美術館巡りの中国地方旅行（その4　山口県）

2025/10/26 - 2025/10/30

　山陰地方にはあまり行ったことがないので、足立美術館、下瀬美術館、大原美術館を巡る旅行を計画しました。愛犬ラテ君も一緒に出かけました。

10月26日(日)　自宅　→　大山鍵掛峠展望台　→　足立美術館　→　水木しげるロード　→　松江城　→　小泉八雲記念館　→　玉造温泉　白石屋　

10月27日(月)　ホテル　→　由志園　→　江島大橋　→　稲佐の浜　→　出雲大社　→　石見銀山　→　萩温泉　萩本陣

10月28日(火)　ホテル　→　松下村塾　明倫館　高杉晋作誕生地　堀内鍵曲　→　元乃隅神社　→　角島大橋　→　秋吉台カルスト展望台　→　マリッサリゾート　サザンセト周防大島　

10月29日(水)　ホテル　→　錦帯橋　→　下瀬美術館　→　尾道　→　倉敷アイビースクエア

10月30日(木)　ホテル　→　倉敷美観地区　→　大原美術館　→　岡山城・後楽園　→　自宅

エリア 山口

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　到着が遅くなって、暗くなってしまいましたが、丘の上に佇む萩本陣です。
　敷地への入口が広くて、お城に入っていくような感じになります。
　

萩本陣 宿・ホテル

　山口県・萩は、もともと温泉郷からは外れていた土地て?すか?、萩本陣創業者の松村勇氏か?町おこしのため温泉を掘削。結果、1995年、日本最深（当時）の2350メートルから47℃の湯か?噴出しました。この源泉は、氷河期にあたる2万年前から地中に蓄えられた地下水と古い時代の海水が混ざり合ったと推定されます。

　やすらぎ会席　秋メニュー
【食前酒】ノンアルコール梅酒　【前菜】　二種盛　【造り】　三種盛　【鍋物】　真ふく鍋　
　生ビールは必須ですね。

【蓋物】　鮑やわらか煮　【焼物】　黒毛和牛ステーキ　【揚物】　海老真丈あられ揚げ　【食事】　山口県産コシヒカリ　【留碗】　つみれ汁　【香物】　三種盛　【デザート】夏みかん羊羹

　鯛の木型が展示されていました。

　温泉の休憩所です。タオルなどアメニティが準備してありました。
　地下約2000メートルから汲みあげる自家源泉温泉はイオン濃度が高く、美肌や関節痛などに効果があると言われています。14種類の湯めぐりができます。

　朝食バイキングです。イクラは好きなだけ。

　デザートとコーヒーでお腹いっぱいです。

　松陰神社は、明治40年（1907）に創建された、吉田松陰を祭神とする神社です。
　学問の神として信仰が厚く、境内には松陰ゆかりの史跡などが点在。近代日本の原動力となった数多くの逸材を輩出した松下村塾と、隣接して吉田松陰幽囚ノ旧宅があります。

松陰神社 寺・神社・教会

　松下村塾
　松陰先生が安政4年(1857)年主宰した私塾。移築ではなく、当時からこの位置に建っていました。ここで、明治維新を成し遂げた、数多くの人材が育ちました。平成27年7月5日、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

松下村塾 名所・史跡

　松下村塾の講義室です。

　吉田松陰幽囚ノ旧宅
　松陰先生ご実家、杉家の旧宅で、当時よりここに建っていました。天保年間に建てられたといわれ、瀬能吉次郎の持家を借りて住んでいました。安政2年（1955）12月、萩城下の野山獄より出牢した先生は、この邸内の3畳半の1室に幽囚されます。ここで家族などに対して講義を行われ、これがやがて松下村塾の教育に発展して行きます。

吉田松陰幽囚ノ旧宅 名所・史跡

　学は人たる所以(ゆえん)を学ぶなり。塾係(か)くるに村名を以てす。

学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである。これを学ぶ塾の名前に村名をあてた。松陰先生が27歳の時、「松下村塾記」の中でおっしゃった言葉です。先生は村名を塾名にすることで、塾生たちに松本村の独自性を認識すること、そこに生きる人間としての自覚をうながしました。

