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~ルフトハンザの直行便で北京へ 天安門に立った時には何とも言えぬ複雑な心境 故宮、万里の長城の雄大さには度肝を抜かれる<br /><br />  9月27日  Lufthansaで北京へ向かうことになった<br /> 結局昨日の6時間後には機上の人にはならなかった。パキスタンが飛ばなかったのだ。だから嬉しいことにドイツでもう1泊することになった。宿泊費は勿論パキスタン航空持ち。1泊 300DM前後もするクイーンズ・ホテルという4ツ星クラスのホテルだったらしいけど、その割にお粗末だった。部屋にTVがあったので、パキスタンは落ちたのではないかと?と観ていたけど、そうではないらしかった。遅い夕食後には伊丹十三監督の映画「タンポポ」を放映していた。日本映画をドイツ語で観る違和感がなんとも言えない。でもあんな変な映画を観たら、日本人に対するイメージダウンになりはしないか心配。<br /> 昨日の話では今日アムステルダムに飛び、そこで乗り換えるようなことを言っていたが、昼前になってドイツのルフトハンザの直行便で行くことになった。直行便なので僅か9時間、昨日から待ち通しだったけどラッキー。<br /> フランクフルトから乗る乗客は(飛行機はニューヨーク発パリ経由)20数名。その中に日本人女性が2人いた。1人は昨日の夕食で一緒だった北岡さん。もう1人は今日の朝になって日本人と分かった川北さん。北岡さんはすぐヨーロッパに帰ってアムステルダムのホテルで3年ほど勤めるのだそうだ。そして川北さんは英語の勉強でイギリスに行ったのに、何故かスペインで語学の勉強をしているとか。色々な日本人に会えるのもまた楽しい。

109日間ユーラシア大陸横断 第6部 天安門の巻(Tian’anmen)

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1990/09/27 - 2023/06/03

1582位(同エリア5149件中)

砂布巾

砂布巾さん

~ルフトハンザの直行便で北京へ 天安門に立った時には何とも言えぬ複雑な心境 故宮、万里の長城の雄大さには度肝を抜かれる

  9月27日  Lufthansaで北京へ向かうことになった
 結局昨日の6時間後には機上の人にはならなかった。パキスタンが飛ばなかったのだ。だから嬉しいことにドイツでもう1泊することになった。宿泊費は勿論パキスタン航空持ち。1泊 300DM前後もするクイーンズ・ホテルという4ツ星クラスのホテルだったらしいけど、その割にお粗末だった。部屋にTVがあったので、パキスタンは落ちたのではないかと?と観ていたけど、そうではないらしかった。遅い夕食後には伊丹十三監督の映画「タンポポ」を放映していた。日本映画をドイツ語で観る違和感がなんとも言えない。でもあんな変な映画を観たら、日本人に対するイメージダウンになりはしないか心配。
 昨日の話では今日アムステルダムに飛び、そこで乗り換えるようなことを言っていたが、昼前になってドイツのルフトハンザの直行便で行くことになった。直行便なので僅か9時間、昨日から待ち通しだったけどラッキー。
 フランクフルトから乗る乗客は(飛行機はニューヨーク発パリ経由)20数名。その中に日本人女性が2人いた。1人は昨日の夕食で一緒だった北岡さん。もう1人は今日の朝になって日本人と分かった川北さん。北岡さんはすぐヨーロッパに帰ってアムステルダムのホテルで3年ほど勤めるのだそうだ。そして川北さんは英語の勉強でイギリスに行ったのに、何故かスペインで語学の勉強をしているとか。色々な日本人に会えるのもまた楽しい。

旅行の満足度
4.5

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  •  空港では時間がたっぷりあったので、屋上に登って飛行機を眺めてみたり、\1,000だけ両替してハイデルベルク以来久し振りに日経新聞を買ってみたり。トップ・ニュースは自民党金丸元副総理らの北朝鮮訪問だった。<br /> フランクフルト空港は6年前に初めて海外の地を踏んだ思い出深い場所。巨大で機能的な空港としても有名だ。出国の際のパスコントロールは表紙を見ただけで早く行けと言われた。コラ審査官! 日本人にもスパイやテロリストだっているんだぞ。ちゃんと仕事しろ!

