ジョージタウンの壁画アートを巡る

2025/03/20 - 2025/03/25

ジョージタウンの世界文化遺産エリアにある古い建物の壁に描かれた壁画がストリートアートとして人気を呼んでいます。
火付け役になったのは、リトアニア出身のアーティストであるErnest Zacharevic氏。彼の作品を中心に、ウォールアートを巡ってみました。

エリア ペナン島(マレーシア)

ビーチストリートを南に下ってChulia通りを過ぎた先、アルメニア通りという細い路地があります。

ジョージタウンの中心ともいえる、もっとも観光客でにぎわう通りです。

古民家カフェや雑貨屋が並ぶ、お洒落な通り。

民家の壁に描かれた絵。自転車のオブジェと重ねあわせたものです。
おそらくジョージタウンの壁画で最も知られたもの。

Ernest Zacharevic氏の作品。姉にしがみつく男の子の表情に注目。
”Little Children on a Bicycle”

こちらはCannon St.

”Reaching Up”　（手を伸ばす少年）あるいは "Boy on a Chair" という作品。

こちらも椅子のオブジェを上手く利用しています。

突き当りにあるのが Malay Central Mosque。
案内役の男性が「どうぞ中へ」と。

Cannon St.の壁面アート。ジョージタウンには壁画以外にもSteel-Rod Scruptureと呼ばれるワイヤーアート（針金アート）が街の随所に。
英語で説明がついていて、ペナンの文化や歴史について学ぶことができるようになっています。
（この作品は1867年のペナン島暴動により砲弾が放たれ、路上に大きな穴が開いたことを伝えています。これが Cannon（砲弾）ストリートの名前の由来。

Ah Quee Street（アキーストリート）には2つの壁画が並びます。
こちらも撮影の順番待ちの列ができます。

もともとは関連のないアート作品だと思いますが、オートバイの少年の目線の先にお隣のアートが。

”Little Boy with Pet Dinosaur”　（恐竜と散歩する男の子）

その隣には "Boy on a Bike"

Chulia通り、Hotel Grand Swiss に通じる路地の壁面のアート。

Gat Lebuh Chuliaから少し通りを入ったところにあるアート。

“Hoola Hoop Basketball”

通りを挟んですぐ反対側のカフェの壁面に...

塗装の禿げたレンガに描かれた、ブランコに乗る兄妹。

"Brother & Sister on a Swing"

この建物は倉庫を改造したようなスペースにカフェや雑貨店が入るお洒落な建物です。

Weld通り（海岸通り）まで通り抜けられます。

海岸沿いに長く伸びる通り Weld Quay 沿いには、海上に建てられた高床式の木造建築が立ち並び、板張りの歩道でつながった水上集落を見ることができます。福建から来た華僑の同郷集落です。

姓（かばね）桟橋は同姓や中国の同郷の福建人が19世紀末に住み始めた場所でした。

李 (Lee) 一族は苦力として働き、現在に新しい桟橋を作りました。
桟橋の小屋は職場と住居の二重の機能を果たしていきました。

周 (Chew) 氏桟橋は姓桟橋の中では最大規模のもの。桟橋では海上に停泊する船舶にボートでシャトルサービスを提供しています。

Chew Jetty（周桟橋）の水上家屋の壁面に描かれた壁画。

こちらはショップハウスの玄関で紹介した Muntri 通り。

ここに迫力ある壁画アートが。

”Fisherman on a Boat"
リトル・インディアも近く、地域にもマッチしたモチーフ。

近くの針金アートは‘5-foot-way' について説明しています。

「明らかにこのアーケードは5フィート（約1.5M）はないようだ」

同じく Muntri通りの強大な壁画。

よいしょっ、と女の子が自分の体を持ち上げています。
”Little Girl in Blue”　あるいは Kungfu Girl（カンフーガール）とも。

Muntri通りの先にあるPenang Rd.

ここにも巨大な壁画が。

"The Awaiting Trishaw Paddler"（Trishaw Man）

最後はPenang Rd. から。

東南アジア諸国で広く親しまれているCendol（チェンドル）。
ここは地元でも評判のお店。行列ができています。

「ミュシュラン2024」とあります。
アッサム・ラクサで名を上げたそう。

チェンドルを食べようとする壁画。

お店の軒先にもアートが。

細い路地の先にアートが待っている、楽しい街歩きです。