2013/03/23 - 2013/03/23
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世界攻略者さん
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ポカラ近郊には、日本人専用ビューポイントなるものが存在します。その名はフォクシン。より正確に言えば、日本人しか行かない展望ポイント。極めてマイナーな場所ではありますが、そこからの眺めは、サランコットとも妙法寺とも違う第三の眺め。フォクシン村の人々が、毎日どんな景色を見ながら暮らしてるのか、こっそりお伝えいたしましょう。
**情報は2013年3月のもの。1ルピー=1円で計算。
==ポカラ・ザ・トレック シリーズ一覧==
① サランコット編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10759203/
② ワールド・ピース・パゴダ編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10759213/
③ フォクシン編 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10761488/
④ ダンプス編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10838337/
==ポカラ旅行記==
ポカラ再発見 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10761427/
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[目次]
イントロ
アクセス
往路 - バス
フォクシンへの道 - 村歩き編
フォクシンへの道 - 畑歩き編
フォクシン ビューポイント
ニルマルポカリへの道
福岡ニルマルポカリ学校
帰路 - トレッキング
崖っぷちルート
まとめ -
[イントロ]
ここまで、サランコットの丘やワールド・ピース・パゴダ(日本山妙法寺)など、メジャーなヒマラヤ展望ポイントを紹介してきました。3つ目に紹介するのは、ずっと知名度の落ちるフォクシン(Phoksing)。レイクサイドのネパール人でさえ、この村の名前を知っている人はそう多くないでしょう。
しかし、地球の歩き方を見てみると、まるでフォクシンが、サランコットやピースパゴダと並ぶビューポイントであるかのような紹介がされています。これは単に、執筆した平尾和雄さんが好みで選んだだけで、他の国の旅行者は、フォクシンなんて誰も知りません。当然、ロンプラにも記載なし。でも、フォクシンからの眺めがいいのは確かなので、私も暇に任せて訪問してみることにしました。 -
[アクセス]
フォクシン村があるのは、ダムサイドや空港よりも、さらに南の山の上。アクセスですが、現在、村のすぐ近くまでバスが走っています。2系統あり、1つは、チョレパタン発クリスティ行きのバス(青い線、6本)。もうひとつは、ビラウタチョーク発ニルマルポカリ行き(黄色い線、2:30PM, 5:00PM - 要確認)。前者の方が本数が多いので、こちらで最寄りの村まで乗車し、そこから歩いて行くのが便利です。
その他、ビラウタチョークから山岳博物館方面のバスに乗り、ドビラ(Dobila)で下車。そこから別の乗合バス?に乗り換えニルマルポカリまで行く方法もあります(赤い線)。ただ、後者のバスが少ないのが難点。本数は少ないですが、通しで走るバス(12PMくらい)もあります。
地図: (クリックで拡大)。3本のバス路線。真ん中の水色の線がトレッキング・ルート。 -
[往路 - バス]
クリスティ行きのバス(写真)は、チョレパタンにあるマハデブ洞窟入口近くから出発します。一日6本あり、7AM, 9AM. 11AM, 1PM, 3PM, 5PMの定時出発。私はワールド・ピースパゴダにトレッキングした後に立ち寄ったので、11時の便に乗りました。
このバスは、山の上に住む住民にとってはインフラ的な交通手段。人だけでなく、自転車や木材などの建築材も屋根の上に載せられ運ばれます。
チョレパタンへの行き方は、ポカラの市バスルートについて書かれた、こちらの旅行記を参考にしてください。
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10764799/ -
バスは出発後、乗り場のすぐ先にある道を左折。チベット難民キャンプ(写真)の前を通って、南側にある山の方に向かいます。
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住宅エリアを過ぎると、舗装道路を離れて河原に突入。オフロード車でもないのに、浅い水流を強引に乗り越え進みます。乾季でさえこれなんだから、雨季にはもっと凄いことになっているでしょう。
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その後、道はまともになり、小さなカーブを経ながら山を登って行きます。写真は、バスの走行ルート。黄色い点は、左からチョレパタン(乗車)、ニルマルポカリ、フォクシン、ドパーレ(下車)。
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高度を上げるにつれ、ヒマラヤの景色も、ほらこの通り。座席は左側の方が、少しだけ眺めがいいかな。