     空港では時間がたっぷりあったので、屋上に登って飛行機を眺めてみたり、\1,000だけ両替してハイデルベルク以来久し振りに日経新聞を買ってみたり。トップ・ニュースは自民党金丸元副総理らの北朝鮮訪問だった。
     フランクフルト空港は6年前に初めて海外の地を踏んだ思い出深い場所。巨大で機能的な空港としても有名だ。出国の際のパスコントロールは表紙を見ただけで早く行けと言われた。コラ審査官! 日本人にもスパイやテロリストだっているんだぞ。ちゃんと仕事しろ!

  •   9月28日  北京到着<br /> 機内ではほとんど眠れない。途中強烈な光を発しているところを通ったのだが、そこは一体何だったのだろうか。転た寝から目が覚めた7時頃(北京時間)にはモンゴルのウランバートルの上空を通過中のアナウンスがあった。でも見えるのは赤茶色の岩肌ばかり。万里の長城が見えたのは空港上空に到着する5分程前。確かに長い。ずっと続いている。でも幅はそれほどでもないから、月からも見える唯一の建造物というのはちょっと信じ難い。

      9月28日  北京到着
     機内ではほとんど眠れない。途中強烈な光を発しているところを通ったのだが、そこは一体何だったのだろうか。転た寝から目が覚めた7時頃(北京時間)にはモンゴルのウランバートルの上空を通過中のアナウンスがあった。でも見えるのは赤茶色の岩肌ばかり。万里の長城が見えたのは空港上空に到着する5分程前。確かに長い。ずっと続いている。でも幅はそれほどでもないから、月からも見える唯一の建造物というのはちょっと信じ難い。

  •  中華人民共和国(1949年建国)の首都北京空港には午前9時に到着。入国審査は極めて簡単だった。学生?宿泊先?といった簡単な筆談による質問と手持外貨・高級品の申告はさせられたけれども、荷物検査などは全く無かった。<br /> 最初に両替。東欧であまり使わなかったドルのキャシュの残りがあったので2回に分けて両替する。札がボロでダメと言われた6$を除く 105$が約 480元だから1元は¥34。ただしドル高の時に買ったものだし、トラベラーズチェックの方がキャッシュより幾分率がいいので、円のチェックならもう少し安く購入できる筈だ。中国で外国人観光客が使うのは外貨兌換券といって国民が使う人民元とは少し違う。可愛らしい札で子供銀行のおもちゃのようだ。<br /> 到着ゲートを出た所にInf.のカウンターがあったので地図をもらい、ホテルリザベーションで‘YHがありますか?’と聞いてみたけど通じなかった。中国には無いらしい。結局そこで紹介してもらった一番安そうな空港にほど近いCapital Airport Hotelに泊まることにする。1泊 120元は\4,000少々。ほとんど開店休業状態だったが、1階にはレストランは勿論、銀行から郵便局にビリヤードまである。ただし英語の通用度はもう1つ。銀行ですら‘ every day’や‘opening time’といったごく簡単な単語が通じない。筆談で会話したけど、アメリカやヨーロッパからの観光客は困るだろうなと思った。<br /> 夕方までずっと寝ていたので夕食はホテルのレストランで。ここでは英語が少しは通じた。ちょうどアジア大会(次回は広島開催)開催中で皆テレビの前に陣取り、こちらから呼ばないと注文も取りに来てくれない。ビール、前菜、スープ、ライス、肉料理のコース料理で注文して21元は¥700少々。<br /> ルフトハンザに関して少し。昼食も食べずに備えていた機内食は期待外れ。出発して1時間も経たないうちに4回も出てくるドリンク攻めにはゲンナリ。印象的だったのはスチュワーデスに黒人の坊主頭の女性がいたこと。個性抹殺の日本の航空会社では考えられない。別のスチュワーデスには‘謝々’と言われた。コラ、北京へ向かうのは中国人ばかりじゃないぞ!

