5月23日(金)と9月21日(日)に東京の歌舞伎座での観劇を妻としました｡<br />(写真)歌舞伎座(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露口上）<br />1)5月23日(金)､東京で･歌舞伎座の團菊祭5月(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露公演)の昼･夜の部の両方を観劇します｡<br />昼の部 <br />①寿式三番叟<br />②勧進帳<br />③三人吉三巴白波　<br />④京鹿子娘道成寺<br />夜の部<br />①義経腰越状(五斗三番叟)<br />②口上(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露)<br />③弁天娘女男白波(浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで)<br />(｢團菊祭｣とは歌舞伎の明治時代の名優･九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を称える特別な公演で､昭和11年より歌舞伎座の五月公演より付けられています｡)<br /><br />2)9月21日(日)､東京･歌舞伎座の秀山祭9月の昼の部の通し狂言｢菅原伝授手習鑑｣(加茂堤筆法伝授道明寺)<br />(｢秀山祭｣とは初代中村吉右衛門の功績を顕彰して､その芸を後世に受け継ぐ為､始まった歌舞伎の興行です｡2006年に始まり､毎年9月に行われます｡｢秀山｣とは初代中村吉右衛門の俳号です｡)<br />｢菅原伝授手習鑑｣(｢学問の神様｣という菅原道真公(菅丞相)の九州左遷の悲劇を中心に菅丞相を取り巻く人間模様の大作です｡朝廷の権力争いに巻き込まれて敵味方に分かれた三つ子の兄弟の葛藤､親子の別れ､主従関係の恩愛等､宿命に翻弄される人々を描きます｡<br />登場人物は白太夫の三つ子(梅王丸ｰ右大臣菅原道真に仕える｡松王丸ｰ左大臣藤原時平に仕える｡桜丸ｰ斎世親王(帝の弟)に仕える｡) 刈屋姫(道真の養女で､道真の伯母覚寿の実子)<br />①序幕加茂堤<br />②ニ幕目筆法伝授<br />③三幕目道明寺<br /><br />1)寿式三番叟(｢翁｣の品格と儀式性､｢三番叟｣の祝儀性を併せ持ち､五穀豊穣を祈るおめでたい一幕｡襲名披露の幕開けを祝います｡<br />2)勧進帳(讒言で都を追われた義経一行は安宅関で富樫左衛門に通過を阻止されます｡機転を効かせ､勧進の山伏を名乗る弁慶に富樫は｢勧進帳｣(実は白紙)を読み上げを命じます｡弁慶は上手く読み上げる｡富樫は一行が義経である事を知っておりますが､通過させます｡<br />3)三人吉三巴白波(節分の宵､お嬢の奪った100両が元で､同じ名を持つ盗賊が出会い､義兄弟の契りを交わす｡(お嬢と和尚とお坊の吉三)100両が元で殺人や兄妹の契りで畜生道に落ちるので殺される等､複雑な人間関係があり､3人は追われるが､最後は逃げる事が出来る｡)　<br />4)京鹿子娘道成寺(桜花爛漫の道成寺の鐘供養に訪れた白拍子花子。所化達に艶やかな舞を披露しますが、鐘を見上げ表情が一変し､鐘に登り焼き尽くします｡)<br />5)義経腰越状(五斗三番叟)(義経は頼朝と不和になっていた｡その為､家来が五斗兵衛を軍師として雇う為､義経の前に連れて来るが､大酒家で三番叟を踊り､帰っていく｡)<br />6)口上(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露)<br />7)弁天娘女男白波(浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで)呉服屋浜松屋の店で弁天小僧菊之助が金を騙そうとしたが､駄右衛門(実は盗賊の親分)に見破られる｡泥棒の白波五人組が稲生川で勢揃いし､捕手を追い散らす｡弁天小僧は極楽寺の大屋根で自殺｡親分も捕まるが滑川土橋で逃がされて終わり｡)<br /><br />｢菅原伝授手習鑑｣ <br />8)序幕加茂堤(桜丸夫婦が協力して､斎世親王と刈屋姫の逢引を助ける｡左大臣藤原時平は右大臣菅原道真を貶める為に､天皇譲位を企てたとして､道真を大宰府への左遷とする｡)<br />9)ニ幕目筆法伝授(道真は筆道の奥義を勘当していた武部源蔵に秘法を教える｡)<br />10)三幕目道明寺(大宰府への左遷の途中､道明寺で時平に暗殺の憂き目に会うが､身替りの木像を使い危難を逃れ､大宰府へ左遷される｡)