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30分ほど走り、稜線上の集落ドパーレで途中下車。ここから先は歩いてフォクシンを目指します。運賃は30rs(30円)。
一方、バスはそのまま1キロ奥にあるクリスティ・ナチャネチャウルまで走ります。行ったことはないですが、クリスティは宿泊施設やレストランもある、比較的施設の整った町のようです。 -
ドパーレからの眺めはこんな感じ。手前の山がかなり邪魔ですが、逆に山腹の集落がいい味出しています。村の斜め上に見える白い点が、ワールドピース・パゴダこと日本山妙法寺。
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[フォクシンへの道 - 村歩き編]
他の乗客も何人か降りたので、彼らについて、フォクシンへと続く稜線上の道を進みます。 -
ジープ道を10分ほど歩くと左側の山がなくなり、開けたヒマラヤの眺望が出てきます。ここからの眺めは、ポカラ盆地が前景で、その背後に大きくヒマラヤ。サランコットやピースパゴダからの景色にはなかった「町」が間に入ることで、山の雄大さがより強調されています。
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このすぐ後、道が2手に別れるので、左へ。右がメインのジープ道なのですが、集落があるのはこちら側。それに、南側からでは、ヒマラヤを見ることができません。
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少し歩くと、民家がポツポツ出始めます。手持ちの地図によると、この集落の名前はポカレルトック(Pokharelthok)。写真は、村で唯一の売店。
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村は稜線の南側に広がり、全部で50-60軒くらい。そのまま、村を横断する土の道を歩きます。
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写真は、途中の民家で見かけた女の子。母親が水汲みや皿洗いで忙しくしてる間、なぜかゆりかごの中で幽閉されています。もう、自分で歩ける年なのにね。それとも、ブランコとして、自ら乗ってるの?
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さらに進むと、村の東端に公立の小学校が出てきます。バスを降りてからここまで約20分。壁に書かれた住所は、ニルマルポカリ6、フォクシン、ポカレルトック、カスキ。学校隣の小高い丘の上には廟があり登れます。
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教室の中をのぞいてみると、生徒はわずか3人。退屈そうに自習していました。どうも、ひとりの先生が2クラス同時に見ているようです。実質的に学費無料の公立学校なんてこんなもの。高望みしてはいけません。(ひょっとすると、テスト期間中だったかもしれません)。
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[フォクシンへの道 - 畑歩き編]
さて、このあたりはすでにフォクシンのはずですが、最終的にどこを目指せばいいのかわかりません。サランコットやピースパコダみたいなわかりやすい展望ポイントがないのです。
試しに学校隣の丘に登ってみましたが、少々枝が邪魔で普通の眺め。ただ、300メートルほど先に、周辺より高くなっている、それっぽい場所(写真)を見つけました。あれに違いない! 向こうまで行ってみます。 -
小学校を過ぎると、道の北側はすべて農地エリア。道沿いよりそちらの方が眺めが良さそうなので、あえて農地の中を歩いていきます。
写真は、小学校そばの畑の上からの眺め。季節は3月中旬。ちょうど種まきシーズンのようで、水牛を使って畑の耕作が行われていました。この村の農地は主に南側斜面にありますが、ここは稜線上の一等地。村で最も見晴らしのいい場所になります。
作業中、視界に入ってくるのは、遠方で白く輝くヒマラヤのピーク達。彼らは、この場所で野菜を育てながら、何十年も同じ景色と発展するポカラの町を見続けてきたのでしょう。 -
この段々状の農地のすぐ横は草原になっており、ヤギや水牛などが放牧されていました。ん、どこかで見たことのある眺め。ひょっとして、アルプスの少女ハイジ? 観光地ではなく、ただの農村であるフォクシンは、サランコットや妙法寺とは、かなり雰囲気が異なります。
先に紹介したように、ここは日本人がたま〜に来る程度の場所。村に宿泊施設や食堂などはありません。村人は農作業に忙しく、土産物売りさえ存在しません。 -
草原の後、すり鉢状の農地が出てきて、そこを下って登ります。ここの耕し方を見る限り、農地と牧草地は、定期的に入れ替えが行われているようです。
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ここでは、村の女性グループが堆肥の運び入れをしていました。共同作業で何だか楽しそう。この村では、ちょっと派手めの赤を中心とした原色系の民族服をよく見かけます。ポカラ市街ではあまり見かけない色使い。
ポカラとその近郊には、主にグルン、マガール、チェトリなどの民族が定住しています。ここに住んでいる人達は、一体、どの民族なんでしょうね。 -
[フォクシン ビューポイント]