     中華人民共和国(1949年建国)の首都北京空港には午前9時に到着。入国審査は極めて簡単だった。学生?宿泊先?といった簡単な筆談による質問と手持外貨・高級品の申告はさせられたけれども、荷物検査などは全く無かった。
     最初に両替。東欧であまり使わなかったドルのキャシュの残りがあったので2回に分けて両替する。札がボロでダメと言われた6$を除く 105$が約 480元だから1元は¥34。ただしドル高の時に買ったものだし、トラベラーズチェックの方がキャッシュより幾分率がいいので、円のチェックならもう少し安く購入できる筈だ。中国で外国人観光客が使うのは外貨兌換券といって国民が使う人民元とは少し違う。可愛らしい札で子供銀行のおもちゃのようだ。
     到着ゲートを出た所にInf.のカウンターがあったので地図をもらい、ホテルリザベーションで‘YHがありますか?’と聞いてみたけど通じなかった。中国には無いらしい。結局そこで紹介してもらった一番安そうな空港にほど近いCapital Airport Hotelに泊まることにする。1泊 120元は\4,000少々。ほとんど開店休業状態だったが、1階にはレストランは勿論、銀行から郵便局にビリヤードまである。ただし英語の通用度はもう1つ。銀行ですら‘ every day’や‘opening time’といったごく簡単な単語が通じない。筆談で会話したけど、アメリカやヨーロッパからの観光客は困るだろうなと思った。
     夕方までずっと寝ていたので夕食はホテルのレストランで。ここでは英語が少しは通じた。ちょうどアジア大会(次回は広島開催)開催中で皆テレビの前に陣取り、こちらから呼ばないと注文も取りに来てくれない。ビール、前菜、スープ、ライス、肉料理のコース料理で注文して21元は¥700少々。
     ルフトハンザに関して少し。昼食も食べずに備えていた機内食は期待外れ。出発して1時間も経たないうちに4回も出てくるドリンク攻めにはゲンナリ。印象的だったのはスチュワーデスに黒人の坊主頭の女性がいたこと。個性抹殺の日本の航空会社では考えられない。別のスチュワーデスには‘謝々’と言われた。コラ、北京へ向かうのは中国人ばかりじゃないぞ!

  •  9月29日  大いなる田舎、北京  Pekin<br /> 仮眠の時間が長すぎてか昨夜は寝つけない。7時になったので起きようかと思っているうちに寝てしまい目覚めたのは11時半、時差ボケの最悪パターン。<br /> ホテルのレストランでブランチを取る。卵入りチャーハン(箸で食べる)とスープ、野菜で 7.5元は¥250。ホテルのレストランで軽く食べてこの値段ならポーランドより更に安い。<br /> 外出は14時から。市内まではかなり遠く、バス(0.4元)と地下鉄(0.3元)を乗り継いで1時間はかかる。地下鉄にはイントネーションは独特だが英語のアナウンスもあった。その点、あれだけ大勢の外国人観光客が居ながら長たらしいチェコ語のアナウンスしかなかったプラハよりは親切。

     9月29日  大いなる田舎、北京  Pekin
     仮眠の時間が長すぎてか昨夜は寝つけない。7時になったので起きようかと思っているうちに寝てしまい目覚めたのは11時半、時差ボケの最悪パターン。
     ホテルのレストランでブランチを取る。卵入りチャーハン(箸で食べる)とスープ、野菜で 7.5元は¥250。ホテルのレストランで軽く食べてこの値段ならポーランドより更に安い。
     外出は14時から。市内まではかなり遠く、バス(0.4元)と地下鉄(0.3元)を乗り継いで1時間はかかる。地下鉄にはイントネーションは独特だが英語のアナウンスもあった。その点、あれだけ大勢の外国人観光客が居ながら長たらしいチェコ語のアナウンスしかなかったプラハよりは親切。

  •  さすがに市内でも自転車が多い。駅前や天安門広場前を通る大通りは4車線なのだが、その内の1車線は自転車専用。歩行者は車ばかりでなく自転車にも十分注意しなければならない。大通りから一歩足を踏み入れるとタイムマシンに乗って何十年も前にやって来たのではないか?というような景色に出くわす。北京の駅前近くでもそうだ。<br /> 夕食は天安門から駅へ向かう通りに屋台がたくさん出ていたので肉マン、天プラ、ラーメンを食べてみる。値段は各1元で計3元。但し味の方はもう1つ。<br /> 中国人が利用する旅館に泊まり、食事は町中の屋台で食べれば1日¥1,000でも十分に収まるとは思うけど、さすがにそこまでは落ちぶれたくない。