2025年9月東京(歌舞伎座５月三番叟勧進帳三人吉三娘道成寺義経腰越状白波五人男 9月菅原伝授手習鑑｢加茂堤･筆法伝授･道明寺｣

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2025/09/21 - 2025/09/21

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旅行記グループ 2023年1月ｰ2025年10月伝統芸能(主に歌舞伎)観劇(1)と周辺街歩き

愛猫シロネコさん

5月23日(金)と9月21日(日)に東京の歌舞伎座での観劇を妻としました｡
(写真)歌舞伎座(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露口上）
1)5月23日(金)､東京で･歌舞伎座の團菊祭5月(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露公演)の昼･夜の部の両方を観劇します｡
昼の部
①寿式三番叟
②勧進帳
③三人吉三巴白波　
④京鹿子娘道成寺
夜の部
①義経腰越状(五斗三番叟)
②口上(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露)
③弁天娘女男白波(浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで)
(｢團菊祭｣とは歌舞伎の明治時代の名優･九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を称える特別な公演で､昭和11年より歌舞伎座の五月公演より付けられています｡)

2)9月21日(日)､東京･歌舞伎座の秀山祭9月の昼の部の通し狂言｢菅原伝授手習鑑｣(加茂堤筆法伝授道明寺)
(｢秀山祭｣とは初代中村吉右衛門の功績を顕彰して､その芸を後世に受け継ぐ為､始まった歌舞伎の興行です｡2006年に始まり､毎年9月に行われます｡｢秀山｣とは初代中村吉右衛門の俳号です｡)
｢菅原伝授手習鑑｣(｢学問の神様｣という菅原道真公(菅丞相)の九州左遷の悲劇を中心に菅丞相を取り巻く人間模様の大作です｡朝廷の権力争いに巻き込まれて敵味方に分かれた三つ子の兄弟の葛藤､親子の別れ､主従関係の恩愛等､宿命に翻弄される人々を描きます｡
登場人物は白太夫の三つ子(梅王丸ｰ右大臣菅原道真に仕える｡松王丸ｰ左大臣藤原時平に仕える｡桜丸ｰ斎世親王(帝の弟)に仕える｡) 刈屋姫(道真の養女で､道真の伯母覚寿の実子)
①序幕加茂堤
②ニ幕目筆法伝授
③三幕目道明寺

1)寿式三番叟(｢翁｣の品格と儀式性､｢三番叟｣の祝儀性を併せ持ち､五穀豊穣を祈るおめでたい一幕｡襲名披露の幕開けを祝います｡
2)勧進帳(讒言で都を追われた義経一行は安宅関で富樫左衛門に通過を阻止されます｡機転を効かせ､勧進の山伏を名乗る弁慶に富樫は｢勧進帳｣(実は白紙)を読み上げを命じます｡弁慶は上手く読み上げる｡富樫は一行が義経である事を知っておりますが､通過させます｡
3)三人吉三巴白波(節分の宵､お嬢の奪った100両が元で､同じ名を持つ盗賊が出会い､義兄弟の契りを交わす｡(お嬢と和尚とお坊の吉三)100両が元で殺人や兄妹の契りで畜生道に落ちるので殺される等､複雑な人間関係があり､3人は追われるが､最後は逃げる事が出来る｡)　
4)京鹿子娘道成寺(桜花爛漫の道成寺の鐘供養に訪れた白拍子花子。所化達に艶やかな舞を披露しますが、鐘を見上げ表情が一変し､鐘に登り焼き尽くします｡)
5)義経腰越状(五斗三番叟)(義経は頼朝と不和になっていた｡その為､家来が五斗兵衛を軍師として雇う為､義経の前に連れて来るが､大酒家で三番叟を踊り､帰っていく｡)
6)口上(八代目尾上菊五郎･六代目尾上菊之助襲名披露)
7)弁天娘女男白波(浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで)呉服屋浜松屋の店で弁天小僧菊之助が金を騙そうとしたが､駄右衛門(実は盗賊の親分)に見破られる｡泥棒の白波五人組が稲生川で勢揃いし､捕手を追い散らす｡弁天小僧は極楽寺の大屋根で自殺｡親分も捕まるが滑川土橋で逃がされて終わり｡)

｢菅原伝授手習鑑｣
8)序幕加茂堤(桜丸夫婦が協力して､斎世親王と刈屋姫の逢引を助ける｡左大臣藤原時平は右大臣菅原道真を貶める為に､天皇譲位を企てたとして､道真を大宰府への左遷とする｡)
9)ニ幕目筆法伝授(道真は筆道の奥義を勘当していた武部源蔵に秘法を教える｡)
10)三幕目道明寺(大宰府への左遷の途中､道明寺で時平に暗殺の憂き目に会うが､身替りの木像を使い危難を逃れ､大宰府へ左遷される｡)