すり鉢農地を過ぎたところで、ビューポイントらしき建物に到着。あれ、まだ建設中じゃん。たまたま近くに現地人がいたので話を聞いてみると、この場所の名は、フォクシン・コット・カルカ。直訳すると、フォクシンの丘の上の草原。ここにタワーと寺院、食堂を建設する計画なのですが、予算がないので、しばらく放ったらかし。一応は、ツーリストのことを念頭に置いているようです。 -
ここからの景色ですが、ここまで見てきた眺めより、少しだけ見晴らしがいい程度。写真は、マチャプチャレを中心とした構図(クリックで拡大)。
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この写真は、ポカラ盆地を中心とした構図(クリックで拡大)。広々としてるでしょ。
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ここからは、ポカラ南部の町並みがよくわかるのですが、一番面白かったのは、飛行機の離着陸がよく見えること。絶景の中、ハエのようなサイズの飛行機がやってきては、空港滑走路に降り立ちます。
さて、十分眺めを楽しんだところで、「日本人専用ビューポイント」フォクシンの丘を後にしたいと思います。 -
ビューポイントの草原から少し下り、売店前から続く小道に戻ります。この辺りにも、民家がちらほら。先の地元民によると、こちらの小さな集落の方が、狭義のフォクシン。どおりで、地図に「フォクシン(Phoksing)」という地名が載っていない訳です。
この後、さらに300メートルほど歩いて、分岐で別れた広いジープ道に合流。この先しばらく民家はないので、ここまでが、フォクシンのすべてということになります。 -
[ニルマルポカリへの道]
実は、この稜線上の村々には、もうひとつ日本人がらみの場所があります。それは、日本人の寄付金で建てられた福岡ニルマルポカリ学校。福岡市の人たちが中心となって設立された経緯があるため、そんな名前がついています。通称、「フクオカ・ボーディングスクール」
アクセスは、メインのジープ道を歩いて、ここから1.5キロほど。場所的には、進行方向に見えている丘の上、写真の赤い点あたりになります。 -
フォクシンの端から400メートルほど歩くと、バザールっぽい雰囲気の建物が出てきます。ここはシバラヤ(Shivalaya)という名前の場所で、小学校と商店が3,4軒。その中には軽食がとれる茶屋のようなお店もあります。バスを降りてからここまで売店が1つあっただけなので、大きな進歩です。
日本人が珍しいのか、フォクシンで出会ったお年寄りが、ここまで私に同行してくれました。ついでに、チャイ(10rs=10円)を飲みながら少し世間話。大阪でネパール人が若者に殺害された事件、事件発生当時はネパールでもトップニュースになったそうです。 -
シバラヤの茶屋を後にし、ニルマルポカリに向かいます。ニルマルポカリ(Nirmal Pokhari)という名前は、いわゆるVDC(Village Development Commitee=農村開発委員会)と呼ばれる行政単位の名前。その中には、フォクシンやポカレルトックなどの村々も含まれます。地図にはこの辺りがニルマルポカリと示されているので、おそらくここが狭義のニルマルポカリ、もしくは何らかの行政施設があるのでしょう。
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シバラヤから500メートルほど歩くと、丘の上へと続く分岐のようなものが出てきます。でも、そこは無視してメイン道路を直進。上の道は、どうも学校まで繋がっていないようです。ジープ道を歩き続けると、最終的には学校へと続く登りの道が出てきます。スクールバスがいい目印。
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[福岡ニルマルポカリ学校]
フォクシンのビューポイントから約20分。福岡ニルマルポカリ学校に到着です。丘の上の敷地に入ってみると、そこには、とても「田舎らしくない」大きな校舎がありました。ここまで三階建ての建物なんて、1つもなかったですからね。大変立派です。
写真手前側が中学校の教室。奥の1階建てが小学校の教室。その上にある小さな部屋が職員室になっています。コンピューター室などもあり。全体では、10学年 + 2つの幼稚園クラス。人によっては、「フクオカ・ボーディングスクール」と呼んでいたので、もしかすると宿舎も併設されている可能性があります。 -
校舎の壁に埋められたプレートによると、この小学校用の校舎は、福岡のライオンズクラブが中心になって建設されたようです。例によって、日本語のみの表示。
現地の人達は、福岡市長(Mayor)がこの学校を作ったようなことを言っているのですが、それを裏付ける情報は見つかりませんでした。
日本語ホームページを見ると、元々は中学(Secondary School)のみで、後から小学校部分を開校したようです。さらには、2009年で約束の援助期間が終了したため、もう日本からの資金援助は行われないことが書かれています。そうなると、教員の給料は、生徒が払う学費と政府からの補助だけになりますね。
URL - http://homepage3.nifty.com/nirmalpokhari/School.html -
日本人が建てた学校なら、日本人である私が中を覗いても、あれこれ言われることはないでしょう。教室のドアはどこも開けっ放しになっているので、外の通路を歩きながら、教室の中をチェックしていきます。