     さすがに市内でも自転車が多い。駅前や天安門広場前を通る大通りは4車線なのだが、その内の1車線は自転車専用。歩行者は車ばかりでなく自転車にも十分注意しなければならない。大通りから一歩足を踏み入れるとタイムマシンに乗って何十年も前にやって来たのではないか?というような景色に出くわす。北京の駅前近くでもそうだ。
     夕食は天安門から駅へ向かう通りに屋台がたくさん出ていたので肉マン、天プラ、ラーメンを食べてみる。値段は各1元で計3元。但し味の方はもう1つ。
     中国人が利用する旅館に泊まり、食事は町中の屋台で食べれば1日¥1,000でも十分に収まるとは思うけど、さすがにそこまでは落ちぶれたくない。

  •   9月30日~10月1日  天安門 Tian’anmen<br /> 天安門広場は大勢の北京市民や観光客であふれている。その光景は全く平和そのものだ。しかし1989年6月4日のあの衝撃的な場面は決して忘れることは出来ない。中国政府は、胡耀邦元総書記の死去をきっかけに共産党政権の枠内での自由化・民主化を天安門広場での請願デモという非暴力的手段で求めていた学生(30年振りの中ソサミットのために訪れたゴルバチョフにもタイミングを合わせていた)らの行動を「反革命暴乱」と決め付け、戦車で踏み散らした。まさに狂気の沙汰としか言いようのない場面だった。

      9月30日~10月1日  天安門 Tian’anmen
     天安門広場は大勢の北京市民や観光客であふれている。その光景は全く平和そのものだ。しかし1989年6月4日のあの衝撃的な場面は決して忘れることは出来ない。中国政府は、胡耀邦元総書記の死去をきっかけに共産党政権の枠内での自由化・民主化を天安門広場での請願デモという非暴力的手段で求めていた学生(30年振りの中ソサミットのために訪れたゴルバチョフにもタイミングを合わせていた)らの行動を「反革命暴乱」と決め付け、戦車で踏み散らした。まさに狂気の沙汰としか言いようのない場面だった。

  •  広場にある人民英雄記念碑にはこの時の後遺症が今も残っている。折しもアジア大会の期間中でムードの盛り上げとイメージアップに懸命なようだけど、一度失なってしまった国際的信用と人心を回復するのは容易なことではない。<br /> 天安門上に上がることも出来るが、中国人10元に対して外国人は30元。素知らぬフリをして10元出せばわからないかもしれないが、切符売場の前で立ち止まっていたためか見破られてしまった。しかも兌換券しか受け取ってもらえない。人民元と兌換券は等価なので、これはあまり困らないけれど、平等を標榜する共産主義国家が外国人から国民の3倍もの料金を取るとは一体どういう合理的な理由があるのだろう? 外国人からの搾取だ。門の上には毛沢東が立っている大きな肖像画があったのが印象的。

     広場にある人民英雄記念碑にはこの時の後遺症が今も残っている。折しもアジア大会の期間中でムードの盛り上げとイメージアップに懸命なようだけど、一度失なってしまった国際的信用と人心を回復するのは容易なことではない。
     天安門上に上がることも出来るが、中国人10元に対して外国人は30元。素知らぬフリをして10元出せばわからないかもしれないが、切符売場の前で立ち止まっていたためか見破られてしまった。しかも兌換券しか受け取ってもらえない。人民元と兌換券は等価なので、これはあまり困らないけれど、平等を標榜する共産主義国家が外国人から国民の3倍もの料金を取るとは一体どういう合理的な理由があるのだろう? 外国人からの搾取だ。門の上には毛沢東が立っている大きな肖像画があったのが印象的。

