北欧のヴェネツィア、世界で一番美しい首都などと呼ばれます。
ガムラスタンの島の東岸をぶらぶら散策しました。

グスタフ3世の銅像。
調べてみると、プロイセン・フリードリヒ大王の甥で、たいへん人気があるスウェーデン国王だったようです。
絶対王制下、エカテリーナ2世のロシアと戦って勝利し、文芸を推奨したりと、なかなかの名君だったようですが、仮面舞踏会の最中に銃で撃たれて亡くなる劇的な最期を迎えます。

ストックホルム宮殿です。
中には入れなかったので周囲をぐるっと歩きましたが、巨大です。

ストックホルム王宮 城・宮殿

スウェーデン語はまったく分かりませんが、噴水の上にある銘板のKonungは国王という意味らしいので、これはスウェーデン国王オスカル2世と書かれていると思われます。
であれば、オイルサーディンで有名なキングオスカーですね。
名前と肖像を缶詰に使ってよいと勅許を与えた方…

右の方に小さく写っている衛兵は若い女性でした。
雨の中、重そうなヘルメットをかぶって直立不動…
不届きな観光客を怒鳴りつけた大迫力は凄かった。

もう夜なので建物の外観を見て回るだけになってしまいました。

スウェーデンの国会議事堂にあたる建物

国会議事堂 現代・近代建築

ノーベル博物館に来ました。

ノーベル博物館 博物館・美術館・ギャラリー

博物館前の広場に面白い噴水

ストックホルム大聖堂。
ピンク色…

ストックホルム大聖堂 寺院・教会

聖ゲルトルード教会。
もうすぐ日没、20時過ぎでしょうか…
ステンドグラス見たかったですが、仕方ない…

辺りが暗くなってきたので、このレストランに入りました。
“tradition”という名前なので、スウェーデン伝統料理が食べられるだろうと思って選びました。1人だったせいかすんなり入店できましたが、行列ができる人気店のようです。

店内はホームパーティーをやっているかのようなアットホームな雰囲気…

店のメニュー。
店員さんのイチオシのミートボールを注文しました。

硬いカンパンのようなヘンテコなパンはライ麦を固く焼いた保存食で、低カロリーで食物繊維が豊富なので健康食として食されているようです。

キャビアとホイップドバターが付いてきました。
キャビアは黒い粒のあのキャビアではなくて、スウェーデンで日常的に食べられている魚の卵の加工品をそう呼ぶようです。

ちょっと焦って、キャビアなんて頼んでないよと店員さんに言ったら、笑って説明してくれました。

ミートボール、美味しい！！
ブラウンソースとリンゴンベリー（コケモモ）が添えられるのがスウェーデン流…

日本のIKEAで初めてミートボールを食べたとき、ジャム付けて食べるの？！と驚いたのを思い出しましたが、そのミートボールよりはるかに美味しいのは言うまでもありません。

