2025/03/20 - 2025/03/25
1645位(同エリア2108件中)
サバーイさん
今回の街歩きはライト通りからハーモニー通りをあるき、さまざまな出身地の人たちが共生するエリアを巡ります。教会、寺院、モスク、お寺、とそれぞれ宗教は違うものの、一つのコミュニティを構成しています。また、福建をルーツとする華僑の人たちの同族水上集落の様子も歩いてみました。
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コーンウォリス要塞の目の前を走る Light 通り。
東インド会社とともにジョージタウンに上陸した Francis Light に因んだ命名。 -
海岸通りをすすむと広々とした芝生の広場の向こうに瀟洒な建物。
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Town Hall は1880年に建てられた公会堂。
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お隣のCity Hall (市庁舎)は1903に建てられた、東インド会社の拠点となる建物で、統治時代の歴史を象徴するものです。
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公園のような芝生の広場の一角にある Speaker's Corner。
市民が自由に自説を述べる場所。ロンドンの Hyde Parkのものが有名ですが、ここにあるのもまた旧宗主国の影響? -
Light 通りを渡って正面が1818年に建てられた St. George Anglican Church セント・ジョージ英国国教会。ちょうど改築中でした。
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このモスク通り (Masjid Kapitan Keling通り)には異なる宗教の施設、キリスト教の教会、イスラム教のモスク、中国道教寺院、それにヒンズー教寺院が並ぶことから Street of Harmony (ハーモニー通り)と呼ばれます。
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観音寺。中国式道教寺院で、1800年頃に建立されたペナン最古の中国寺院です。
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元々は媽祖を祀っていたそうです。媽祖は航海や漁業の神様であり、福建省など中国南沿海部を中心に、台湾のほか中国南部からマカオなど東南アジアに渡った華人の間で深く信仰されている道教の女神です。
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寺院で祀る主要な神様を観音菩薩にしたことから、観音亭と呼ばれるようになったそうです。
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中央に菩薩観音、その横に媽祖が祀られています。
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ハーモニー通りというだけに、観音寺の斜め向かいにはヒンズー寺院があり、さらに同じ通りのすぐ先にはイスラム教のモスクが並んでいます。
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スリ・マハマリアマン寺院 (Kuil Sri Mahamaariamman) は1833年に南インドからの移植者によって建立された歴史があります。
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リトル・インディアと呼ばれるこの一帯はインド、とくにタミル語などを話すドラヴィダの人たちのコミュニティです。
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Chulia通りの先に高いミナレットが見えてきます。
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黒いドームが特徴的なカピタン・クリン・モスク。
ペナン島最大のイスラム寺院です。 -
入口でクロスをもらい、これで腰の周りを覆います。
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足洗プール。主に手足を清めるウドゥを行う場所。
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礼拝の時間以外は見学できます。
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広々とした内部。
ちょうど礼拝時間が終わったところのようです。 -
ここに集うのは多くがインド系ムスリムの人たち。
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神聖な雰囲気をそっと垣間見ることができます。
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礼拝を終えて家路につく信徒たち。
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建築様式もインドのムガール様式を踏襲しているとのこと。
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ミナレット(尖塔)からは日に5度アザーンが流れ、街中に響きます。
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ハーモニー通りを行きかう人たちも多様。
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ルーツや宗教の異なるひとたちが、共生しています。
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ジョージタウンも多文化社会の一つであることを実感します。
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多文化多言語を実感させてくれるのが街角の新聞や雑誌です。
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モスクからさらに通りを下ると賑やかな観光地、アルメニア通りにぶつかります。
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その角にあるのが Choo Chay Keong (慈濟宮)。Yap Temple とも呼ばれるのは、ここが華僑の葉一族 (Yap clan) の「菩提寺」だから。
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隣に一族の邸宅が公開されています。
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贅を尽くした装飾や内装に驚きます。
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一族を祀る祭壇。
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アルメニア通りのすぐ先、Cannon 通りの向こうに黄色い塔が。
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「スマトラ島のアチェから移住してきたアラブ人によって建てられ、スマトラ様式の影響を受けているのが特徴」とAI先生に教えてもらいました。
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たまたまいた係の方がよくしてくれ、建物の中を案内してくれました。
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ゆったりとした時間が流れます。
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アルメニア通りは19世紀初頭に、東西の海上交易ルートの要衝だったペナンに移植したアルメニア人商人が住んでいたエリア。
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カフェや雑貨店が並び、有名な壁画アートで観光客を集める通りです。
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アルメニア通りを抜けるとビーチストリート。
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ビーチストリートからゲートの奥を覗くと邸宅が。
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クー・コンシ (邸公司=Khoo Kongsi)は1898年に中国南部から渡ってきた邸氏一族によって建てられた、ペナンで最も華麗な中国寺院とか。
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大通りの Chulia 通りとの角には消防署。
1908年に建てられ、今も現役です。 -
アルメニア通りを反対側に海岸のほうへ歩きます。
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海岸通り (Weld 通り)を渡るとランタンで飾られたアーチが。
桟橋の上に姓周橋とあります。 -
19世紀中頃、中国福建省から移住してきた華僑の人々が、主にウェルド・キー(Weld Quay)と呼ばれる海岸線に沿ったエリアで水上に住居を形成したのが始まり。
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一族ごとに桟橋の上に住居を築き、それがひとつの集合住宅として機能しています。
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周氏桟橋の入口と先端には2つの寺院があります。入口の朝元宮。
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病気などから周一族を守る医神「保生大帝」が祀られています。
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巨木の下にも小さな祠が。
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桟橋の先へ集落は続いています。
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桟橋は前後左右に延び、生活感が溢れます。
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一族の姓である「周」の文字が。
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このような水上に家屋を建て、住居とすることは本来違法だったとのこと。
今は世界遺産にも登録され、合法的に住むことが認められています。 -
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こんなClan Jetty (一族ごとの桟橋)が7本現存しています。
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対岸のにはバターワースの街が見えます。
ここをフェリーで渡るとほんの15分ほど。 -
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海岸通りの Weld St.
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バターワースへ渡るフェリーターミナルの建物はこの奥です。
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かつての海運倉庫を改造したロイヤル・チュランホテル。
今回はここに滞在していました。 -
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さて、再び Pantai通り(ビーチ通り)とLight通りの交差するロータリーまで戻ってきました。
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ジョージタウンの異文化共生のスポットを歩きながら、マレーシアの多様性を感じずにはいられません。
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今回の街歩きはここまでです。
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