  •  天安門を通り抜けて奥へ入ると、故宮博物院。映画‘ラスト・エンペラー’にも登場した紫禁城だ。確かに中は大変に広大。この広大な建物が明の第3代永楽帝の時代に僅か14年(1406〜1420年)で造営されたというから更に驚く。入場に際しては38元(兌換券)取られた。チケットには18元と書いてあったので、あとの20元は貸してくれた日本語のカセットテープの代金なのだろう。これなら合理的な理由があるのだから、まだ許せる。展示物の位置がわからないものがいくつかあったけど、興味深い説明だった。係員はウロ覚えの日本語だから‘右側は入口です’何て話すのも面白い。

     天安門を通り抜けて奥へ入ると、故宮博物院。映画‘ラスト・エンペラー’にも登場した紫禁城だ。確かに中は大変に広大。この広大な建物が明の第3代永楽帝の時代に僅か14年(1406〜1420年)で造営されたというから更に驚く。入場に際しては38元(兌換券)取られた。チケットには18元と書いてあったので、あとの20元は貸してくれた日本語のカセットテープの代金なのだろう。これなら合理的な理由があるのだから、まだ許せる。展示物の位置がわからないものがいくつかあったけど、興味深い説明だった。係員はウロ覚えの日本語だから‘右側は入口です’何て話すのも面白い。

  •  故宮の裏の小高い丘の上にあるのが影山公園。ここからの故宮の眺めがまた格別。屋根が幾重にもなって美しい。

     故宮の裏の小高い丘の上にあるのが影山公園。ここからの故宮の眺めがまた格別。屋根が幾重にもなって美しい。

  •  天安門広場を門と反対方向へ行ってみると前門大街という通りがあり、ここをしばらく歩くと有名な天壇公園があるのだが、この付近の人の多いこと。道が狭いのか、人が多すぎるのか…。

     天安門広場を門と反対方向へ行ってみると前門大街という通りがあり、ここをしばらく歩くと有名な天壇公園があるのだが、この付近の人の多いこと。道が狭いのか、人が多すぎるのか…。

  • 屋台ではご飯の上に中華風の何種類かの副食が山のように盛られた弁当を売っていたので食べた。少し辛いけど仲々美味。値段は2元。<br /> 食物の話をもう少し。30日の朝食はホテルで食べた。モーニングにはチャイニーズスタイルとウェスタンスタイルがあるというのでチャイニーズを頼んだら、冷えた肉マン2ケと塩の入ってないおかゆで値段は1元。前日屋台で食べたのは肉マンが2ケだけで1元だった。ホテルの食事が屋台より安いとは……。同じく30日の夕食は駅前のちょっとしたレストランで。金を払う素振りをしたら親指と人指し指を立てる。だから2元かと思ったら8元のことだった。<br /> 天安門広場に引き返して、乗り合いタクシーで北京動物園に中国的熊猫(パンダ)を見に行った。入場料は不要で幾つかの動物舎に入る時に料金を払う。パンダ舎は入ってすぐの所だった。<br /> 馴象曲芸の文字が見えた動物舎からは「みちづれ」のメロディーが聞こえてきたので象の踊りでも見られるのかナ?と思って入ってみたけど、残念ながら踊りは見られなかった。

    屋台ではご飯の上に中華風の何種類かの副食が山のように盛られた弁当を売っていたので食べた。少し辛いけど仲々美味。値段は2元。
     食物の話をもう少し。30日の朝食はホテルで食べた。モーニングにはチャイニーズスタイルとウェスタンスタイルがあるというのでチャイニーズを頼んだら、冷えた肉マン2ケと塩の入ってないおかゆで値段は1元。前日屋台で食べたのは肉マンが2ケだけで1元だった。ホテルの食事が屋台より安いとは……。同じく30日の夕食は駅前のちょっとしたレストランで。金を払う素振りをしたら親指と人指し指を立てる。だから2元かと思ったら8元のことだった。
     天安門広場に引き返して、乗り合いタクシーで北京動物園に中国的熊猫(パンダ)を見に行った。入場料は不要で幾つかの動物舎に入る時に料金を払う。パンダ舎は入ってすぐの所だった。
     馴象曲芸の文字が見えた動物舎からは「みちづれ」のメロディーが聞こえてきたので象の踊りでも見られるのかナ?と思って入ってみたけど、残念ながら踊りは見られなかった。