それより、キュウリが日本の酢の物そのものの味だったのでビックリしました。付け合わせのマッシュポテトも美味しかった。

雨上がりの石畳みが美しい街並みを歩いてホテルに戻りました。

さすがに連日歩き回って疲れが溜まっていたので、この日の観光は控えめに…
ホテルで代わり映えしない朝食をいただきました。

ホテルから歩いてすぐのところにある聖クララ教会。
市街の喧騒から離れて、ゆっくりしました。
静かで落ち着く場所でした。

ストックホルム市庁舎にやって来ました。
これが市庁舎ですよ、カッコいいなー

ストックホルム市庁舎 建造物

市庁舎の噴水に打たれている人の彫刻

この日は土曜日だったせいか、人がたくさん…
着飾っている人たちの集団もたくさん…
結婚式を挙げているようです。

市庁舎の至る所で結婚パーティーが行われていました。
花嫁さんがたくさん…

子連れの新婦さん多し。心温まる雰囲気でいいなー…

得意の指笛で盛り上げてきました。
言葉はまったく分かりませんでしたが、お前も飲んでいけとスパークリングワインをご馳走になりました。

ストックホルム中央駅に戻ってくると、市民マラソンが行われていました。8月にマラソンとは、さすが北欧… 冬だったら死者出そう

健康意識高そうな北欧なので、参加者多い。観客も多い。

この日の夕食は、8月が旬のザリガニにしました。

スウェーデンではザリガニパーティーが行われるほど人気があるそうです。ザリガニが美味しいと評判のこの店に来ました。

ザリガニをオーダーすると、ナイフ、フォークと日本のカニ・フォークみたいなのもセットされました（正式名、知りません）。
大量のウェットティッシュも…

窓の向こうでは、マラソンが続いています。

ザリガニ君、来ました。
真っ赤です。白いのはマヨネーズです。

でも、これ、どうやって食べるの？

食べ方が分からないと言ったら、店員の女の子が自分の携帯を持ってきてYouTubeで食べ方の映像を見せてくれました。
奥からシェフまでやって来て、実演して見せてくれました。

とにかく汁を吸う、手でちぎるのがポイントのようです。
味はエビですが、エビと比べて身が少なく、汁を味わうのがポイントなのかもしれません。

ストックホルムの地元のビールをいただきました。軽い口当たりの、悪く言えば特徴がない、すっきり美味しいビールでした。
人の優しさに触れることができた良い1日でした。

翌朝、コーヒーを飲もうと思ったのですが、ストックホルムにはスタバがとても少ない。
スウェーデンにはFikaと呼ばれる、コーヒーブレイクに甘いものを食べる文化があり、一人当たりのコーヒー消費は多いはずなのですが…
代わりにespresso houseの店舗が大量にありました。ホテルと同じ建物にもあったので、入店してみました。

一番人気のシナモンロールとカフェラテで朝食にしました。
ノーマークでしたが、とても美味しくてビックリ

エスプレッソ・ハウス カフェ

この古くて可愛らしい路面電車に乗って、北方民族博物館やバーサ号博物館に向かいます。

路面電車 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

北方民族博物館です。
でかいなー

北方民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

中央にどーんと鎮座ましますのは、スウェーデン国王・グスタフ1世。
デンマークの支配から脱した建国の父。

続いて、歩いてすぐのヴァーサ号博物館に来ました。

1600年代に当時最強の大型木造戦艦として建造され、処女航海でストックホルム港に沈没した数奇な運命の船・ヴァーサ号を展示しています。
（絶対王制の悪弊をさらしているとも言えますが…）

ヴァーサ号博物館 博物館・美術館・ギャラリー

沈没から300年以上後の1956年に発見、1961年に引き上げられ、ほぼ原型をとどめたまま修復され、展示されています。
巨大です。細やかな装飾も見事です。

搭載されていた大砲や、当時の衣装、船内の暮らしぶりが分かる展示もありました。

ヴァーサ号博物館からさらに歩いてABBA the museumへ。
この辺りは博物館がつらなっています。

スウェーデンを代表するポップミュージシャンといえばABBA！
ABBAの音楽を用いたミュージカル・マンマミーア！が大ヒットするなど、今でも人気がありますね。

アバ ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー

しかし、甘かった。
大人気で長～い行列…
おまけに雨まで降ってきました。

雨で行列が短くなるかなと期待しましたが、こっちの人は少しくらいの雨はものともしないようで、私の方がギブアップ。
諦めて、帰ることにしました。

ストックホルムには雨の日でも安価で楽しめるアートがあります。それが地下鉄アート。ほとんどの地下鉄のホームがパブリックアートで彩られています。

費用は地下鉄運賃だけ、移動は地下鉄に乗るだけ、地下鉄を降りて待ち時間無しですぐ楽しめます。

これはストックホルム中央駅。
巨大な駅なのであちこちにありますが、これは10/11番ホームを目指していけば見つかります。

剥き出しの岩盤に描かれています。

Kungsträdgården駅

Rådhuset駅

Solna centrum駅

駅ごとにまったく違うから、寝呆けて間違って下車するのは少なくなりそう。

素敵なストックホルム最後の夜が更けていきました。

スウェーデン編はここまで、帰国プラスα編へ続きます。