　藩校明倫館の遺構で、新明倫館の正門として建てられたもの。
　門は切妻造り本瓦葺きで桁行3.94ｍ、梁間3.15ｍの一間一戸の四脚門で、左右に袖があり、潜門がついています。この門は、藩主が聖廟を拝する春秋の「釈菜（せきさい）」（孔子祭）や公式行事以外は開かれませんでした。

明倫館遺構南門 名所・史跡

　明倫学舎
　本館、2号館、３号館、４号館があります。

　明倫小学校の木造校舎は平成26年3月まで使用され、平成29年3月に敷地一帯が明治維新150年記念事業として整備され、本館は萩市の観光拠点施設「萩・明倫学舎」、2号館は世界遺産・明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業萩エリアの「世界遺産ビジターセンター」となっている。

明倫小学校本館 名所・史跡

　特別応接室

　教室も復元されています。

　2号館幕末ミュージアムに入りました。

　小川忠文氏が萩市に寄贈したものだそうです。
　幕末維新動乱期に使用されたゲベール銃・エンフィールド銃などの鉄砲類や武具類などの軍事関係資料が展示されています。
　

　大砲も展示されています。
　長州ファイブの映像があったので見ました。
　「長州ファイブ」は日本を近代化に導いた伊藤博文、井上馨、井上勝、山尾庸三、遠藤謹助の5人の若者のことを指した言葉です。日本が欧米列強による植民地化の危機にあった幕末期において、彼らは吉田松陰の意思を引き継ぎイギリスに密航留学を成し遂げました。
　

　13代藩主・毛利敬親の侍医を務めた青木周弼の旧宅。幕末当時、日本屈指の蘭方医でもありました。

青木周弼旧宅 名所・史跡

　桂小五郎の名でも知られ、「維新の三傑」と詠われた木戸孝允の旧宅。

木戸孝允旧宅 名所・史跡

　萩城下町にあるプリン専門店です。

萩ぷりん亭 グルメ・レストラン

　テラスで頂きます。

　高杉晋作は、藩校明倫館に通う一方で松下村塾に通い、頭角を表し、久坂玄瑞と並んで「松門の双璧」と称されました。
　文久3年（1863）に身分を問わない我が国初の軍事組織“奇兵隊”を結成。討幕戦を勝利へと導きましたが、胸の病が悪化し、慶応3年(1867) 結核のため、27歳と8ヶ月という若さでこの世を去りました。

高杉晋作誕生地 名所・史跡

　高杉晋作が奇兵隊幹部に送った絵入り文書。

　高杉晋作立志像は、「高杉晋作誕生地」の近くにある「晋作広場」に、平成22年10月に建立されました。

高杉晋作立志像 名所・史跡

　鍵曲（かいまがり）は、左右を高い土塀で囲み、道を直角（鍵の手）に曲げた城下町特有の街路で、一見行き止まりかと思わせるような見通しのきかない独特な道筋です。

堀内の鍵曲 名所・史跡

　角を曲がった先です。

　元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)は、昭和30年に、地域の網元であった岡村斉（おかむらひとし）さんの枕元に現れた白狐のお告げにより建立されました。
　昭和62年から10年間かけて奉納された123基の鳥居が100ｍ以上にわたって並ぶ景色はまさに圧巻です。

元乃隅神社 (もとのすみじんじゃ) 寺・神社・教会

　主祭神は、宇迦之御魂神（うかのみたまのみこと）、伊弉冉尊（いざなみのみこと）で商売繁盛、大漁を祈願します。
　宗教法人やその他のいかなる法人でもなく、個人の所有物であるため、神社本庁には所属していない。

　日本海側を見下ろした先には、断崖下の海蝕洞に荒波が打ち付ける度に海水が中の空気と一緒に吹き上がる現象が見られる「龍宮の潮吹」がありました。
　少しでしたが、一瞬虹も現れました。

龍宮の潮吹 自然・景勝地

　竜宮の潮吹きを近くで見ようと岩場に行きましたが、出ませんでした。
　日本海の荒波が岩に砕けて綺麗でした。

　コバルトブルーの海に伸びる角島（つのしま）大橋です。

海士ヶ瀬公園 公園・植物園

　平成12年開通。通行料無料の離島架橋としては、日本屈指の長さ1780mを誇ります。この角島大橋を渡ると、北長門海岸国定公園の角島です。

　角島展望台から角島大橋を見ると綺麗です。

　角島大橋を渡り、瀬崎陽の公園からの眺めです。

瀬崎陽の公園 公園・植物園

　秋吉台カルスト展望台からは、変化に富んだ石灰岩の高原、秋吉台の草原を一望でき、円形の2階展望部からは360度の大パノラマを堪能できます。
　駐車場から展望台の道が分かりにくくて苦労しました。