  •   10月2日  北京的公共汽車・厠所<br /> 北京での滞在も今日を含めてあと2泊。気分を変える意味でホテルも変えてみた。プラハやウィーンを上回る6連泊ではつまらないし、地下鉄乗車駅の東直門までバスで40分はかかり少々遠い。2日間泊まる三元ホテルはその地下鉄駅の近くで空港方面から来る 359番のバスの終点のすぐ近く。昨朝寄ってみた時に値段を聞いたら 100元とのことだったので、泊まることにした。エアポートホテルのように郵便局から散髪屋まではないけれど、部屋はツインルームだけあってこちらの方が広々としている。でも特に風呂の掃除が行き届いていない。ここも英語の通用度はもう1つ。tomorrowすらわからない。そういえばエアポートホテルで‘(40は) four zeroだよ’と親切に教えてくれた。

      10月2日  北京的公共汽車・厠所
     北京での滞在も今日を含めてあと2泊。気分を変える意味でホテルも変えてみた。プラハやウィーンを上回る6連泊ではつまらないし、地下鉄乗車駅の東直門までバスで40分はかかり少々遠い。2日間泊まる三元ホテルはその地下鉄駅の近くで空港方面から来る 359番のバスの終点のすぐ近く。昨朝寄ってみた時に値段を聞いたら 100元とのことだったので、泊まることにした。エアポートホテルのように郵便局から散髪屋まではないけれど、部屋はツインルームだけあってこちらの方が広々としている。でも特に風呂の掃除が行き届いていない。ここも英語の通用度はもう1つ。tomorrowすらわからない。そういえばエアポートホテルで‘(40は) four zeroだよ’と親切に教えてくれた。

  •  中国では街中に公共厠所が方々にある。個人の家にはトイレが無いからではないかと思う。冬場の夜中に便意を催した時など大変だ。ここ北海公園にも厠所があった。入ってみるとあの有名な扉の無い大便用厠所がある。ちょうど小さな子供が用を足している最中で目が合ってしまった。これまで見た厠所は少なくとも腰の高さ位までの扉があったけど、全く無いのは初めて。慣れれば何でもないのかもしれないけど、やはり我々には抵抗がある。女性用も扉が無いのだろうか?<br /> 下町でよく見掛けたのが腕に赤い腕章をはめて道路端に座っている老人。不穏分子を告発する民警組織のようなものに違いない。<br /> 公園を出てからは十三陵(明代の皇帝のお墓)へ行こうと思い少々距離があったけど公共汽車(バス)の停留所まで歩いて行く。行ってビックリ、本当に大勢の人が待っている。あまりの人の多さに結局諦めた。そういえば空港に行くバスものんびりした農村のような所を走っていて結構便数も多いのに、いつも人が満杯。一体どこからあれだけの人間が湧き出してくるのか? いくら地球上の人間の4人に1人が中国人と言っても信じられない。<br /> 夕方には前門近くで買物をした。英語は勿論通じない。店員が韓国の国旗を指さして尋ねたので、日本の国旗を指さした。ヨーロッパでは中国人に間違われ、ここ中国へ来れば韓国人と間違われる私なのでした。

     中国では街中に公共厠所が方々にある。個人の家にはトイレが無いからではないかと思う。冬場の夜中に便意を催した時など大変だ。ここ北海公園にも厠所があった。入ってみるとあの有名な扉の無い大便用厠所がある。ちょうど小さな子供が用を足している最中で目が合ってしまった。これまで見た厠所は少なくとも腰の高さ位までの扉があったけど、全く無いのは初めて。慣れれば何でもないのかもしれないけど、やはり我々には抵抗がある。女性用も扉が無いのだろうか?
     下町でよく見掛けたのが腕に赤い腕章をはめて道路端に座っている老人。不穏分子を告発する民警組織のようなものに違いない。
     公園を出てからは十三陵(明代の皇帝のお墓)へ行こうと思い少々距離があったけど公共汽車(バス)の停留所まで歩いて行く。行ってビックリ、本当に大勢の人が待っている。あまりの人の多さに結局諦めた。そういえば空港に行くバスものんびりした農村のような所を走っていて結構便数も多いのに、いつも人が満杯。一体どこからあれだけの人間が湧き出してくるのか? いくら地球上の人間の4人に1人が中国人と言っても信じられない。
     夕方には前門近くで買物をした。英語は勿論通じない。店員が韓国の国旗を指さして尋ねたので、日本の国旗を指さした。ヨーロッパでは中国人に間違われ、ここ中国へ来れば韓国人と間違われる私なのでした。