各クラス、生徒はたくさんいますね。授業中にも関わらず、両手を合わせて「お・も・て・な・し」ポーズで私を歓迎。日本では、たまに不審者扱いされる私も、ここではパトロン気取りです。 -
この低学年クラスでは、英語の授業が行われていました。黒板に、「この空欄を埋めよ。My name is ---。I am --- years old」などの問題が書かれ、生徒は一斉に答えをノートに書き込んでいきます。そして、できた人から先生にノートを渡し、その場で採点。先生も熱心なら、生徒もやる気まんまん。さすがは、金を出して通う非政府系の学校です。この直前に訪問した公立小学校とはえらい違いですね。
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この山の上のエリアでいえば、クリスティにも公立中学があります。でも、それだけでは質の高い教育を提供するのに不十分。そういう環境の中で、田舎としては大変立派な福岡中学が立ち上がりました。こんな僻地でも、教育熱心な親は、迷わず子供をいい学校に通わせます。スクールバスはクリスティまで往復しているので、遠くから通学している生徒も沢山いることでしょう。
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[帰路 - トレッキング]
勝手授業参観を終えたところで、そろそろ帰ります。バスで帰るとなると、
1. 再びドパーレま4キロほど歩いて戻り、クリスティからのバスを拾う
2. 3:30PMくらいにやってくるニマルポカリからビラウタチョークに戻るバスを捕まえる
3. ニルマルポカリから直接山を降りてドビラで市バスを拾う
などの選択肢があります。時刻はまだ1時過ぎ。今日は天気がいいので、歩いて帰ることにします。
地図の青い線が、最も標準的なトレッキング・ルート。何かにそう書いてあったわけではなく、自分で歩いてみた結果、そう感じただけです。フォクシンからスタートして山を下り、吊り橋を渡って対岸へ。そこから農地と住宅地を30分ほど歩いてバスのある幹線道路に合流します。
地図: 水色の線が、ポカレルトックとフォクシンを繋ぐ、村の中の道。青い線が、トレッキング・ルート。白い線が、ジープ道。文字がボケているのは、JPEGに変換して追加で圧縮してしまう4トラベルの仕様の為。 -
フォクシンまで戻り、トレッキング・スタート。小学校のすぐ裏に石段の道(写真)があるので、そこから下ります。
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学校横の農地からの眺めがよかったように、この道からの眺めもグッド! しばらくは開けたさわやかな眺めが続きます。
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数分後、ポカレルトックの売店横から続く別の山道と合流。その後、写真赤い点の場所から森の中を下って行きます。
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道はわかりやすく、迷うことはないでしょう。この辺りから、眺めが徐々に周辺の木々に遮られていきます。
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でも、下りなので時々木の間から見える景色を楽しみます。
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出発から20分ほどで、小さな集落とジープ道に合流。このジープ道は、シバラヤのバザールまで続いています。もしこの道を下ってきたら、前半の絶景は味わえなかったでしょう。
村のすぐ後、石段の山道が左に出てくるので、そこを下ります。そのままジープ道を下ったら、すごく遠回りですからね。
写真: 赤い点の場所からフォクシンへの山道が始まります。 -
途中、中学生らしき男女と何度かすれ違いました。こんな場所に学校なんてあったっけ? いえっ、ありません。バッジをよく見ると、川の対岸にあるビダヤ・ニケタン中学の生徒でした。そう、彼女らは、山を下りてポカラ側の学校に通っているのです。つまり、毎日登山してるわけ。この場所なら、フクオカに通うか、ポカラの学校に通うか、ちょっと迷うところです。
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山道を10分ほど下って、フラットな農地へ。脇の道を歩いた先に、川を渡る吊り橋があります。
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これが、長さ200メートルの吊り橋。なお、乾季の場合、水は少ないので、オートバイなどは川原の道を走って対岸のジープ道まで渡れます。
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橋を越えたあと、30メートルほど高くなっている農地の上まで登ります。そこから今歩いてきた方向を振り返ると、こうなります。青い線が、麓からフォクシンへ徒歩で向かう場合のノーマル・ルート。
とはいえ、ここを歩くのは、現地人を除けばやはり日本人くらい。ごくたまに、シャングリラ・ビレッジ・ホテルあたりに泊まった登山ツアーの人たちが、朝から登って、同じ日に降りてくるだけです。それを今日私はバスで登り、歩いて下山しました。登りは決して景色がいいわけではないので、これで正解。