秋吉台カルスト展望台 名所・史跡

　カルスト台地とは長い年月をかけ石灰岩が雨水によって溶かされてできた台地のこと。約45平方キロメートルが国定公園に、約13平方キロメートルが特別天然記念物に指定されています。草原の中、白い石灰石が無数に転がる景色は壮観です。

　沖縄では鍾乳洞を歩いて見学できたのですが、秋芳洞は「犬歩行禁止」となっているので、入るのを諦めました。残念。

　秋芳洞入口の、秋吉台観光交流センターに立ち寄りホテルに向かいます。

秋吉台観光交流センター 名所・史跡

　瀬戸内の絶景を望むオーシャンビューのゲストルームと、美食オールインクルーシブに惹かれて、少し道筋から離れていますが予約してしまいました。

マリッサリゾート サザンセト周防大島 宿・ホテル

　広くて、ゆったりとした空間のあるリゾートホテルです。
　温泉もあるのは、嬉しいですね。

　室内の様子です。

　2023年7月にリニューアルオープンした「マリッサリゾート サザンセト周防大島」は、瀬戸内海国立公園内の片添ヶ浜海水浴場に面しています。朝陽が綺麗なところで、山口のハワイといわれています。

　ホテルのインフィニティラグーンからの景色は最高です。

　夕方の散歩は浜辺です。夕陽が綺麗です。

片添ヶ浜海水浴場 ビーチ

　食事は７時３０分からなので、ラウンジでシャンパンを頂きます。

　Amuse アボガドのムースと萩産カツオの炙り　長門ゆずきちのソースで
　Hors-d’ oeuvre ハンガリー産鴨肉と茸のテリーヌ　野菜のピクルスとトリコロールソース
　Soup 岩国岸根栗と南瓜のポタージュ
　Poisson du jour 萩産カマスと秋の香りキノコ　銀杏のパピヨット　カボスを添えて
　シャンパン、白ワインとともに
　

　Viande du jour 仔牛ロース肉とバジル香るタプナードのファルス　グレービーソース　　赤ワインとともに
　Pain 石窯パン　周防大島産龍神乃塩　オリープオイル　バター
　Desserr＆Cafe チョコレートと周防大島ブラッドオレンジのアンサンブル
　コーヒーとともに
　

　朝陽です、今日もいい天気。

片添ヶ浜海水浴場 ビーチ

　ホテルのロビーからも朝陽が見えます。

　朝食はバイキングです。

　最後に、フルーツとコーヒーでお腹いっぱいです。

　延宝元（1673）年、岩国3代藩主の吉川広嘉が木造橋を架けましたが、錦川の洪水によりすぐに流失しました。しかし、改良を加えて翌延宝2（1674）年に再建された橋は、昭和25年9月の台風29号による洪水で流失するまでの276年間威容を保ちました。流失後、市民の強い要望により、昭和28年に再度、木の橋として再建されました。

錦帯橋 名所・史跡

　平成14年からは、劣化した木造部分を架け替える「平成の架け替え事業」も行い、平成16年3月、さらに檜の装いを新たに完成しました。

　ラテ君は階段を勢いよく登っていきます。

　錦川はとても綺麗で、鮎の泳ぐ姿がありました。

錦川 自然・景勝地

　橋を渡ると、吉香公園（きっこうこうえん）があります。
　

吉香公園 公園・植物園

　岩国藩五家老の一つ、香川家の長屋門。元禄6（1693）年に香川正恒（かがわまさつね）が建立しました。当時の武家屋敷の構えをよく残しており、山口県の文化財に指定されています。

香川家長屋門 名所・史跡

　山口（下関）名物の「瓦そば」を食べたいのですが、まだお腹がいっぱいなので素通りです。

長州屋 錦帯橋店 グルメ・レストラン

　錦帯橋の長さは、約193メートル（橋面に沿って約210メートル）、幅は約5メートル。巻きガネとカスガイを使った「木組みの技法」で造られています。
　反り橋の構造は精巧かつ独創的で、現代の橋梁工学からみても非の打ちどころがないと言われています。