  •   10月3日  万里の長城<br /> 旅のフィナーレを飾るのは万里の長城。やっぱり北京に来てここと天安門、故宮を訪れないこと程間の抜けた話は無い。天安門広場の裏側の前門から出るツアーバスを利用して(時間的にドイツが再統一された筈の)7時過ぎに出発。必ず行かなければ、と気合が入っていたので目覚ましが鳴らなくても目も覚めた。昨日行けなかった明の十三陵や郊外の遊園地にも立ち寄り16時に帰着して値段は僅か10元(¥300!)。オンボロバスで美人のガイドさんもいないけど、この安さならそんな贅沢は言えない。他の外人客は、話し掛けても無愛想なカナダ人女性の2人組がいるだけだった。<br /> 外人向のツアーがあるのかどうか知らないけど、北京には観光客用のInf.らしきものは見当たらないし、所によっては外国人向け特別料金を徴収する。観光客への配慮の無さはプラハ以上だ。少なくともプラハには方々にチェドックがあり、そこが役に立つチェドックかどうか聞くことが出来た。

      10月3日  万里の長城
     旅のフィナーレを飾るのは万里の長城。やっぱり北京に来てここと天安門、故宮を訪れないこと程間の抜けた話は無い。天安門広場の裏側の前門から出るツアーバスを利用して(時間的にドイツが再統一された筈の)7時過ぎに出発。必ず行かなければ、と気合が入っていたので目覚ましが鳴らなくても目も覚めた。昨日行けなかった明の十三陵や郊外の遊園地にも立ち寄り16時に帰着して値段は僅か10元(¥300!)。オンボロバスで美人のガイドさんもいないけど、この安さならそんな贅沢は言えない。他の外人客は、話し掛けても無愛想なカナダ人女性の2人組がいるだけだった。
     外人向のツアーがあるのかどうか知らないけど、北京には観光客用のInf.らしきものは見当たらないし、所によっては外国人向け特別料金を徴収する。観光客への配慮の無さはプラハ以上だ。少なくともプラハには方々にチェドックがあり、そこが役に立つチェドックかどうか聞くことが出来た。

  •  上空から眺める長城は、ただの長い線のようにしか見えなかったけど、間近から見る長城はさすがに凄い。場所によっては角度が45度以上あるのではないかと思えるような所がある。そこを歩いて登るのも大変だ。これに比べたら今は亡きベルリンの壁なんて可愛いものだ。中国にとっては古代からそれだけ北方遊牧民族の脅威というのは大きかったのだろう。壮大な長城そして故宮は、まさに中国四千年の歴史とパワーを感じさせる。

     上空から眺める長城は、ただの長い線のようにしか見えなかったけど、間近から見る長城はさすがに凄い。場所によっては角度が45度以上あるのではないかと思えるような所がある。そこを歩いて登るのも大変だ。これに比べたら今は亡きベルリンの壁なんて可愛いものだ。中国にとっては古代からそれだけ北方遊牧民族の脅威というのは大きかったのだろう。壮大な長城そして故宮は、まさに中国四千年の歴史とパワーを感じさせる。

  •  バスでは東北地方の瀋陽からやって来た4人組と一緒になり、自由時間には一緒に回らせてもらった。‘どこから来たの’と尋ねるので、‘ Hiroshima’と言っても‘Atombomb city’と言っても通じない。漢字で「広島」と書いたら、‘アッ、ワンドゥ’と納得していた。1人は日本語がほんの少し出来たので、この日記を読ませてみた。どの位理解できたのかよくわからないけど、やはり興味を示したのは天安門の所。「昨年何月何日来首都」とか筆談で聞いてきたが、それ以上は互いに何も話さなかった。バスのなかで周囲にたくさん人がいたから、下手なことを話すと彼等の安全が脅かされることになりかねないし、小生にも何等かの措置が講じられないとも限らない。悲しいことだが今の中国はそんな国だ。