写真: 橋からフォクシンへのルート。赤い点は、左から福岡中学、シバラヤ、山腹の村、フォクシンのビューポイント、売店。 -
ここから先は、田んぼの間の道を、4階建ての中学目指して歩いていきます(約20-30分)。学校の北側で道が分かれるので、そこを左折。道なりに進んで行くと、ビラウタチョークから150メートルほど西の道路に出るはずです(10-15分)。逆に学校の後まっすぐ進むと、200メートルほどで、シャングリラ・ビレッジ・ホテルに到着します。
今紹介したのが、最短コース(青色)。ただ、私は今回、少し違うルートで町に戻ることにしました。それが、写真の黄色いコース。山の上から見えていた水力発電所が気になったので、少しだけ遠回りして見に行くのです。
写真: 赤い点は左から、ビラウタチョーク(上)、発電所下り始め(下)、空港(上)、シャングリラ・ビレッジ・ホテル(中)、ビダヤ・ニケタン中学(下)、吊り橋。 -
それでは、行ってみます。ところで、この農地エリア、天気が良ければ、なかなか迫力のある山の写真が撮影できます。この場所は、眺めのいいダムサイドからさらに2キロほど南に下った場所。邪魔になる建物も少なく、逆に近隣の建物とヒマラヤを同じフレームに収めると、こんなダイナミックな感じになります。写真中央は、ビダヤ・ニケタン中学。
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[崖っぷちルート]
農地をしばらく歩いて、幅広の道で左折。そこから400メートルほど歩き、水力発電用の水路に到着です。橋からここまで25分ほど。ここには、売店が1つと駐車されたバイクが数台並んでいます。
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この下の川には、先ほどの吊り橋同様、対岸へと渡る橋がかかっています。ただし..ここから急な崖(写真)になっているため、そこへのアクセスは、パイプ沿いに伸びる急な階段のみ。
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こんな道なので、オートバイは通れません。遠回りしたくなければ、この道を歩くしかありません。落差のある眺めはとてもダイナミックで、そこをえっちらおっちら登り下りしている人を見てるだけで、いい暇つぶしになっちゃいます。
階段の下に見えるのが、水力発電所の建物。その右奥に吊り橋があり、そこから対岸の集落に渡ることができます。集落の後、フォクシンのある山の稜線まで行く山道があるはずですが、詳しいことはわかりません。 -
いずれにせよ、対岸の住民にとっては、これが日常的な生活道。学校帰りの子供もやはりこの階段を歩きます。他に代わりがないですからね。しばらく他人事のように上から観察してましたが、私も急に勇気とやる気が湧いてきました。やるからには難易度を上げて、手を使わず高速で一気下り。その後、下から上まで高速一気登り。コイツは一体何しに来たんだ!という好奇の視線を浴びながら、現場を後にしました。
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ここから幹線道路へは、水路沿いの道を1キロほど進むだけ。水流がある場所では、あちこちで青空洗濯が行われていました。この道は最後に通常ルートと合流し、ビラウタチョーク西側の道路に出ます。また、幹線道路と発電所入口をつなぐ便利なバスも、定期的に走っています。
これで、今日のフォクシン・トレックは終了。お疲れ様でした。 -
[まとめ]
あれ? あまり期待してなかったのに、結構見ごたえありましたね、フォクシンへの遠征。それでも総合的にはサランコットや妙法寺に劣るため、あくまで「時間があれば」の話です。逆に、時間がある人ほど楽しめるのかもしれませんね。何もないところですけど。
フォクシンという名の日本人専用スポット、歩き方が記事を変えない限り、細く長く続いていくことでしょう。数年後、この村やここからの景色が忘れ去られていないことを、心から祈るばかりです。
[リンク集]
==ポカラ旅行記一覧==
ポカラ再発見 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10761427/
==ネパール・トレッキング==
最速のアンナプルナ 全8作 (2009年秋)
http://4travel.jp/travelogue/10444950
エベレスト・トレッキングのすすめ 全10作 (2011年春)
http://4travel.jp/travelogue/10581163
ポカラ・ザ・トレック 全4作 (2013年春)
http://4travel.jp/travelogue/10759203
トレッキング装備購入ガイド 全2作
http://4travel.jp/travelogue/10571988
==ネパール旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=771&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when
==日本人が建てた学校==
長谷川メモリアル学校 (パキスタン フンザ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10443973/
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