1990/07/16 - 2024/07/17
1964位(同エリア2627件中)
砂布巾さん
7月16日 デンマーク入国 Denmark
朝は8時前には出発し鉄道で3時間掛けてエーテボリへ行き、フェリーを利用してユトランド半島先端近くデンマークのフレデリクスハーフェンにやって来る。マルメからはユーレイルパスで半額の水中翼船が、途中のヘルシングボルクからはコペンハーゲンに向かうフェリーもあったけど、ユトランド半島を縦断したいという誘惑に駆られてやって来た。結局スウェーデンは2泊のみ。しかもストックホルム~マルメ~エーテボリと効率の悪い周り方をしてしまった。良いことがなかったのは滞在が短すぎたためと善意に解釈しておこう。
スウェーデンでは特に長距離のインターシティーIC等はユーレイルパスを持っていても必ず座席予約をしなければならず、予約せずに列車に乗り込んだ昨日は車内で20kr払わされたけど、あらかじめ駅の切符売り場で予約した今日も同じ20krだった。フィンランドでは別に予約は必要ではなく、いわば全部自由席(但し自由に座っていると、時に予約した人がやって来ることがある)だった。この辺りもセコい国スウェーデンの面目躍如といったところか。
フェリーターミナルでスウェーデン・クローネは全部使い切る。物価高の国を2日半¥15,000で乗り切ったのは上出来だ。今回はひたすら歩かなければならなかったストックホルムの苦い経験もあるので、レートは良くないだろうがスウェーデンでデンマーク・クローネ(以下kr)を用意する。1krは約¥26だから、スウェーデンとほぼ同じ。
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フレデリクスハーフェンのYHは宿泊50と朝食37kr。朝食の約\1,000は高いけど、環境は仲々素晴らしく家族連れも多い。夕食はYHでカレー雑炊の中に肉団子が入っている料理を食べる。解凍が十分ではなかったけど、タンペレ以来の米料理だ。
7月17日 ユニークYH、オーデンセー Odense
10:20にフレデリクスハーフェンを出発する列車に乗ってアンデルセンの町オーデンセーにやって来る。所要時間は5時間。ストックホルムからずっと列車に乗っている感じだ。景色はさすがに酪農の国らしく、フィンランドで湖を見掛ける位頻繁に牛が草原でくつろいでいる姿を見ることが出来るし、時には馬や羊までいることがある。時折巨大扇風機のような風車(恐らく風力発電の施設)が見える。1カ所に20以上見えた景色は壮観だった。 -
マルメでは最後のベッドだったし、昨日もかなり際どかったので、すぐにYHへ向かう。‘予約してない’と言うと30分ばかり待たされたけど何とか泊まることが出来た。このYHは仲々ユニーク。中庭の広さは昨日のフレデリクスハーフェン以上だし、何よりビールを売っているのが珍しい。レートは悪いだろうが両替も出来るし、鍵はカード式。
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チェックインしてからは同室のスペイン人のアルベルトと一緒に町中へ出てみる。彼は老けて見えるけど25歳。イベリア半島でイスラム教徒を追い出すレコンキスタ(国土回復)運動の最後の拠点だったグラナダで英語の教師をしているそうで、他にドイツ語やフランス語が話せるとか。羨ましい。
朝食代の元を取らねばと必死になって食べたから、夕方まで全く腹も減らず。町でビールの小ジョッキを飲んだ後で中華風のグリルがあったので行ってみる。中華味なのかどうか知らないがハンバーガーまである。カレーがあったので食べてみた。38krだから\1,000。マイルドで西洋風の味付けだったけど、仲々美味しかった。
7月18日 ハンス・クリスチャン・アンデルセン H.C.Andersen 昨夜は19時にはベッドに入ったけど、すぐに寝ることが出来、起床は7時。こんなに寝たのはいつ以来かちょっと記憶に無い。真先に昨日閉館間際で入られなかったアンデルセンの家に行ってみる。彼は1805年この地に生まれ1875年に亡くなるまで数々の名作を残したのは承知の通り。博物館には自筆の手紙やスケッチ等が数多く展示されていて、ゆっくり見ていたら1時間は十分に掛かる位規模も大きい。そういえば「みにくいあひるの子」って彼の作品だったかな?と思っていたら、売店で売っていた童話集の日本語版に題名を見付けて安心した。他に彼の作品って何があっただろう? -
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昼過ぎの列車でコペンハーゲンに来る。所要は3時間。この内1時間がオーデンセーのある Fyn島とコペンハーゲンのあるシェラン島を結ぶ、カーフェリーならぬトレインフェリー。列車ごと船に乗せてしまう発想が凄い。デッキのベンチに土足で上がったら‘そこは座るところだ’とおじさんに怒られた。
今日の宿舎は Public City Hostel。値段は95krと少し高めだけど中央駅から歩いて10分という便利の良さと広い庭もあるのでよしとしましょう。フレデリクスハーフェンは40人部屋だったけど、ここは何と約70人が入る大部屋。夜は部屋中に響く大いびきをかいている人がいて、なかなか寝付けなかった。
大金を払って朝メシを食べても仕方無いので、今日はYHでの朝食は抜き。でも途中でつまみ食いをしたので大差ない。夕食はアルベルトがガイドブックで見付けて教えてくれた SONJAというお店。物価高の北欧にしては本当に有り難い28kr(\700少々)という値段にしては十分なボリューム。満腹になった。 -
7月19日 Copenhagen walking with Alberto
まず最初にヘルシンキ以降の手配をお願いした広島の旅行代理店のH氏と連絡を取るべくコペンハーゲンの駅に出向く。ファックスは\4,000も掛かるそうで電話してみた。留守だったこともあって1分47秒で終了して25krは\650。日本に電話したのはサヴォンリンナから自宅に掛けて以来。 -
その後はアルベルトに水先案内人を務めてもらってのコペンハーゲン町歩き。日本でも名高い商店街のストロイエ通りは昨日の夕方歩いていたので、今日は人魚姫の像もある海岸沿いを歩く。戦争博物館には戦争中のナチスに対する抵抗の様子が展示されていた。
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(世界の三大ガッカリの1つ? 人魚姫像)
女神が牛を従えている噴水の所では韓国人4人グループを発見。ドサクサにまぎれて彼等の写真に入れてもらう。‘感謝(カムサー)ハムニダ’と言ったら、‘サヨナラ’‘アリガトウ’と言われた。やられた。でも同じアジア人だから親近感を感じる。ちなみに韓国人や台湾人の旅行者が最初に覚える日本語は‘日本人の方ですか?’だって、笑っちゃった。噂に聞いていた‘地球の歩き方’(外国を旅する若い日本人が大抵持っているガイドブック、小生もソ連編と東欧編を持参した)ハングル版を持っていた。 -
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散々歩き回り夕食は昨日と同じ SONJAで済ませ、夜は中央駅の真前にあるチボリ遊園地へ行く。17時半からコンサートが開かれたので行ってみた。お城でのオペラもユニークだけど遊園地でのコンサートもユニーク。最後に演奏されたリムスキー・コルサコフの「シェエラザード」がアラビアンナイトの世界を満喫させてくれて素晴らしかった。
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それにしても遊園地ってどこへ行っても童心に帰らせてくれる。2人とも絶好調で広島弁に英語、スペイン語も交えての大漫才大会。大きなクシャミをしたら、通り掛かりのドイツ人女性に‘Gesundheit’(ゲズントハイト 本来の意味は健康 ドイツでクシャミをした人に言う)と言われて爆笑また爆笑。最後には、アルベルトに‘お前は日本でもこんなバカなことをしているのか?’と止めを刺された。
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