     バスでは東北地方の瀋陽からやって来た4人組と一緒になり、自由時間には一緒に回らせてもらった。‘どこから来たの’と尋ねるので、‘ Hiroshima’と言っても‘Atombomb city’と言っても通じない。漢字で「広島」と書いたら、‘アッ、ワンドゥ’と納得していた。1人は日本語がほんの少し出来たので、この日記を読ませてみた。どの位理解できたのかよくわからないけど、やはり興味を示したのは天安門の所。「昨年何月何日来首都」とか筆談で聞いてきたが、それ以上は互いに何も話さなかった。バスのなかで周囲にたくさん人がいたから、下手なことを話すと彼等の安全が脅かされることになりかねないし、小生にも何等かの措置が講じられないとも限らない。悲しいことだが今の中国はそんな国だ。

  • 10月4日 東京に向かう飛行機の中で Die Reise endet.<br /><br /> 30分程前に北京空港を出発した。今度はパキスタン航空がちゃんと飛んでくれた。Pakistan International Airlinesならぬ Perhaps I Arriveとも言われるらしいPIAでも大丈夫だろう。乗車率は約30%程度とガラガラ。アジア的おおらかさを発揮して座席も自由席。乗客は大部分が日本人。パキスタンのカラチ(またはイスラマバード)で乗換えて日本からヨーロッパに飛ぶと、本当に1日仕事。だからフランクフルトから直行便で北京に来られて本当にラッキーだった。またもし最初の予定通りに9月20日に東ベルリンからモスクワ経由でソウルに飛んでいたら、生涯中国に来ることもなかっただろう。でも北京に来られて本当に良かった。<br /> 最後に北京~東京間の飛行ルートについて。両都市間の最短ルートは朝鮮半島上空を通過するルートなのだが、北朝鮮・韓国共に第3国へ向かう航空機の通過を認めていないので、上海上空へと迂回する効率の悪いルートを取らざるを得なくなっている。朝鮮半島の対立の余波がこんな所にも及んでいる。1日も早く両都市間を最短ルートで飛べる日が来ることを望んでいる。<br /> あと3時間少々で東京だ。新潟を出発してから今日までの様々な出来事が脳裏に思い浮かぶ。感慨深い。<br /> *現在では上空も通過できるようだ

    10月4日 東京に向かう飛行機の中で Die Reise endet.

     30分程前に北京空港を出発した。今度はパキスタン航空がちゃんと飛んでくれた。Pakistan International Airlinesならぬ Perhaps I Arriveとも言われるらしいPIAでも大丈夫だろう。乗車率は約30%程度とガラガラ。アジア的おおらかさを発揮して座席も自由席。乗客は大部分が日本人。パキスタンのカラチ(またはイスラマバード)で乗換えて日本からヨーロッパに飛ぶと、本当に1日仕事。だからフランクフルトから直行便で北京に来られて本当にラッキーだった。またもし最初の予定通りに9月20日に東ベルリンからモスクワ経由でソウルに飛んでいたら、生涯中国に来ることもなかっただろう。でも北京に来られて本当に良かった。
     最後に北京~東京間の飛行ルートについて。両都市間の最短ルートは朝鮮半島上空を通過するルートなのだが、北朝鮮・韓国共に第3国へ向かう航空機の通過を認めていないので、上海上空へと迂回する効率の悪いルートを取らざるを得なくなっている。朝鮮半島の対立の余波がこんな所にも及んでいる。1日も早く両都市間を最短ルートで飛べる日が来ることを望んでいる。
     あと3時間少々で東京だ。新潟を出発してから今日までの様々な出来事が脳裏に思い浮かぶ。感慨深い。
     *現在では上空も通過できるようだ

  • USSRはソ連、<br />SUOMIはフィンランドが自国を呼ぶ呼び方<br />CSはチェコスロバキア

    USSRはソ連、
    SUOMIはフィンランドが自国を呼ぶ呼び方
    CSはチェコスロバキア

  • 一番上は貼れなかった中国

    一番上は貼れなかった中国

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